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佐藤仁是先生

NAKAGOME BLOG(ナカゴメブログ)

佐藤ドクター研修 免疫を学ぶ 2017.5.10

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2017年5月10日(水) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


@エルクレスト セミナールーム


「免疫を学ぶ」


"アトピー性皮膚炎もリュウマチも喘息も原因は同じ?"



講師:日本橋清洲クリニック院長 佐藤義之先生




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そばアレルギー


卵アレルギー


スギ花粉アレルギー


桃アレルギー


最近は小麦粉アレルギー




これらはそんなに悪者なのか?



知らずにそば殻の枕で寝たら死に掛けたそうな・・・


今日の講義内容はこんな話題から始まりました


体内の免疫系は、自分以外のものはすべて異物認識をします


毎日食事として口に入れる全ての食材は、異物です


妊婦にとってお腹の中の胎児ですら異物です


それら全てを免疫が敵視したら食事は摂れなくなるは、胎児は存在すらできなくなります





即ち免疫とは抵抗力として異物を攻撃できる能力だけを意味しているものではありません


正常な免疫系は、自己にとって有害かそうでないかを見極める識別能力が備わっていることが大切である


現代人は、その識別能力が正常に作動しなくなってきていることに問題がある


ポストハーベストの問題や農薬、化学肥料を使って収穫された食物を毎日毎日、口にするようになったり


車の排気ガス、工場からの排出物、建材、ヘアダイ、化粧品、メイク用品、抗菌加工製品、薬などなど


化学物質にも毎日さらされています


免疫系があまりに忙しすぎて誤作動したり、過剰反応したりすることも十分考えられます


人が快適と便利、楽を追い求めてきた反動として大きな代償をこれから払っていかなくてはいけないようです


佐藤先生は、最後に「不可逆的な代償」と仰られたのが印象的でした


地球の未来が心配です。



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佐藤ドクター研修 免疫を学ぶ 2017.2.15.

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2017年2月15日(水) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


@エルクレスト セミナールーム


「免疫を学ぶ」


"人間の体温・諸外国での差"



講師:日本橋清洲クリニック院長 佐藤義之先生


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「半袖外国人の謎」は、


2011年、日本テレビの「ズームイン・スーパー」で取り上げられたテーマである


日本人152人の平均体温 36.2℃


欧米人57人の平均体温 36.9℃


その差0.7℃


・世界的な平均体温は、37℃を超えているらしい

・全人類の理想体温は37℃と報道

・フランスの体温計には「平熱は37℃」と記載されている

・グーグルで「体温」と検索すると人間の理想体温は37℃とある



結論:日本人と外国人との体温差は、


1.「熱を発生させる筋肉量」の違い


細胞の中に存在するミトコンドリアが、熱を発生させるのであるが、筋肉量が多ければ多いほど、ミトコンドリアの数も多くなり、それに伴って体温が上昇する。

つまり欧米人は筋肉量が多いため、恒常的に高い体温を維持しているため、寒い日本でも外国人は半袖が多いというわけである。


2.日本人と比して欧米人は赤血球の数値が高い。

赤血球は蓄熱量が高く、このことも欧米人の平熱が高いことに関与していると思われる。


※細胞内でミトコンドリアと共に糖質をエネルギーに変えるときに必要なのが、亜鉛、マグネシウム、鉄、セレン等のミネラルとビタミン、特にB1とB2である。

それ故、これが不足するとエネルギー、熱の産生効率が低下します。

食の工業化に伴い、加工精製食品の取り過ぎはこれらの不足の傾向となります。

ダイエットも当然ながら同様の傾向となります。



「ベルクマンの法則」

簡単に言うと、寒い地方の人や動物は体が大きくなりがちで、

暑い国の人や動物は体が小さくなり易い。


などなど・・・


NK細胞や酵素の話まで多岐にわたりとてもためになりました。



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佐藤ドクター研修 免疫を学ぶ 2016.11.

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2016年11月16日(水) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


@エルクレスト セミナールーム


「免疫を学ぶ」


"医学と医療、その時代の変遷"



講師:日本橋清洲クリニック院長 佐藤義之先生



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今年最後の佐藤先生の免疫講座


現在、64歳の佐藤先生、医者になって39年だそうです


毎回、エルクレストのために手書きのレジュメを作成くださいます


ありがたい。


先生のレジュメから心に残った部分を書き留めておきたいと思います


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・基礎医学と臨床医療のお話の中に、


近代医学、近代医療が「解剖」即ち、死体から発展した学問という点である。


死体から死に至った病気の追及というのが基本姿勢なのである。


そこが東洋医学、医療、即ち、「症」、生きた人間の症状の原因追及という基本姿勢と違うところなのである。





・病気は「悪」か?というお話の中に、


我々は大学病院の無菌室で生活している訳ではないので、すべての菌、ウイルスとは共存のはずである。


インフルエンザに罹患したとしても、それはインフルエンザウイルスを排除できなかった己の免疫力の問題である。


蚊に刺された人が全てデング熱を発症する訳ではないのである。


人間は本来、全ての菌、ウイルスと共存なのである。


そうご理解いただければ病気の原因を外に求めたり、悪と捉えることへの疑問をお持ちいただけると思う。


だから下記のような川柳が詠まれることになるのである。


・原因はわかりませんが、'はい'薬


・喜ぶな、その時だけのステロイド


・ちょっと待てその新薬が苦しめる





早期発見の武器も進歩し、治療の武器が進歩しても決して病気の罹患が減らないのは何故だろう?


昭和60年、実は一年間で癌で亡くなられる方の人数は16万人である。


それから30年後、平成26年では、37万人である。


増加の原因は、現代人の免疫力の低下である。


王道は、自己免疫の確立である。


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。。

佐藤ドクター研修 免疫を学ぶ 2016.8.24

2016.8.24.(水) 10:30~12:00

レベルアップ研修



「免疫を学ぶ」


・ガンは発ガンしたらステージⅣ



@エルクレスト セミナールーム



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いきなり、


「ガンは発ガンしたらステージⅣ!」


恐ろしい話からスタートした今回の佐藤ドクター研修


ステージⅣとは、いわゆる「末期ガン」のことです。


すなわち原発ガンが、他臓器に転移をしている状態。


それはなぜ?


早期発見でも発ガンが見つかったらステージⅣと先生はおっしゃるのか・・・




・通常、ガンの早期発見とは、大きさが1cm位までのものを指すのだそうですが、


その1cmガン細胞には、なんと10億個のガン細胞が詰まっているのだとか!!



するとそのガン細胞からは一日あたり300万個のガン細胞が血中に流出している


しかも休むことなく毎日


毎日流れ出たガン細胞のうち、1~3%血管内に詰まったり、他臓器の組織に定着するものと考えられる


その時に体力や免疫力が下がっていると発見時に既に転移している可能性を否めない。




今回の講義で、早期発見のための定期健診も大切ですが、佐藤先生のおっしゃる通り、ガンにならない生き方がとても大切だと改めて感じました


【発ガンしやすい条件】


1.タンパク質量が低下(アルブミン、総蛋白)


2.リンパ球の減少(Lympho)


3.貧血(赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン)


※低体温、酸性体質(高脂血症、高血糖)、低血圧も要注意。





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※今回の研修のために、佐藤先生自らお盆休み返上でお描きくださった「ガン細胞の脈管内流出」と「リンパ節転移」の図解。とても手書きとは思えません、佐藤先生の几帳面さが図にも表れています。先生の優しさが本当にありがたいです。





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佐藤ドクター研修 自律神経を学ぶ

2016.5.11.(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修



「自律神経を学ぶ」


・病気になりやすい人、なりにくい人の違いとは



@エルクレスト セミナールーム



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我々は、美顔にしても痩身にしても人様の身体をまるごとお預かりする仕事です



だから皮膚理論や痩身理論以上に身体そのものの仕組みを知る必要があります



身体の仕組みを一番理解している職業は医師です



だからエルクレストは信頼できる開業医のドクターから直接学ぶのです



佐藤ドクターほど医者らしくない医者はいないでしょう!?



なぜならほとんど薬を出したがらないから・・・



少々のカゼで佐藤先生に診てもらうと、



「早く帰って寝ろ!」でおしまいだったりします(笑)



多くの患者さんは、「エッ~!?」ということになります



「薬には、必ず副作用があるから、大した事でなければあまり薬に頼りなさんな!」



これが口癖です



"検査漬け、薬漬け"という言葉もあります



どちらが名医か・・・



だから儲かっていないと思います(笑)



でも私は、佐藤先生支持派です



大尊敬しています



決して豪華でも大きくもないクリニックです



でも日本中から医療に見離された多くの末期ガン患者がうわさを聞いて集まってきます



佐藤先生の指導で何人もの末期ガンを克服された方▼と実際にお会いしたことがあります



「本当にそんなことがおこるんだ・・・」



驚きました!



病気になりやすい人、なりにく人



そこには、深く深く自律神経がかかわっています



美容も健康も自律神経がわかっていなければ話しになりません



今日も気づきの多い素晴らしい講義内容でした。



佐藤ドクターに感謝。



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佐藤ドクター研修 唯識学

2016.2.10(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


「唯識学」


@エルクレスト セミナールーム




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内科医として、免疫を独自に勉強してこられた佐藤ドクター



今日は、心の免疫について学びました



心が身体の免疫に及ぼす影響は甚大です



・前向き肯定的な生き方



・否定的消極的な生き方



そのすべての源は心にあります



今日の研修テーマは、その心の中でもとりわけ「深層心」について学びました



唯識(ゆいしき)とは、深層心であり、「人の生き方は、この心一つで決まる」という考え方



誰でも心の中には、「無尽蔵」という蔵があり、



その蔵の中には、見たり、聞いたりしたことがすべて入ってしまいます



人生においてその無尽蔵の中に何を入れてきたかによって



ものの見方、考え方が大きく左右されてしまうというお話でした





・うまくいくには、うまくいくものの見方、考え方がある



・うまくいかないには、うまくいかないものの見方、考え方がある





ですからうまくいく人は、何をやってもうまくいきますし、



反対にダメな人は何をやってもうまくいきません



よく我々は、「心構えが大切」と教えられますが、



それこそが唯識ではないでしょうか?



唯識とは、心のレッスンでもあります



「三つ子の魂百までも」と言いますから



幼いときの環境はとても大切だと改めて気づかせていただきました






私が出会ってきた多くの成功者の共通点は、「感謝の心」の持ち主です



些細なことにも「ありがたい」と感じる心



だからこそよい人間関係が出来上がっていきます



よい人脈がどんどん広がっていきます



人の協力なくして人生の成功などあり得ませんから。




・成功には感謝がある


・失敗には言い訳がある





自己中心的な人


不平不満・愚痴ばかりの人


利他心の強い人


愛に満ちている人



どちらの人生うまくいくかは、おのずとわかるはずです



すべては唯識で決まってしまうということでしょう。



一流の人と交流を深め、一流のものを見たり聞いたり、味わったりすることが人生においてとても大切であることを教えていただきました。





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佐藤ドクター研修 コレステロールの正しい知識

2015.11.25(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


「コレステロールは、悪者か?」 


@エルクレスト セミナールーム





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「コレステロールは悪者か?」

 

「あぶら」のことを気にしなければいけないのは、人間だけである。

それは人間だけが文明を手に入れて、調理にあぶらを使っているからである。

その中には食材に含まれるあぶらと調理に使われるあぶらがあり、それらは明確に区別して使っていく必要がある。食べた時にうまみとして感じるのは、圧倒的に調理に使われるあぶらの方で、一度それを覚えてしまうと、たとえ中性脂肪の値が悪くても、調理のあぶらを摂りすぎたところですぐにどこかが痛くなるわけでもないので、習慣的に調理用あぶらが使われている料理を食べてしまうようになる。

 

動物は加熱料理をしないため、このような問題に直面することはない。日本人の調理の主体は土鍋であった。土鍋は調理のあぶらを必要としないが、それがフライパンにとって代わってから調理用あぶらが使われるようになった。そしてもう一つは、インフラ整備によるガスの普及がそれを後押しし、より高温で調理が行われるようになった。フライパンやガスが普及することは悪いことではないが、文明が発展することについて何も考えずにそれを享受していると、メタボリックシンドロームなどの問題が起こってくるのである。

例えば、すし屋でトロを食べるという時に、トロにはあぶらが多いが、調理のあぶらは使われていない。

私たちは食事をする時に、この料理には調理のあぶらが使われているのか、いないのかを常に考えるようにする必要がある。



 

・コレステロールと中性脂肪の違い

 

脂質には、コレステロール、中性脂肪の2種類があり、これらは全く別物である。

コレステロールの値は、食事からの吸収分が全体の3分の1、体内での合成が3分の2の合計値で表される。脂肪を消化する胆汁は、コレステロールの骨格を持っており、腸内で消化に使われた後、再吸収されもう一度肝臓で合成される。

したがって、コレステロールの値が高いからといって、全て食事が問題とはならないし、遺伝的要因もある(家族性高コレステロール血症)。また遺伝的要因があったとしても、薬を飲まずに済む人も非常に多く、後天的にどうにかできる場合がほとんどである。

閉経後の女性は、コレステロール値が上がってくる。特に俗にいう悪玉コレステロールが上がりやすいが、これは女性ホルモンであるエストロゲンがコレステロールの代謝促進に働いていたために、エストロゲンが減少するとコレステロール値は高くなる場合がある。

 


コレステロールの主な働き

1. 各細胞壁の構築

2. ホルモンの材料となる

3. NK細胞の活性を上げる

などの役割がある。

 

中性脂肪はほとんど体内で合成されないため、主体になるのは食事である。また遺伝的に中性脂肪が高くなるという人も非常に稀である。その確率は、内科医の医者が一生をかけて診療をしても出会わないほど低いものである。したがって中性脂肪値の検査は、必ず空腹時に採血を行う必要がある。

また食事による要素がほとんどであるため、これくらいのものを食べればこれくらいの値になるという概算が可能である。

中性脂肪はひたすらエネルギーとして消費されるものであり、余ると血管から外に引っ張り出され、脂肪細胞内に脂肪滴として蓄積され、皮下脂肪、内臓脂肪となる。この時には血液中の中性脂肪の値は下がるが、消費はされていないため、値が下がったからと言って安心はできない。しかし、中性脂肪は動脈硬化には一切関与しない。その理由は前述のとおり、血管内に余った分は血管外に排出されるからである。

中性脂肪で最も厄介なのは、その血管外に出る時に血小板をどんどん自分に巻き付けて血栓をつくることである。それは雪だるまをつくるときに小さな雪の玉を転がしていくと少しずつ大きくなっていくのと同じような現象である。そのようにして大きくなった中性脂肪が細い血管を通れば、もちろん詰まってしまい、確実に脳梗塞、心筋梗塞の原因となる。このことから中性脂肪は突然死との関連が強い。

動脈硬化に関わるのはコレステロールの方であり、コレステロールが血管壁に張り付いて柔軟性が低下していれば、中性脂肪も血栓も詰まりやすくなる土壌ができてしまうと言える。

 



・悪玉コレステロールは存在しない?

 

コレステロール、中性脂肪もホルモンも血液中を単独で移動することができず、運び屋の上に乗せられて移動する。その運び屋の中でコレステロールを運ぶものリポタンパクという。

 

1. LDLLow Density Lipooritein):低比重リポタンパク(一般に言われる悪玉コレステロール)

2. HDLHigh Density Lipooritein):高比重リポタンパク(一般言われる善玉コレステロール)

3. カイロミクロン

 

私たちが普段、HDLLDLと呼んでいるのは、実はコレステロールではなくその運び屋のことを言っているのである。それらに乗っているコレステロールをいう時にはLDLコレステロール、HDLコレステロールというのが正式名称である。LDLHDLはコレステロールを運び、カイロミクロンが中性脂肪を運び、これら3つの運び屋は肝臓でつくられる。

LDLはコレステロールを乗せて、肝臓から全身の細胞にコレステロールを届ける。HDLは到着先で余ったコレステロールを乗せて肝臓に戻るのが役目である。

一般にLDLは悪玉と言われるが、コレステロール由来のホルモンをつくる副腎、卵巣、精巣は材料としてコレステロールが必要であるためLDLが必要なのである。したがって本来は悪玉も善玉も無いのだが、重要なのは運び屋それぞれの量である。

確かにLDLが多いと、各細胞にコレステロールを運び、到着先でコレステロールを降ろすわけであるから、到着先ではコレステロールがだぶつくことになる。だぶついたコレステロールは石灰化するため、その時の到着先が血管壁であれば、動脈硬化を起こす。その指標になるのがLDLHDLの比率である「動脈硬化指数」である。LDLHDLで割った値であるが、2.5以上になっていると(測定する試薬によって若干誤差は出る)、HDLに対してLDLが多くなりすぎているということで要注意である。2.0程度であれば、コレステロールに関しては問題ないが、病気は単独では起きないので、血糖値が高いなどのバックグラウンドがあれば、糖が血管壁に付着して動脈硬化が進んでいる可能性があるため、値が低いからと言って安心できない。

 

 

HDLが増える要因:運動、ビタミンE、オメガ3系の脂肪酸など

運動によって脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが増え、HDL合成が促進されるためと考えられる。

HDLが減る要因:中性脂肪の増加

中性脂肪とHDLは負の相関関係にあり、中性脂肪が増えるとHDLの材料がカイロミクロンに回される。

医者が血液検査の数値を診る時に、中性脂肪の値は低いが、HDLの値も低い場合には、「この人はたまたま検査の時には空腹時に採血をしているので、中性脂肪の値は正常だが、日常的には慢性的に中性脂肪の値は高くなっているんだな」と判断する。

「検診の 前は小食 あと過食」と調整して検診を臨んだとしても、コンピューターが見抜けなかったとしてもアナログが見抜けるのは、それだけこれらの値が負の相関関係になっているためである。

 

LDLが増える要因:食事内容、調理方法、トランス脂肪など

 

LDLが減る要因:女性ホルモンはLDLを減らしている

 

カイロミクロンは中性脂肪を運ぶ運び屋であるが、この運び屋の粒子は大きく、血小板を引き付けやすいため血栓をつくりやすい。

 

○中性脂肪を上昇させる要因:アルコール、糖質の多い食事、調理のあぶら、食材のあぶら、過食

 

ではコレステロール、中性脂肪は低ければ低いほど体の環境として良いのかというと、そうではない。

コレステロールが低すぎれば、細胞の強度が低くなったり、ホルモンが正常に作られないなど多くの問題が起こる。中性脂肪については低すぎて問題になると言えば、乾燥肌になるくらいである。

 



・脂質の過剰摂取による免疫学的な問題

 

免疫学的に問題なのは、脂質が多いと血中及び組織が酸性に傾くことである。コレステロールに関しては、LDLが多い場合、または中性脂肪の高い場合、その他肥満も必ず組織は酸性である。

そうなれば、リンパ球の活性(異形及びガン細胞の除去能力)は確実に低下し、発病のリスクが高まる。

血液中のpHを測ることは可能で、静脈血を使って採血をするが、本来は全身をこれから巡る動脈血を使うのが理想である。しかし動脈血の採血は、止血が静脈血に比べて困難であるため、使われないのが一般的である。

 



・なぜコレステロールが悪者になったのか?

