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2012年8月

2012年8月

四つ木治療院セミナー -⑫- セロトニンのお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


セロトニンという物質があります。
これは脳内の伝達物質であって、ノルアドレナリンとかそういうようなものと一緒の物質です。



脳細胞.jpeg




これはどういう役割をしている物質なのでしょうか。

簡単にいうと、指揮者のような指令を出す役割をしている物質です。

これは、間脳にある縫線核(ほうせんかく)という所から出ています。

その部分は、セロトニン神経と言われたりします。

近年着目されている物質で、どういう事をやってくれるかというと、重要な三つの作用がある事が分かっています。

その三つの作用とは、
①心に対しての作用

②自律神経に対しての作用

③筋肉に対しての作用

です。

①心に対しての作用
心のバランスを取るのに必要な物質です。

過剰にキレたりする場合は、このセロトニンが足りないからと言われています。

実際に、自殺した人の脳を調べるとセロトニンの欠乏が見られたりするという事が分かっています。

ストレスに対して、セロトニンがないと対ストレスという事が出来なくなります。

②自律神経に対しての作用

自律神経に対して指令を送るというのも分かってきました。

自律神経が大元ではなく、セロトニンが大元で、これが分泌されないと自律神経が上手に働かないのです。

③筋肉に対しての作用

特に抗重力筋に対しては、セロトニンがないと筋肉としての機能がうまく働かないという事が分かってきました。

よく、老人で屈曲になる人がいますよね。パカッと膝が曲って落ちちゃう人。

あと、表情で笑えない人。

これはセロトニンが欠乏する事によって表情を作り上げる事が出来ないという事です。

だから、うつの人が笑わないというのはこの物質が減少するから笑えなくなる。

筋肉が上げられなくなるからです。

触覚の低下が見られる老人の方も同じ事が言えます。

他には、膝の筋肉がつきにくい方や、自分を支持する事が出来なくてフラフラよたついて歩いてしまう方。



ひざ.jpeg




もちろん、パーキンソン病とか、ほかに疑わしいものはありますが、セロトニンが欠乏してしまってこのような事が起きるというのが分かってきたのです。

若い人で猫背、これも抗重力筋に対して働くものですから、セロトニンの欠乏が疑われるのです。

その若い人が表情に乏しければ、100%これが原因と言えます。

このセロトニン、脳から分泌されるという事は以前から分かっていましたが、最近の研究で、脳からは全体の10%、残りの90%は腸から分泌されるというのが分かったのです。

