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2014年7月

2014年7月

毛細血管と免疫力

血液の循環は心臓から大動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、大静脈として心臓に還りますが

それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり

その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です


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また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります

細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり

体が冷えていると血液が淀むことによって

このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に

短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります



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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています

臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり

毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します


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またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き

動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き

その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので

冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると

リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります



Dr.sato.jpg

このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め

全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です

脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう


冷え性の分類

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


に分類していますが、今回は腰から下が冷えるタイプについてお話したいと思います

このタイプは内臓温低下型冷え症とも言われ、上腹部と下腹部に手を当ててみた時に

通常は上腹部の温度の方が高いですが、内臓温が下がっている場合は

下腹部の鬱血により上腹部よりも下腹部の方が温かく感じます



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また、冷えの5大徴候も現れます

内臓温が1℃下がることにより


免疫力が30%低下

基礎代謝が12%低下

内臓の働きが悪くなる

自律神経が乱れる

鬱傾向になる


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特徴としては、肥満、婦人科疾患にかかりやすい、代謝の低下により、シミやくすみが出やすくなる

冷えているという自覚がない、下肢への血流が減少しているためセルライトができやすい

といったことがあります


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この自覚の無い冷え性は、気付いた頃には重症化していることが多く

普段から内臓温を高める努力が必要です


内臓温を高める3大要素が


体幹深層筋の強化

服装に気をつける

根菜を摂ることを心がける


です

これらのことに気をつけて、内臓温を高めましょう


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Written by Keiichi Nakagome


女性ホルモンと冷え

 

・ホルモン

 

ホルモンは現在70種類以上あり、その語源はラテン語のホルマオで刺激する

目覚めさせるという意味があります


今から150年ほど前にドイツのベルトールドが、雄鶏を去勢すると鶏冠が収縮し

性行動が失われ、他の雄鶏から精巣を移植すると

それらが元に戻るという実験を行い、ホルモンによって雄らしさ

雌らしさが分化していくことが明らかになり、約100年前にはイギリス

ある刺激によって特定の組織や器官で作られたホルモンが血中に放出され

また別の部位に刺激を与えるというシステム(内分泌系)の存在が発見されました


内分泌系とは、内分泌腺で作られ血管を通して移動するという全て体内で

完結している分泌システムことを言います

 

 

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・ホルモンの働き

 

間接的に臓器に作用するもの、直接的に臓器に作用するものがあり

発育、生育の調整、自律神経の調整に関わります

ホルモンには鍵と鍵穴の関係があり

特定のレセプター(受容体)としか結合しない仕組みになっており

また分泌が必要量に達すると分泌を止めるフィードバック機構が備わっています

 

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・女性ホルモン

 

女性では、視床下部から生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンが

下垂体の前葉に働きかけ、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンを放出させ

それらが卵巣に働きかけエストロゲンが卵胞ホルモンを放出し

卵胞の形成を促進し、それと同時にプロゲステロン(黄体ホルモン)も放出され

着床の準備をするという過程が28日周期で起こります

 

・月経周期

 

卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンは排卵日に分泌量がピークになり

卵巣で卵胞の成長によって成熟したものが排卵され

黄体となり受精が起きなければ白体となって消滅します

卵胞の成長を促進するエストロゲンは分泌のピークが排卵日の前になり

着床の準備をするプロゲステロンは排卵日よりも後にピークがきます

 

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生理前症候群(PMS)の多くは生理が始まる数日前から起こり

イライラや痛み、消化器系の不調が主な症状で

この時期はエストロゲンとプロゲステロンが減少してきており

両者のバランスが乱れることで起こります


 ・女性ホルモンを減少させてしまう要因 

① 卵巣の寿命 

② ストレス  
  
司令塔である視床下部への影響 

③ 冷え 


 

閉経の前後約5年の時期に起こる更年期障害では

社会的な立場の変化や卵巣の機能低下によるエストロゲンの減少によって

卵胞刺激ホルモンの分泌に見合った量のエストロゲンが出なくなり

司令塔である下垂体や自律神経の失調が起こります

200種類にも及ぶ様々な症状が引き起こされ

代表的なものとして、骨粗鬆症、動脈硬化、ホットフラッシュ

肩こり、疲労、抑うつがあります

 