 

1913年、ロシアの病理学者であるニコライ・アチニコワがウサギに大量のコレステロールを投与したところ、血管壁にコレステロールが沈着して動脈硬化が起こるという実験結果を発表した。

しかし元々草食動物であるウサギに大量のコレステロールを投与すること自体が実験モデルとして間違っていると言える。

 

1970年には、アメリカの医師ヘグステットが、食品中のコレステロール100㎎増加すると、血液中のコレステロールの値が6㎎上昇するというヘグステットの式を発表した。

この式は後に、個人差が大きく、人の体はそのような単純な式では表すことができないと批判された。

 

1996年、国内の学会が高コレステロール血症の基準を、総コレステロールで240mg/dl220mg/dlに引き下げた。

 

2007年、LDLコレステロールについては、140mg/dl以上をHDLについては40mg/dl未満を異常とするとした。この時から総コレステロールについては診断基準から削除されたものの、この時点ではまだLDLHDLの比率については言及されていない。

 

2010年、日本動脈硬化学会がHDLLDLの比率を診断基準にするべきとしたが、まだ診断基準としては採用されなかった。

 

何故、コレステロール値が高いことが問題視されるかと言えば、心筋梗塞の危険性を重視する心臓の専門医、動脈浄化学会などの側かの意見が強く反映されているからである。

心筋梗塞も血栓が詰まって引き起こされることを考えると、中性脂肪も議論に上がるべきであるが、なぜかコレステロールだけが独り歩きをしている。

これについて2010年の週刊アサヒは、製薬会社、医療機関側の利益の問題を取り上げた。中性脂肪を下げる薬は、ジェネリックの類のものは1錠の原価は10円程度であるが、コレステロールを下げる薬は1錠最高のもので300円で、5000億円規模の市場になっている。

 

○大阪府守口市民センターの調査(199750歳以上16461人が対象。

男性はコレステロール値が低くなるほど、5年後の死亡率が高く、女性はコレステロール値が最も高いグループと低いグループで死亡率が高くなっていた。

 

○茨城県の調査(2002407996000人が対象。

5年間コレステロール値とガンの因果関係を調査し、ガンによる死亡はコレステロール値が160未満で最も多く、240以上で最も少なかった。

 

○日本脂質学会

50000人が6年間調査し、総死亡率が最も少なかったのは、総コレステロールが200270mg/dl、総コレステロールが高くても、低くても死亡率は高くなるが、低い方が高くなる。

総コレステロール値が低くなるほど、ガン死亡者数は増え、総コレステロール値が160未満は270以上の5倍。

 

○アメリカ、ノースカロライナ州の19731993に渡る調査(男性48000人)

コレステロール値が高いほど、肺炎、インフルエンザで入院する人数が少なかった。

 

○神奈川県、伊勢原市の調査

LDLコレステロール値が180以上の人の呼吸器疾患による死亡率が男性で3分の1、女性で2分の1であった。

 



・総括

 

コレステロールに善も悪も無い。コレステロールを運ぶ運び屋の数が問題。

コレステロール自体は細胞壁をつくり、またホルモンの材料にもなり体にとって必要なものである。

それ故、各細胞にコレステロールを届ける運び屋の数と余ったコレステロールを持ち帰る運び屋の数のバランスが取れているか否かが問題である。

 

LDLHDLは相殺できる。相殺できていない場合のみ、動脈硬化を懸念する。

総コレステロール値で動脈硬化の進展は議論できないので、動脈硬化を心配するならLDLHDLの両方を測定する必要があり、動脈硬化だけを議論するのなら総コレステロールの測定を省略してもいいが、免疫状態の概要を把握するには総コレステロール値で見るのが一番良い。

HDLが減ることをしないこと、中性脂肪の恐ろしさを良く理解すること、コレステロール降下剤を正しく処方しないと新陳代謝を下げることになる。







佐藤ドクター研修 コレステロールは悪者か?


2015.11.25(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


「コレステロールは、悪者か?」 


@エルクレスト セミナールーム






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今年最後の佐藤ドクターによりますレベルアップ研修



本当にありがたい



開業医でいらっしゃいますから平日は当然、診察日。



先生には無理を言って、今年は年間で5回の講義をお願いいたしました。



当然、エルクレストに来ていただいている時間は、クリニックは休診にしてくださっています。



患者さんには、本当に申し訳ないです。



先生や患者さんに心から感謝をし、その分、自分たちが正しい健康知識を身につけ



しっかりお客さんに還元していきます



情報化社会の中で間違った多くの健康情報が毎日のように飛び交っています



今日のコレステロールに関する情報もどれだけ多くの人が正しい知識を持っているのか?



甚だ疑わしいところがあります。



●コレステロール値が高いほど、肺炎、インフルエンザで入院する人数が少なかった。

(アメリカ、ノースカロライナ州調査、男性48,000人対象)



●男性は、コレステロール値が、低くなるほど、5年後の死亡率が高くなる。

・女性は、コレステロール値が最も高いグループと最も低いグループで死亡率が高くなっていた。

・コレステロール値が、低いと脳卒中のリスクが高くなり、コレステロール値が40mg上昇すると、脳卒中による死亡率が3分の2に減少する。

(大阪府守口市民センター調査、50歳以上、16,461人対象)



●癌による死亡は、コレステロール値が、160未満で最も多く、240以上で最も少なかった。

(茨城県の調査、40~79歳、96,000人対象)



●総死亡率が、最も少なかったのは、総コレステロールが200~270。

・総コレステロールが高くても、低くても死亡率は高くなるが、低いほうがより死亡率が高くなる。

・総コレステロール値が、低くなるほど、癌死亡者数は増え、総コレステロール値が、160未満は、
270以上の5倍であった。

(日本脂質学会調査、6年間、50,000人対象)



●LDLコレステロール値が、180以上の人の呼吸器疾患による死亡率が、男性で3分の1、女性で2分の1であった。

(神奈川県伊勢原市の調査)



●コレステロール降下剤や血圧降下剤の常習者に気力の低下や抑うつ状態が多く見られ、自殺者が多い。

(帝京大学とJRの調査)




たいへん興味深い調査結果ばかりです。


確かに高コレステロールの状態が続けば、血管壁にも沈着し、動脈硬化の要因になることは、ハッキリしています。


ただ、コレステロールは、各細胞膜の材料として不可欠であり、不足すれば細胞膜は薄くなり、


ウイルスなどの感染を受けやすくなりますし、重要なホルモンの材料にもなります。


またNK細胞の活性を上げ、免疫にも大きく関係しています。



他ではなかなか聴くことができない素晴らしい講義内容、



「知識は力」


コツコツ積み上げてきた結果が大きな実績につながっています。


佐藤先生、今年も一年ありがとうございました。


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佐藤ドクター 血流低下を考える 動脈硬化編

2015.9.30(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


テーマ:「血流低下を考える」 動脈硬化編


@エルクレスト セミナールーム



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カナダの内科医、ウイリアム・オスラー博士の有名な言葉、



「人は血管とともに老いる。」




佐藤ドクターから何度となく教えていただいた言葉です



その犯人は、「動脈硬化」です



動脈硬化の原因は、


1.年齢


2.高血糖


3.高血圧


4.高コレステロール血症


5.カルシウムの沈着




1.の「年齢」は、身体のすべての組織は古くなってくると硬くなる


2.の「高血糖」は、血管の内壁がお砂糖漬けで朽ちる


3.の「高血圧」は、内圧に打ち勝つために血管壁が肥厚する


4.の「高コレステロール血症」は、相対的に悪玉コレステロールが多い場合


5.の「カルシウムの沈着」は、慢性的酸性状態から派生する血管内壁の石灰化によるもの




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佐藤ドクター 腸内細菌を学ぶ

2015年8月19日(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


テーマ「腸内細菌を学ぶ」


@エルクレスト セミナールーム






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免疫を専門に研究されている佐藤先生から講義冒頭にあったお話、



「発ガン年齢がどんどん若くなっている。」



「最近、私の患者さんで27歳の女性に大腸ガンが見つかったり、



昔、圧倒的に男性に多かった咽頭ガン、喉頭ガン、食道ガンが、最近では女性にも多くなってきた。」



どうやらアルコールと喫煙、そして免疫力の低下が原因らしい



今日の講義は、その免疫力低下が、腸内細菌と密接に関係しているという内容でした




・腸内細菌のバランスが自己免疫力と関係が深い。



・このバランスが崩れると免疫力は低下し、発ガンやアレルギーの発症につながる。



・腸内には、500種類以上、約100兆の菌が棲息している。



・総重量は1.5kgにもなる。




食事での繊維質の不足や抗生物質の乱用で腸内細菌のバランスが崩れ、免疫力が低下し、アレルギーが増えています。



◎乳酸菌、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ガセリ菌などの善玉菌の働き


いわゆる(発酵させる菌)の働き



1.消化吸収促進(アミノ酸まで分解)



2.ビタミン、ホルモン、アミノ酸の生成



3.腸内の酸性化(有害菌、病原菌の増殖阻止)



4.腸のぜん動運動を調整



5.NK細胞を主としてリンパ球の数及び活性を上昇



●今日一番勉強になったこと



食物アレルギー起こる発端は、原因食物のタンパク質を腸内細菌がアミノ酸まで分解できず、原因食物のタンパク質構造のまま、吸収されてしまうからである。



タンパク質を徹底分解するのが、腸内細菌の役目である。



どうやら消化酵素だけでは最小単位まで分解できないようである。





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2015.5.13 冷えを考える

2015年5月13日(水) 10:30~12:00


レベルアップ研修


テーマ「冷えを考える」


@エルクレスト セミナールーム



 

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アイオワ州にティットマンという生理学者がおり、20年前にある研究を行っている。

それは40㎝四方で高さ50㎝の箱にライ麦の種を植え、4か月後に約20cmに育ったライ麦に張っている根は合わせるとどれくらいになるかというもので、1本にまとめると11200㎞にもなったという。この実験で言えることは、見える世界と見えない世界があるということで、見える世界とは20㎝のライ麦で、見えない世界とは、その20㎝を支えるために11200㎞が必要であるということで、もしライ麦がもっと育てばこの距離は一層長くなるのである。

現代は、見える世界ばかりが信じられ、科学に過信する、技術に過信するといった状況が、見えない世界があるという感性を鈍らせている。

人の体に置き換えると、代謝は見えない、熱は見えない、どんどん見えない世界に気づかない人間が多くなっているのである。すなわち寒く感じなければ冷えていないのかということである。

私は平成7年にある講演をしたが、その時に「察しの文化と言葉の文化」ということについて触れた。例えば人と話していて「この人は今こういうことをして欲しいのだな」「この人はこれを伝えたいのだな」などと察するということが現代は全く無くなっており、全て言葉にしなければ伝わらないという文化になってきているのである。

これは見えないものを感じ取れなくなり、実際に聞こえるものを通してしかわからなくなってきているのである。今回お話しする「冷え」は見える世界と見えない世界の最たる例である。

 


・「冷え」と「冷え症」は違う

 

世の人の多くは、自分に冷えがあるとは感じていない。それは薄着の生活、エアコンの生活に慣れているからである。しかし実際にサーモグラフィで我々の体の温度分布を見ると例外なく足元が冷えている。

心臓を中心に37℃ある上半身に対し、下半身は下に行くほど低く、足元は31℃、足指の皮膚温は30℃を下回ることも多い。足元と上半身では6℃前後の差がある。こうして体の上下の温度差ができてしまった状態が「冷え」である。

 

「冷え症」とは、この温度差が大きくなり、手足の冷たさを自覚している状態のことである。大体89℃の差ができてくると、「症」の領域に入ってくる。生命維持のために重要な臓器のほとんどが上半身に集まっている。心、肺、肝、膵、そして脳もこれらは24時間働く発熱器官である。

当然、頭や躯幹はこれらの発する熱を受け、体温低下しにくい。下半身はその逆である。

「冷え」は誰にでもあるものだが、冷え症になるかならないかは、本人の努力次第なのである。

人間は、1日の内、16時間は起き上がった状態であり、重力に逆らって血液の環流も悪い。

「冷え」は全く性別と関係なく発生する。

しかし「冷え症」は圧倒的に女性に多い。これはまさに日常の男女のホルモン分泌の差によって生じるのである。さらに女性の場合は、更年期に入りホルモン分泌が減少すればするほど、自律神経のメカニズムを介して、それなりに「冷え症」が加速する。

ある体育大学の調べでは、立っている状態での深部静脈の血流は1秒間に810㎝重力に逆らって心臓に向けて上がっていくが、座っている時では5㎝になってしまう。さらに座って30分経過するとそれが2.5㎝になるという。これは股関節、膝で血管が折れ曲がり、血流が阻害されるために起こる。電車に乗った時にも、立っている人と座っている人では全く血液の流れ方が異なるのである。

 

冷えの存在は、「血液の還流が悪い」という物理的原因とそれに伴う体温低下による「血管収縮」の2重の要因の結果である。それによって酸素、ブドウ糖、ホルモンなどの運搬量低下、老廃物、疲労物質の蓄積が起こる。

結果、細胞の機能低下:臓器の機能低下、免疫力の低下:感染、発ガンのリスク上昇

 


・「ほてり」とは?

 

ほてっていれば「冷え」がないのか?

ほてっていれば体温が高いのか?

答えは全く逆で、低体温である場合がほとんどなのである。

だが多くの人はそれを勘違いしている。

まず「日常から体を冷やすような服装、食事、生活習慣をしているので、冷えに慣れっこになり、冷えを感じるべき本能が働いていない」ということを認識すべきである。

 

どんなに低体温の人であっても35度程度の体温はあるはずなのに、気温が25度でも暑がるということは体内と体外の温度差を考えても異常なことであり、これはまさしく「ほてり」なのである。

 

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)を保とうとする能力、働きがあり、冷え(上半身と下半身の過剰な温度差)が進むと血流不全によって組織が壊死に向かうのを是正しようとして何とか血流を増加させ各細胞に酸素やブドウ糖を運搬しようとして、体はあらゆる試みをする。

 

本来は筋肉を動かし、発熱させ、血管を拡張させ、そして血流を増加させ酸素やブドウ糖を供給しようとするのが本筋であるが、それをやっていないから冷えが進むわけで、こうゆう状況下において行われる恒常性を保とうとする体のメカニズムは一時的な、緊急避難的な「血管拡張」(毛細血管の)なのである。もちろんこれは根本的な血流改善につながらない血管拡張である。

血管が強制的に拡張するので、少し赤ら顔になるし、血流が増した分温かく感じる訳であるが、熱を産生することで血管拡張した訳ではないので、温かく感じたことを体温が高いと解釈するのは正に間違いなのである。これが「ほてり」である。

 

寒い時には立毛筋が緊張して毛穴を締めることで皮膚から熱が逃げるのを防ぐ反応が起こるが、これは防衛反応として正常なものである。

しかし、さらに温度が下がると自分の意志とは関係なく筋肉が収縮して熱を作り出そうとする「ふるえ」が起こる。これは低体温によって生命の危険を感じた身体が行う体温低下に対する究極の反応なのである。

それに対して「ほてり」は冷えに対する究極の反応である。

 

所詮、血管が拡張したところで、血管内に存在する血流は古血、すなわち滞った血流が大半である。そこに強制的な血管拡張によって、一部新しい血液が送り込まれ皮膚の赤みが増し、暑く感じる。

 

「ほてる」という表現は思いがけない時の熱感であり、発赤である。思いがけない時=さして気温の暑さを感じない時。

外気が高くないのに、例えば冬でも暑い、暑がりと言っているのは単にほてりのことが多い。私たちは恒温動物なので、冬でもどんなに体温の低い人でも35度はある。一方、気温は一ケタ台の時もある。寒く感じるのが当たり前なのに暑がること自体が異常なのである。

 


・結

 

今回の内容でご理解頂けたと思うが、一言で体温と言っても重力と血流まで加味して、その詳細を捉えてみると、上半身と下半身でかなりの差が生じることがお分かりいただけたと思う。もしかすると下半身の温度が低くても上半身(躯幹)の体温が高ければ、それなりに上半身の免疫、躯幹の免疫は保たれるのではないかと考える方もいらっしゃると思うが、そうはいかないのである。

上半身と下半身は必ず繋がっているもので、血流が悪く、滞った古血は、少しずつではあるが必ず心臓に戻り、そのために上半身に上ってくるものなのである。この滞った冷えた血液は確実に老廃物、疲労物質の濃度が高く、それらが上半身に戻ってきた時、上半身、躯幹の血液の酸性化にもつながるのである。

安易に上半身、下半身を切り離して考えるわけにはいかないのである。

 


・月経周期

 

女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があり、卵胞ホルモンは月経が終わった頃から急速に増えて排卵期になると200400ピコグラム分泌され、それをピークに分泌が低下し、2122日目に再び150300ピコグラム程度の山をつくる。

それに対し黄体ホルモンは排卵の時までは全く分泌されず、排卵の後から1週間後くらいに10ナノグラム程度分泌され、月経の時には0になるというパターンがある。

なぜこのようなパターンになるのか?それは月経の時に剥がれ落ちる子宮内膜と深い関係がある。これは畑の土と同じで、種を蒔いて花を咲かせる時に薄い土では根は張らない。

通常では約1㎝の土(内膜)がつくられるが、これが8㎜では根は張らない(着床しない)。そのためにこのような卵胞ホルモンの分泌量の波をつくってきちんとした土壌をつくるのである。

次にもし良い土壌があったとしても、その土がカラカラになっていたらどうだろう?

これもまた根は張らない。この土に水分を与えるのが黄体ホルモンの役目である。

従って排卵以降の高温期では、子宮内膜が浮腫によって約1.3㎝に肥厚する。

これらの作用によって、受精卵が着床しやすい環境がつくられるのである。

もしここで妊娠が無ければ、その土壌は全て洗い流され(月経)、また新しい土壌がつくられるのである。

これらのメカニズムは普段目にすることができないため軽視されがちだが、非常に重要なことである。それを忘れると、生理痛と言えばすぐピルを使うようになってしまうのである。ピルを使って薬で分泌をコントロールすれば、体に本来備わっているこの分泌リズムが崩れてしまうのは目に見えている。長期にピルを使用した人では体が女性ホルモンの分泌パターンを忘れてしまっており、これを思い出させるにはトレーニングで23年かかるとも言われている。

 

卵胞ホルモン、黄体ホルモン共に卵巣から分泌されるが、その指令を出しているのは脳下垂体から出る卵胞刺激ホルモン及び黄体刺激ホルモンである。ここにはフィードバック機構があり、指令を受けて分泌された卵胞ホルモン、黄体ホルモンは血流に乗って脳下垂体にも運ばれる。この時に脳下垂体のセンサーが、命令通りに十分に分泌されていると認識すると、分泌が抑えられるのである。毎日ピルを飲んでいると、脳下垂体は十分に卵巣からホルモンが分泌されていると感じ、自分でホルモンを出そうとする機能は顕著にていかしてしまうのである。

黄体ホルモンには、体温上昇作用があり分泌が高い時には高温期になる。それに対して学術的には卵胞ホルモンには体温低下作用があるため、分泌のピークで最も体温が低下したところを排卵日と予測している。したがって女性は月の半分は冷えやすいとも言えるのである。

                             

                                                                                      

・更年期症状について

 

閉経によって卵巣からホルモンが出なくなる

          ↓

フィードバックシステムによって脳下垂体からホルモン分泌の命令が出続ける

          ↓

司令塔である視床下部の半分はホルモン中枢であり、もう半分は自律神経の中枢であるため、過剰な命令が自律神経にも影響を与える

          ↓

1.それにより血管コントロールがうまくいかなくなり、ほてりや頭痛等の症状が出る

          ↓

2.また、ネガティブな考えや不安、悩みといった大脳からの影響によって自律神経バランスが崩れるといった要素もある。

          ↓

3.卵胞ホルモンは動物学的には発情ホルモンであり、気持ちが高揚する。

閉経によってこのホルモンが出なくなれば、気分の落ち込みが起こり、欝のような症状が出る

 

更年期の症状が起こる原因には以上の3つの原因がある。

 

QA

 

Q:お客様の中に冷えを訴える人は多くいて、手足が冷たかったり、ほてっていたりとどちらも体が冷えている状態であるということだが、どちらが重症といった区別はあるのか?

 

A:上半身、下半身の温度が89度以上差がある場合は、緊急処置として血管が拡張するため7度程度であれば、収縮して冷たいのかもしれない。

足先の温度が27度以上なのか、以下なのかがほてりと冷たくなる状態の境であると言えるのではないか。そういった意味では収縮している人の方が冷たいという自覚があるため、まだ良い状態と言える。

 

▼日本橋清洲クリニック公式ホームページ


▼第1回ガンにならない生き方


▼第2回ガンにならない生き方

 

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2015.5.13 佐藤義之ドクター レベルアップ研修

2015年5月13日(水) 10:30~12:00


テーマ「冷えを考える」


@エルクレスト セミナールーム







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今日の佐藤ドクターの研修内容は、エルクレストにとりましてとてもありがたい内容です



メディカルエステとしてトラブルケアとアンチエイジングに取り組む中で



女性に多い、冷え症の改善は最も重要なミッションです



肌トラブルの改善に深く影響を与えるケラチノサイト細胞や繊維芽細胞の正常な新陳代謝



太りやすく痩せにくい体質を改善するために必要な基礎代謝



美容結果と密接に関係しているのが、代謝の良し悪しです



28日に近い肌のターンオーバー



年齢と身長に見合った筋肉量を確保することで得られる痩せやすい体質



実はこれらの代謝の働きを決定づけているのが酵素の働きです




・消化酵素


・タンパク分解酵素


・脂肪分解酵素


・アルコール分解酵素


・遺伝子修復酵素


・抗酸化酵素



などなど体内にはおよそ5,000種類もの酵素が生命活動を支えています



これらすべての酵素には、一番活性しやすい温度(至適温度)があります



その温度が37~38℃です



体温が1℃上がれば基礎代謝は13%もアップします



免疫力にいたっては通常より400%もアップするそうです



いかに冷え症が美容と健康にブレーキをかけているかがわかります



長年、冷え症研究とその改善に取り組んできたエルクレストですが



今日の佐藤ドクターの講義の中から新たな発見がありました



前々から気になっていたことが今日初めてスッキリ解決しました!