だから、腸の働きを活発にするとセロトニンの分泌は良くなります。



お腹(ハート).jpeg



ただ、腸から出るセロトニンと脳から出るセロトニンは種類が違う、という考え方もあります。

しかし、関連性が強いのです。

例えば腸から出るセロトニンによって脳からのセロトニン分泌を促すとか、様々な関連性を言われるようになって来たのです。

そこで、冷え学です。

腸を温める一つの効果が見えてきます。
セロトニンの分泌も、腸を温める事で絶対良くなるのです。

だから、例えば曲ってしまっている老人の方や歪んでしまっている老人の方など、こういう人達が回復したりする。

山口先生の所の患者さんでも、腰痛などで通われている方に具合を尋ねると、家族に「姿勢が良くなった」とか「明るくなった」「笑うようになった」と言われるそうです。



笑顔の老夫婦.jpeg




山口先生は何気なく聞いていたこの言葉、キーワードとして当てはまります。

そうすると、やっぱり関連性がすごくあるのではないか、と考える訳です。

だから、冷え学では、このセロトニンの作用がお腹を温めることで分泌が盛んになって活性化し、筋力を高めたり、表情を作ったり、気持ちを明るくしたり出来るのではないか。

だから私達は日々お腹を温めているのです。

お腹を温めるというのは、とても重要な事なのです。

寝ているだけで出来る治療の中でこういう事も起きてくるのです。

これが私達が今一生懸命やっている所の研究課題でもあるのですが、ただ言えることは、結果が出るということです。

結果が出ない人がいたら、それはやり方が間違えている、やり方が悪いということ。

ただ、やり方には細かい部分があるので、温度調節など、その部分を臨機応変にやって頂ければと思います。




冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura



四つ木治療院セミナー -⑪- 自律神経の状態と冷えの関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


今回は、自律神経の状態と冷えの関係は非常に密接です、というお話です。




感受性が鋭い人、例えば鍼をちょんちょんと打っても痛がる人などは、副交感神経の働きが高いか減弱しているか、どちらかの可能性がすごく強い。

そういう人は、例えば白い太った方の場合もあるし、アレルギー疾患をかかえている場合もあります。

本当に、悪い所があって痛みを訴えているというのは確かにあります。

でも、それ以上に感受性のコントロールをしてあげないとダメという事なのです。

その感受性のコントロールをするのには、Wブロック療法が良いですよ、というお話です。

どこかが悪いから使用するというよりは、痛みの感受性の鋭さを落としてあげるということが、ここ最近での最新の治療であるということ。



感受性.jpeg



この辺りが、自律神経を介した時に分かりやすいのです。

色々な症例があるので一つ一つの話は出来ませんが、この治療をすると自律神経の状態が本当に良くなります。

重要なのは、暑がらせてはダメということ。

やさしく温めてあげるのです。


優しく、優しくです。

ウソのように良くなるなんて多々あります。

病院の先生が一体何をやったんだ、というような劇的な改善をした症例は山ほどあります。

ぎっくり腰の時などは、交感神経の状態が過剰な位高まります。
強い痛みがあるので興奮してしまうのです。

グラフの値もかなり高めになります。

これを強い刺激で対処すると、交感神経の過剰な興奮が収まってしまうので痛みが緩和するのです。

ですから、自律神経の治療は有効なのです。

ぎっくり腰でも、色々な種類があると思いますが、弱い軽微な原因でなった場合はすごく有効です。


腰痛.jpeg




というのも、ちょっとひねったとか、軽く持ち上げたとかの外力で身体がひん曲がっちゃって痛くて歩けないとか、良くあるパターンです。


今のぎっくり腰は大きな力でなるよりも、割と小さな外力でなるものの方が多い。

昔みたいに何十㎏持ち上げたとか、そういう事はあまりない訳です。

最初の外力は軽微なのですが、それに付随する交感神経の緊張が大きくなる事によって痛みを何倍にも増幅しています。

その、何倍にも増幅しているのを緩和させる事が出来るのは交感神経の刺激療法、いわゆるWブロック療法なのです。

温熱療法を急性期にやるのは本来は禁忌な訳ですよね。

それをやって効果が出るというのはこういう事情があるからなのです。

だから、急激に冷やす、というのも同じ意味合いだと思うのです。

急激にすごい力で冷やすというのは、交感神経の過緊張に対してすごい力で刺激を与えることで緩和するということです。

刺激療法だから一緒なのです。

温かいと冷たい、どっちに転ぶかという事です。


治療.jpeg




冷やした方が良いのか温めた方が良いのかの論理ではなくて、交感神経の緊張を下げる方法は何か。

そういう意味ではこの治療はやり易いのです。

ただ寝ているだけなのですから。

痛みというのは、交感神経が非常に関与する、という事をまずはご理解を頂いて、そして非常に有効な手段はWブロック療法ですよ、と重ねて申し上げておきます。





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Written by Keiko Kimura



体温を上げるパワープレート

体温は外殻温度と核心温度に分けられ

外殻温度は皮膚温に代表され、脇の下で測る腋窩温などがあります

核心温度は脳内の温度を含めた深部体温のことを指します

口腔温や直腸温が用いられ、健康成人の口腔温は36.5~37.0℃

直腸温は37.0~37.5℃と言われていますが

体の熱を生み出す筋肉量が少ない女性では

この基準値に満たない方が増えています

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重症な冷え症を持っている方の中には、直腸温が35℃台というケースも見られます

直腸温が1℃下がると代謝は約13%低下し、免疫力は約30%も低下するため

体温が下がるだけで、太りやすく、風邪や不調をきたしやすい体になってしまうのです


また、深部体温が33~34℃になると意識が失われ

25~30℃になると心筋に細動が起こり死に至ると言われおり

低体温は、ただ「冷える」というだけなく、生命活動をも脅かしてしまうような状態なのです

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体でつくられる熱の約40%は筋肉から発生するものなので

筋肉量を増やすことで、より多くの熱をつくれるようになり健康な体温を保つことができます

特に直腸に近い腹筋群を鍛えていくことが、直接的に内臓を温めることができるため

とても有効です




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しかし、運動不足の方にとって腹筋運動はハードなトレーニングです