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・ホルモンとハーブ

 

女性の体は一生を通じてホルモンの働きに強く影響されており

本来安定しているはずのホルモンが精神的なストレスなどによって

大きく崩れてしまうことがあり

このようなホルモンバランスの乱れに対してメディカルハーブを用いることで

ホルモン療法の様な副作用がなくより穏やかに体が本来持つ力を引き出し

バランスを整えることができます

 

 

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〈月経痛やPMSに使われるメディカルハーブ〉

 

ラズベリーリーフ

 

別名、出産準備のお茶と言われており

出産の約3カ月前から飲むことで子宮や骨盤周辺の筋肉を調整する作用があり

生理痛や生理前の痛みなどに有効です

 

ジャーマンカモミール

 

体を温める働きがあり、ラズベリーリーフとブレンドして飲んでも構いません

 

チェストベリー、ブラックコーシュ

 

アルカロイドによる中枢作用があり

脳に働きかけることによってホルモンのバランスを調整します

 

セントジョーンズワート

 

気分の落ち込みを改善し、月経前の精神的な症状を改善します

 

リンデン

 

ジャーマンカモミールと同様にフラボノイドを多く含み

体を温める効果があるため腹痛などにも有効です

 

アンジェリカ

 

漢方薬に使われるトウキの別名で、血行改善に有効です

 

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痛みの改善にはアロマセラピーが有効で

マッサージオイルのベースとしてマカダミアナッツオイルや

スイートアーモンドを10mlに対して2滴を加え

痛みのある場所にクラリ、セージ、ゼラニウムを使うと

月経痛やPMSに効果があります

その他、ネロリ、ローズ、メリッサをベースにホホバオイル

月見草オイル、小麦胚芽オイル等と用います


更年期には、セージがホットフラッシュに対してほてりを抑える働きがあります

オフィスワーカーズ症候群は偏頭痛、緊張性頭痛、不眠、月経不順、食欲不振

肩こり、ドライアイ、冷え等の症状がありますが

目にはハイビスカスの赤い色素に含まれるアントシアニンが有効で

頭痛にはミントが有効です


このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 冷えについてはこちら


冷房病に立ち向かうには

猛暑が続く今年の夏ですが、外の気温が高ければ高いほど 

室内はエアコンでキンキンに冷えていますよね 

熱中症予防にはもちろんエアコンで適切な室温を保つことが必要ですが 

過剰になると決して良いことはありません 

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人は本来、汗をかくことで熱を放出して体温を下げます 

しかし、暑い部屋から急にエアコンの効きすぎた部屋に入ると 

みるみるうちに体温が奪われていきます 

私たちの体の温度調節をしているのは自律神経ですが 

エアコンのように正常ではない(汗をかかない)状態で体温が下がるようなことが繰り返されれば 

当然、自律神経は混乱し働きが悪くなります

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これに、冷たい食べ物や飲み物を一気に飲むようなことがあれば 

内臓に多く分布している自律神経をさらに乱すことになります 

自律神経が乱れると、頭痛、肩こり、不眠、下痢、便秘、うつ、めまいなどの 

様々な不定愁訴があらわれます

冷たいビールなどをゴクゴク飲むと腹部の温度は

一気に4℃も低下すると言われています


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では、どうすればこのような体温の低下を防ぐことができるのでしょうか? 

人の体は大きく分けて2種類の方法で熱をつくりだすことができます 

ひとつは、褐色脂肪細胞が中性脂肪を燃やすことによって生みだされる熱 

もうひとつは筋肉量を増やすことによって生み出される熱です 

寒い時に体がふるえるのは、筋肉による熱産生を高めている状態です 

褐色脂肪細胞の量は成人で約40gと量が決まっていますが 筋肉は増やすことができますよね!

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パワープレートでトレーニングを行えば、効果的に筋肉量を増やすことができます!

そして鍛えることが難しい深層筋まで強くなるので 

筋肉が内臓を温めて冷えを予防します! 

また、全身の血流を促進して発汗を促すため、自律神経の強化にもぴったりです!

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冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

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