なるほどそういうことだったのか!!!!!



女性に多い「ほてり」の正体



低体温に対処するための「ふるえ」



上半身と下半身の極端な温度差が生み出す緊急事態に対処するための「ほてり」



目からウロコの講義内容に驚きと感動が交錯いたしました



人の身体のメカニズムを一番理解していないと取り組めない職業が医師です



その開業医のドクターから直々に学べることに改めて感謝いたします。


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佐藤ドクター 「自律神経を学ぶ」

2015年2月18日(水) 10:30~12:00


テーマ「自律神経を学ぶ」


@エルクレスト セミナールーム






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・病気になりやすい人となりにくい人がいる

 

体温が低いとか、体が賛成に傾いているとか身体の条件面からその原因を見つけられる場合多いですが、それらも実は自律神経のバランスの崩れの結果であることが多く、病気の本体は自律神経のバランスの崩れがその根源といっても過言ではありません。

病気のメカニズムは単純で

 

1.免疫系のトラブル:リンパ球の機能不全など

2.血管系のトラブル:動脈硬化など

 

2つに大別されます。そしてこの2つのトラブルはどちらも自律神経の働きと深く関わっています。365日休むことなく、縁の下で支えてくれている大切なシステムであるが、読んで字のごとく「自律」しています。故に私たちの医師とは無関係に働き、基本的には私たちは自律神経を制御できません。勝手に働いてくれているありがたい神経であると同時に生活次第で毒にもなる恐ろしい存在にもなります。

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、その中枢は間脳です。そして重要なのはこの両者のバランスです。自律神経は内臓や血管の機能をコントロールする神経です。季節、昼夜、気温(体温)、感情(情動)、その人の置かれている状況など、様々な要因でその人のバランスは変化します。

私たちは自分で考えて生きているようですが、考えているのは大脳だけであり、無意識に働いている脳の中の社長にあたる存在が間脳です。大脳から間脳へは多くの情報が行くため、喜怒哀楽の感情によって間脳の反応は大きく異なり、ひいては自律神経に影響を与えてしまうのです。しかし間脳から大脳へはフィードバックがありません。

病気が発症する時の自律神経のバランスの崩れは、常に、もしくは長期に渡って交感神経が大幅に優位になった状況になっています。単に交感神経が優位になった状態ではありません。活動的な日中は交感神経が支配し、夜、リラックスするときは副交感神経が支配するといった、相反する作用を持った2つの自律神経が交互に作用しているわけではありません。両方とも同時に作用していて、その時その時でどちらかがやや優位にというシーソー状態が本来の姿で、それはあくまでもやや優位なのであってどちらかが一方的に偏ってはいけないのです。

通常の自律神経の状態は、交感神経も副交感神経もよく働いている状態であり、どちらかが極端に高く、どちらかが極端に低いという状態が続いている状態は異常です。

 

交感神経が長期に優位になると

○血管系

1.血管が収縮:血流低下→うっ血、血圧上昇→高血圧、血管壁の硬化→動脈硬化

2.血糖レベルの上昇(アドレナリンが肝臓でグリコーゲンの分解を促進するため)→糖尿病→血液、組織の酸性化、糖化による血管壁の破壊

 

交感神経が優位になると、白血球の中の顆粒球が増え、リンパ球が減ります。顆粒球は細菌と戦う細胞で、リンパ球はガン細胞やウィルスと戦う細胞です。顆粒球が増えると私たちの健康維持に欠かせない常在菌も殺してしまうため、免疫力が低下してしまうのです。さらに常在菌は死ぬときに活性酸素を発生させるため、さらに身体の酸化を招くという悪循環になるのです。

 

自律神経の活性が最も高いのは10代で、その後交感神経レベルの活性については、加齢による変化もほとんどなく男女差もありません。しかし副交感神経の活性レベルについては、男性は30代、女性は40代で急激に低下し、その後も徐々に低下します。

私たちが実感している急激な体力低下の時期は、自律神経のバランスが崩れる時期一致しているかもしれません。

 

体を大切にするということは体を休めることではなく、身体の持っている機能が十分に働くことのできる状態に整えることです。もし、自律神経のバランスをコントロールできるとしたら、バランスを意識的に整えることができるとしたら、まず副交感神経の活性レベルを下げてしまうことをしない、副交感神経の活性レベルを上げることを積極的に行うべきです。

 

それを一言で言うのであれば、ゆっくり生きることです。そのためには呼吸、動作、余裕をつくるといったことに注意するとよいでしょう。

 

1. 呼吸

現段階で自律神経を確実にコントロールできるものは呼吸です。呼吸は一瞬にして身体の状態を変えます。それは末梢血管の血流量を測定できるようになって科学的に証明されました。呼吸を止めた瞬間、末梢血管の血流低下が認められます。逆に深呼吸によって副交感神経が刺激され、血管拡張、末梢血管の血流増加による筋肉弛緩が起こります。それゆえに体がリラックスし、心が落ち着く、呼吸には、瞬間的に身体の状態を変えるメカニズムがあります。31吸(吸う長さの3倍かけて吐く)

 

2. 睡眠

夜間は副交感神経が最大限に優位になる時間帯です。睡眠不足はリンパ球減少につながり、免疫力低下となります。睡眠不足は最大の敵なのです。

 

3. 腸の動きでみる自律神経バランス

消化管だけは交感神経が優位になるとその動きが低下します。腸の蠕動運動だけは副交感神経の活性が高まることで良くなります。腸をコントロールする基本行動は運動と食生活です。腸内細菌バランスにおいて善玉菌の多い状態を作り出しましょう。

 

 

○腸内環境の負のスパイラル

便秘による腸の動きの低下(交感神経↑、副交感神経↓)→善玉菌の減少、悪玉菌の増加→毒素の産生→冷え、頭痛など→便秘

 

○対策

ビフィズス菌製剤を服用、胃-結腸反射を促す:朝一番にコップ一杯の水を飲む

 

4. 自律神経のバランスを精神状態で表すと交感神経は緊張と興奮と不安、副交感神経は安心と余裕と言えます。精神状態は実に大きな影響力を自律神経に対して持っているのです。物事を行うのに30分の余裕をつくることで精神状態を調整できます。

例として、早寝早起きで十分な睡眠を経て、自然に目覚めます。十分な睡眠後の自律神経のバランスは最高です。能力もモチベーションも高まります。

 

早起きは三文の得:昔、電気がなかった頃は明かりを一晩灯すのに三文かかったことから早く寝て早く起きれば三文得をするということわざ。

 

また笑顔が副交感神経の活性を上げ、バランスを整えるのに良い習慣とすると怒りは交感神経の活性を高め、自律神経のバランスを崩す最悪の習慣になります。怒りの80%はただの自己満足に過ぎません。特別な怒りは別として、私たちが日常生活の中で感じる怒りに関して言えばほとんどがそういったものです。今日は絶対に怒らないぞという目標を設定することも良いです。不安は交感神経を緊張させる大きな要因の一つです。

ある動物実験では、ねずみの親子の子を親から取り上げて、親が子を探している状態の時に血液検査をして、ストレスの状態を見たときにリンパ球の活性が正常時の半分になっていたそうです。

 

・自律神経は測定できる

 

簡単な自律神経の測定として、光を当てて瞳孔の反射を利用して、何回で反射が遅れてくるのかなどを測ることで状態を知ることができます。

 

 





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佐藤義之ドクター レベルアップ研修

2015年2月18日(水) 10:30~12:00


テーマ「自律神経を学ぶ」


@エルクレスト セミナールーム




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今年初めての佐藤義之先生によりますレベルアップ研修


昨年から少し内容を変更していただいて


人体のメカニズムにフォーカスした研修をしていただいております




今回は、とっても大きなテーマ、自律神経についてです



自律神経は、不随意神経ですから


無意識下ですべての内臓を支配、コントロールしています


ですから美容に深い関係のある、性ホルモンや成長ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの分泌も自律神経の影響を強く受けていることになります


自律神経の中枢は間脳にあり、


その間脳は大脳の影響を強く受けます


ストレスがかかれば当然、自律神経が乱れ、内臓の働きも乱れます


最終的には、ホルモンバランスまで乱れますので


美容にも多大な影響を与えるのです


「美容は健康ベース」


真の美しさには、ストレスは大敵です


つまりは心のあり方、生き方、人生観が影響しているという壮大なテーマにつながっています


同じ様なストレスが降りかかったとき、


その感じ方は、人によりさまざま


それがフラストレーショントレランスです



美容に携わる人間がこの部分の勉強まで要求されるのはこのような理由からなのです


人間力の向上が真の美しさへの近道である。


今日の研修の結論はここでしょうか。



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2014.11.12 専任講師 開業医・佐藤先生研修

2014年11月12日(水) 10:30~12:00


テーマ「環境問題とストレス社会 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


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環境問題、資源、エネルギーの枯渇、超高齢社会など、私たちが直面している問題は極めて深刻なものです。これらにどう向き合うべきか誰もが考えなければなりません。

環境問題とストレス社会とは一見関係が無いように見えますが、「時間」という視点から考えると大きく重なる課題や原因が見えてきます。

 

車はガソリンを燃やして、即ちエネルギーを消費すれば早く目的地に着くことができます。コンピューターも電気というエネルギーを使い、消費し、計算も情報を得る時間も早くなります。そのどちらもがエネルギーを使って時間を速めるものです。エアコンもそうです。

昔では暑くて能率の上がらなかった仕事も、涼しい環境下ではより多くの仕事をこなすことができます。人工照明も同じで、夜も休まず働けることは、その分社会の時間を速めることができます。

結局のところ、何をもって私たちが便利と思っているのかというと、時間を速める事なのです。エネルギーを使って時間を速めることが文明の利器であり、このような社会を作り上げるために莫大なエネルギーが使われています。

そのため今回は時間を環境として捉えた話をしようと思います。

 

・私たちは恒温動物である

 

恒温動物とは体温が一定の高さに保たれている動物のことです。体内の代謝、免疫のメカニズムが高温である方が促進されます。高温ということは要するにエンジンをかけっぱなしにしておくことで、それによって体温を一定に保ち、いつでもダッシュできる状態にしておくことと同じなのです。エンジンをかけっぱなしとはそれだけエネルギーを消費しているこということで、ダッシュできるからこそ短時間で事を成すことができる訳で、これは時間を速めていることに他ならないのです。

 

・恒温動物は「恒時間動物」である

 

精密機器や高速コンピューターは常に温度が一定に保たれています。そしてその機能、効率を常に維持しているのです。

体温を一定にして時間の速度を常に速く一定に保とうとしているのが、恒温動物であるとも言えるのです。

現代人は、社会の時間を常にスピーディーであるようにいわば高速に設定しているのです。

高速だからこそ少しでも遅い部分があると、たちまち渋滞が発生しますし、それ故に時間だけはきっちり守る必要があり、現代では守るべき最大の社会ルールとなっているのです。

そのためにそのルールが守られなかった時にはイライラしたり、ストレスが溜まるのです。

 

・さらに私たちは「恒環境動物」である

 

私たちが恒時間動物であるというお話をしましたが、これがエスカレートすると恒環境動物に進化しつつあると私が考えています。

気温という環境は、エアコンでいつも快適温度に保とうとしているし、いつも仕事ができるように夜も煌々と電気で明るくし、いつでもネットで世界中と繋がる環境を作り出しています。忙しいということは、時間が速いということです。エネルギーを使って環境を整え、一生懸命働くと同じ時間でたくさんの製品をつくることができ、また情報をより多く集められることになりそうするとそれがお金になり儲かるということになるのです。

時は金なり、正にビジネスは時間を操作することなのです。

 

一方、お金を使ってエネルギーを消費し、それによって時間を速めると限られた時間内に多くの仕事ができ、余暇が生まれてくることも事実です。

1941年のNHKの調査によれば、ビジネスマンの自由時間は、1時間であるのに対し、2005年には3時間に増えています。2時間の自由時間がエネルギーを使う危機によって生み出されたことになります。

そもそも時間は生活に深く関わっているものであり、人間はまさに時間と生きていると言ってもいいのではないでしょうか。

 

私たちが膨大なエネルギーを使い、機器を動かし時間を速めたことはご理解いただけたと思いますが、どのくらい膨大かと言うと、年間で1人あたり、原油換算で約4000kgです。私たちが食物として食べるエネルギー量で比較してみると、実に40倍だそうです。

体が使うエネルギーの40倍ものエネルギー私達11人が使って時間を速めているのです。昔のことを思えばせいぜい薪を燃やしていたくらいですから、体が使う分以外のエネルギーなど微々たるものだったに違いありません。

 

・時間はまさしく「環境」である

 

今まで、環境問題と言うと、温暖化、汚染、資源の枯渇などが指摘されてきました。「時間は変わらない」という固定概念から、時間を環境の1つとみる視点は無かったはずです。

しかし時間と言うのはまさしく私たちがその中で生きている「環境」なのです。

ヒトという動物にとって適切な時間環境があるからこそ、今の現代人の大半が社会のテンポが速すぎると感じるのでしょう。エネルギーを消費し、どんどん便利になり、どんどん時間は速くなっていきます。極端な言い方かもしれませんが、これはもう時間環境の破綻なのです。時間をもう少しゆっくりにして、社会の時間が体の時間とそれほどかけ離れたものでないようにすれば、自ずと温暖化もエネルギー資源枯渇問題も解決するはずなのです。故に時間と言う環境は、環境問題の中で最も重要なものとして取り上げられてしかるべきなのに、そういう問題があることすら気が付かない、現代の「時間観」は、非常に情けない話なのです。

速い時間とゆっくりとした時間では「質」が違います。質が違うからこそまさに環境なのです。その時間の中で行動、また経験できることにも違いがあり、生きている質そのものにも時間によって差が出てくると申し上げても過言ではないでしょう。

これは車窓の景色が列車のスピードによって全く違うことと同じです。

 

「免疫はゆっくりとした時間の中で培われるもの」なのです。

 

「借金をして、いい船を買えば儲かるのは分かっている。でもそんな事をしたら、こうして夜飲む泡盛の味がまずくなる」     沖縄の漁師の一言

 

「人」は成長と共に本来の自然界の動物である「ヒト」から外れていきます。「人」とは、人類の歴史の中で作り上げられた文明、文化を背負う私たちを表す言葉です。

「人」の感性は、知識、知恵、そして欲望を基盤に研ぎ澄まされたものであるとも言えます。

時間をゆっくりと、また省エネと言っても、車に乗らないという選択肢は無く、エコカーに乗り換えるのが環境に優しいと考えるのです。

便利さを犠牲にすることはせず、新しい技術で解決しようとします。自分の便利さを手放すなんてことは絶対に考えないのが「人」なのです。

 

先ほどの車窓の例えではありませんが、東海道を足で歩けばまた全然違ったものに見えるだろうし、時間の速度を変えただけで同じものが違った様相を呈してくれます。そのことによって回避できるストレスは実に大きいはずです。

 

・環境問題と免疫力低下

 

ストレスが大きくなれば、免疫力が低下するので、この表題も当然ではないかと思われるかもしれませんが、この追加の表題は、全く視点の異なる問題なのです。

一言で言うなら私達「恒温動物」の質の低下です。私たちは常に一定の高さに体温を保っている動物ですが、それ故に代謝や免疫システムも常に活性化され、いつでもダッシュできる状態であることを申し上げました。

このことからも分かるように質の低下とは、常に一定の高さに保たれているはずであった体温の低下を表しています。体温が下がると免疫力は確実に低下します。

恒温動物であることに変わりはありませんが、問題はその温度、体温レベルが下がったことなのです。恒温動物が「恒時間動物」となり、さらに「恒環境動物」へと進化するにしたがって、皮肉にも免疫力維持にとっての必要条件が崩れ始めてしまったのです。

体表的なものはエアコンと車です。湿度が0に近いエアコンの風は、我々の体から気化熱として体温を奪い、さらに車に乗ることで、ガソリンというエネルギーを消費する一方で自らの筋肉が発生するエネルギー、熱はことごとく減少させてしまったのです。

現代は、成人の3人に1人がその平均体温が35度代だそうです。

免疫学的に望ましい体温、本来の恒温動物として望ましい体温は36.8度で、体内の酵素活性、またリンパ球の1つであるNK細胞の活性が上昇するのは37度からなのです。

なんと20年前の日本人の平均体温は36.8度だったそうです。これは医学大辞典に記載されている事実です。

しかし現代人はどうでしょうか?

36.8度が平均体温という人はめったにいないと思います。環境問題と言っても、その影響は私たちが思っている以上に複雑なメカニズムで、私たちの健康に影を落としているのです。PM2.5や土壌、環境汚染に代表される環境汚染もあります。

文明、科学の発展により、恒温動物から恒時間動物、さらには恒環境動物になったわけですが、この一連の変化のために、最も重要であり、かつ基本的な「恒温の質」が下がるという影の落とし方もあるということを私たちは忘れてはいけないのです。

現代人の免疫力の根本原因がどこに存在するのか、これでお分かりいただけたと思います。

 

「立ち止まって考えてみよう」

 

この文章は、私が尊敬申し上げている薬師寺の山田法胤管主の良くおっしゃっているお言葉です。


▼日本橋清洲クリニック公式ホームページ


▼第1回ガンにならない生き方


▼第2回ガンにならない生き方


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2014.10.8 専任講師 開業医・佐藤先生研修


2014年10月8日(水) 10:30~12:00


テーマ「睡眠について」 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


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佐藤ドクター レベルアップ研修

2014年10月8日(水) 10:30~12:00


テーマ「睡眠と免疫」 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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・メラトニンを学ぶ

 

寝不足が体に良くないことはよく知られていますが、寝すぎも寿命を縮め、死亡率が最大で40%も高くなります。

最も長生きの方の平均睡眠時間は7時間と言われています。

でも同じ7時間眠るとしても、午後10時から寝るのと、深夜2時から寝るのでは、全く効果が違います。

成長ホルモンとメラトニンは夜間しか分泌されません。特にメラトニンは免疫、リンパ球に影響力が大きく、このホルモンの分泌量が多いか少ないかによって質の良い睡眠かどうかが決まります。

 

アメリカでの発表では、週3日以上の深夜勤務者は、乳がんの発症リスクが昼間のみの勤務者と比べて2倍高くなります。

2005年に日本で発表されたものは、深夜勤務者は日勤のみの男性に比べて前立腺がんの発症リスクは3.5倍になると述べています。

 

高血圧の方の40%が眠りに問題があり、本来なら副交感神経が優位である夜間に交感神経が緊張しています。我々の体は騒音に慣れるということはなく、たとえ慣れているように見えても、それは防御反応が起こっているだけで、体には負担がかかっています。

 

〈睡眠について〉

 

ノンレム睡眠:深い睡眠

レム睡眠:浅い睡眠

 

睡眠はまずノンレム睡眠から始まり、1時間半から2時間続きます。レム睡眠はノンレム睡眠に続く浅い眠りで、10~30分続きます。

 

レム睡眠とノンレム睡眠の時間は、個人差が大きく、睡眠を改善したいのであれば、自分の睡眠のサイクルを理解するために目覚める時間を調整して自分に合った睡眠時間を見つけていく必要があります。

 

・夜間に目が覚めても当たり前と思うこと

私たちは一晩の睡眠中に平均して4日のノンレム、レム睡眠を経験します。レム睡眠時は浅い眠りなので、目が覚めることがあります。

 

・寝つきが悪くて当たり前

床に入って、第一回目のノンレム睡眠に入るまでに15~20分かかります。この間はうとうと状態で目が覚めやすくなっています。

寝つきが良いと言うことは、睡眠不足になっているか、疲労がたまっているのかもしれません。

 