パワープレートを使えば、上体起こしのような辛い動きは必要ありません

腹筋を緊張させるポージングをとっていれば

自分自身は静止していても、振動が筋肉を動かしてくれるため

慣れない方でも簡単にトレーニングをすることができるのです

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しかも30秒で900~1500回という筋収縮が起こるため

短時間でも大きな効果を得ることができ

忙しい方でも手軽に冷えに強い体をつくることができるのです


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水分の摂りすぎに要注意

夏の暑い日になると、熱中症の予防のためについ水分を摂りすぎてしまうことがありますが

これが冷えや食中毒といった思わぬ悪影響を及ぼすことがあります


・冷え

暑いからといって、冷たい飲み物を大量に飲むと

免疫細胞の70%が集まる腸の温度が急激に低下し

内臓温低下型の冷え性になりやすくなります


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・食中毒

水分の大量摂取は、強酸である胃酸が薄まり、食中毒菌の殺菌能力が低下します

これにより菌が腸にまで到達し、炎症を起こします


〈特に気をつけなければならない菌〉

カンピロバクター

グラム陰性のらせん状桿菌で感染型食中毒、敗血症、髄膜炎を引き起こします

症状として全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、発熱、痙攣性腹痛、下痢があります


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サルモネラ属菌

サルモネラ・チィフィ、サルモネラ・パラチフス、サルモネラ・エンテリティジス

サルモネラ・ティフィムリウスといった種類があり

軽微な胃腸炎(急激な水様下痢、微熱、頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐)から

チフス性疾患(敗血症を示し、全身倦怠感、食欲不振、悪寒

高熱、昏睡状態、腸管系熱性疾患、下痢、腹痛、頭痛、髄膜炎、呼吸器系疾患

心臓病、骨髄炎)といった様々なタイプの感染症を起こします


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出血性大腸菌O-157

ベロ毒素が侵入して傷害し、終結性下痢を起こすのが特徴で

この毒素は、細胞のたんぱく質合成を阻害する作用があります

100個以下の細胞数で感染が成立するため、二次感染が起こりやすくなります

また、酸耐性能が高く、胃酸によって傷害されず腸管に到達しやすく

大腸、腎臓、脳が標的臓器で大腸では出血性大腸炎、腎臓では溶血性尿毒症症候群

脳では急性脳炎を引き起こします

治療として処方された抗菌薬投与によって細菌性ウィルスが染色体上から誘発され

増殖して、毒素産生が増すと考えられています

そのため、一部の抗菌薬投与によっては患者の症状を重症化させることがあります



O-157.jpg


夏の暑さと水分の補給のバランスは非常に難しいことですが

一度に大量に摂るのではなく、こまめに摂るように心がけることで

冷えや食中毒を予防して頂ければと思います


Written by Keiichi Nakagome





四つ木治療院セミナー -⑩- グラフが教えてくれること

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は前回ご紹介した自律神経のグラフが教えてくれることについてのお話です。



自律神経グラフ.jpeg



深部体温が低下していて、本当に元気のないタイプもグラフに表れます。

例えば不登校や出社拒否が多くなります。


倦怠感.jpeg



今は大手のNTTや富士通などの色々な企業では、自分の所の社員が出社拒否になると、自社の嘱託医には診せずに様子をみて外部に委託します。

で、カウンセリングを受けさせるのです。

どうしてこんな事を知っているかというと、そのカウンセリングをしている所から何故か紹介されるので、沢山来ているからだそうです。

どうして出社拒否をするのかを聞いてみると、朝起きられない、会社に行くのが辛い、電車に乗ると下痢をしてしまい会社までたどり着けない...

