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2014年4月

2014年4月

ホルモンと冷え

・美容と関連の深いホルモン 


    成長ホルモン:入眠1時間後に下垂体前葉より分泌し、眠りが深いほどたくさん分泌される。

*深い睡眠(δ波)のためには、入眠前の30分のα波が必要です。

人間が期待したときに出る期待波という脳波が、分泌を促すと言われており

あらゆる細胞にレセプターがあり、代謝の促進、たんぱく質の合成を高めます。

日々分泌量が異なり、日中の刺激量(肉体的、精神的)によって夜の分泌量が変化します。

この分泌量の影響を受けて、睡眠中に代謝活動(エネルギー代謝、形態代謝

機能代謝、新陳代謝)が行われます。

すなわち、分泌量が高くても十分な睡眠時間が少ないと、作用が低下します。

覚醒すると、代謝は抑制されます。

また睡眠前のイメージデータに基づいて、その部位の対して働きかけるが

加齢とともに分泌量が低下します。

分泌量が減少すると、体脂肪の増加、筋肉量や骨量の減少、基礎代謝低下

皮膚の乾燥、免疫系の衰退が起こります。

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    甲状腺ホルモン:新陳代謝を司るホルモンで基礎代謝率を上昇し、酸素消費量を上げます。

全身にレセプターがあり、神経系の成長を促進します。

1  代謝促進(細胞の働き):たんぱく質、炭水化物、脂質

2  生体(神経)の発育、成長の促進

3  体温の上昇

4  血液中のカルシウム量を調節する(精神安定)

カルシトニン(甲状腺傍濾胞細胞より分泌):血中カルシウム濃度を低下

パラソルモン(上皮小体より分泌):血中カルシウム濃度を上昇

  カルシウム濃度が一定では、体内を7.35という弱アルカリに保つことができます。

  弱アルカリでは、精神が安定しますがストレスなどで体が酸性化していると精神は不安定になります。

日本は他の国に比べて、土地にミネラルが少なく、小魚や海藻といった食事で摂るしかありません。一日のカルシウム摂取基準は、昭和の頃は600㎎でしたが、現在では700㎎になっています。すなわち現代は昔に比べて、日常生活で体が酸性化しやすくなっているといえます。

 

視床下部からのTSH放出ホルモン(TRH)によって、下垂体から甲状腺刺激ホルモ

ンが分泌され、血中経由で甲状腺に運ばれることで、甲状腺ホルモンが分泌されます。

エネルギー代謝が増す状況(寒冷環境、低血糖、高地、妊娠)なども甲状腺ホルモ

ン分泌に影響を与えます。

 

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    性ホルモン:コレステロールが材料のステロイドホルモンで、生命力と美意識で活性。

レセプターが細胞内にあり、直接細胞に進入し核の中の遺伝子(DNA)に影響を与え、新たなたんぱく質や酵素の合成を促すため他のホルモンよりも反応が強くなります。

 

・男性ホルモン(アンドロジェン):精巣でつくられる

1.   たんぱく質合成の促進(筋肉の形成)

2.   皮脂の分泌促進

3.   キメが粗くなる

4.   体温、血圧の上昇

5.   精子の生成

 

・女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン):卵巣でつくられる

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)

1.   皮下脂肪の発育促進

2.   皮脂の分泌抑制

3.   キメ細やかな肌にする(うなはたけ)

4.   思春期に女性生殖器の発育

 

黄体ホルモン(プロゲステロン)

1.   内膜を膨潤し、妊娠可能にする

2.   組織内に水分を滞留させる(うるおいのもと)

3.   皮脂分泌の促進と角質肥厚(男性ホルモンに類似)

 

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エストロゲン、プロゲステロンは同じく卵巣から分泌されますが

それぞれ分泌量や時期が異なります。生理が始まった時を1日目として28日の周期があります。

その中には、卵巣周期として、卵胞期、排卵、黄体期があります。

 

卵胞期(1~14日目頃):生理が始まると、脳から卵胞刺激ホルモンが放出され

卵胞(卵子を包む細胞のこと)が大きく成熟し

そこから分泌されるエストロゲンの値が増えていきます。エストロゲンは子宮内膜の肥厚

卵胞の発育、膣上皮増殖を促します。

 

排卵(14日目頃):脳は、ホルモンに対するフィードバックシステムを持っており

ある一定のエストロゲン値になると、卵胞が十分に成長したと捉えて

生理周期14日目頃に黄体形成ホルモンを大量に分泌させます。

LHサージ)これにより成熟した卵胞から卵子が放出される排卵が起こり、体温が低下します。

 

黄体期(14~28日):排卵した後の卵胞は、黄体となり

黄体形成ホルモンによって黄体からプロゲステロンの分泌が促され

受精卵が着床しやすい状態をつくると共に、排卵抑制、体温の上昇が起こります。

黄体は徐々に成熟し、一定期間が経過すると退縮して、白体となります。

 