・週末に寝だめはできるか

答えはできません。効果が無いばかりか、体のリズムを崩す可能性があります。

すなわちメラトニン本来の分泌パターンを崩すということです。

 

・気持ちよく起きられない理由

 

1.丁度、目が覚めた時がノンレムの深い睡眠であった場合

2.十分にメラトニンが分泌されていない場合(質の悪い睡眠)

 

たまに早寝、早起きを使用と思ってもそれは間違っています。

私たちの起床時間は眠りについた時間ではなく、起きた時間で寝る時間が決まる仕組みになっています。(人間の体は目覚めてから15~16時間後に眠くなるメカニズムになっています)

また遮光カーテンはあまり使うべきではありません。

本来であれば、カーテンのない部屋で外が明るくなると徐々に光を浴びることで、スムーズな良い目覚めに結びつきます。

光を感じることで睡眠そのものが浅くなり、レム睡眠からの目覚めがスムーズになります。

低血圧と睡眠は関係ありません。

 

・眠気のサイクル

 

1. 疲れると眠くなる(疲労物質の蓄積、体液、組織の酸性化)

2. 夜になると眠くなる(光の関係、メラトニン分泌)

3. 体温(深部)が低くなると眠くなる(自律神経の働きで代謝を落として、深部体温が低下)

 

・朝方の人、夜型の人

 

朝型の人:寝起きが良い

早く起きているから早く眠くなる

メラニンの分泌が良い(質の良い睡眠)

 

夜型の人:夜眠くならない

夜、起きているということは人工照明をつけている時間が長い

メラトニンの分泌が悪い(質の悪い睡眠)

眠りが浅くなるので、寝起きが悪い

 

朝型も夜型も体が代謝を落として体温を下げる時間は同じで、大体9時ごろになります。

しかし、朝型の人はスムーズに体温が下がり、深部体温が最低になるのが午前3時、夜型はゆっくりと体温が下がり、深部体温が最低になるのが午前7時頃になります。

そして朝型の人は、午前3時からスムーズに体温が上昇し、夜型の体温上昇は午前7時以後になります。

 

〈メラトニンについて〉

 

脳の中央にある松果体から分泌されるホルモンで、語源はメラニンの「メラ」とセロトニンの「トニン」から名付けられました。

メラトニンは通常、日没頃から分泌が開始され、午後7時から血中濃度が上昇します。

そして午前23時にピークを迎え、午前4時にはほとんど分泌が停止します。

要するにメラトニンの分泌は日没頃から始まり、そして約12時間分泌が続きます。

夜型の人は、メラトニンの血中濃度の上昇は遅く、言い換えれば血中濃度はゆっくり上昇します。その理由は、遅くまで人工照明の中で起きているので、分泌開始時間は同じでも、その後の分泌量は少なめになります。そして遅くまで起きて活動しているので深部体温が低下しにくくなっているのです。

メラトニンの分泌を最も支配するのは自然光(日光)で次に影響を与えるのが人工照明です。

 

・メラトニンの機能

1. 眠りを促す、睡眠を確保

2. 免疫賦活作用

メラトニンは我々の体が夜間に休息し、回復するというサイクルを形成するという重要な機能を果たしていますが、そのピークは午前23時です。ちょうど時を同じくして血中の免疫細胞の数もピークを迎えます。免疫担当細胞がピークを迎えるメカニズムは副交感神経によるものです。

 

免疫系細胞のTリンパ球にメラトニンのレセプターが存在することが確認されています。

レセプターが存在するということは、Tリンパ球に大きな影響、役割を果たすという意味でTリンパ球が分泌するインターロイキン4を増加させることが確認されています。

午前23時は免疫活動において最も重要な時間帯です。

 

 

〈成長ホルモンについて〉

 

成長ホルモンは、成長期には成長に関わりますが、それ以降も代謝面で重要な役割をするホルモンです。特に体の細胞の再生、活性化の役目とタンパク合成を促進して、免疫関連物質を合成する働きを持っています。このホルモンも午前3時以降はほとんど分泌されません。

床に入って、15分後から始まる第一回目のノンレム睡眠の時に一気に分泌され、それ以後はどんなに長く眠っても分泌されません。

成長ホルモンの分泌のピークは15歳で、20歳で半減、40歳を越えたら分泌させる機会を減らしてはいけないホルモンです。

そのためには遅くても12時までに床に就く必要があります。

眠りについた最初の2時間が万病を防ぐとも言われています。

成長ホルモンには、脂肪を分解する働きがあり、寝ている間に多く分泌されることで、脂肪が燃焼しやすい状態をつくってくれます。

成長ホルモンの分泌が多い若い頃は、いくら食べても太らなかったのに年齢と共に食べ過ぎていなくても脂肪が落ちにくくなるもの納得できるところです。

夜更かしで睡眠が短くなると、まず成長ホルモンの分泌量が低下します。さらに睡眠時間が4時間になると、グレリンが28%増加し、レプチンが18%減少します。

こういった状態が糖尿病、高脂血症、動脈硬化につながることは言うまでもありません。

肥満は、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。もし起床時に口が渇いているようであれば口呼吸になっている可能性があり、のどの粘膜の乾燥による菌やウィルスとの暴露の機会が増える、日中の眠気など様々な障害が出てくる可能性があるため、注意が必要です。

 

〈脳の成長と睡眠〉

 

脳波20歳まで成長し続けます。35歳までの子供は一日11時間程度の睡眠が必要です。

睡眠の質が悪いまたは必要な睡眠時間に満たない子供の約半数の44%が三角形を書くことができません。

子供は4歳ごろまでに斜めの線を描く能力が発達し、5歳までには線と線を結んで、枠をつくる能力が身に付き、三角形を書けるようになるのが発達の1つの基準になります。

質の良い睡眠をとっていないと、脳の発達に多大な影響を及ぼします。ですから「寝る子は育つ」のです。

 

〈冷え性の人が眠りにつけない、寝つきが悪いと訴える理由〉

眠くなる一番の原因はメラトニンですが、もう一つ深部体温が下がることが眠くなるメカニズムです。深部体温は、末梢から熱を放散することで下がるため、冷え性の人はこの末梢における熱の放散がうまくできないため、深部体温がうまく下がりません。

熱の放散は血液を介して行われるため、寝る前に手足を温めておくと良いです(足浴、湯たんぽ)

末梢血管が拡張し、熱を放散、放出しますが、この末梢血管の拡張は、血中を流れるメラトニンの直接作用の他に自律神経が関与しています。

従って、会社帰りのスポーツジムは、運動によって交感神経が優位になり、体温が上昇するためスムーズな睡眠の質が悪くなる可能性があります。ですが夜7時までの運動であればお勧めです。

また、夜遅くに食事を摂取するのも、質の良い睡眠のためには良いとは言えません。

食事をすると、深部体温が上昇し、眠気のサイクルと逆のメカニズムとなるので、夕食は就寝の3時間前に済ませるべきです。

体は寝ている間に代謝、解毒、排泄を行いますが、これらと消化吸収は本来同時にはできない仕組みになっています。

 

〈夜更かしと肥満に関わるホルモン〉

 

1. グレリン

ストレスホルモンの一種で、主として胃から分泌され視床下部に作用し、接触を刺激します。グレリン投与により、体重、脂肪組織が増大します。

 

2. レプチン

脂肪組織から産生され、食欲と代謝の調整のために体脂肪量を脳に伝える役目を持っています。食欲を抑制し、代謝を促す働きがあります。

 

〈睡眠障害と鬱〉

 

睡眠が様々な形で妨げられ、細かい目覚めが何度も起きるようになると、交感神経が緊張してきます。

 




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2014.8.20 日本橋清洲クリニック 佐藤ドクター研修


2014年8月20日(水) 10:30~12:00


テーマ「免疫力と糖尿病」 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



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病は、お釈迦様が言った生老病死という四苦の一つで、これらは避けられないことです。

病は四苦の中でも避けられる可能性が高いものなので、どのような生活をしているかが非常に大事になってきます。

小説家の五木寛之さんは、どうせ死ぬならガンで死にたいとおっしゃっています。

その理由は、ガンになれば多くが余命を宣告され、そのきめられた期間に自分の生き方をもう一度考えられるからだそうです。

 

・発ガンの若年化

 

日本人の3人に1人はガンで亡くなるということは以前から言われていましたが、さらに問題になっているのが、ガンの発症が若年化していることです

今年初めてガンで亡くなる人の数の予測値が発表され、その数は37万人に上ります。実際に亡くなった人数は昭和60年で16万人、平成2年で32万人です。

一年間に亡くなる日本人は100万人ですので、この数字が40万人になれば2.5人に1人がガンで亡くなるという計算になります。

これは死因の数ですので、ガンを患っている人が交通事故や脳卒中など他の病気で亡くなってしまえばこの数から外れますので、実際はすでに40万に迫っているまたは超えているかもしれません。

 

・糖尿病と負の連鎖

 

全摂取カロリーは、基礎代謝量(内臓などの活動によって、じっとしていても消費されるエネルギー)と運動消費分を足したものですが、現代の私たちのほとんどがそれ以上のカロリーを摂取しています。

その余剰のカロリーは膵臓のインスリンの働きによって、細胞の中に取り込まれ処理されますが、摂取カロリーが多いほどのこの処理に時間がかかり、休む時間が減るために膵臓は疲労して機能低下を起こします。

しかし私たちは膵臓が疲労していることに気づくことができませんので、そのまま過剰なカロリーを摂取していけば、膵臓は処理しきれなくなり血糖が高い状態が続きます。

この時点で初めて健康診断などで血糖が高いという指摘を受けるのです。

ですからこのように言われた時点でかなり長期的に膵臓に負担をかけていたということになります。

ここで食事制限をして、以前の調和の取れていた状態まで食事を減らしたとしても、すでに膵臓は機能低下を起こしているため、余剰血糖は生じてしまいます。また年齢を重ねるほど、基礎代謝や運動による消費も減るためどんどん余剰血糖の割合が増えていってしまうという負の連鎖が起こってしまうのです。

こうなるともう完全には元に戻りません。

本人は食事制限をして気を付けているつもりでも、健康診断の数値は良くならないということになります。

ガンも同じようにある時突然ガン細胞ができるわけではないということです。

 

・リンパ球、リンパ節、血流

 

心臓から出た血液は大動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→大静脈という流れで再び心臓に帰ってきます。リンパ球は血管の中を移動し、毛細血管の穴から外に出てリンパ管に入ります。大動脈と細動脈にはこの穴は空いていません。

 

赤血球:体中に酸素を運ぶ

白血球:体に入ってきた細菌を除去する

リンパ球:体に入ってきたウィルス、ガン、異形細胞を除去する

 

秋田の玉川温泉で講演されることが多い佐藤先生は、リンパ球の流れを東京から秋田に向かう電車の線路に例えてお話しされています。

自衛隊(リンパ球)が東北地方(リンパ管)のごみ掃除(ガン細胞の除去)に東京(心臓)から出かけたとして、盛岡(細静脈)までは東北新幹線(大動脈)に乗るので、非常に早く着きます。次に乗る秋田新幹線(細動脈)は奥羽山脈を横切るため、スピードが遅くなります。さらに秋田市内(毛細血管)に入ると在来線になるため一層動きがゆっくりになります。

そしてそれぞれの班が山形に行ったり、青森に行ったり(毛細血管の穴から出ていく)とそれぞれの場所で仕事をして、

帰りは在来線(リンパ管)だけを使って東京(心臓)に帰っていきます。その途中には自衛隊(リンパ球)が集まる駐屯地(リンパ節)があり、それを経て行きとは違う経路(鎖骨下静脈)で東京(心臓)に着きます

これが体温が高く、正常の血流が保たれている人のリンパ球の流れになります。

血流が悪い人の場合(気温が非常に低く、秋田市内の積雪が30㎝あった場合)は、寒いのでそれぞれの場所に散ることができずに(低体温によって毛細血管の穴が開かずに外に出ることができずに帰ることになり)帰りも新幹線(血管)を使おうということになり、

リンパ管にはほとんどリンパ球がいない状態になります。

それによってある臓器がガンになったとすると、リンパ球が血管外に出ていないためにガン細胞を除去できずに、やがてガン細胞はすぐにリンパ管に侵入していきます。

そして駐屯地であるリンパ節にもリンパ球がいないためにどんどんリンパ節が占拠されてしまうのです。これがリンパ節転移です。

 

・臓器は末梢である

 

臓器に対する私たちのイメージは、その重要な役割から中枢の器官であるという感覚になりがちですが、血管学的に見れば間違いなく末梢ということになります。

大動脈の長さは約50㎝、細動脈は1500~1600㎞、全ての血管をつなぎ合わせると約9kmと言われているので、大動脈と細動脈の距離を除いた距離がすべて毛細血管ということになります。

臓器の手前で細動脈は終わっていて、実際に臓器に分布している血管は毛細血管なのです。臓器の毛細血管が収縮していると、毛細血管は一律に自律神経支配であるため、足先が冷えやすいと言う人は毛細血管が血流不足傾向ということになり、臓器の毛細血管も血流が不足していて発ガン体質であると言えます。

細動脈を走る血液は、その先にある毛細血管で血液が渋滞している時には細動脈と細静脈を繋ぐ副血行路を通じて毛細血管を通らずにショートカットして静脈系に入ってしまうのがその理由です。

一日約6000億個の細胞が入れ替わっており、そのうち約3000個の不良品(異形細胞)ができてきます。不良品を除去するのがリンパ球ですので、血流が悪くなれば異形細胞を放っておくことになり、それがガン化していってしまうのです。

 

免疫の強化とは何を異物なのか、何を敵視して攻撃しないといけないのかを判断する機能を強化するということです。

 

・何が何でも37度狙い

 

日々できてくるガン細胞を除去していくために、リンパ球が血管外に出られる状態にしておくと言うことは最低限に必要なことですが、外に出られたとしてもそのリンパ球の活性が低ければ意味がありません。

リンパ球の一種でガン細胞を攻撃してくれるNK細胞の活性度が高まるのは体温が37度以上の時です。そして39度になるとガン細胞の分裂は止まります。

39度は難しいですが、37度に体温を保つことはできると思います。

マウスを使った実験では、37度を境に異形細胞の出現率が大幅に減少することが分かっています。

またガン細胞の元となる活性酸素を除去するSODという代謝酵素の働きも37~46度で最も高くなります。

野菜などから酵素を摂取する際に、酵素は加熱調理をすると失活してしまうため生野菜を食べたとしても、自分の体が低体温で酵素の活性が上がらなければ摂取したとしても非常に勿体ないのです。

発ガンするには必ず理由があるのです。




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2014.8.20 専任講師 開業医・佐藤先生研修

2014年8月20日(水) 10:30~12:00


テーマ「免疫力と糖尿病」 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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人様のカラダを扱わせていただく仕事です


我々は人体のプロにならない限りいい仕事は絶対にできません


人のカラダを一番分かっている職業は、ドクターです


ですからエルクレストはメディカルエステとして開業医のドクターから直々に講義を受けるのです


エステ業界によくある商売絡みのメーカー研修と違い、流行に流されない真実の勉強ができます


※もちろんエンビロンは例外です。


ですから迷いがなくなります


真贋見極める眼力が少しずつ養えるようになってきます


自信満々で仕事ができるようにもなってきます


もちろん誰がやっても一朝一夕はありません


地道にコツコツ、続けるしかありません


「継続は力なり」


エルクレストの個性です


これだと決めたいいことは、10年でも20年でも続けます


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佐藤ドクターはまさに現代の赤ひげ先生


現代医療に見放されたガン患者が集まる湯治場、秋田の玉川温泉


その療養所に招かれ、毎月慰問として講演されています


広島出身、


ご両親は原爆の爆心地から1キロ圏内で被爆されました


先生自身も2世として被爆者手帳をお持ちの方です


ガンになる恐怖を身近に感じながら生きてこられました


その壮絶な体験から独自で研究されてこられた免疫学


私たちはそれを惜しみなく教えていただくことができています


人様へのお役に立ち業として他では学べない崇高な講義内容


ただただ感謝です


ありがたい


ついてる、ついてる


そう思わずにはおれないのです


私たちのために手作りで作ってくださる講義用レジュメ


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※上記のレジュメは全て先生の手作りです。超几帳面。辞典が作れます。とてもとても捨てられるものではありません。



とてもわかりやすい内容です


今後は講義回数を増やしていただくことにしました


日本成人病予防協会が発行する「ほすぴ」



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私も健康管理士の資格を取得してから早10年


ホスピもどっさり溜まっています


これを教科書がわりに別講座を開催していただけることになりました



「やった~! 宝の山がやっと活かせる時が来た・・・」



人のカラダそのものの仕組みとはたらきがわかるようになれば美容は至って簡単です


急がば回れ


美容結果は美容の勉強から得られるものではありません


人体そのものと健康の勉強が優先されるのです


「美容は健康ベース」


美容と健康は表裏一体の関係ですから。






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2014.5.15 日本橋清洲クリニック 佐藤ドクター研修

2014年5月15日(水) 10:30~12:00


テーマ「発ガンのメカニズムとその対策」 


@エルクレスト セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


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美容とは見た目の外見だけのことではありません。


美しい素肌と理想のプロポーション創りにおいて自律神経系やホルモンなどの内分泌系が大いにかかわっています。


またストレスなどの精神面もこれらの正常な働きに大きな障害を与えます。


要するにエステティックとは、人様のカラダ丸ごとお預かりする仕事です。


ですから外面だけでなく、内面的なこと、そして精神面の勉強も不可欠です。


人のカラダの仕組みを一番わかっているのはドクターです。


ですからエルクレストでは開業医のドクターに定期的にカラダの仕組みについてご指導いただいております。


このコツコツとした取り組みの継続がやがて流行に惑わされない正しい情報の見極めができる眼力として養われていくと信じています。


秋田の玉川温泉や宮崎のびわ温灸施設などでガンと闘う患者さんを毎月定期的に慰問されている佐藤ドクター


先生自身がガン家系にお生まれになり、独自に培った免疫学を多くの方にお伝えしながら、実際に医者に見放されたガン患者が何人も元気になられた現実を目の当たりにさせていただき、その真摯な取り組みに心から尊敬を申し上げます。



◎新たにガン対策外来を新設された佐藤義之先生▼


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2人に1人が発ガンする時代

 

統計的には60歳になるまでに3人に1人がガンになり、70歳になるまでに2人に1人がガンになります。

一年間の日本人の死亡者数は100万人でそのうち33万人がガンで亡くなっています。(平成20年)昨年は38万人。

このような事実からは一見逃げられないようですが、自分なりの生き方をきちんと見直すことで回避できます。




・平均余命

 

65歳の平均余命(平均であと何年生きられるか)を年代で比べてみると、昭和60年では、女性は18.94年、男性が15.52歳、平成16年では、女性が23.28歳、男性が18.21歳となっています。

 

 

平均寿命

ガン死亡者

65歳の定期的受診率

昭和60

女性80.5

男性74.5

14万人

32.1

平成22

女性86.0

男性79.5

33万人

60.8

 

風邪や糖尿病でかかるのではなく、定期的に受診している人は2倍に増えているにもかかわらず、ガンで亡くなる人は増えています。

 



・新陳代謝


私たちの体内の細胞や組織は、常に代謝し入れ替えと再生が繰り返されています。

大まかには、次のようなサイクルで入れ替わっています。

胃全体:57

口粘膜:710

腸:2週間

心臓:3週間

皮膚細胞:4週間

骨髄細胞:4週間

肝臓:2か月

筋肉:2か月

骨:3か月

赤血球:4か月

 

代謝が上がっている状態ならば、これらの組織の入れ替えや再生は、スムーズに行われます。しかし、代謝が低下してくると、この作業がうまく進みません。一般に若い人ほど細胞の再生は活発です。都市を摂るほど再生は遅くなります。

 

断食の修業をしていると、数週間何も食べなくても、すなわち内臓に食べ物が残っていなくても、便は出続けるそうです。

それはなぜかというと、常に新陳代謝は行われ、古い細胞は老廃物として排出されるからです。




・細胞の不良品

 

どんなに技術が進んで精巧な機械ができても、必ず物を作れば不良品ができます。

それと同じように私たちの体の中にも、日々元の細胞とは形の異なる異型細胞がつくられています。

私たちの体は60兆個の細胞からできており、そのうちの1%に当たる6000億個(大柄な人では8000億個)の細胞が毎日入れ替わります。6000億もの細胞が入れ替わると、そのうち30005000個のガン細胞ができています。