学生もそうです。

昔だったら、このような自律神経の関係が解っていなかったら、
ちょっとここに座れ、と言って小一時間説教していたと思います、と山口先生は話されています。

奥さん子供もいて会社に行きたくないなんて甘えた事言うな、と。

でも今は知識がありますから、このタイプが来たら本当に大変ですね、って言うそうです。
さぞかし辛いでしょう、って。

交感神経の値がグラフ上で-20くらい下がって出ると、日常生活が出来ません。

身体が起きていても、中身は寝ている状態なのです。




女性影.jpeg



だから、昼に働く神経が機能していません。寝ている状態が続いている訳です。

これは辛い。

起きるのも億劫です。

更に、寝ている時も副交感神経の働きがダウンしているから身体は休まっていない。

つまり起きている時は起きていない、寝ている時は寝ていないという最悪な状態です。

そうなると大変です。

日常生活が出来ないのは当然なのです。

『冷え』という言葉は、どうしてもこれ系の人達に影響があります。

自分の不調の原因が冷えにあるのではないかと思って来院される。

あるいは、冷えがあってこのような状態にあるのではないかと考えて来ますので、自律神経の話が出来ると分かりやすいと思います。

治療の際、グラフでみるとこういう状態なんだという事をイメージされるとやり易いのではないでしょうか。


ちなみに、薬物中毒や、鎮痛剤や消炎剤その他諸々を飲んでいる人特有のグラフの値があります。




錠剤カプセル.jpeg



薬物を飲んでいないのにその値が出る人は何らかの物に汚染されている場合が多い。

職場などの環境や農薬に仕事上
触れるとかがあると、同じような値が出ます。



深部体温が下がると自律神経が乱れるのでこういう現象がどうしても起きやすくなります。

だからお腹の温度が低い人はこういう状況を作り出している可能性がすごく高いということ。

この辺りを理解して頂くと冷えとのリンクが見えてくると思います。

冷え学ですね。




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Written by Keiko Kimura


冷え性のタイプ3

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


に分類していますが、今回は全身が冷えるタイプの冷えについて

お話したいと思います


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この冷えは次世代型冷え性とも呼ばれ

特徴としては


①一年を通して冷えを感じる


②様々な不定愁訴を訴える(頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり)


③冷房病の6割が次世代型冷え性


④脚歳の温度が30℃前後になることがある(通常は26±1℃)

 血管が拡張しすぎているため、熱がどんどん奪われ

 風邪の悪寒のような強い冷えを感じる


⑤副交感神経の変動が激しい


⑥アレルギーを持っている人が多い


この冷えは自律神経が乱れることによって体温調節機能が異常となり

寒いところにいたとしても過剰に血管が拡張し

体外に大量に熱を放出してしまうことで起こります


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eccrine secretion.jpg


対処法としては自律神経節に働きかけるWブロックによって

働きを正常化したり、規則正しい生活を心がけるといった努力が必要です






Written by Keiichi Nakagome

冷え性のタイプ2

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


に分類していますが、今回は腰から下が冷えるタイプについてお話したいと思います

このタイプは内臓温低下型冷え症とも言われ、上腹部と下腹部に手を当ててみた時に

通常は上腹部の温度の方が高いですが、内臓温が下がっている場合は

下腹部の鬱血により上腹部よりも下腹部の方が温かく感じます



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また、冷えの5大徴候も現れます

内臓温が1℃下がることにより


免疫力が30%低下

基礎代謝が12%低下

内臓の働きが悪くなる

自律神経が乱れる

鬱傾向になる


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特徴としては、肥満、婦人科疾患にかかりやすい、代謝の低下により、シミやくすみが出やすくなる

冷えているという自覚がない、下肢への血流が減少しているためセルライトができやすい

といったことがあります


この自覚の無い冷え性は、気付いた頃には重症化していることが多く

普段から内臓温を高める努力が必要です


内臓温を高める3大要素が


体幹深層筋の強化

服装に気をつける

根菜を摂ることを心がける


です

これらのことに気をつけて、内臓温を高めましょう



Written by Keiichi Nakagome





冷え性のタイプ

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


の3つに分類しており、今回はその中の「手先、足先が冷えるタイプ」についてお話したいと思います


このタイプの冷え症は足の形状が原因になっていることが約80%を占めています

みなさんは自分の足の指を見たときに力を抜いていても第2関節が反り上がっていませんか?


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足には骨と筋肉で作られる内側縦アーチと外側縦アーチ、横アーチという3種類のアーチがあり

全身の体重をうまく分散させており、踵に体重の約70%、つま先に約30%の割合で

かかるようになっています


アーチ.jpg


日本人は元々、下駄や草履の文化だったため

脱げてしまわないように、足の指で踏ん張りながら歩いていたことから

足の裏の筋肉が発達しており、きちんとしたアーチが形成されていました


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しかしこれが靴の文化になったことにより、指で踏ん張らなくても脱げることが無くなり

指を曲げる筋肉が退化していってしまったと同時に

ヒールのようにつま先に体重がかかる狭い靴では、常に指に負担がかかり

踵とつま先の70:30という荷重バランスが崩れ、アーチがつぶれていってしまうのです


これにより足の裏の筋肉よりも甲の筋肉の方が優位になり

足が反り上がってしまうことによって、血管が折れて足先に行く血液が制限されてしまい

冷えてしまうのです


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このタイプの冷えを改善するには、足の指の筋肉を鍛えることが有効です