その他の周期として、子宮内膜周期(月経周期)があります。

月経周期は、月経期、増殖期、分泌期に分かれ、月経期と増殖期は卵巣周期の卵胞期に

分泌期は黄体期にそれぞれ対応しています。

 

月経期:子宮内膜の脱落によって膣から出血が起こり

出血期間は平均5日で出血量には個人差があるものの、平均35mlと言われています。

 

増殖期:第5~6日目頃から、卵胞の分泌するプロゲステロンの作用により、子宮内膜が増殖します。

 

分泌期:排卵後、黄体の分泌するプロゲステロンの作用により、子宮内膜の分泌腺が活発となり

受精卵が着床しやすい状態となります。受精、着床が起こらないと黄体は退化し

プロゲステロンの分泌が低下して、再び月経周期が始まります。

 

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新しい命をつくるにはエネルギーが必要で

生命力が無ければ性ホルモンの分泌は悪くなってしまいます。

ストレスが強く自分の生命力を保つことで精いっぱいという時には

体は安全策として生理を止めてしまいます。

欲望、愛情が性ホルモンの分泌に重要な役割があり、欲しいものがある、やりたいことがある

欲望に近づいているという感覚楽しいから生きながらえたいと思う気持ちが

生命力にあふれている状態です。

欲望や愛情、すなわち生殖と美意識(美容)は同じホルモンでコントロールされています。

植物が、美しく良い香りの花を咲かせて、虫を呼び寄せ

それを介して種の保存をしているのと同じように、ヒトも美しく、生命力の高い健康的な人を繁殖能力が高いと本能的に思っているのです。

 

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    副腎皮質ホルモン:ストレスに対して体を守るため、抵抗するホルモン

1.   たんぱく質、脂肪を糖質に変える(糖新生:グルコース、アミノ酸、乳酸からグルコースを生成する)

2.   抗炎症作用

3.   体液の濃度を一定に保つ

4.   メラノサイトをコントロールする

5.   性ホルモンの分泌

 

・ホルモンの分泌を促進するには

 

分泌器官が正常であること

身体機能は鍛えれば、より活性化するが、使わなければ退化し

3か月使わないと退化が特に進行します。


また、脳と男性の精巣以外の内分泌器官は温めると

機能が高まります。

女性でかかとが冷えている場合は、骨盤内の臓器が冷えていることの指標となる。

かかとを温めるには、動脈が体表の表面を走っている足首を温めることが有効です。

 

ホルモンをつくる材料が身体にあること

 

食事の重要性(46種類の栄養素摂取、130品目)

 

たんぱく質:ペプチド

 

脂質:コレステロールはステロイドホルモンの材料

 

ミネラル:代謝時に必要、ブレインコードの伝達に関与

*ブレインコード:脳内言語のことで、ホルモンの前駆体などの刺激は

右脳の前頭葉で起こる感情によってブレインコードが作られ、生成がコントロールされます。

大脳新皮質でブレインコードが作られ、その刺激が旧皮質に伝達されることで

そこからホルモンを含むケミカルコード、ニューロコード(自律神経)が全身に伝わります。

すなわちホルモンの前駆物質は感情(電気信号)で、その時に何を思うかによって波長が変わり

分泌されるホルモンも変わるということです。

 

 

糖質:脳のエネルギー源はブドウ糖のみ、脳で消費しないと脂肪として体内に貯蔵

水:ホルモンの代謝(形成、分解)に必須

1.加水分解

2.ペプチド結合

 

体温環境と体循環の活性

ホルモンは血液によって運搬される。

 

湧き上がる情熱とイメージ力

イメージは脳内では予定となり、身体反応が起こることで自律神経、ホルモンに影響を与える。

 

    ストレスフリー

ストレス(ディストレス)は、視床下部に伝達されホルモンのアンバランスを引き起こす。

ストレスによって血管が収縮することで、ホルモンの運搬が隅々までスムーズにいかなくなる。


このようにホルモンが美容に大きな影響を与えていることが分かります

脳と精巣以外は温めると機能が高まるという事実からも

冷えは美容のためになんとしても改善させたい問題ですね


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 このブログはエルクレストでエステメニューや解剖生理学の講義の専任講師をしてくださっている

森柾 秀美 先生のお話を元に作成しています


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食事と代謝

代謝について

 

人が生命維持、身体活動を行うために必要な栄養素を食べ物として取り込む必要があります。

この栄養素を生体内でより単純な物質に分解する反応を異化といい

これにより生物はエネルギーを獲得します。

また、この栄養素に特定の化学変化を加え、必要な物質を作り出すことを同化と言います。

私たちの体は、新陳代謝によって爪や髪の毛が伸びたりするように常に新しいものがつくたれ

古いものは排出されていきます。

 

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・代謝:物質面から見た場合を物質代謝、エネルギー変化から見た場合を

エネルギー代謝と言います。

物質代謝には、上記の異化と同化の2つの過程があります。

エネルギー代謝には、基礎代謝、活動代謝、食事誘導性熱代謝の3種類があります。

 