しかし私たちの体では、リンパ球がこのような異形細胞を除去してくれているため、通常は発ガンすることはありません。このリンパ球の働きを免疫力と言っており、この力が低下するとガンになってしまうのです。

 

リンパ球が肺の異形細胞を除去しなかったら肺ガンに、大腸の異形細胞を除去しなかったら大腸ガンが発生します。そうなると肺ガンは肺の病気ではなくリンパ球、すなわち免疫の病気ということになります。

肺ガンだけにこだわると、木を見て森を見ずになりますし、また胃ガンは完全に治ったのに前立腺ガンになったとか、子宮ガンは治ったのに乳ガンになられる方がいらっしゃる理由もご理解いただけると思います。

卵巣ガンは親指くらいの大きさで、すぐに腹腔内に散らばってしまうため、予後が悪いとされています。また一般にガン細胞は、熱に弱いとされていますが、元々代謝が盛んで温度の高い肝臓のガン細胞は、他のガン細胞と比べて熱に強いとも言われており、どこの異形細胞を取りこぼしたかが非常に重要になるのです。

そして一度発ガンした人のリンパ球は前科者であるため、再び発ガンするリスクが高いため、一層の生活習慣の改善が必要です。

 

例えば風邪を引きやすい人は、木でものを考えれば、風邪を引きやすい人ですが、森で見ると免疫力が低い人(リンパ球の活性が低い人、少ない人)と言うことができます。風邪のウィルスと戦うために元々少なくて弱いリンパ球が使われてしまえば、30005000

できる異形細胞を処理しきれなくなり、発ガンしてしまうかもしれません。ですから風邪は万病のもとと言われるのです。

 

同じ環境に居ても、インフルエンザになる人もいれば、ならない人もいます。

これはウィルスが悪いわけでなく、自分の体がウィルスに負けただけであるという意識を持って生活するべきだと思います。


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・免疫力低下を招く原因

 

1. 低体温

日本人の平均体温は36.8

リンパ球は、臨床試験で外気温を下げていくと、遊走機能が低下し活動が鈍くなります。

細胞培養をすると、低温では異型細胞が増えやすいという結果が出ています。

ガン細胞と戦うNK細胞は、37度から活性が上がるとされているという点からも、低体温は絶対的に良くないと言えるのです。

 


2. 低たんぱく

免疫をつかさどる物質は、全てタンパク質からできていると言っても過言ではありません

アルコールは低たんぱくを招く大きな要因の一つです。飲みすぎて下痢になっている場合は、腸管の吸収障害が起こり、水分と共にそこに溶け込んでいるタンパク質も一緒に体外に排出されてしまうのです。

 


3. ストレス

ストレスそのものは血液検査で測定できませんが、ストレス時に交感神経が緊張しているときに、副腎から分泌されるアドレナリンというホルモンは、確実にリンパ球の活性を低下させることが証明されています


 

4.体の酸性化

 糖尿病がうまくコントロールできていない方の血液を調べますと、そのほとんどが酸性に傾いています。よく、糖尿病の人はケガをすると治りにくいとは、化膿しやすいと言います。その原因の一つは、血液が、又は組織が酸性に傾くために生じる白血球やリンパ球の活性の低下です。当然、糖尿病の方は免疫力が低下していると言えます。

また脂肪が多い人も酸性に傾きやすいとされています。

ガン細胞は、血糖(グルコース)を乳酸に代謝する働きが強いので、その周りには乳酸がたまり、pH7.4から7.2程度にまで低下し、いわゆる酸性体質になっています。これはNK細胞やT細胞が接触できないようにするガン細胞の防衛手段です。

 

ガン細胞は悪いものという風に私たちは考えてしまいがちですが、実際は、私たちの体が本来の体温やpHから逸脱するような生活を送ることによって、体の中の細胞がさらされる環境が変わり、より低温、低酸素に適した細胞に変化していこうとして異型細胞、すなわちガン細胞が増えようとしているだけのことなのです。

 


 

・ガン病巣の大きさとそのガン細胞数及び臨床的意味

 

 

総ガン細胞数

大きさ

1日当たりの血中流出ガン細胞数

107乗個

109乗個      

1012乗個

2000万個

10億個

1兆個

3

1cm/1g

1kg

3万個

100万個

 

発ガンからガンで亡くなるまで10年から15年の年月が必要とされる中で、通常、ガンの早期発見とは1㎝位の大きさで、すでに約10億個のガン細胞が詰まっており、この大きさになると毎日300万個のガン細胞が血中に流出し、その1~3%が血管に詰まったりして、組織に定着すると考えられています。



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▼日本橋清洲クリニック公式ホームページ


▼第1回ガンにならない生き方


▼第2回ガンにならない生き方







2014.2.12佐藤義之先生・レベルアップ研修

2014.2.12.(水) 10:30~12:00


テーマ 釈尊の教えから



@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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釈尊はこのようなことを言っています。

 

・この世は、生きるということは「一切皆苦」である。

こういう考え方は、ヨーロッパでは、恐怖主義としてなかなか受け難くなっています。

釈尊は、一切皆苦について苦しい、毎日毎日が苦しいという意味で言っているのではありません。人生は思うとおりにならないものです。これを西洋でいうのであれば、不条理ということになります。

怯句教の中に、人間は心の生き物であると書かれています。

人生は思うとおりにならないのに、何とか思うとおりにしたいと考えるのです。

それがうまくいかなければ、結局のところ悔やみ、努めます。

その思うとおりにならない世の中で、それを悩み、苦しみ努めることを総称して苦と言いています。

その苦の元が煩悩であり、それから脱却するには、煩悩を鎮めるしかないと説いています。

 

これは、表面的な釈尊の教え、仏教の教え、大腿の僧侶の説明でこれだけの説明では、心の免疫に繋がらないのです。

本当に釈尊は、煩悩を鎮めるしかないと説いたのでしょうか。

釈尊は苦の真理を知ることが大事です。苦の真理を知れば、おのずと煩悩が鎮まると言っているのではないでしょうか。苦を知れば、知るほど、感謝の念が出てくるのです。

 

一切皆苦をどう受け取るか、どう解釈するか、それによって自燈明になるのです。

 

貧しければ貧苦があり、病気の時には病苦があり、長寿であればそれなりに苦であり、お金があったらそれはそれで苦も多くなります。

 

 

・苦しみという尊い心理を悟らず、通達しないがゆえに流転し、輪廻するのだ。(苦しみという尊い心理を苦しみの元を探そうとはせず、通達しないがゆえにどこか良いところがあるのではと流れていき、ただ輪廻するだけではなく、輪廻転生であるから生まれ方が変わる、次に人間に生まれるとは限らない)

 

 

最近、問題になっていることに食品偽装がありますが、これをお釈迦様は紀元前500年に予言していました。その予言が、「世の中が豊かになるほど、五濁悪世が起こる」というもので、五濁というのは、5つの汚れを意味し、そのうちの2つをご紹介します。

1つは、水や空気、食物、社会(中身の無い本など)という時代の汚れ。

もう1つは見濁というもので、一か所で見つかると、次々と事態が発覚していく社会全体のモラルの低下があります。

なぜモラルが下がるとのかというと、「ここまでは大丈夫だろう」という感覚です。身近なところでは、つい最近までペットボトルをラッパ飲みする人はいませんでしたが、今では、和服でも人前でもラッパ飲みが当たり前になっています。

自分たちの中では、それがモラルを低下させているという認識が無いのですが、それが「苦」なのです。

このような状態になることをお釈迦様は、五濁悪世というお経の中で予言していました。ですから一切皆苦というものを考える上で、このお経はとても重要なのです。

そして一切皆苦の「苦」の起こる先を探さなくてはなりません。

それは欲望(煩悩)

 

1. 貪(むさぼり):お経の中で「貪」は「よろずのものを貪る」とあります。したがって何でも欲しがることなのですが、実際には本人にはその自覚がありません。例えば「前年同月比」があり、何としても前よりも欲しがろうとする気持ちは貪り中の一つなのです。

2. 痴:なぜ貪るのか?それは賢くないからで、知恵が病気になっていと書きます。(痴であるから貪る、貪るから痴になる)

3. :腹が立つのは痴であるからか?欲が深いから腹が立ってくるのか?

 

貪、痴、瞋を三毒と言います。これは越えるに越えられない三途の川のことです。

苦の元であり、逃れることはできません。おしゃかさんでも逃れられなかったと言っています。

欲のために迷いが生じます。迷いが苦しみを作り出していきます。夜も眠れず、眠れえぬ者に夜は長しなのです。

 

愚以貪自縛

不求渡彼岸

為貪愛欲故

害人赤自害

                         怯句教より

 

 

 

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人間は幸せになるために考えます。その幸せとは何でしょうか?楽をすることなのか、便利になることなのか、合理主義なのかというと、そういうことではないはずです。

昔も幸せであったのではないのでしょうか。

私たちが子供のころの遊びは、石けり、縄跳び、かくれんぼ、お金は全くかからず、皮で石投げもしました。

楽をするということは、人間の持っている能力を使わないことではないでしょうか?

合理はまず道理にかなっていなくてはならないのではないでしょうか。

人間のやっていることはことをうまく進めているように思いますが、手落ちがたくさんあることに気づかなくてはならないのではないでしょうか?

 

エネルギー開発も進めて、原発をつくりました。しかし一度事故が起きると、止めても止めることができないということも知りました。

世界一を誇るトヨタ自動車も利益は上げていますが、本当に幸せなのでしょうか?

自動車をとにかく造り続けなくてはならないはずです。もう止められないのです。

しかもたった1つの部品が調達できなくても、車は完成しないのです。

家電メーカーも同じです。

ですから苦から逃れる道はなく、そういったことを自覚したとき、はじめてこの辺でちょうどいいのではという考えに到達するのです。

 

人はただ身の程を知れ

草の葉の露も重きは落つるものか

                           徳川家康

 

 

欲深き、人の心と降る雪は

積もるにつれて、道を忘れる

                           作者不明

 

宗教は、人間にとって必要なものなのでしょう。なぜなら人間の暮らしは、永遠に不公平が続くものだからです。不公平で理不尽だからこそ、もう一つの世界が無ければ救われないのです。思うに任せぬのが人生です。

悲惨な人間の一生を、少しも悲惨と感じることなく、希望と喜びをもって感謝しつつ、死を迎えられる道が宗教なのかもしれません。

 

道徳は目に見える世界ですが、宗教は目に見えない世界です。私たち日本人は、この見えない世界に豊かさを感じてきた民族です。見えない世界の実在性を感じてきた民族です。

 

そして、人間の力は凄いとか、偉いと思っているのかもしれませんが、自然の力の前には、無力であることを自覚するべきです。

人間は自動車をはじめ、様々な物品を作り出していますが、材料は皆、自然の大地の中から取ってきたもので、科学的にちょっとずつ変化させ、手を加えていますが人間が作った原料は何一つもありません。

いかに自然の恩恵にこうむっているかを考えた時、天と地に感謝しなければなりません。

現代人に気になるのは、おごりと高ぶりです。昔の人にあったものは祈りと感謝です。

 

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・お釈迦様からのメッセージ

 

お前はお前でちょうど良い

顔も、体も、名前も、背丈も、お前にちょうど良い

貧しさも、富も、親も、息子の嫁も、そのまた孫も

それはお前にちょうど良い

幸も不幸も喜びも、悲しみさえも、ちょうど良い

歩いた人生、悪くもなければ良くもない

お前にちょうど良い

地獄に行こうが、極楽に行こうが、いったところがちょうど良い

自惚れようもなく、卑下することもなく

上もなければ下もない

 

死ぬ日、月さえもちょうど良い

仏様と二人連れの人生

ちょうど良くないはずがない

これで良かったといただけた時、憶念の心が生まれます。

 

 

*阿弥陀教の最後の所に書かれていて「濁」とは「汚れている」という意味

 

1. 劫濁 ・時代の流れ:空気、水、食べ物、土

     ・社会が汚れている:出回っている本、テレビ番組、ネット情報など見るもの聞くもの→選ぶ力を無くす

・地球が汚れている:天と地

 

2.見濁  ・正しい教えが衰え、不正がはびこる。

      ・考え方、モラルがどんどん下がってしまう。ここまで大丈夫とペットボトルのラッパ飲み(昔ははしたなかったが、今は当たり前)

 

      世の中が少し豊かになる:傲りが出る

      更なる豊かさを求める:貪欲、諸行無常なのに右肩上がりを見ている

                感謝を忘れる

                中庸を忘れる

 

中庸とは「理性によって、欲望を統制し、過大と過少との両極の正しい中間を定めることで、それには知見を要する」

知見とは、物事を悟り知る知恵

 

「ちょうど良い」と受け止めることも、諦めでそう思うのではなく、立派に悟り得て思うことなのです。ですからちょうど良いと思う心に感謝が生まれてくるのです。

 

3.煩悩濁

4.衆生濁

5.命濁

 

五濁の悪世:段々、世の中が、人間の世界が汚れていくことを意味します。

 

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・黒白二鼠(こくびゃくにそ)

 

釈尊がコーサラ国のハシノク王に説いたものです。

 

「旅人が荒野を歩いていた。突然、ゾウに襲われ、空井戸に逃げ込む。下まで行くも、その空井戸の底には大蛇が上りはじめ、途中の石垣に手足をかけようとするも、その石垣の四隅に毒蛇がいた。ちょうど上を見上げると、黒いネズミと白いネズミが、自分がぶら下がっている蔓を噛んでいる。かじられて蔓が切れるとまずいので、旅人は蔓を思いっきり振った。その瞬間、木の枝の蜂の巣から蜜が一滴落ち、旅人の口に入った。旅人はその三つの甘さが忘れられず、再度思いっきり蔓を振るのであった。」

 

解説

荒野を歩いている:人生に公の目的無く生きている

ゾウに襲われる:福福はあざなえる縄の如し

底に大蛇:諸行無常、滅すること、死を意味している

四隅の石垣に毒蛇:世間、口うるさい隣人、親類縁者

黒いネズミ、白いネズミ:削られる時間、この瞬間も削られていく時間

一滴の蜜:そういう現実を忘れさせる欲(煩悩)

 

自分が危険なところに居るのに、手はだるい、下にもいけない。横にもいけない。上を見ればネズミが噛んでいる。ただ蜜が落ちてくることだけを楽しみに生きている。これは苦なのです。正に毎日我々がやっている事を、お釈迦様はお経にしているのです。

毎日、苦で本当は辛いのに、それを忘れさせてくれる蜜があって、苦に気が付いていません。苦から物事を考えて、捉える事ができないのです。不平、不満が残るのです。

 

ロシアの文豪トルストイ(仏教信者であった)は「この短い文章で、これだけの説得力のある教えを書いた釈尊は凄い。」と述べています。

「ある懺悔」という本の中で「仏教は心の方向転換」と書いています。

今まで見ていた同じものが、全く違って見えます。感謝できたり、喜んだりできるようになるのです。


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第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です



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2013.11.20佐藤義之先生・レベルアップ研修




@エルクレスト・セミナールーム



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「動物学」

 

・「学ぶ」はやはり「動物学」であった

 

お目にかかってはいないが、私が偉大な人だなと思う一人に動物学者の本川達雄さんという方がいらっしゃいます。

「ゾウの時間、ネズミの時間」の著者として有名な方であります。何が偉大化というと、動物学者としての研究、知識はもちろんのこと、そこから得られたものを常に人間と対比してお考えになる姿勢です。

私も20年前に生き方を変えました。常に自然界の動物の生き方を見本に自らの実生活をなるべくそれに合わせてようと意識してきた経緯があります。

 

「動物学においては、動物が変われば、時間も変わる」ことが既に証明されている。

我々人間は、時間は唯一、絶対不変のものと頭から信じてきました。

ところが、時間は唯一絶対不変のものではないのです。

動物には、動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、我々の時計では、他の動物の時間を単純にはかることができないことを動物学は証明しています。

動物には、基本的な設計図が進化の歴史の中で出来上がっており、その設計の原理の1つが「動物のサイズと時間」です。

ゾウはゾウの時間、犬には犬の時間、ネズミにはネズミの時間と、それぞれの体のサイズに応じて、違う時間の単位が存在しているのです。

確かにゾウに比べて、ネズミの寿命は人間が見本とする物理的な寿命は短くなります。

しかし一生を生き切った感覚は同じなのです。

まずは、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみると、哺乳類では、どの動物でも一生の間に約20億回打つことになります。

20億打てば、どの動物でも死を迎えるのです。

ネズミは1秒間に78回脈を打ち、ゾウは1.5秒間に1回打ちます。人間は0.8秒に一回打ちます。

心臓が1拍打つのに要する時間と体重との関係をプロットすると、1拍の時間はほぼ直線上に並び、直線の傾きは4分の1になります。この直線のより上方に描いた直線は、肺が1回動くのに要する時間と体重との関係です。これも心臓のものとほぼ平行な直線となります。

すなわち、心臓の時間も呼吸の時間も、体重の4分の1乗にほぼ比例することが分かります。ただし肺の線は心臓のものより上なので、1回動くのに要する時間は、より長くなっています。

寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回呼吸することになり、これもまた哺乳類では、どの動物でも同じ値となります。

ネズミの寿命は数年、ゾウは100年近くの寿命を持ちますが、もし心臓の鼓動を時間と考えるならゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになります。

ちなみに、人間の20億回の鼓動は、平均的な鼓動数(1分間に72回)として何年になるのであろう答えは53.6年です。

人間も所詮、動物です。人間の考え方や行動もヒトという生物のサイズ抜きにしては、本来、考えられないものなのです。

ヒトが己のサイズを知る、これは人間にとって最も基本的な教養だと思います。動物が変われば時間も変わります。時間が変わるということは、世界観が全く異なるということです。我々は相手の世界観を全く理解せずに動物と接してきました。

おおよそ、動物の脳味噌の中にそのような世界観はありませんが、動物の生活の仕方や体のつくり方の中にその世界観はしみついているように思えます。

違う動物の世界観を理解するなど、そのような易いものではありません。しかし、少しでも努力すると彼らから生き方を学ぶことが多いことに気づき、ひいては尊敬できるようになるのではないでしょうか。

20年前に生き方を変え、私は常に基礎医学と動物学を学ぶことを勧めてきました。

動物の感性は生き方を間違えないからです。我々の感性は、欲と知識の上に発するものです。動物学はかくも肥大した人間が、立ち止まって考えるのに大切なきっかけなのです。

動物学は、ヒトという生き物を相対化し、自然の中での位置を知るチャンスを与えてくれている。

今までの物理学中心の科学は結局人間が、自然を搾取し、勝手に納得してきたものではなかったのではなかろうか。

 

・サイズと時間は比例する

 

時間は体重の4分の1乗に比例し、体重が増えると時間が長くなります。

ただし、4分の1乗に比例なので、体重が16倍になれば、時間は2倍になり、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方は緩やかになります。

この4分の1乗の法則は、時間が関わるいろいろな現象に当てはまります。

 

1. 寿命

2. 性的に成熟するのに要する時間

3. 息をする時間の間隔

4. 血液が体内を一巡する時間

5. 大人のサイズに成長するまでの時間

6. 赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間

7. 心臓の脈を打つ間隔

8. タンパク質が合成されて壊されるまでの時間

 

・サイズとエネルギー消費量

 

我々動物にとって「食べる」ということは、基本的、且つ、最大の関心事です。

動物のサイズと食事量は、どんな関係にあるのでしょう。

食事量はエネルギーの消費量と関連します。

 

昭和61年のエネルギー白書によれば、日本の1次エネルギー使用料は一日当たり、5729億ワットで、それを12000万人で割ると、一人一日あたり4274ワットになります。

そこに昭和60年の食料需給表に記載されている一日一人当たり127ワットを加えると、4401ワットとなります。

これだけのエネルギーを使う生き物を逆計算すると、4.3トン、正にゾウのサイズになるのです。エネルギー消費量からみると、現代人はかくも巨大な生物になってしまったことになるのです。

 

・サイズと生育密度、サイズと行動圏

 