タオルを足の指で引き寄せるタオルギャザーとよばれる運動や

電車に乗っている時など暇な時間に指を曲げて踏ん張るような運動をすることで

足部の筋肉のバランスが整い、冷えが改善してくるのです


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Written by Keiichi Nakagome


夏の養生2

夏の暑さに対して、体は発汗によって体内環境を一定に保とうとし

それによって代謝が高まり、血液循環と水分代謝が活発になります

汗をかくことは体にとって必要なことですが、汗をそのままにしたり

急にクーラーの冷気に当たると、熱が体内にこもってしまい

かえって体を冷やします


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この時期に起こりやすいのは、湿度や気圧の変化による腰や関節などの痛み

頭痛、胃腸のトラブル、皮膚の症状、自律神経のリズムの乱れによる冷えなどがあり

汗で失われたビタミン、ミネラル、水分を補給する必要があります

漢方スタイリストであり、メディカルハーブファウンダースの渡辺肇子先生は

代謝を助けるおススメのハーブ として

① ペパーミント+ローズヒップ

② マテ

③ ハイビスカス

④ ホーソン+スギナ

を上げています



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ハーブにはフィトケミカルという植物性化学成分が含まれており

野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で

多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります


herbs.jpg

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が続々と発見

解明され、ガンを予防する植物エストロゲンや

果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています

ハーブで体調を整えて、気持ちよく夏を乗り切りましょう



Written by Keiichi Nakagome





夏の養生

夏は体温調節が難しく、夏から冷えが始まることが多くあります

そのような夏の過ごし方について

漢方スタイリストであり、メディカルハーブファウンダースの渡辺肇子先生は

このように述べています

① 夜更かしをしてもいいですが、朝は早く起きるようにする

② 夏の暑さを嫌がることなく、外に出て朝日に向かって運動し

体内の廃物を排泄し、新鮮な空気を吸い込み、新陳代謝を促進させるようにする

③ 楽観的な気持ちを持ち、焦ったり、怒ったりしないように注意する

④ 植物が開花するように、身体においても体内の陽気を皮膚を通じて外に出せるように

向上心を持ち続けるようにする

夏の養生法の基本原則は、暑さや湿気から身を守ることで

同時に暑さから逃れるためにむやみに涼を求めて

体内の陽気が衰えないように保つことも大切です


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〈東洋医学での夏〉

東洋医学で夏は、立夏から始まり、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を経て

立秋までの3カ月を言います

素問・四気調神大論では夏の過ごし方についてこのように記されています

「夏の3カ月を蕃秀と言う。天地の基は変わり、万物は花咲き実る季節である

夜は臥し早く起き、太陽の日差しを厭うことなく、志を怒らせないようにし

人も草花のように繁茂させ、気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする

これは夏の気に応じて夏の働きである長を養う道である

これに逆らえば、心を傷め、秋に咳の出る病になりやすく、秋の収を身に受けることができにくい

冬になって病を重ねることになるだろう」



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以上のことから、冷えた部屋にいる時間が長くならないように時間があれば

