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菅原明子先生

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特異動的作用と運動

2016年11月11日(金) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


第4回 総集編

「特異動的作用と運動」


講師:菅原明子先生

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・ローカーボとは

 

今、巷ではローカーボという言葉が盛んに使われるようになり、本やテレビなどで見かけるようになりました。

カーボとは炭水化物のことで、低炭水化物を指します。それに対してご飯、麺、パンはハイカーボに分類されます。

アメリカでは、今から10年ほど前から商業主義的にローカーボのアイスやケーキといった食品が発売されるようになり、甘いものだけれどもある程度食べても大丈夫ということで人気になりました。

その後、科学的な研究が進み、現在では糖尿病についてはローカーボが主流です。

 

カーボは炭素のことであり、でんぷん、果糖、砂糖など炭素が多いものを避けることで、血糖値が上がりにくくなりインスリンの分泌を抑えることができるので、インスリンの分泌機能が低下している糖尿病の方に非常に有効だということが学術的に認められるようになりました。

日本の糖尿病学会では、この考え方はまだマイノリティですが、炭水化物を控え、タンパク質を多く含む食品や野菜をそれに代わって摂ることの方が、はるかに健康的に痩せるということを一部の科学者たちも興味を持つようになりました。

 

プラダを着た悪魔という映画でも出てくるように、ファッション業界の人たちは体型を維持するために炭水化物をほとんど摂りません。その代わりに高タンパクで脂質もある程度摂るという栄養バランスの食事がここ5年くらいで普及するようになりました。その点、日本は遅れていますが、近いうちにこれが主流になると思います。

 

20年前にダイエットスープSが開発されて、2つの画期的な提案をしました。

1つ目は高タンパク低糖食で、ご飯、、パンを止めましょうということ。このダイエットシステムには指導者の人たちもはじめは懐疑的でしたが、自分自身もセルディアを飲んで実験をしてみたところ、今までよりもキレイに痩せて、髪の毛のツヤが出るようになったということを実感したそうです。また今までは胸から痩せて、下半身はあまり痩せず、体重は減るものの全然思い通りのキレイな身体ではなかったものが、ダイエットスープSを使った実験では、参加した20人全員が物凄くキレイに痩せました。本人たちもこれなら論より証拠で、ぜひこちらの商品を使っていきたいということになりました。

2つ目はカロリーがこれまでの栄養学の常識と比べて非常に低いということです。

40代の基礎代謝が1130kcal程度ですが、ダイエットスープSのプログラムで提案している摂取カロリーは1100kcalで、基礎代謝を割るほどの低カロリーです。従来の栄養学の考え方では、このような摂取カロリーで生活していたらすぐ栄養失調になると言われる値ですが、実際には全く問題なかったのです。

これは今までの栄養学に対する大きな挑戦でした。本来ダイエットが必要な身体には何万~何十万カロリーの脂肪が蓄えられているわけですから、それを消費しなければ体重は減らないのです。1100kcal

という値は、それを考慮して導き出されたものなのです。この備蓄された脂肪を燃やそうとしない今の栄養学は遅れてしまっています。

 

・特異動的作用(食事誘発性体熱産生)

 

食事をすることで、それぞれの栄養素によって運動の有無にかかわらず熱産生が起こるというもので、ダイエットスープSは、この作用を利用して効果的に脂肪を燃焼させます。

その方法は、高タンパクのものを摂り、カーボ食を控えることで、約7時間に渡って摂取したタンパク質の約30%が熱となって余分な脂肪を燃やしてくれるのです(消費カロリーが30%アップする)。

脂質や糖質を摂取した場合は、1~2時間は身体の産熱が高まりますが、それ以降は急激に燃焼がよわくなってしまいます(糖質は約6%、脂質は約4%)。

高タンパク低糖食は、特異動的作用によって余分な熱産生をつくることで、運動してもしなくても消費カロリーを増加させてくれる究極の科学的なダイエットです。

私たちは13食食べますので、毎食高タンパク低糖食をすれば夜中も含め一日中脂肪燃焼が30%アップします。

40代の人で考えると、1130kcal(基礎代謝)×1.5(活動量が少ない人の係数)=1695kcal(一日の消費カロリー)となりますが、3食高タンパク低糖食をしたとすると