動物学で言う「生育密度」とは、人間で言えば、「人口密度」のことになります。

ここにも体重、すなわちサイズとの関係が存在し、体重が増せば密度は下がり、行動圏は広くなるのです。

以前、日本人の住居をウサギ小屋と評した外国人がおり、ムッときた人も多かったと思いますが、諸々の計算をすると、それでもまだ褒めすぎだったことが分かります。

今の日本人の生活環境は、ウサギ小屋ならぬ、ネズミ小屋であると言えます。

 

密度は体重に反比例し、行動圏は体重にほぼ比例します。

1985年の日本の人口密度は、320/km2であるのに対し、世界全体の人口密度は36/km2であり、日本では世界と比べて、ギュウギュウの中で生活をしていることが分かります。

日本の人口密度としておかしくない動物の体重はなんと140gになります。

 

行動圏については、その広さはほぼ体重に比例します。行動圏の広さは、何で決まるのでしょうか、それは食物のようです。

食べ物を探しに出かける距離と、この行動圏が一致し、哺乳類は食べるため以外はうろうろしないのが普段の生活態度であることが分かります。

 

物理的にきつく縛られた都会人の時間が、果たして人本来の時間なのでしょうか。

都会人のやっていることは、果たして人本来のサイズに見合ったものなのでしょうか。

体のサイズは昔とそう変わらないのに、思考のサイズばかり大きくなっています。

頭だけどんどん先に進んでしまったことが、現在の人類の不幸の最大の原因と考えています。そういった現実の中で、我々の免疫力も確実に低下してきているのではないでしょうか。

 

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開業医・佐藤義之ドクターによる研修

2013.8.21.(水) 10:30~12:00

テーマ 『免疫あれこれ・大人の勉強』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


 

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・光と影

 

「必要は発明の母」であるという言葉があるが、需要が高まることによって新たな発明が生まれるのが普通だが、現代は必要がないにも関わらず、新しいものが次々と発明されている。

発明された後で、無理やり必要をつくっている状況がある。

以前よりも便利であるといって、このような発明の恩恵を受ける上で、常に物事には光と影があるということを心に留めておかなければならない。

そして発明と経済が結びつくと、誰もが疑わない正義になる。「物で栄えて、心で滅ぶ」という現実も考えていかなければならない。

 

光の部分(見えているもの)だけを見ていると、それがすべてだと思い込んでしまい、影について考える能力が失われ、溢れかえる情報を選ぶ力が無くなっていく。

これは物の逆襲である。

今の時代の早さが必ずしも進歩ではないのである。

 

最近はインターネットで様々な情報が手に入るようになり、受け取る側は選択が難しくなっている。時代の流れは非常に速く、時代を追いすぎると人を見なくなり、虚無感、時代を恨むようになる。

情報を受け取る側の人間の責任として、情報を発信する人がそのルールをきちんと守って出している情報なのかを見極める必要がある。

 

ある本の中で、満員のエベレストという記事があり、1963年にエベレストに登頂した人は、わずか6人だったのに対し、2012年は547人が登頂に成功している。

現在、途中の5000m地点にあるベースキャンプでは、テントの数が常に1000以上ある状況でインターネットなどの環境も整っている。

頂上の80m下には、ヒラリーステップというエレベーターホール約2つ分のスペースがあり、頂上には多くの人が立てないためにそこで順番を待って、交代で頂上に登っていくが、ヒラリーステップについてから頂上に登るまでには2時間半待たなければならないというのが現状である。

このような状況になったのも、エベレストでは年間に10日ほどしか快晴で登りやすい日はなく、気象予報の進歩により、その日をある程度正確に予測できるようになったことから登山者たちが揃ってその10日間に登頂を試みるところから始まっている。

エベレストのあるネパールは4人に1人が貧困層で、エベレストに登ろうとする登山者は入山料を徴収できることから人数に対する規制を設けていないために、人が溢れかえってしまうのである。

 

これは世の中が「妙」になっている一例である。

もう一つの例として、最近の医者の出す本も「妙」である。

近藤誠先生の「医者に殺されない47の心得」という本が菊池寛賞を取ったが、本の内容は、多岐に渡るが、検診は百害あって一利なし、ガンは原則として放置、ガンと診断される病変の9割は、ガンではなく、ガンもどきであり、残り1割の本物は現代の医療では治すことができない。したがって、ガンにしろ、ガンもどきにしろ、治療は患者を無駄に苦しめるだけであるといったことが書かれている。

 

健康診断において、被ばく量の問題からCT検査は受けるべきではないとしており、45歳の1万人のうち8人がCT検査によって発ガンして死亡するというデータを出している。

しかし、3人に1人が発がんすると言われている現代では、1万人いれば約3000人が発がんしている中で、どうやってCT検査で8人が発がんして死亡するという結果を導いたのかという公開質問には答えていないという。

 

ここには情報発信する側の問題、情報を受け取る側の問題があり、詳細に情報を発信、または受け取るということは森で物事を見ず、木で物事を見るという傾向に繋がる。

 

情報を発信するもののルールとして、自分が主張するものの光と影を書き、反論する人が書くものの光と影を書かなくてはいけないが、この本では自分の主張するものの光と反論するものの影だけしか書いておらず、ルールを守っていないのである。

CT検査にも光と影があり、もちろん被ばくはあるが、検査によって5㎜以上のガンを発見でき、CT検査を百害あって一利なしと言うのは、木でしか物事を見ていないのである。

 

お釈迦様は、自分(人間)を繰り返し分析して、法句経という仏典の中で人間の性格についてこう述べている。

 

人間は心の生き物である。

人間は恨みぶかき生き物である。

人間のその心はムラのある生き物である。

(例として、大災害があったところの人たちを気の毒に思う一方で、自分にそれが起こらなくて良かったと思う気持ちがあること)

人間は評価を欲しがる生き物である。

人間は後悔する生き物である。

 

佐藤先生は30年以上医師をされている中で、病気になった患者、またはその家族がなぜあの時検診を受けなかったのかという底知れぬ後悔に直面することが幾度となくあったことから、健康診断を百害あって一利なしという考え方は、患者を丸ごと人間として見ていないのではないかと近藤先生に直接話したことがあるという。

 

肝臓ガンの腫瘍マーカーであるAFPが陽性であれば、数か月から12年の間にCTで肝細胞ガンを描出することが可能になる超危険群であることが分かる。

すなわち、血液検査で腫瘍マーカーを使用することで、画像検査よりも早く見つけることができる。

肝臓、胆嚢、膵臓、男性であれば前立腺、女性であれば卵巣などの臓器は、血液検査の方が早く発見ができる。

 

自業自得という言葉には、自分のとってきた行動が、自分の行く末を決めるという意味がある。

現代の様々な情報を選ぶ力をもって、行動していかなければ予期せぬ病気にかかってしまうのである。


「医者に殺されない47の心得」 近藤 誠

2012年菊池寛賞受賞

▼詳細はコチラから 



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〈ニコチンの光と影〉

 

この話は、ニコチンに限った話ではなく、ものの考え方として、全てのものに光と影があるという例である。

 

ニコチンは、アセチルコリン受容体と結合する作用があり、アセチルコリン受容体は脳神経細胞に多く存在する。

そうすると、ドーパミンやセロトニンという神経伝達物質を分泌させる。

ドーパミンは意欲亢進や快感をもたらす神経伝達物質である。

 

・原因不明の難病に指定されている潰瘍性大腸炎におけるニコチンの作用

 

潰瘍性大腸炎を罹患する人、罹患しない人を調べると、タバコをする人は、吸わない人の半分以下である。

タバコを吸わない潰瘍性大腸炎の患者さんにニコチンパッチを貼って経過をみると、約6週間で腹痛や下痢症状が改善する例が多い。

日本だけでなく、アメリカにおいても同様のデータがある。

 

帝京大学とJRが行った自殺者の喫煙調査では、2000人の自殺者の喫煙調査でそのほとんどの人が喫煙していない人であり、正確には愛煙家に自殺者がほとんどゼロなのである。

タバコは喫煙習慣のある人にとっては、ストレス解消の大きな手段であり、ニコチンが脳内物質に影響を与えているという裏付けでもある。

 

・呼吸法との関連

 

タバコを吸うときの呼吸は、本来ゆっくりとなる。深呼吸をすると脈拍数が低下、気持ちを落ち着かせる。

ストレス解消につながる環境となる。

期せずして、タバコの煙を吸い込むことがそのような呼吸法と同じ効果を与えている。

事実、喫煙時の脈拍数低下を示すデータは多い。

 

・ニコチンの光と影

 

1. ニコチンは本来、自律神経の副交感神経を刺激し、その結果、リンパ球増やす。



2. そしてさらに、脳神経細胞に直接作用し、ドーパミン、セロトニンの分泌を促す。

このことは、自律神経の副交感神経をさらに優位とし、その結果、脈拍数を減少させる役目を持つ。

さらに厳密に言えば、ニコチンの単独作用ではないが、タバコを一服する際の呼吸法から脈拍数の減少もある。

 

健康を維持していく上での方法論を一元的に考えてはならない。

あらゆる事柄に光と影があり、また木だけで物事を見てはいけない。

同時に森で見ることが重要。

 

・なぜ体を動かすことが必要なのか

 

基本的に人間は身体を動かさないと、体だけではなく、頭も働かなくなるものである。

身体を動かさず、頭だけ使っていると、どうしても発想がゆがむ。

昔の人はそれを知っていて、文武両道と言った。

医者も体を動かさずに勉強一筋で大学を出て、診察室で患者さんを診るだけの生活を続けていれば自然の感覚が分からなくなってくる。

 

医学的知識を全部本だけで勉強しているとすぐに薬や手術にばかり頼る傾向になってしまう。

本、すなわち活字の上をさらにそれを超えたとしても、試験管の中で、また遺伝子操作でやることしか分からなくなってくる。それが、現代医療に与えているひずみなのである。

身体を動かさないで、自然の法則を知ろうというのは、無理な話である。

昔の人は、体を動かすことが、健全な精神のためにも絶対必要であることを知っていた。

読み書き、算盤をしたら、それだけでなく剣道や弓道もということで文武両道と言ったのである。

 

動物は、筋肉を使わないと健康を保てないようにできており、運動は免疫力を高める。

筋肉を使うと確実に発熱が起こり、体温が上昇し、血流が良くなる。

血流によって、酸素や栄養素を運び、老廃物を捨てることができる。

ところが現代の仕事はデスクワークが中心で当然、筋肉を使うことが少ない。

 

昔は、田畑で農作業を始め、日常的に体を動かす労働が当たり前であった。

家事でも、まき割りから炊事、洗濯まで体を動かして働かなければならなかったことから運動不足はまず考えられなかった。

 

運動不足が問題になったのは、戦後のある時期からのことで仕事だけでなく、家事も楽になり、日常的に体を動かさなくなったことで発熱が起こらず、血流障害の日常化。

仕事に追われ、長時間労働、睡眠不足、週一回のゴルフは身体を動かしていることにはならない。

疲れが残る、手足が冷たく感じた時にはすでに血流障害である。

化学的エビデンスで物事を判断するより、格言と基礎医学に学ぶほうが良い。

 

・その他の格言

 

早起きは3文の得

太陽の入らない家には医者が来る

あなたの食事の4分の1は自分のために4分の3は医者のために食べている

断食はメスを使わない手術である

病気は断食と祈りで治しなさい

食事が間違っている時、薬を使う意味がない

食事が正しい時、薬は必要ない

 

欲深き人の心を降る雪は、強るにつれて道を忘れる

患者は苦によって、心を悩し、楽によって心を汚す

 




開業医 佐藤義之ドクター・レベルアップ研修 フォトギャラリー

2013.8.21.(水) 10:30~12:00

テーマ 『免疫あれこれ・大人の勉強』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



●開業医の現役ドクターから直接ご指導いただける社内レベルアップ研修



本当にありがたいです。



お金では買えない価値



「ローマは一日にして成らず」



一つのことをコツコツ・コツコツ地道に積み上げることが大好きです



「不断の努力」


すべてはお客様の美容結果に直結しているからこそ使命感が持てるのです


やったりやらなかったり、飽きっぽい人で大成した人は一人もいません


この仕事はお役に立ち業です


お役に立つためには勉強しかありません


担当スタッフが勉強好きかどうか見抜く眼力がお客さんにも要求される時代です。


メッキはいずれハゲ、ボロが出ます


商いは飽きない人にしかできない仕事です


死ぬまで一生続くレベルアップ研修


素晴らしい講師陣に支えていただき本当にありがたいことです。


今日の講義内容が佐藤ドクターのホームページにも紹介されています。


「医者に殺されない47の心得」 近藤 誠

2012年菊池寛賞受賞

▼詳細はコチラから



酵素を学ぶ 佐藤義之先生レベルアップ研修

2013.5.15.(水) 10:30~12:00

テーマ 『酵素を学ぶ』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



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人間の体内には、約5000種の酵素が存在する。

酵素はたんぱく質でできている触媒で、あらゆる細胞で作られるが、どのように作られるかは厳密にはまだ明らかになっていない。5000種類の酵素のうちのいくつかは、腸内細菌がつくる。

 

酵素のサイズは、1㎜の100万分の1の1nm単位と非常に小さい物質で、人間の生命活動に欠かすことのできない物質。

細胞の小器官の中で、エネルギーを生み出すミトコンドリアは生命体と定義されているが、酵素は生命体ではなく、物質とされている。

1985年、アメリカのエドワード・ハウエル博士が「酵素栄養学」として確立された。

 

一つの酵素は、一つの役割しかもっておらず、例えばたんぱく質を分解するという役目を持った酵素は、脂肪は分解しない。

 

骨髄は、血液をつくる作用を持っているが、血液の成分である白血球、赤血球、血小板、リンパ球を全て作っているわけではなく、それらのどれにも分化する多能性造血幹細胞という1つの細胞がその時の体の状態に応じて、どの成分が必要かを判断して作っている。

 

〈酵素の種類〉

 

1.人体にあるもの:潜在酵素

 

潜在酵素は、どのような酵素にもなりうる酵素で、例えばアルコールをたくさん摂取すれば、アルコールを分解する酵素として分化し、その分、他の消化酵素の産生量は減少する。

 

・代謝酵素(生命の活動)

 

栄養素をエネルギーに変えるといった体をつくり、病気を治し、人間のすべての生命活動に必要な酵素

 

・消化酵素(食物の消化)

 

食事として摂っている食物は、全て異種タンパクであり、異物である。

したがってこれらを徹底的に分解し、自分たちの体に合うたんぱく質に作り直す必要があり、消化器官内で分泌される消化酵素が、口にした食べ物を消化する。

 

したがって大食いをすると、消化酵素ばかりがつくられ、代謝酵素が十分に作られずに体調を崩しやすくなる。

 

 

2.外部から取り入れるもの

 

・食物酵素

 

生の食物に豊富に含まれる酵素で、その食物事態を自己消化する。

例として野菜は、自身を消化する酵素を持っており、生きている間は働かないものの、死んでしまうとその酵素が働き、トロトロに溶けてしまう。

生で野菜を食べれば、消化の際に野菜が持つ消化酵素が働いてくれるため、人体の酵素は少なくて済むが、加熱調理などをして摂取すると、野菜の持つ酵素が失活し、人体は倍の消化酵素を使わなければならない。

 

一生のうちに作られる潜在酵素の量は決まっており、一日に作られる量も年齢と共に減少するため、酵素を浪費しないようにすることと、生食を心がけて、食物から酵素を摂取する必要がある。

 

ビタミン、ミネラルは補酵素(Co-enzyme)と呼ばれており、酵素の活動を補助する役割がある。

 

〈人間に必要な栄養素〉

 

1. たんぱく質

2. 炭水化物

3. 脂質

4. ビタミン

5. ミネラル

6. 線維

7.

8. ファイトケミカル

9. 酵素




〈栄養学の歴史〉

 

昭和30~40年代は、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素が主体で、トマト、キュウリ、セロリなどは、何ら栄養は無く、ただの水と書かれていた。

その時代が過ぎて、ビタミン、ミネラル、水、線維も重要視されるようになった。

 

また生野菜は身体を冷やし、線維も十分摂取し難いため、煮たり、蒸したりして摂取することが望ましいとされたが、1985年ごろからはこのことが疑問視されている。

 


〈消化酵素と代謝酵素の関係〉

 

代謝酵素とは文字通り、代謝を行うための酵素で、解毒と排泄の行程で必要なたんぱく質のことである。人体にはフェノールなどの有害物質が生じるため、それらは老廃物として排泄しなければならないが、その際に必要となる。

 

もともと体内で作られる酵素は「潜在酵素」と呼ばれ、消化と代謝の2つの機能を持ち合わせている。

消化酵素を余計に必要とする、または使いすぎれば不足気味となり、消化酵素の浪費が無ければ、代謝酵素は十分に存在することになる。

 

消化酵素を節約する最善の方法は、食物酵素を十分に摂り、自己の消化酵素をあまり使わないことである。中年以降では、消化酵素が減少しているため、脂肪分の多い食事などを摂るともたれやすくなる。

 



〈消化のしくみ〉

 

消化とは、食物の中にある炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素を小腸から吸収できるような分子レベルのサイズにまで小さく分解する作業のことで、口から入った食物は胃、小腸、大腸へと移動しながら消化、吸収が進む。

そして各臓器から種々の酵素が分泌され、栄養素を小さく分解し、たんぱく質はアミノ酸、脂肪は脂肪酸、炭水化物はブドウ糖となる。

かつては、この過程が完全に行われていたが、現代人はこれが完全に行われていないのが現状である。

また。消化酵素は特定の条件下でなければ働くことができないため、各消化器官から分泌される消化液は、それぞれの消化液に含まれる酵素が活躍できるpHになっている。

胃酸に含まれる消化酵素であるペプシンは、強酸性下で働くために胃液と共に分泌される。

9大栄養素のうち、ビタミン、ミネラル、酵素は分解作業をほとんど必要としないほど微小なものであるため、そのまま吸収される。

 

 

〈消化酵素の種類〉

 

・唾液腺 

唾液アミラーゼ(α―アミラーゼ):炭水化物の分解を大まかに行う

 

・上層胃(噴門部)

アミラーゼ:炭水化物の分解を大まかに行う

 

・下層胃

リパーゼ:脂肪を柔らかくして分解しやすくする

 

ペプシン:たんぱく質の分解を大まかに行う

 

レンニン:乳製品の消化を大まかに行う

 

・小腸

アミノペプチダーゼ:たんぱく質をポリペプチド(多くのアミノ酸がペプチド結合した化合物)にする

 

ラクターゼ:乳糖(ラクトース)をブドウ糖とガラクトースにする

 

ホスファターゼ:脂肪のリン酸塩を柔らかくする

 

マルターゼ:麦芽糖(マルトース)をブドウ糖にする

 

スクラーゼ:ショ糖(スクロース)をブドウ糖と果糖にする

 

・膵臓

アミラーゼ:デンプンを分解してブドウ糖にする

 

キモトリプシン:ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする

 

リパーゼ:トリグリセリド(中性脂肪)を脂肪酸に分解する

 

トリプシン:ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする

 

3大栄養素の中で最初に消化が進むのは炭水化物で、口の中で咀嚼する際、唾液の中のα‐アミラーゼで胃の中での消化が進むサイズにまで分解される。

胃の上層部のアミラーゼ、小腸のマルターゼ、フルクターゼなどの消化酵素で最終的にはブドウ糖、果糖になり、体内に吸収される。

 

たんぱく質は、食物が胃の中に入って初めて分解が始まる。

胃の中のペプシンが大まかに分解し、小腸に入ると、膵臓からの消化酵素と小腸における消化酵素、計約10種類の消化酵素でアミノ酸まで分解される。

 

脂肪においては、グリセロールに付着した3つの脂肪酸の繋がりを切ることで、はじめて吸収され、その作用は主として膵臓のリパーゼという酵素が行う。



 

〈現代人の消化過程における3つの問題点〉

 

1. 食物酵素の失活

 

酵素は熱に弱く、加熱で失活する。40℃前後から働きが低下し始め、48度から急速に破壊が進み、60℃で失活。加熱した食事が多くなると、その分、食物酵素の摂取は減少し、自らの消化酵素を増やして消化する必要が出てくる。

生野菜が身体を冷やすと言われた時代もあったが、これは間違いで、生野菜を食べている動物がガンになるかというとそのようなことはない。

最も酵素活性が上がる温度は37~45℃である。また、胃液以外の酵素は弱アルカリであり、体は弱アルカリに保つべきである。

 

2. 消化酵素の浪費(特にたんぱく質)