・基礎代謝:安静時(8時間睡眠後、14~18時間絶食した状態における

安静覚醒時の完全休息時)かつ温熱中性状態(体が温度に対して一切のストレスが無い状態)で

計測される代謝で、呼吸、循環、体温、蠕動運動、筋緊張などに必要な

最小限のエネルギー量を示します。

 

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基礎代謝は、生後、身長や体重が増えるにしたがって値は上がっていきますが

体重1㎏あたりの基礎代謝は1~2歳をピークにして徐々に下がっていきます。

ですから、ある程度歳をとって運動をやめてしまったり

食事量はそのままだったりするとどんどん太っていってしまうのです。


かといってまた食べる量を極端に制限してエネルギーの摂取を控えてしまうのもまた危険です。

例えば30~40代で53kgの女性であれば、約1150kcalの基礎代謝があるため

そこに活動量を加えて約1400kcalは摂取する必要があります。

エネルギーを制限することは簡単ですが

それに伴って必要な栄養素を摂れなくなってしまうからです。

最近は基礎代謝量を計測できる体重計が増えていますが

過剰な食事制限をしている方は900kcalという非常に低い値になっていることもあります。

ダイエットをして実際に体重が減って成功しているようでも、もし基礎代謝が1000kcal

切っているようであれば、ベースとして消費するエネルギー量が減っているため

少し食べただけでまたすぐ太ってしまう状態なのです。


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基礎代謝を高く保つには、運動とある程度の食事量と休息が必要です。


糖質ダイエットを徹底している人は、どうしてもエネルギーに必要な糖質が不足して

タンパク質や脂質からエネルギーを作り出すため、筋肉量が落ち

基礎代謝が低下してしまうことがあります。

 

・基礎代謝に影響を与えるもの

A.  体表面積:体重ではなく、身長が高く痩せている人ほど、基礎代謝は高くなります。

体の表面から熱が発散されているため、それに伴って体の中でつくられる熱の量が増え

基礎代謝が高まるのです。

 

B.   年齢:運動の有無などもありますが、基本的には年齢が若い人の方が基礎代謝は高くなります。

 

C.  性別:男性は女性に比べて、筋肉量が多く、体格も大きい傾向があるため

基礎代謝は高くなります。

 

D.   体格、筋肉質、脂肪質:筋肉量が多ければ、そこから多くの熱がつくられるため

基礎代謝は高くなります。

 

E.   体温:体温が1度上がると、基礎代謝は13%上がるとされており

平熱が35度の人と36度の人では、同じ生活をしていても大きく代謝量が異なります。

 

F.   ホルモン:甲状腺ホルモンは、骨格筋、心臓、肝臓など多くの臓器の酸素消費を高めて

基礎代謝を亢進させます。甲状腺機能低下症の方では、基礎代謝が下がるため

就寝時と起床時で体重の変化が無くなってきます。

通常では寝た時と起きた時で500g前後体重が減少するのが普通です。

副腎皮質ホルモンも代謝に関わります。

女性ホルモンであるエストロゲンは、内臓脂肪を減らし、黄体ホルモン(プロゲステロン)は

皮下脂肪に関わります。排卵から月経が来るまでの間は、妊娠可能な時期なので

皮下脂肪や水分を下半身に溜めていき、脂肪によって子宮を守り

出産のためのエネルギーを蓄えます。ですからこの時期の食事は特に注意が必要です。

次に排卵までの時期は、その逆の現象が起こるため、痩せやすくなります。

また、排卵が起こるときには、ホルモンバランスがガラリと変わるため

月経前症候群(PMS:premenstrual syndrome。月経前緊張症とも)の症状が出ることがあります。

症状は落ち込み、イライラ、不安感、腹部膨満感、便秘、頭痛、乳房の痛み、むくみ

食欲不振(あるいは過食)などがあります。

 

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G.  月経:排卵から高温期が続いて、月経時に下がります。

 

むくみによい食事として、カリウムを多く含む瓜系のもの(キュウリ、スイカなど)があります

排卵から月経までの期間は特に減塩するのが有効です。(女性は7.5g以下が推奨されています)

 


 

主な栄養素の食事摂取基準

 

推定エネルギー必要量(kcal/日)

 

男性

女性

 

身体活動レベル

身体活動レベル

年齢

Ⅰ    Ⅱ    Ⅲ

Ⅰ    Ⅱ   Ⅲ

1829

2500  2650  3000

1700  1950  2250

3049

2300  2650  3050

1750  2000  2300

5069

2100  2450  2800

1650  1950  2200

*身体活動レベル Ⅰ:ほとんど動かない状態

         Ⅱ:通常の家事などを行っている状態

         Ⅲ:運動を積極的に行っていたり、体を使う仕事をしている状態

 

タンパク質推奨量(g/日)

年齢(歳)

男性

女性

18~29

60

50

30~49

60

50

50~69

60

50

 

脂質:脂質の総エネルギーに占める割合(脂肪エネルギー比率:%エネルギー)

年齢(歳)