1130kcal×1.5×1.3(特異動的作用)=2200kcal

となります。これはほとんど運動をしなくてもこれだけの値になるということは、摂取カロリーを抑えれば足りない分は、蓄えてある固形脂肪を液体にしてガソリンのようにどんどん燃やしていくのです。

さらにもう一つの仕掛けがあります。それが飢餓代謝にスイッチするということです。本来脂肪は、緊急のエネルギーのために飢餓状態にならなければ使われません。例えばどのような時かというと、今食べているものと消費するエネルギーとを比較すると、前述した高タンパク低糖食を3食した40代の人では2200kcalの消費カロリーに対してダイエットスープS11100kalなので、1100kcal(摂取カロリー)-2200kcal(消費カロリー)1100kcalになります。これは1100kcalもエネルギーが足りないということですから、それによって飢餓代謝にスイッチが入るのです(約1000kcal以上の差がある時に起こる)。

始めの3日間くらいは身体も本当に飢餓状態なのかを判断するために次の食事を待っていますが、何日も連続してこのような状態が続くと、身体は緊急事態だということでリパーゼという脂肪分解酵素を使って固形の脂肪を液体にして遊離脂肪が血液中を回るようになります。そして消費エネルギーの大きい筋肉や脳、心臓などの器官などで細胞のTCAサイクル(エネルギーの代謝回路)に入って使われるのです。TCAサイクルでは、糖質が燃えるのにビタミンB1が必要で、脂質が燃えるにはビタミンB2B6が必要になりますが、ダイエットスープSは、このようなビタミンB群を豊富に含んでいます。

 

もし、1400kcal程度の摂取カロリーで高タンパク低糖食ではない食事をしていた場合は、到底1000kcalのギャップは生まれないので、飢餓代謝が起こらず、なかなか脂肪が燃えないという結果になってしまいます。ダイエットスープSのダイエットプログラムを行えば、安全に1週間に1㎏の減量ができるので、他のダイエットに比べてはるかに短期間で終わらせることができます。すなわち減量は、飢餓代謝によって起こっているのです。

パスタやパン、ご飯を半分残すといった中途半端にカロリーを制限したダイエット(1400kcal程度)を行っていると、2~3時間でエネルギーが枯渇して低血糖状態になり、目の下にクマができて、フラフラしてしまいます。最も良くないことは、ストレスホルモンであるアドレナリンの分泌が増え、1か月も続けているとイライラしてリバウンドのリスクが増えるということも実験で分かっています。自分では、制限しているつもりでも、飢餓代謝が起こらなければ、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを使ってその場の低血糖を抑えてしまうため、脂肪燃焼のスイッチが入らず、思った結果に繋がらないのです。

さらに肝臓からコレステロールが放出され、血管壁に沈着しやすくなるということも起こってしまいます。リンパ管にも使い古しの酸化した脂質が溜まっているため、それを流すことも重要です。

 

・正しいダイエットに停滞期は存在しない

 

ダイエットをしていてよくあるケースは、1週間食事制限をして体重を測定した後に自分へのご褒美で一回くらい良いだろうということで、パスタやラーメン、お寿司などを食べてしまうといったことです。このようなことをしてしまうと、予測したとおりに体重は減らなくなってしまいます。本人は「停滞期でしょうか?」と指導者に訊いてきますが、本来停滞期というものはありません。ダイエットスープSを使っていない9品目ダイエットをしていたとしても、正しく行っていれば1年間はきちんと減量できます。

300kcal程度の糖質を摂取すると、身体には十分なグルコースが供給されます。それにより、今まで飢餓代謝で脂肪燃焼のバルブが開いていたものが、やっと糖質が入ってきて飢餓を脱したと体が判断してしまい、再びバルブが閉じてしまうのです。一度飢餓代謝が終わってしまうと、再びそれが開くためにはまた3~4日ほど連続して--1000kcalの摂取カロリー不足を出さなければなりません。飢餓代謝が始まるまでの3~4日は2030gのカロリー消費しか起こらないので、体重計に乗ってもほとんど変化が無いということになってしまうのです。また飢餓代謝が始まるまでの期間は、脂肪代謝ではなく肝臓のグリコーゲン代謝でエネルギーを賄うため、低血糖になりやすく、フラフラしたり非常に空腹感を覚えるので、それでモチベーションが下がってやめてしまうことになります。