 

過食、動物性タンパクの摂取の消化に関わる酵素は10種類以上にもおよび、食べすぎると消化酵素の不足を招きやすい。もちろん代謝酵素の減少にも繋がる。

例えば、代謝酵素が減少すると、乳酸の排泄が低下、血液、組織が酸性に傾く、疲労、筋肉痛の原因になるほか、リンパ球の機能低下が起こり、ガン体質になりやすくなる。

 

 

3. 消化不良の産物とその影響(特にたんぱく質)

 

・アミノ酸分子にならなかった消化不良の破片(窒素残留物)が血中に入ると、微小循環不全(血流の悪化)が起きる。

赤血球がたんぱく質の窒素残留物で結合し、ルローと呼ばれるものが形成される。

末梢の毛細血管居間で血液が届きにくくなることで、血液の粘調度の上昇が起こる。

毛細血管の直径は約4ミクロンであるのに対し、赤血球は7ミクロンであるため、ルロー化して大きくなった赤血球は通ることができない。

 

・タンパク窒素残留物が腸内に長く停滞すると、腸内悪玉菌の作用で腐敗が慢性化し、有害なガスや物質が発生する。

そのまま有害物質が血中に入ると、アキャントサイトと呼ばれるコンペイトウのようにトゲトゲした赤血球が発生し、各組織における正常な酸素供給ができなくなる。

 

・たんぱく質窒素残留物が腸管壁に長期に付着すると、腸管透過性が亢進する。

本来、小腸は分子レベルに切り離された栄養素しか吸収できない仕組みになっているが、透過性が亢進して、例えばアミノ酸が100個も連なったタンパク窒素残留物も吸収されることになる。

この時、体はアミノ酸が100個つながったものとは認識せず、本来血液中に存在しない異物と判断するため、確実にアレルギーの原因となる(リッキーガット症候群)。

花粉症やPM2.5、排気ガスなどがアレルギーの原因と言われているが、自分自身でも大きな原因をつくっているのである。

改善策として、タンパク質分解酵素をたくさん含んだ大根、レンコン、ショウガなどをすりおろして食べるとよい。

 

見直されたたんぱく質の一日当たりの摂取勧告量(アメリカの栄養学会)では、現代の日本人は摂りすぎの傾向がある。

その理由として、人間の体には、アミノ酸プールはごく少量存在するが、たんぱく質の貯蔵庫は無い。

たんぱく質は大変消化に時間がかかり、多くの酵素を消費する。

動、植物にせよ、摂取したたんぱく質が全てアミノ酸に分解されるわけではない。

動物は、具合が悪くなった時は食べずに消化酵素を温存することで、代謝酵素を増やし免疫力を高めている。

農薬は、植物の発育に関わる酵素を阻害するのが役割のため、その農薬が体内に入ることは人体の酵素にも影響を与える。

 

〈生食を見直す〉

 

生野菜やフルーツを多めに摂ると体を冷やすというが、生野菜やフルーツを多めに摂った人が全て冷え性になるわけではない。

不思議なことにこれらを多めに摂ることが冷え性軽減につながることがある。

酵素は新鮮な野菜や果物、生肉、刺身などにふんだんに含まれている。

 

〈人体の生理リズム〉

 

代謝とは、一言で言えば全身すべての臓器の点検、修理、入れ替え補修の作業で、主として睡眠中に大量生産される。

身体を休ませている時に行うのは、造血も同じで、リンパ球も睡眠中に作られる。

 

したがって夜更かし、徹夜、昼夜逆転がどのくらい体のメカニズムに大きな悪影響を与える。

また、深夜近くに食事をすると、本来吸収と代謝のための時間帯に消化の作業をしなければならなくなり、本来は生産の必要のない消化酵素を生産することとなり、その分、体h差酵素が減少し、代謝が低下する。

 

〈胃薬の弊害〉

 

消化不良が種々の病気の原因となることが判明し、消化酵素は一定の条件のもとに活性を有することも証明されている。

胃には、たんぱく質分解酵素のペプシンがあるが、これは十分な胃酸があって、強酸性の環境下で活性を有するものである。

しかし、テレビコマーシャルで医者まで、胃酸過多を胃の不調の原因として制酸剤の使用が増大している。

 

しかし原因は、過食、食べてすぐに横になる、吸収代謝時間帯の食事、ストレスなど、自らが作り出した胃酸過多の状況である。

それを改善しようともせず、制酸剤を飲むことで逆に胃酸過小となり、胃のpHが上昇し、元々胃酸の役目である殺菌能力も低下し、腐敗菌が増殖し、炎症が併発する。

胃酸過小とpH上昇のため、ペプシンの消化能力が低下し、体調不良となる。

 

近年、毎年脅威とされているノロウィルスは、本来ウィルスの中でも最も弱い分類であり、発症した場合は、相当に免疫力が低下していると判断してよい。


第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です







酵素を学ぶ 佐藤義之先生


2013.5.15.(水) 10:30~12:00

テーマ 『酵素を学ぶ』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


エステティックサロン経営者の使命


『スタッフに最高の教育を受けさせてあげること』


創業時からの変わらぬ信念です。


人様の大切なカラダを扱う仕事です


人のカラダのことを一番わかっているドクターから学ぶことが一番いいと思っています。





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第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です



断食と免疫 佐藤義之先生 

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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・断食の歴史

 

ドイツの古いことわざ

「断食で治らない病気は、他のどの治療法でも治らない」

 

フランスの古いことわざ

「断食はメスを使わない手術である」

 

アメリカの古いことわざ

「すべての薬で一番良いのは、休息と断食である」

 

ソクラテス、アリストテレス、プラトン等の哲学者の言葉

「断食は哲学の門である」

 

イエス・キリストの言葉

「病気は祈りと断食で治しなさい」

 

お釈迦様も断食で病気を治すことを勧めている。

修行の中に、断食を取り入れたものが多い理由の一つとして、断食をすると脳が啓かれると哲学者やキリストは言っており、科学的にも立証されている。

断食をするとエネルギーとなるものが無いため、代わりに自身が持っている脂肪が燃やされ、ケトン体が生じることで脳の活動を鎮静化させるα波が出るとされている。

 

・食の工業化

 

私たちは普段の食事で、様々な有害物質を取り込んでいる。

アメリカにあるCDC(疾病対策予防センター)では212種類の有害物質を認めており、ニューヨークに住んでいる人の血液を調べると、91種類の有害物質が検出されたそうで、これらを体外に排出するには断食が最も早い。

1960年に起こったカネミ油症事件では、工場の廃液に含まれるPCB(ポリ塩化ビフェニール)が人体に入ることで多くの人に神経症状(痺れ、痛み)が現れたが、その中で断食をした人は神経障害の95.6%が治り、皮膚症状も83%改善したというデータがある。

 

沖縄にある自然の養鶏場では、一年中卵を産んで卵の質が悪くなったニワトリに対して、34日餌をやらずに断食をさせる。そうすることで卵を産む量が増え、質が良くなる。

また、ウナギを運ぶ際に直前に餌を与えると多くが死に絶えてしまうのに対し、断食状態で輸送すると全てのウナギを生きた状態で運ぶことができるという。

 

これは、人間を含めた動物が、歴史的に見ても常に飢餓との戦いだったため、飢餓に対しては身体の機能の最大限に発揮して立ち向かおうとすることから、生命力も最大になるために見られる現象である。

 

飢餓状態でも血糖を保つホルモンはいくつもあるが(グルカゴン、甲状腺ホルモン、副腎ホルモン、カテコールアミン)、血糖を下げるホルモンはインスリンしかないということもその名残である。

 

・血球(マクロファージ)は考える

 

血液中に存在するもの

    赤血球

    白血球(好中球、好酸球、好塩基球、マクロファージ)

    リンパ球

    血小板

    血漿(ホルモンなどの伝達物質、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、食物の分解産物)

 

イカなど赤血球を持たない動物は多く、リンパ球を持たない動物もいるが、白血球を持たない動物はいない。その中で、マクロファージはもっとも基本の細胞であり、どの生物も持っている。

断食をすると、マクロファージの貪食能(捕食能力)は著しく高まり、体にあるもの、または口から入ってくるものが必要か不必要かを考え、判断し食べる。

ガン患者も断食をすることで、マクロファージがガンなどの異物を見つける能力を高め、免疫力を高めるという治療を行う場合がある。

(マクロファージは血管内では単球と呼ばれ、貪食能はほとんどないが、血管外に出ると貪食能を持つ)

 

食事をすると、食物の残渣をマクロファージやリンパ球が食べ、血管内に異物が残らないようにするが、食べすぎるとマクロファージやリンパ球自体がその処理で満腹となり、肝心な異形細胞の処理能力は極端に低下してしまう。

さらに体温が低いとリンパ球や好中球の遊走能も低下する。

 

したがって動物は空腹になるまで食事をしないのが通常で、現代人は時間が来ると食事をするという習慣に疑問を持たずに生きているが、本来、空腹を感じるまで食事をしなくても良い。

 

日本で1日3回の食事が定着したのは明治の中ごろで、江戸時代後期に上級武士が1日3回の食事をするようになり、後に軍隊がその習慣を取り入れたと言われているが、当時は今よりずっと日々の運動量が多かったという。

 

・酵素について

 

酵素には2種類あり、消化酵素と代謝酵素があり、その上に潜在酵素がある。

潜在酵素は消化酵素にも代謝酵素にも分化できる能力を持つが、食事量が多いと消化酵素ばかりが増え、代謝酵素が作れず代謝機能(解毒、排泄)が低下しやすい。

 

動物学の生理に「吸収は排泄を阻害する」という概念があり、腸は身体が吸収に傾いている時には排泄が抑制されている。

夜は代謝が主で、明け方から排泄の準備に入り、老廃物の処理過程は夜から始まっているため、起床時には目やにが溜まっていたり、口の中への分泌物排泄また直腸付近までの便の送り出しも行われている。

 

消化、吸収の際は胃、十二指腸、小腸など上部消化管に血液が集中し、排泄臓器の腎臓、大腸への血流は低下する。そのため、夜間に排泄臓器への血流の増加を図り、老廃物を処理し血液を浄化している。

したがって夜遅くに食事をとることは、身体の代謝、排泄メカニズムを阻害させる要因になるのである。

 

・「出すことが先」が真理

 

「出入り船」「出入り口」「出納長」「ギブ&テイク」「呼吸」など出し入れを表現する言葉は、すべて出す方が先であり、人間も同じで、まず出して(代謝、排泄)中身を空にしてそれから入れるのが本来の姿である。

 

1日3食、高カロリーの現代人の食生活は、出し入れの考え方とは大きな隔たりがある。

出し入れの概念を本能的に理解しているのは動物だけで、人間は身体が欲していないのに無理して食べているケースが非常に多い。

 

1950年と2004年の日本の食生活のデータ比較

肉は9倍、卵は8倍、牛乳及び乳製品は21倍の増加、米は0.5倍、ジャガイモは0.4倍、サツマイモに至っては0.07倍の減少となっており、わずか50年で日本人の食生活は様変わりしてしまったのである。

これによって大量の動物性タンパク質、動物性脂肪を摂る一方で炭水化物を減らした結果、日本人の疾病構造は欧米化している。

人間も、その人種によってその進化が異なり、農耕民族と狩猟民族とでは消化器の進化も異なる。

狩猟民族は、動物性タンパク、脂肪の摂取量が多く、農耕民族に比べて、腸の長さが進化の過程で短くなっている。その理由は、動物性タンパク、脂肪が腸内で長く滞在すると腸内細菌の悪玉系が増加し、腐敗が進みやすいため、なるべく早く排泄できるように腸の長さが短くなっているという。

 

・動物の食性と歯

 

現代人の食事を一言で言うと、動物性タンパク、動物性脂肪の摂りすぎで、特に肉類と乳製品の過剰が目立つが、そもそも肉は人間にとっては異例の食糧なのである。

その証拠にチンパンジーやゴリラなど、人間に近いと言われている動物で肉を食べるものはいない。

生き物は自分に合った食事をするが、それに応じて歯も進化し適応をする。

人間の歯の総数は32本、そのうち20本が臼歯(穀物を食べる歯)、8本が門歯(果実や野菜をかじる歯)で肉を食べる犬歯は4本である。

人類の生理的な食べ物は、歯の種類と本数から考えて半分以上が穀類、野菜、果実が4分の1、肉類は8分の1というバランスを崩さないように食べることが理想である。

8分の1以上の動物性タンパク、動物性脂肪は断食を考える。

 

・「いただきます」は「命」をいただくこと

 

白米は玄米から胚芽を取り除いたものであり、玄米を蒔くと芽が出るが、白米を蒔いても芽は出ない。つまり玄米には生命が宿っているということである。

生命は科学も人智も及ばない最高のバランスであり、栄養素もきちんと備わっている。

生命の宿っていない精白穀物、塩、砂糖、化学調味料などの食べ方、使い方を考えると、白砂糖には黒砂糖の持つミネラル類は全く無い。

塩も砂糖も本来色がついており、搾りたての牛乳も黄色味を帯び、豆腐も真っ白ではなく、はんぺんも漂白する前は色がついているのである。

真っ白な食品はすべて、人間が手を加え、その糧で多くの栄養素が減少しているのである。

ニンジン、オレンジのフラボノイド、ブドウのポリフェノール、トマトのリコピン、イチゴのアントシアニン等、植物の色、香りの成分のほとんどがファイトケミカルと称される免疫賦活物質である。

漢方の考え方では、白い食品は陰性食品として、体を冷やすものとされていることから生命の宿らないものをなるべく断食するとよい。

 

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・基礎代謝の変化

 

基礎代謝とは、じっとしていても生命維持のために使われるカロリーのことで、若いころと同じ摂取カロリーでいると、確実に体重増加につながり、体内で生産されている代謝酵素の生産量も年齢とともに減少する。

 

男性 (体重68)     女性

 

20代 1632kcal/日    20代 1200kcal

40代 1516kcal                          

50代 1380kcal                   50  1100kcal

60代 1305kcal

70代 1230kcal                   70代 1000kcal

 

身体で生産されるエネルギーの6~7割が基礎代謝として消費され、残りの3~4割が活動エネルギーとして消費されると言われているが、本来自らの基礎代謝に必要なカロリーに自分の動き方によって変動する活動エネルギーを加えたものを自分の1日の必要摂取カロリーとしたほうが良い。

そして自分の必要摂取カロリー以上は本来断食にするべきである。

 

古代エジプトのことわざ「人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる」

 

第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です




 

断食と免疫力 6話 幡野カウンセラーの美通信にビックリ!! 

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


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今回の研修内容は私が大好きなテーマでしたので連載させていただきましたが、


佐藤先生の講義中とても感動したことがあります


それは、今月の美通信を担当した代々木公園店 ボディ館スタッフの幡野カウンセラーが書き上げた内容が、


そっくりそのまま佐藤先生の講義に出てきたからです!


聴講中、あまりにそのままの内容でしたので本当に驚き


幡野カウンセラーの姿を後ろからチラチラ何度も眺めていました


本人も聴いててとてもビックリしたはずです


幡野カウンセラーに予知能力があるのか?


あまりのタイミング良さと


このような高尚な内容で美通信が書けるスタッフに感動を覚えました!


その感動した講義内容は、幡野カウンセラーの美通信からどうぞ▼


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断食と免疫力 5話 プチ断食の実践とは・・・

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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ここで勘違いしてはいけないことは、


佐藤先生は決して断食を勧めているわけではありません


恐らく先生ご自身も未だかつて断食をされたことはないと思います



それよりは現代社会の健康志向の高まりの中で


与えることばかりで良いのかという問題提起をされているのです


動物は病気になるとじっと動かず、何も食べようとしません


野生の生き物にとっては、病気イコール死を意味します


弱っていれば容赦なく天敵に襲われます


野生の動物は食べないことが免疫を上げ、治癒に向かう近道であることを本能的に知っているのです


よく子供が食欲がなく具合いの悪い時、親は心配して、


「栄養つけて早く治しなさい。だから少しでもいいからたべなさい!」と言います


このことがいかに間違ったことかを佐藤先生は教えてくださるのです


せっかく本能的に食欲を落として免疫力のムダ使いを避けようとしているのに、


温存している酵素を消化で浪費し、


細菌やウイルスと闘う免疫細胞の貪食能を食物残渣の処理に回してしまうのです


解剖生理学では、「吸収は排泄を阻害する」という概念があります


要するに消化器は、吸収と排泄を同時には行えない ということです


夜遅くにものを食べれば、その消化で胃と小腸がフル活動し、


排泄を司る腎臓と大腸は血液を消化に取られて休まざるを得ません


従って朝を迎えても排泄の準備が間に合わないのです



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便秘でトイレの回数も少なく


老廃物を体内に溜め込み


汗もかきにくく、皮膚は乾燥し、体温も低い


そのくせデスクワークで運動量も少ないのにもかかわらず


しっかり3食食べ、間食もし、サプリメントまで毎日しっかり摂っています


高級化粧品で皮膚に栄養を与え、


与えることには余念がないのです


何かおかしいと気づきませんか?


与えることの前にしっかり出すこと捨てることの重要性を


もちろん自戒も含めて・・・




そう考えると一日の終わりで最後に食事をした時間から



翌日初めて食事を口にするまでの時間は、睡眠時間も含めて



「ミニ断食」をしていると言えるのです



その時間が長ければ長いほど


消化⇒吸収⇒代謝⇒排泄のプロセスが完結し、


痩身効果も高まり、デトックスもしっかり行えるというわけです


朝ごはんもムリして食べるのは考えもの


3食食べなきゃという概念は、江戸時代後期に生まれた習慣です


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※泣いて欲しがるたびにあげる授乳のこと。


食べたくないときは、ムリして食べない


食べたくない理由があるから!



ミニ断食の時間が長いほうが、免疫細胞も腹ペコになっていますから


貪食能が上がり、ガン細胞の前駆体ある異型細胞をしっかり処理してくれたり、


細菌やウイルスなど不法侵入者をムシャムシャ食べ尽くしてくれるのです


腹ペコ万歳\(^^@)/


身体の浄化、デトックスをしてくれていたのです!!


なんて偉そうなことを佐藤先生に教えていただいて書いていますが、実践するにはかなりの覚悟がいりそうな私です


ただこんな素晴らしいお話を聴いただけで、満足していていたら佐藤先生にあまりに申し訳ないので


忘れないうちにまとめさせていただきました。




第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です






断食と免疫力 4話 断食にまつわる世界のことわざ 

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です


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私の大好きなテーマをお話くださり、佐藤ドクターに感謝の思いで一杯です


これだけわかりやすく、短時間で密度の濃いお話ができる佐藤先生を心から尊敬しています。


サロンが繁栄し、お客様に信頼して頂くには、まず正しい知識が必要です


「知識は力」


その知識を誰から教えを乞うか?


私はそのことがとても大切だと思っています。


学びの時間は絶えず担当しているお客様の顔を思い浮かべながら拝聴しなければいけないと考えます


流行に惑わされず、正しい身体のメカニズムを知ることは一生の財産であり


大切なお肌や身体を預かるプロとして必要不可欠なものです


僅かな学びの時間ですが、チリも積もれば山となる


不断の努力が大きな差を生み


イベントの集客人数、継続率、リピート率に反映されてくるのです


目先の売り上げにとらわれず、学習の時間を大切に考えるところがエルクレストの最大の売りであり、個性です


他店との差別化を考えるとき、これ以上のプライオリティーは想像もつきません


うまくいくためには、まずうまくいくための正しい物の見方、考え方が必要であり、


感謝を忘れ、怠慢に気づかない経営者は、必然的にお客様からの信頼も得られず、サロンは衰退し、この業界から退場させられるようになっています


勉強にもういいなどというゴールは存在しません。


「無知の知」 本人の思い上がりであり、怠慢です。




今回の研修の冒頭に佐藤先生がお話くださった断食に関する世界のことわざを忘れないよう書き留めておきたいと思います


「腹八分に医者いらず」 日本

「断食で治らない病気は、他のどのような治療でも治らない」 ドイツ


「断食はメスを使わない手術である」 フランス


「すべての薬で一番良いのは、休息と断食である」 アメリカ


「病気は祈りと断食で治しなさい」 キリスト


「病気は断食で治す」 釈尊


「断食は哲学の門」


※アリストテレス、ソクラテス、プラトンは断食の経験者であり、


「体の毒素が取り除かれる」


「思考能力が高まる」


「心は高く舞い上がる」


「心と身体は浄化され、生まれ変わり、新しい世界が広がる」と言っている。


「断食は、身体のみならず精神のデトックスにもなる」


「人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べている」 ギリシャ


「低栄養が動物の寿命を延ばし、腫瘍の発生を抑える」 1953年アメリカ・マッケイ


「食事制限をしないネズミと2日に一度食事を与えたネズミに放射線を当てると、制限しないネズミの発がん率は、制限したネズミの5.3倍であった」ドイツのガン学者・イケルス


「満腹ネズミに放射線を照射すると100%発がんする。断食ネズミに放射線を当てても0.7%しか発がんしない。」1985年アメリカ・グロス教授



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佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です



断食と免疫力 3話 免疫細胞の貪食能 

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



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佐藤先生曰く、「病気のほとんどは、自分自身がつくり出している。」



肌寒いな~と感じながら、そのままにしたり


分かっていても間食や深酒、タバコをやめられないとか


頑張りすぎて疲労を溜めるとか・・・などなど



何十回と先生のお話を聴かせていただいているうち、本当にそうだな~と感じるようになりました。



しかも言いすぎかもわかりませんが、ガンそのものも!