外に出て暑さに身体を鳴らしておくことが、秋口からの冷えや不調を防ぐために有効なのです


Written by Keiichi Nakagome


四つ木治療院セミナー -⑨- 自律神経

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は自律神経の事についてお話します。

自律神経は検査機械で計ることが出来るようになってきました。

自律神経の計測について、色々とやられる先生方も多くなってきました。

まず、両極端な話をしていきます。

自律神経のグラフで、縦が副交感神経、横が交感神経のグラフになります。



自律神経グラフ.jpeg





この、副交感神経のライン上で値が推
移する人は非常に問題があります。

副交感神経が優位になる人は特徴があります。

まず、とにかくわがまま。

言いたいことはすごく言います。

そして、日々訴えることが変わります。

今日は膝、次の日は腰など。

かといって、割とのんびり屋だったりします。

カラダの中にストレスを溜めないタイプです。

色々言って自分の中にストレスを溜めない状態にしたい、発散しておかないと気が済まないのです。

外見上の特徴は、色白。

色白の太った人がそうです。

患者さんで色白の太った人がいると、だいたい経過が悪いか時間がかかっています。

他の特徴からすると、日焼けをすると赤くなり易い。

また、虫に刺されると赤く腫れ上がり易いです。



虫刺され.jpeg





筋肉は柔らかめで、ケロイド体質。

炭酸が好き。

色白の、該当しそうな感じの方がいらしたら、そんな話をして様子を見ると良いと思います。

そして、このような方にどのような特徴があるかというと、

痛みに対する感受性が非常に鋭い、という特徴があるのです。

ですから、治りにくい。

それでいて大騒ぎをします。

治療をする側としては、『そういう人』なんだ、という大前提で治療を施せば、その人が「痛い」と言う理由が、分かるのです。

でも、その事に治療する側がこだわって、肩はこうだ、腰はどうだなどと毎度説明したり細かく対応していたらこちらが参ってしまいます。

この系統の人は、痛みに対する感受性が非常に鋭いから痛い、と言っているので、話はちゃんと聞いてあげて、治療は刺激量を抑えれば大丈夫なのです。

治療する上ではやりにくいタイプですが、外見上で判断可能です。

でも、くれぐれも相手の方のキャラクターで読まないで下さいね。

口先では明け透けに物を言ったり、私は大丈夫よ、なんて言っている人が実はそういうタイプだったりします。


このタイプは色々言ってくるのが
当たり前で、例えば揉み返しが来たとか、鍼を打った所が痛くなったとか言って来ます。

白人クレーマー.jpeg




ですから逆に、ああそうなんですね、そこはこういう理由で痛いから心配ないですよ、ときちんとお話をすれば、言いたがりなだけですから納得して頂けます。

それが曖昧な言い方や、前にも説明したからと、適当に返していると不信感を抱いていなくなってしまうのです。


逆に色黒でせっかちで待てないような人は色白の方とは対極のグラフにいます。

筋肉の質は硬めです。

イメージとしては、野球をやっているような運動部の学生のような感じです。

このようなタイプは、少々強い刺激を与えても大丈夫です。

それは、元々の自律神経の働きが交感神経寄りなので痛みに対して敏感ではありません。

逆に疲労が強いタイプです。

凝りが深いので、マッサージは強い方が好き、とかそのような感じです。

交感神経と副交感神経の働きで、こんなに差が出るというのは驚きですね。






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Written by Keiko Kimura


筋肉運動で冷えを改善する

私はトレーナーとしてエルクレストパワープレートスタジオで

日々お客様を診させていただいていますが、最近お客様からよく聞かれるのが

パワープレートを始めて、冷えにくくなったというご意見です


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冷え症を改善するには

①自分自身の発熱量を高めること(熱をつくる)

②外界の温度変化に対して的確に反応できる自律神経バランス(熱を逃がさないようにする)

が不可欠です


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私たちは恒温動物のため、体温を一定に保たなければなりません

それに必要な発熱量の約40%が筋肉から発生するものです

もちろん筋肉を鍛えて量を増やせば熱量も上がり、冷えにくい体になるのです

また運動時には骨格筋肉よる産熱が最大になり、全産熱量の90%に達することもあり

熱をつくる上で非常に重要な器官であることが分かります

筋肉による産熱は2種類あり、初期熱と回復熱に分けられます

初期熱は、筋が収縮してから弛緩するまでの間に発生する熱で

回復熱は弛緩した後に発生する熱です

従って、運動後は代謝が高まっているため、しばらく発熱が行われるということです


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パワープレートは3次元の振動を使って筋肉に緊張性振動反射を起こさせることによって

筋収縮が起こりますが、その際に振動が血管を拡張し、効果的に血流を高めます

冷え症をお持ちの方は、多くが自律神経の乱れによって血管の機能が低下しています

従って、普段流れが悪くなっている血管を拡張して運動させることによって

自律神経バランスも整ってくるのです


 
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現代は空調が整備されて自分自身で温度を調節する機能が低下し

加えてデスクワークが増えたことで運動不足になり

筋肉量が減ってしまっているという現状があります

パワープレートトレーニングは15分でジムトレーニング1時間相当の運動量を

確保できる
ため、忙しい合間でも行うことができ、冷えにくい体をつくることができます

ぜひ生活に取り入れてみてはいかがですか?

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written by nakagome keiichi 



自律神経が乱れると脳が老いる!?