男性

女性

18~29

20以上30未満

20以上30未満

30~49

20以上25未満

20以上25未満

50~69

20以上25未満

20以上25未満

 

n6系脂肪酸、n-3系脂肪酸

 

年齢(歳)

n-6系脂肪酸

n-6系脂肪酸

n-3系脂肪酸

n-3系脂肪酸

 

男性

女性

男性

女性

 

目安量(g/日)目標量(%エネルギー)

目安量(g/日)

目標量(%エネルギー)

目標量

目標量

18~29

11  10未満

9  10未満

2.1以上

1.8以上

30~49

10  10未満

9  10未満

2.2以上

1.8以上

50~69

10  10未満

8  10未満

2.4以上

2.1以上

n-3系脂肪酸の目標量では、EPAおよびDHA1g/日以上摂取することが望ましいです。


このように自分がどのような活動レベルなのかを把握して

それに合わせて食事の摂り方を工夫し、代謝を高めていくことで冷えない体をつくっていくことが重要です


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このブログはエルクレストで、栄養学の講師をしてくださっている


米澤須美先生のお話を元に作成しています


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冷え性の分類

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


に分類していますが、今回は腰から下が冷えるタイプについてお話したいと思います

このタイプは内臓温低下型冷え症とも言われ、上腹部と下腹部に手を当ててみた時に

通常は上腹部の温度の方が高いですが、内臓温が下がっている場合は

下腹部の鬱血により上腹部よりも下腹部の方が温かく感じます



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また、冷えの5大徴候も現れます

内臓温が1℃下がることにより


免疫力が30%低下

基礎代謝が12%低下

内臓の働きが悪くなる

自律神経が乱れる

鬱傾向になる


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特徴としては、肥満、婦人科疾患にかかりやすい、代謝の低下により、シミやくすみが出やすくなる

冷えているという自覚がない、下肢への血流が減少しているためセルライトができやすい

といったことがあります


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この自覚の無い冷え性は、気付いた頃には重症化していることが多く

普段から内臓温を高める努力が必要です


内臓温を高める3大要素が


体幹深層筋の強化

服装に気をつける

根菜を摂ることを心がける


です

これらのことに気をつけて、内臓温を高めましょう


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Written by Keiichi Nakagome


自然治癒力とメディカルハーブ

 ・メディカルハーブとは

ハーブとはヒトの生活に立つ植物の総称で、日本語では「薬草」や「香草」と訳され、日常生活で大きく分けて8つの分野で活用されています

 

    食品(約40年前に海外で料理を学んだ人が持ち込んだのが最初)

    飲み物(リキュールの色付けなどにも使われている)

    健康(メディカルハーブ)

    化粧品

    香料(揮発性の高いものを集めた精油がアロマセラピーとして使われるが、肌に使う場合は濃縮されているため、希釈して使う)

    染物

    栽培(趣味、園芸療法)

    祭祀

 

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③のようにハーブを健康の維持、増進や美容の分野に利用するもの

ある種の機能を有する植物性食品を含んだものを

メディカルハーブ(英語ではメディスィナルハーブ)と言います


ただし、日本では薬品としては認められていません

メディカルハーブは医薬品ではなく食品であり、自然治癒力に働きかけます


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・食品の機能

 

    一次機能(栄養機能、エネルギー源):生命維持のための栄養面でのはたらきを指す

 

    二次機能(おいしさ):食事を楽しむという味覚、感覚面でのはたらき

 

    三次機能(体調調節):生体の生理機能の変調を修復するはたらき



・メディカルハーブの共通作用

 

    抗酸化作用:植物は根を下ろしているため、常に紫外線などの酸化要因にさらされているため、それから身を守るために強い抗酸化物質を作り出している

 

    利尿、発汗、消化:代謝を促進することでこれらの作用を示す

 

    抗菌作用:病原微生物(細菌、カビ、ウィルス)の中で、薬が効きづらいものに対しても一定の作用がある

 

    栄養素の補給:ビタミン、ミネラル、種には脂肪も含まれている

 

    薬理作用

  

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・フィトケミカル

 

植物の含まれる化学成分の総称で、野菜や穀類、果物、などの色素、渋み、香り

辛味、灰汁などの成分で、多くは高い抗酸化力を持っており

ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も行われており

ガンを予防する植物エストロゲンなどが発見されています

 

・フィトケミカルの共通作用

 

    生体防御作用:アダプトゲン作用(免疫、内分泌調整作用)による心身症の予防

 

    抗酸化作用SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様作用

(活性酸素除去)、代謝促進作用による生活習慣病の予防

 


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・植物化学成分(花や根に含まれる)

 

    アルカロイド:強い苦味があり、中枢性に働くため作用が強く、薬の成分として使われることもある。代表的なものとしてカフェインがあります

 

② タンニン:渋みが強く、ローズなどに含まれる。引き締め作用や抗炎症作用、下痢止め作用が有り、化粧品や薬の成分としても使われます

 