なぜならガン家系にお生まれになった佐藤先生にとって


ガンには絶対なりたくないという思いは人一倍強く


ガンそのものを学び、規則正しい生活をすることで


還暦をお迎えになった今現在までずっと健康で立派にガンの予防が出来ています。





さて本題の免疫細胞の貪食能についてです


私たちが食事をすると胃と腸で消化された栄養分は小腸の微絨毛から取り込まれます


ただその時に食事したものの一部が※食物残渣として血中に取り込まれてしまうそうです


※食物の分解産物


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この不要な食物残渣をキレイに食べ尽くし、処理してくれるのが免疫担当細胞である白血球であり、マクロファージなのです


当然食事量が増えれば、この食物残渣も血中に増えますのでその処理に追われてしまいます


従って免疫担当細胞である白血球やマクロファージが外的である細菌やウイルスの処理といった本来の仕事ができなくなってしまいます


結果として免疫力が低下してしまうのです


※免疫担当細胞というと難解に聞こえますが、佐藤先生曰く、単純に細菌と同じように単独で判断し行動する生物であると。従って免疫細胞もお腹が空けば貪食 性は高まるし、お腹いっぱいになったら動きが悪くなるし、寒いと人と同じでじっとしているし、お風呂に入って温まると元気に動き回るようになる。つまり貪 食能が高まり、遊走性が高まった状態のことを私たち人間が免疫力が高まったと言っているわけです。


ガンも同じで人は毎日6,000億個もの細胞が新陳代謝で生まれ変わっているわけですから


どんな人でもそのうち約3,000~7,000個の細胞は、遺伝子のコピーミスを犯し、異型細胞がつくられてしまいます


そのうちのいくつかが暴走を始めると悪性腫瘍へと発展します


それがガンです


ただそうなる前に自身の免疫細胞がそれらを貪食、処理してくれることで健康でいれるワケです


またガンの転移についても同じことが言えます


ガンの転移はリンパ液、リンパ管を通してだけではありません


直径1cmの初期ガン細胞であれば毎日約100万個ものガン細胞が血液中にも放出されてしまいます


血液を介して全身にガン細胞がばらまかれます


それを全部ことごとく見落とさず貪食能で処理してくれるのはリンパ球でありマクロファージなのです


インフルエンザを薬で予防することはある程度できますが、


一度インフルエンザにかかれば、そのあと治すことができるのは自己免疫力だけです


そのことと同様に、


ガンに罹患した人がよく治る例がありますが


佐藤先生に言わせれば不思議でもなんでもないと・・・


ある条件が重なり免疫力が格段に高まり


体内の異型細胞をリンパ球とマクロファージを総動員して攻撃したからにほかなりません


その防衛軍をいつでも絶好調にしておくためには


粗食にすることと身体を冷やさないこと


ガン細胞の分裂は35度という温度で一番活性し、高温を嫌います


そして身体を酸性に傾けないこと


糖質、脂質の摂り過ぎは身体を酸性に傾かせます


ガン細胞は酸性環境下で分裂が高まり


アルカリ環境下を嫌います


免疫担当細胞は、酸性下では活動性下がります。




【まとめ】

・食べ過ぎは免疫力を下げる(貪食能の低下)

・冷やすと免疫力を下げる(遊走性の低下)

・酸性体質は免疫力を下げる(貪食能の低下)




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佐藤先生を囲んでの座談会

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断食と免疫力 2 話 食べ過ぎとガンの関係

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



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過食、食べ過ぎ、肥満がどのようにしてガンと関係があるのか?


今回の講演の心臓部のお話です


それは、体の免疫と密接な関係があります


感染症などの原因であるウイルスや細菌の侵入は場合によっては命にかかわります


なかでも抗生物質が効かないウイルスの体内への侵入は薬が効かないわけですから厄介です


「カゼ薬を開発したらノーベル賞」と言われるのも、原因が細菌とは違い、ウイルスだからです


つまりインフルエンザにかかれば現代医学をもってしても自己免疫で治すしかほか方法がありません


同じインフルエンザウイルスに感染しても治る人もいれば助からない人も出てきます


その違いは、免疫力の差といえます


ガンの中でもウイルスが原因するものとして子宮頸ガンがあります


なんと女性の8割近くがこのウイルスに感染するそうです


※ヒトパピローマウイルス


しかしながらガンに発展する人と知らないあいだに治ってしまう人がいます


この違いもまさに免疫力の差ということになります


※実はほとんどの女性が、感染するのですが自己免疫でそのほとんどを排除しているそうです。
ですから普段から免疫力を高めておく必要があります。
ストレスを溜め込んだり、体を冷やしたり、体を酸性に傾かせたり、疲労を溜め込んだり、タンパク質が不足していたりということは全て免疫を下げます。


免疫とは自己以外の異物が体内に侵入したり、自己の細胞が異型化したときにそれらを排除する力のことを指します



その仕組みは免疫担当細胞(リンパ球)が高度な武器を用いて対処する方法と


原始的な方法で異物を食べ尽くしてしまう方法があります


※顆粒球、マクロファージやNK細胞など


この原始的な方法を免疫細胞の貪食能(どんしょくのう)と言います


今回、佐藤先生に教えていただいた、この免疫細胞の貪食能はものすごく単純明快なものでした




第1回 『ガンにならない生き方』
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佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です





断食と免疫力 1話 日本人の3大死因と食べ過ぎの因果関係

2013.2.20.(水) 10:30~12:00

テーマ 『断食と免疫力』


@エルクレスト セミナールーム



講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です



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今回のこのテーマは、私がとても感動し、勉強させられた内容です


昨年の9月、東京の免疫講座で初めて拝聴し、今までの点と点の知識が一気に線につながったお話です


講演が終わった時、何人ものスタッフの顔が浮かび、ぜひともスタッフに聴かせたいと思い、今回のレベルアップ研修に再度お願いしてご講義いただきました


以前,NHKの番組で見た長寿遺伝子、


すなわちサーチュイン遺伝子につながる話しを佐藤先生は免疫学の観点から教えてくださいました



《日本人の3大死因》


第1位 ガン(悪性新生物)


第2位 心臓疾患


第3位 脳血管疾患



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この全てが、食べ過ぎと深い関係があります。





2位と3位は、いずれも血管病変ですから


ベースには肥満があり、血管内に過剰なコレステロールが沈着し、


血管内腔が狭窄し、血行障害を引き起こすのでわかりやすい原因です


ところが1位のガンが食べ過ぎ、肥満とどう関係があるのか?


その理由をわかりやすく説明してくださいました





簡単に言うと食べ過ぎは免疫力を下げてしまうのです



昔から語り継がれることわざに



「腹八分に医者いらず」
というのがあります



佐藤先生に言わせると



カロリーだけの話しならば七分でいいと・・・


※但し、成人以降。



つまりエルクレストが提唱する



高栄養、低カロリー食の実践



〈直接関係はありませんが参考に〉
※エルクレストのダイエットプログラムは、身体の構成素として最も重要なタンパク質を一日に必要な摂取量だけ死守し、ダイエット中に消費の高まる酵素の体内産生をサポートするミネラルをしっかり補うこと。脂肪分解酵素をはじめとする代謝酵素による燃焼系を完全燃焼経路に入れるため、補酵素であるビタミンを通常より多く摂取すること。脳の神経細胞にダイエットストレスを与えないための乳糖をしっかり確保しながら、主食炭水化物をできるだけオミットすること。副菜として炭水化物である野菜をしっかり摂り急激なインスリンの上昇を抑えること。骨密度や肌のハリ、大切なボディラインを見張る女性ホルモンの分泌を安定させるための必須脂肪酸をしっかり確保すること。高タンパク質低糖食による特異動的作用を最大限に利用して体熱産生を高め、カロリー消費を増大させます。サロンケアとホームケアを通じて筋肉量を落とさず、さらに全身インピーダンスを上げないためのダイエットプログラムは、しっかりとしたエビデンスに裏打ちされたものであり、数多くの健康的なダイエット成功者を輩出してきています。






高栄養とは、加熱処理していない生の食材をしっかり摂りなさいという意味も含まれます


※加工食品や加熱調理したものは、熱により酵素が失活するため。



あまりに濃い内容で一回でまとめきれません



趣味が食べることと温泉巡りの私にとって



今回の素晴らしい内容を余すところなく



自戒の意味も込めまして連載していきたいと思います。



中込の職場です


佐藤義之先生レベルアップ研修 フォトギャラリー

2012.8.29.(水) 10:30~12:00

佐藤義之ドクター・レベルアップ研修



テーマ『キレイ社会の光と影』



@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム


講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です




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佐藤義之先生レベルアップ研修[血流を考える]

2012.5.23.(水) 10:30~12:00

 

佐藤義之ドクター・レベルアップ研修

 

テーマ『血流を考える』

 

@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム

 

講師は、日本橋清州クリニック院長

 

佐藤義之先生です

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◆動脈硬化

 

体温の低下は血管が収縮し、それによる血流低下は体温上昇と共に回復する場合と回復が難しい不可逆的な血流低下を動脈硬化と言うが、95%の医者が動脈硬化を誤解しており、心筋梗塞、脳梗塞をはじめとする病気だけでなく、発ガン体質でもあるということを理解する必要がある。

 

 

 

◆動脈硬化の原因

 

1. 年齢 誰にでも起こる退行性の変化。

 

2. 高血糖 血管の内壁に砂糖が沈着し、古いゴムのように朽ちる。

 

3. 高血圧 高い血圧に打ち勝つために血管壁が肥厚し、伸縮力が低下する。

 

4. 高コレステロール血症 相対的に悪玉コレステロールが多い場合は、内膜と中膜の間に侵入し、剥離させる。さらにこのような血管では太い部分と狭くなった部分のくびれの部分に渦ができ、血栓ができ、これが脳にできれば脳梗塞、心臓にできれば心筋梗塞となる。

現在は総コレステロールでみることはなく、善玉と悪玉の量を相対的に判断し悪玉を善玉で割った動脈硬化指数が26以下であれば合併症が無い場合コレステロールによる動脈硬化は無いという判断になる。糖尿病、高血圧がある場合は1.5になる。

 

 

 

◆カルシウムと動脈硬化

 

もうひとつの重要な原因としてカルシウムがあり、過剰摂取によるものではなく、動脈硬化の原因になるカルシウムは、骨に貯蔵してあるものが血液中に溶けだし血管内壁に沈着することで起こる。体が酸性に傾くとリンパ球の能力が低下し、カルシウムにはその血液を弱酸性に戻す中和作用があるが、血糖レベルが高い、中性脂肪コレステロールが高い、肥満、疲労などの酸性体質では過剰にカルシウムが骨から溶解し、血中濃度が高まってしまう。

通常、役目を終えたカルシウムは再び骨に戻るが、動物性たんぱく、脂質、糖質が多い食生活では常に血液が酸性に傾き、カルシウムが大量に必要となることから骨に戻ることができなくなり、血管壁に沈着する異所性の石灰化という現象が起こる。

 

生命活動の基本は全て酵素の働きにあり、体内の数千の酵素の作用メカニズムの誘発に微量のカルシウムが必要だが、血中カルシウム濃度が上昇しすぎると、逆に酵素作用のメカニズムに支障をきたす。

そのため、血液中のカルシウム濃度が急激に上昇すると、体は恒常性を維持するために急速にカルシウムを排泄しようとし、体は酸性になると共に骨量が減少するという悪循環が生じる。

 

このような状態の血管の中を流れる血液量は当然少なくなり、細胞に供給される酸素、栄養分などの低下、さらに組織に運ばれるリンパ球の数も減少する。リンパ球が血流によって運ばれ、からだの隅々まで行くことができ、組織にできた異型細胞やガン細胞が除去できる

体温を上げて免疫力を上げようとしても動脈硬化がある場合、血管は拡張しづらくなっているため、免疫力を高めるためには自分の血管の柔軟性が保たれているのかを常に意識して生活していくべきである。

 

 

 

 

◆カルシウムとマグネシウムの関係

 

血液中のカルシウムの濃度、量をコントロールしているのはマグネシウムであり、骨から溶け出して、血液中に多くなったカルシウムを骨に戻すという役目がある。

したがって血液中のカルシウムが骨に戻れないのは、血液が常に酸性に傾いているだけでなく、カルシウムの司令塔であるマグネシウムが不足しているという原因もある。

 

乳がんの検査であるマンモグラフィーでは、唯一の表在器官である乳房に石灰化がみられた場合ガンの可能性があり、脳に溜まれば認知症、膵臓に溜まればインスリンの分泌能力が低下し糖尿病の原因となる。

筋肉ではマグネシウムはカルシウムを細胞外へ汲み出すことによって収縮した筋を弛緩させる作用を持つことから、マグネシウム不足によって筋肉細胞内のカルシウムが骨に戻れなくなり痙攣が起こる。

現代の欧米化、精製加工された食生活ではマグネシウムが十分に摂取できない状況になっている。

 

 

 

◆マグネシウム不足になる原因

 

1.    農薬、化学肥料による野菜のマグネシウム含有量の減少。

農薬は土壌菌を殺してしまい、作物の発育が阻害させるため化学肥料が使われるようになり、化学肥料はリン酸系のため、すぐにリン酸マグネシウムとして結合してしまい、マグネシウムが減少する。

 

2.白米、精白小麦、白砂糖など食品の精製によるマグネシウム含有量の減少。

 

3. 食品を煮る、茹でるなどによる食品からのマグネシウムの流出。

 

4.清涼飲料水、加工食品によるマグネシウムの吸収阻害。

 

5.高脂肪食もマグネシウムの吸収を阻害。

 

6.カフェイン、アルコールなどによるマグネシウムの排泄促進

 

7.薬の服用

 

日本の栄養学では、マグネシウムには触れずにカルシウムを摂取だけを指導している。市販の牛乳に含まれるカルシウム、マグネシウムの比率は101で圧倒的にマグネシウム不足になっていることから血液中のカルシウム濃度は急上昇するものの、骨へ戻す機構が働かず血管壁に沈着し、さらに体は排出を促進しようとするため骨粗鬆症が進むという結果になっている。

 

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中込の職場です

 

 

 

佐藤義之先生レベルアップ研修 [牛乳論争を検証する]

2012.2.22.(水) 10:30~12:00

 

佐藤義之ドクター・レベルアップ研修

 

テーマ『牛乳論争を検証する』

 

@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム

 

 

講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です

 

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バターとマーガリンでカロリーは無塩バター763kcal、有塩バター745kcal、ソフトマーガリン758kcal、ファットスプレット(水で薄めたもの)が631kcalとほとんど変わらない。

 

 

 

・飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

 

1960年代、厚生省がコレステロール摂取による動脈硬化を防ぐために動物性脂肪を減らし、リノール酸系(オメガ6)の植物性油を推奨した。

その理由は植物性油の脂肪酸は炭素の鎖に水素が未結合の部分がある不飽和脂肪酸であり、融点が低いことから常温でも液体でいられるため人間の体内に入っても固まることはないが、動物性脂の脂肪酸は炭素の鎖に水素が隙間なく結合した飽和脂肪酸であり、融点が高いことから人間の体内では固まるため、血液がドロドロになる原因と言われたことによる。

これによりオメガ6が過剰に摂取されるようになった

 

オメガ3を含む食品は少なく、動物では青背の魚またはアザラシなどにしか含まれていない。

飽和脂肪酸の中でもココナッツやヤシ油がなどは植物でありながら飽和脂肪酸であり、青背の魚は動物でありながら不飽和脂肪酸である。

不飽和脂肪酸の中で一価のものはオメガ9、多価ものものはオメガ6、オメガ3でこの2種類は人体で合成できないため必須脂肪酸と呼ばれる。

 

 

 

・マーガリン事件

 

商品化するためには長期保存が可能でなければならず、不飽和脂肪酸は非常に酸化しやすく長期保存は難しいことから、業者は酸化を防ぐために水素添加法を考案し、これは150~200℃の高温、高圧下で強制的に水素を添加する方法で長期保存は可能になったが、自然界に存在するようなシス型の脂肪には技術的にできず、反対側に水素が結合したことによってトランス型の脂肪がつくられたことで様々な悪影響が出ることが明らかになった。

 

また市販の植物性精製油であるベニバナ油、サラダ油、コーン油、ゴマ油、ヒマワリ油などは、オメガ6のリノール酸を多く含んでおり、これらは不飽和脂肪酸のため非常に酸化しやすく、本来は遮光瓶に入っていなければならないが、加工する段階において150度以上の高温で処理することで長期保存が可能になったもののトランス脂肪が発生している可能性が高い。

 

しかしコールドプレスのラベルがあるものは30℃以上の熱を加えていないため、トランス脂肪は発生していない。

 

 

 

 

・トランス脂肪の人体に対する悪影響

 

①トランス脂肪は自然界に存在しないことから、体内では異物として認識され、分解がうまくできず細胞内に蓄積することによって肥満の原因となる

 

②免疫担当細胞は異物認識をすることによって、アレルギーの原因となる

 

③細胞壁に影響を与え、インスリン受容体機能低下や栄養分取り込み障害、老廃物の排泄障害が起こる

 

 

 

 

・細胞膜とオメガ3、オメガ6の関係

 

細胞膜の重要な構成成分はオメガ3、オメガ6で、両者のバランスが重要であり、アラスカのグリーンランドの原住民であるイヌイット族は、オメガ3であるアザラシを主食として摂っていたことから心臓病がほとんど起こらなかったが、イヌイットの中でデンマークに移住した人たちは食事の変化で多くが心臓病で無くなったという事実からトランス脂肪の研究が始まったと言われており、グリーンランドのイヌイット族のオメガ3とオメガ6の比率は11であったのに対し、移住したイヌイット族は150であったため心臓病が多く発症したとされている。

 

この比率の限界値は41とされているが、この40年で日本人のリノール酸(オメガ6)の摂取量は3倍以上も増加しており、現代人の比率の平均は101にもなっている。

特に脳神経細胞の細胞膜はオメガ3が必要であり、20%以上含まれていなければ情報が正しく伝達されないとされ、アルツハイマー型認知症などの患者のオメガ3は非常に低かったというデータも出ている。

2005年に厚生省は、日本人の食事摂取基準にリノール酸の摂取を控えるように声明を出している。

 

 

 

・コレステロールについて

 

コレステロールの供給源は毎日食事で摂るものと体内で合成されるものがあり、この比率は13であり、肝臓で合成されるコレステロールの量は食事で摂るコレステロール量によって左右されるが、肝臓にトランス脂肪が付着することで、善玉コレステロールの合成が減少し、悪玉コレステロールの合成が増えてしまう。

従って、動物性脂を植物性油に変えても、それを商品化するためにつくられたトランス脂肪が肝臓に付着してしまうことによって悪玉コレステロール量が以前よりも増え、高コレステロール血症と診断される人の数も1950年代よりもはるかに増えているという事実がある。

 

 

 

・オメガ3とオメガ6の働き

 

リノール酸は体内で変化し、アラキドン酸となってエコノサイド(局所性ホルモン)をつくり、オメガ3もエコノサイドをつくるが、両者は全く正反対の働きをする。

 

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オメガ6では止血作用、オメガ3では血液凝固能を低下させ、流れやすい状態にする