自律神経は私たちの体が様々な環境の変化に対応する時や活動、休養の際の

コントロールを無意識で自律的に行ってくれているとても重要な神経です


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例えば、私たちが寝ていたり、座っている状態から立ち上がる時に

瞬時に交感神経が働いてくれなければ、脳は一時的に貧血状態となってよろめいてしまいます

それは本来、交感神経の作用によって、下肢の血管を収縮し

血液を脳へ持ち上げてくれているからです


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このように日常のあらゆる活動の変化に対し自律神経が働いてくれているのです

しかし、この自律神経の働きを乱してしまう大きな要因があります

それが冷えです

「冷えは自律神経を乱す最大最悪の要因である」と

全国冷え症研究所の山口勝利所長は述べています

自律神経が乱れると、うつなどの様々な不定愁訴が出てくると共に

脳の記憶や学習能力にも影響を与えることが最近分かってきました



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東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授は次のように述べています

かつて、脳細胞は3歳の時点をピークに後は死んでいくと考えられていましたが

現在、脳の特定の領域では生涯に渡って脳細胞が生み出されていることが分かっています

そしてそれらの日々新しくつくられる神経細胞が記憶や学習に深く関わっていることも

明らかになりました

記憶や学習に関わる海馬などでは、神経細胞の種となる神経幹細胞が

一生涯存在し、分裂の際に片方は神経幹細胞に

もう片方は神経細胞になり、ラットの実験でその数は一日9000個と言われています

海馬の神経細胞は1個当たり220個のシナプスを持つと考えられているため

全体では99万個の神経結合が生み出されているのです

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脳の神経新生は、感染やストレスなどによって阻害されることが

動物実験で明らかになっています

さらにラットやマウスに抗うつ剤を投与すると、神経新生向上効果があることから

うつ状態が神経新生の低下に関係あるのではないかと言われています

また他の心の病(統合失調症、双極性障害、心的外傷後ストレス障害)も

影響を与える可能性が指摘されています

自律神経の働きを測る機器で、うつの方を計測すると

交感神経、副交感神経共に活動が低下しており

あらゆる活動が困難になります

外部の温度の対して体を適応させ、発汗や毛穴の収縮によって体温の上昇や

低下を防いでいるのも自律神経です

従って、今のように夏は特に外と室内で温度の変化が高いため

エアコンによって発汗しなくても体温が低下することで冷えが悪化し

その結果自律神経が混乱し、乱れやすくなります

このようなことを防ぐためにも無理のない範囲で運動をして

汗をかき、正しく自律神経を働かせることが重要です

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written by nakagome keiichi 






夏の冷え性に効くWブロック

夏は実は最も体を冷やしやすい季節です

その理由は暑いために薄着になったり、冷たいもの食べたり

冷えた部屋に長時間居たりして体温が内からも低下しているからです


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また気温が高いため、その冷えに気付かないことが症状を悪化させてしまう要因で

秋になって急に冷えによる不定愁訴(肩こり、不眠、便秘など)を訴える方も多くいらっしゃいます

体温の調節を行っているのは自律神経で

冷えと自律神経には密接な関係があり、冷えは自律神経を乱す最大の要因といわれています

その中で一番多くみられるのは様々なストレスによる交感神経の緊張です

交感神経の緊張は血管の筋肉を収縮させ、毛細血管への血流が減少し

手先、足先はもちろん、内臓の温度が低下します




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この状態では、肌荒れ、偏頭痛、不眠、便秘、軟便、めまい、耳鳴りなどの

様々な不定愁訴を引き起こしやすくなるとともに、免疫力や代謝も低下します

乱れた自律神経のバランスを整えることは容易ではありません



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まずは規則正しい生活をして神経のリズムを取り戻すことが重要ですが

仕事などの都合で活動と休息の時間がまちまちになってしまう方もすくなくありません

全国冷え症研究所の山口勝利先生は、超短波のWブロックという画期的な方法で

交感神経の緊張をとることに成功しました




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超短波は元々、関節や筋肉を温め血流を改善し、疲労の回復や痛みの軽減を行う治療器でしたが

これを頚部と腰部にある交感神経の神経節に当てることによって

超短波の1秒間に数千万回にも及ぶ波長が交感神経のマッサージを行い

緊張をとると共に、温熱効果によって血流を改善し、内臓温を上昇させます

不定愁訴は病院で検査を行っても、自律神経の状態を測ることができないため

異常が見つからないことがほとんどです


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超短波Wブロックで自律神経のバランスを整えて、夏の冷えを予防、改善しましょう!


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冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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