③配糖体:糖とその他の成分が結合したもので、水に入ると切り離され、様々な作用を発揮するもので、心臓が弱っているとき、下剤などの成分として薬品に使われているものもあります

 

    サポニン:語源はシャボンで水に入れると泡が出るというもので、風邪薬や咳止め薬として使われる他、ホルモン様作用を持つことから更年期の症状に良いとされています

 

    苦味質:苦味があり食欲不振などに対して胃や腸の働きを整える作用があります

 

    粘液質:粘液質は保湿作用があり、喉の乾燥やバスハーブとしても用いられます

 

    フラボノイド:アイボリーや薄黄緑色の色を持ち、多くの種類があり、そばに含まれるルチンは毛細血管の働きを高めるという作用があり、またビタミンCとの相性が良く、双方の働きを高める。そのほか利尿作用、下剤の作用、腹痛に有効なものなど多岐にわたります

 

    ビタミン、ミネラル:タンパク質などの吸収、活用を助けます


このように身体の機能を助ける多くの成分を含んだメディカルハーブは

冷え性などの体質改善にとても有効です冷えは万病のもとと言われ

体温調節を始めとしたホメオスタシス機能が低下していることを表しています

冷え性が基礎になっていて起こる便秘や頭痛、肩こり、生理痛といった不定愁訴は

そういった状態のサインですので、適度な運動、食生活に加えて

メディカルハーブのような健康補助食品をうまく活用して

身体の機能が100%発揮できる状態をつくりましょう


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このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

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漢方とメディカルハーブ

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー

イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で

「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で

ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて

治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し

現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり

食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には

女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが

記してあります


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漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので

日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に

日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され

その中で漢方は実際に行われていたが

明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され

東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し

生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が

日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく

なぜ病気になったかという本質を考えるというもので

現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で

邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると

説いており、悪いところだけでなく

自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず

病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を

医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し

依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を

当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には

体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する

変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく

低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し

火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し

水は木を育てます

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり

木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す

金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

    

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には

3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ

前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができます

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り

潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉

毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え

感覚を鋭くするといった作用もあります

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり

臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ

全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し

関節の動きを滑らかにする働きがあります

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており

春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って

加齢による体の機能が低下していくことを表しています

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから

腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしています

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 

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冷えが美容を妨げる!?

冷えと自律神経には密接な関係があり、冷えは自律神経を乱す最大の要因といわれています

その中で一番多くみられるのは様々なストレスによる交感神経の緊張です

交感神経の緊張は血管の筋肉を収縮させ、毛細血管への血流が減少し

手先、足先はもちろん、内臓の温度が低下します



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この状態では、肌荒れ、偏頭痛、不眠、便秘、軟便、めまい、耳鳴りなどの

様々な不定愁訴を引き起こしやすくなるとともに、免疫力や代謝も低下します

乱れた自律神経のバランスを整えることは容易ではありません


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まずは規則正しい生活をして神経のリズムを取り戻すことが重要ですが

仕事などの都合で活動と休息の時間がまちまちになってしまう方もすくなくありません

全国冷え症研究所の山口勝利先生は、超短波のWブロックという画期的な方法で

交感神経の緊張をとることに成功しました




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超短波は元々、関節や筋肉を温め血流を改善し、疲労の回復や痛みの軽減を行う治療器でしたが

これを頚部と腰部にある交感神経の神経節に当てることによって

超短波の1秒間に数千万回にも及ぶ波長が交感神経のマッサージを行い

緊張をとると共に、温熱効果によって血流を改善し、内臓温を上昇させます


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不定愁訴は病院で検査を行っても、自律神経の状態を測ることができないため

異常が見つからないことがほとんどです


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エルクレストでは、美容と健康のために冷えの改善が必須と考えています

超短波Wブロックで自律神経のバランスを整えて、辛い症状を克服しましょう!



食習慣と冷え

平成22年度(2010年)の国民栄養調査では

朝食の欠食率は、男性13.7%、女性10.3%でした

性、年齢階層別では、20歳代の男女の約3人に1人(男29.7%、女28.6%)、

15~19歳の男女でも約7人に1人(男14.5%、女14.0%)が欠食していたそうです

30歳代男27.0%、40歳代20.5%と働き盛りの男性の欠食が目立っています

近年、共働きの家庭の増加、単身者の増加、さらには高齢者の独り暮らしの増加などの

核家族化の増加は、家族や親しい人たちとのコミュニケーションが希薄になり

孤食や個食の頻度が増える傾向にあります

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また、加工食品、調理済み食品および冷凍食品の普及

いつでもどこでも飲食を可能にした24時間営業営業のコンビニエンスストアや

レストランといった外食産業の拡大も、それを後押ししています

特に朝食の欠食、夕食、夜食の過食などの生体リズムに沿わない不適切な

摂食パターンに加えて、運動量の低下、夜型生活は肥満および

生活習慣病のリスクを高めることが懸念されています


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このような食生活の乱れは冷え性にも大きく関わっています

食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となる

食事誘発性体熱産生というものがあり

食事をした後は安静にしていても熱量(消費カロリー)が増えます

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食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります

たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%

脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります

食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです

単に栄養素によるものだけではなく

食事の摂り方としてよく噛まずに飲み込んだり、流動食だけを摂る場合に比べると

よく噛んで食べる方が食事誘発性熱産生は高くなるといわれています


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また、腹部内臓脂肪量の多い人ほど、食事誘発性体熱産生が

低かったという報告もあるそうです
 
そして、加齢や運動不足で筋肉が衰えると、基礎代謝が低下するだけでなく

食事誘発性熱産生も低下し、冷えやすくなるのです

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できるだけ欠食をせずに、運動習慣をもつ生活を心がけることが

冷え性改善において非常に重要なのです

陰陽と冷える食べ物



東洋医学では陰陽という考え方があり、世の中あらゆるものは陰と陽という性質を持ち

それらが互いに影響し合いながら成り立っているとしています

この概念を表したものが大極図で、陰陽は影響し合うと共に常に変化しています



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陰陽のそれぞれの性質を簡単に挙げると


・陰に当たるもの

冬、冷、大、静(動きが少ないこと)、軽(上昇しやすいもの)、柔、広、砂糖など


・陽に当たるもの

夏、温、動(動きの大きいもの)、重、固、縮、塩など


があり、冷えと陰陽は密接な関係があります

その中で特にわかりやすいものが食事です



陽は陰を生ず

熱帯地域は陽の性質があるとされ、そこで育つ食物は陰の性質を持っています

例えばバナナやパイナップル、サトウキビなどです


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これは暑い地域では陰のものを食べて熱が溜まるのを防ぎ

寒い地域では陽のものを食べて、体が冷えるのを防ぐようにしてバランスをとるという

自然の仕組みです

しかし現代の健康のための食事の指標は西洋医学に基づくものが基本になっており

必要な栄養素をいかに決められた値摂取するかに重点が置かれているという現状があります

もちろんこれが悪いということはありませんが

本来は、どこの国に住んでいるのか、日本であったら北なのか南なのか

季節がいつなのか、朝なのか夜なのかによって体は変化し

それに伴って必要な食事も変化することが普通です


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技術の進歩によって、いつでもどこでも世界中の食べ物を食べれるようになったことで

自然と連動した生活から離れ、栄養素ばかりに気をとられてしまうと

気づかぬうちに体の陰陽バランスは乱れ不調を招いてしまうのです

東洋医学では陰が高まりすぎると、冷え症、脳疾患、神経痛、リウマチなどにかかりやすくなり

陽性過多では、心臓、肺などの急性疾患にかかりやすくなるとしています


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冷え症の方は、陰陽の視点から生活を見直して、自然との連動を考えるようにすることが

とても有効です

食事の際に気を付けることとして、日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は

「いただきます」は「命」をいただくことだと述べており、人の手が精製食品は

冷えなどの体の不調につながるとしています


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例えば白米は、玄米から胚芽を取り除いたものであり、玄米を蒔くと芽が出ますが

白米を蒔いても芽は出ません

つまり玄米には生命が宿っているということを表しています

生命は科学も人智も及ばない最高のバランスであり、栄養素もきちんと備わっているのです 

生命の宿っていない精白穀物、塩、砂糖、化学調味料などは重要な成分が欠けてしまっています

白砂糖には黒砂糖の持つミネラル類は全く無く、塩も砂糖も本来色がついており

搾りたての牛乳も黄色味を帯び、豆腐も真っ白ではなく

はんぺんも漂白する前は色がついているといいます

ニンジン、オレンジのフラボノイド、ブドウのポリフェノール

トマトのリコピン、イチゴのアントシアニン等、植物の色、香りの成分のほとんどが

ファイトケミカルと称される免疫賦活物質なのです 

漢方の考え方では、白い食品は陰性食品として

体を冷やすものとされていることから生命の宿らないものをなるべく断食するべきだ

佐藤先生はおっしゃっています

特に陽の性質が強いものとされるニンジン、ゴボウ、大根などを

積極的に摂るようにすることで、体が温まりやすくなりますので、お試しください


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冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi


運動による発熱効果

運動は冷え性を改善するうえで非常に重要です

その理由は、ホメオスタシス(恒常性)の一つとして

私たちの体温を維持するために筋肉が作る熱が40%近くを占めているからです

筋収縮に伴う種々の化学反応で遊離されたエネルギーの全てが筋収縮に用いられるわけでなく

一部は熱エネルギーとなって放出されるためです


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その発生する熱は、発生する時期から初期熱回復熱に分けられます

初期熱は筋が収縮してから弛緩するまでの間に発生する熱で

回復熱は弛緩した後に発生する熱です

初期熱と回復熱の熱量はほぼ等しく

骨格筋の総重量は全体重の半分近くを占めています

特に運動時には骨格筋による産熱が最大となり

体の全産熱の約90%に達することもあります



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筋運動は筋肉を使った時だけでなく、使った後も、熱をある時間発生し続け

ポンプ作用によって血液を送り出すことから運動はとても有効な血流改善方法になるのです

パワープレートは3次元の振動が血管を効果的に拡張し

5分間で95%の人の血流が改善するというデータが出ています


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しっかりと自分の体で熱を生み出せる体をつくっていくことで

免疫力の向上や代謝の向上といった効果が期待できるので

冬の冷え対策としてとても有効です




冷えについてはこちら

ストレスとメディカルハーブ

〈ストレスについて〉

 

人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し

日常とは違う変化がストレスとなります

 

ストレスという言葉は、元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが、カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー、それによって起こる反応をストレス反応と定義しました

 

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〈ストレッサーの分類〉

 

・物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

・生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

・心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

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〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり、イライラが症状として起こる

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇、交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍、うつが生じてくる

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こす

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧、過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症、脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので、有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように、そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため

不眠や日中の眠気が起こりますが

それを鎮めるハーブとしてカモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

 

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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず、何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

・入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

・中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

・熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

・早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

・睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いが、女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる

 

・ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする


過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります


メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!


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このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている

渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 冷えについてはこちら


花粉症と冷え

・花粉症について 

 花粉症は1970年代から増えてきた疾患で

原因の代表格はスギですが、スギは何千年も前から生育していたにもかかわらず

昔の人は花粉症にはなりませんでした

また、ある年齢から突然症状が出る人もいます

小さい時からアレルギーを発症する人の大きな原因は

小児期の消化器系が未発達の状態に多様な食品を与えるといったものがあります

またアレルギーに関係する免疫系の物質としてIg-Eというたんぱく質があり

体の入ってきた異物と反応して抗原抗体反応を起こします

花粉症が無かった時代は花粉だけでなく

寄生虫などの異物が体内に多くいたために

Ig-Eはそれぞれにまんべんなく反応していましたが

衛生環境が改善した今日では寄生虫などがいなくなった分

スギなどにIg-Eが過剰に反応してアレルギーを引き起こすという説があります

アレルギープール説では、心理的要因(ストレスなど)や環境的要因

食事、遺伝的要因(両親がアレルギーを持っているなど)といったものが積み重なることで

容器に溜まった水が溢れるようにアレルギーを発症するという考え方もあります

この場合、遺伝的要因に対しては防ぎようがありませんが

その他の要因に対しては対処が可能です

現在、花粉症の患者数は2000万人を超えており

これは総人口の10%以上に当たり、日本の国民病とも言われています

この背景には、排ガスや黄砂などによる大気汚染の拡大や

食生活の欧米化による体質の変化などが関わっているとも考えられます



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 ・花粉症の現状 

花粉症を引き起こす植物は、60種以上も報告されています

春先に大量に飛散するスギの花粉が原因である物が多いですが

ヒノキ科、ブタクサ、マツ、イネ科、ヨモギなど

ほかの植物の花粉によるアレルギーを持つ人も多くいます 

特にスギ花粉症患者の7~8割程度はヒノキ花粉にも反応しています

またイネ科の花粉症患者は、一つに反応するようになると

いくつかのイネ科植物の花粉に反応することも知られており

花粉に含まれるアレルゲンが極めて類似なため、交差反応を起こしてしまうのです

スギの少ない北海道ではスギ花粉症は少なく、イネ科やシラカバによる花粉症が多いなど

地域差もあります

以前、六甲山周辺において大量に植樹されたオオバヤシャブシによる花粉症が

地域の社会問題になりました

北陸の稲作が盛んな地域では、他地域よりもハンノキ花粉症が多く発症しています

アメリカではブタクサ、ヨーロッパではイネ科の花粉症が多く

北欧ではシラカバなどカバノキ科の花粉症が多く発症しています



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・花粉症とは 

花粉症とは、Ⅰ型アレルギーに分類される疾患の一つです

植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ

発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの一連の症状が

特徴的な症候群のことを言います。 枯草熱(こそうねつ)と呼ばれることもあります

主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみとされ、一般に花粉症の4大症状とされます

耳鼻科領域においては、目のかゆみを除外したものを3大症状と呼んでいます



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 ・漢方で考える花粉症のタイプ 

 ① 寒湿タイプ 

主な症状:嗅覚の低下、無色の鼻水、くしゃみ、むくみ 

原因:寒邪と湿邪による肺の機能低下により、余分な水分が鼻水となる 

治療法:冷えを避け、身体を温めて余分な水分を取り除く 


② 肺熱タイプ 

主な症状:鼻づまり、黄色っぽい鼻水、頭痛、喉の渇き 

原因:肺に熱がこもり、津液を送り出せない

風寒や風熱の風邪が長引いてなることもある 

治療法:肺の熱を冷ます 


 ③ 気虚タイプ 

主な症状:風邪をひきやすい、疲れやすい、汗をかきやすい、寒がり 

原因:肺機能の失調により、邪気が侵入しやすい 

 治療法:肺と脾の働きを高め、元気を回復する 


 ・花粉症の養生 

 花粉症などのアレルギーを発症させたり

症状を悪化させるのは、ストレスや体力の低下が抵抗力を奪うことが要因の一つです

精神的な疲労をためないように気を付けましょう

また、生活習慣や食生活を見直すことで、アレルギー体質を改善することも大切です


水滞の人:余分な水分が溢れだす症状は花粉症の代表的なもの

体を冷やさないように注意する


気虚の人:バリア機能が低下し、アレルギー症状は悪化するので、まずは気の充填を図る


漢方で言う寒湿タイプを始めとして、冷えが花粉症を悪化させてしまうことは

非常に多いようです

このような花粉症には、生活習慣を改めることによる体質の改善が有効です

それと合わせて体調を整えるお茶やハーブをご紹介します


・花粉症におすすめのお茶 

① 甜茶 中国茶の中で植物学上の茶とは異なる木の葉からつくられた甘いお茶の総称で

アレルギー性鼻炎や喘息などに用いると、痰を除いて、咳を止めてくれる

パックを沸騰したお湯で3分から5分煮出し、一日500㏄を3回に分けて飲む

② 紫蘇茶 シソ科のシソの乾燥した茎で、鼻づまりなどですっきりしないときに有効

③ 菊花茶 キク科のキクの乾燥した頭状花で黄色い鼻水、目のかゆみ、充血などに有効

薄荷と10gずつ、400㏄の水で10分煎じる


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 ・花粉症に良く用いられるハーブ 

① エルダーフラワー:アレルギーの症状を抑える働きがあり、目の充血や鼻水を抑える 

② ネトル:葉の部分を使う。緑色の基になっているクロロフィル(葉緑素)が浄血作用を持ち

化学構造式を見ると赤血球と似ている 

③ ローズヒップ:ビタミンCを多く含み、トマトと同じリコピンという赤い色素を含む 

④ ペパーミント:清涼感があり、マスクにエッセンシアオイルを含ませると有効 

⑤ ユーカリ:ミントよりも強い清涼感がある 



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年齢と自律神経の変化

神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と

それらと身体各部を連絡する末梢神経があります

末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と

各種の自律機能を司る自律神経に分類されます




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体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で、自分の意思でコントロールができます

それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています





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自律神経はさらに交感神経副交感神経に分かれており

交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で

心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し

副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進

内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり

これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています


自律神経のバランスを乱す要因として、ストレスや乱れた生活リズム

不規則な食生活、運動不足、喫煙、睡眠不足が挙げられますが

忘れてはいけないのが加齢です

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実は、交感神経の働きは年を重ねてもあまり変わらないのですが

副交感神経の働きは年齢と共に低下していくため

交感神経だけが強く働くアンバランスな状態になりやすくなるのです

誰もが20代のころと比べれば、体力の衰えや

心身の不調を感じ始めますが、それと同時に副交感神経の働きも低下していくのです

副交感神経は血管を拡張して、全身の隅々まで血液を送り届ける働きがあるため

機能が低下すると、血流が悪くなり、体に十分な栄養や酸素が行きわたらなくなります

また代謝によって生じた老廃物もうまく回収できなくなり、免疫細胞がうまく動けなくなることから

冷えやむくみだけでなく、免疫力も低下していきます


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加齢は誰しも防ぐことはできませんが、普段から過剰な交感神経の緊張を鎮め

副交感神経の働きを高めることは可能です

そのためには、まず自律神経の乱れに早めに気づくことが大切です

もし好きで聞いている音楽が耳障りに感じたら

副交感神経の働きが低下しているサインです

さらに、天気が良いのに気分がすぐれない

不安感があり、それが拭いきれないときには自律神経が乱れている可能性が高いです


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このような時に副交感神経の働きを高める方法として

「ゆっくり」を意識するというものがあります

ゆっくり呼吸をする、ゆっくり歩く、ゆっくり話すといったものです

中でもゆっくりとした深い呼吸は、副交感神経を刺激する簡単で効果的な方法です

朝は、自律神経は睡眠時の休息モードから起床して

日中の活動モードに跳ね上がりやすい時です

副交感神経の働きを下げすぎないように、ゆっくりと朝食をとり

余裕をもって一日をスタートすることを心がけると自律神経が安定します

交感神経の緊張を鎮める効果的な方法として交感神経節Wブロック療法があります

全国冷え症研究所の山口勝利先生は、超短波のWブロックという画期的な方法で

交感神経の緊張をとることに成功しました




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超短波は元々、関節や筋肉を温め血流を改善し、疲労の回復や痛みの軽減を行う治療器でしたが

これを頚部と腰部にある交感神経の神経節に当てることによって

超短波の1秒間に数千万回にも及ぶ波長が交感神経のマッサージを行い

緊張をとると共に、温熱効果によって血流を改善し、内臓温を上昇させます

不定愁訴は病院で検査を行っても、自律神経の状態を測ることができないため

異常が見つからないことがほとんどです


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年齢と共に低下する副交感神経の機能を高めると同時に

冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

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