ダイエットスープSのような高タンパク低糖食は、タンパク質が腹持ち良いため、空腹がほとんどありません。

現在では、ローカーボのパン屋さんやフレンチレストランなども増えてきているので、ダイエット期間が終わったら、このようなところを利用するといいと思います。このようなところで食事をしても血糖値が急激に上がることは無いので、体重が増えることはありません。問題なのは、ジュースなど急激に血糖値を上昇させるものを摂ることでインスリンが分泌されることです。インスリンこそがグルコースをTCAサイクルに運び込んで、ブドウ糖代謝を行わせて脂肪代謝を止めてしまう原因なのです。さらにTCAサイクルで使い切れないブドウ糖は、脂肪に変換されて貯蔵されます。急激に血糖値が上がれば、それに伴ってインスリンの分泌量も増えるため、今度は急激に血糖値が下がり、低血糖の症状が出てしまうのです。それが糖尿病の原因になります。したがってダイエットが終わった後も糖質を控えた食事を心がけることが重要です。インスリンの分泌を抑えることは身体の酸化を抑え、老化を予防することにも繋がります。

 

・痩せやすい人と痩せにくい人の差

 

体重が80kg90kgの人では、ダイエットスープSを飲んでいたとしても、はじめ体重の減少が起こりにくい場合があります。これはコレステロールが高い、血圧が高い、心筋梗塞などの病気を持っているといった病気の人でも同じです。その理由は、血管系の問題を持っていて、血管壁に脂肪がべったり付いている場合には、身体は優先順位としてその部分の脂肪から燃やそうとします。また内臓脂肪がある人も皮下脂肪よりも先に内臓脂肪を燃やします。

 

・運動の重要性

 

ほとんどの人が考える脂肪の燃やし方は運動ですが、テニスを1時間やって大体200kcalの消費と言われています。これはシュークリーム1個にも満たない数字です。そのため、運動をして何カロリー減ったといってやっているのはナンセンスで、本来のダイエットにおける運動の役割は、発熱器官である筋肉の量を増やすことで基礎代謝を高めることにあります。

筋肉が付くような運動をすることで、筋肉細胞の中に多くあるミトコンドリアが脂質や糖質を燃焼して熱をつくったり、体幹が安定し、反射神経が良くなり、老化が抑制されます。

 

また、運動時の呼吸が大切で、特に息を吐くことが重要です。完全に息を吐き切ることでお腹に力が入り、そこからさらに吐いてその姿勢を保つようにすることで筋肉内に乳酸が溜まり、後の筋肉強化を強力にサポートしてくれます。筋肉がつくられるまでには23日かかり、トレーニングの翌日はむくみます。そのため次の運動をするのは3日間ほど空け、その間にきちんと高タンパク低糖食を摂り、良質な睡眠を取ることが必要になります。筋肉細胞を新たにつくる時には、多くのエネルギーが必要になるため、その周辺の脂肪組織が優先的に使われます。ですからトレーニングした部位は引き締まりやすくなるのです。また和田研究所では、脈拍を取ることで、乳酸が適切に作られているかの判断をしているそうです。

 

ミス日本式ダイエットなどを考案した和田静朗さんが、部分痩せが可能であることを発見し、無酸素運動によって乳酸を溜めることが筋肉量を増やすために必要だということを提唱しました。また睡眠不足があっても新しい筋肉や皮膚などもつくられないとも言っています。

 

第4回 菅原明子先生 レベルアップ研修 216.11.11


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2016年11月11日(金) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


第4回 総集編

「特異動的作用と運動」


講師:菅原明子先生


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超感動の一日!


凄すぎ・・・・本当に凄い講義内容!


年齢も50を数えると滅多な講義では感動しなくなりますが、


菅原先生の講義は本当に凄い、


改めて感動いたしました。


来年は、お客さん向けイブニングセミナー開催決定です。


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今から40年以上も前に


ミス日本コンテスト創設者 和田静郎さん共に共同研究に取り組まれ


和田式ダイエットのエビデンスをまとめあげた菅原先生


その時に上梓されたのが、


「バランス食でやせる本」

・間違いだらけのカロリー計算ダイエット



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その中に既に高タンパク質低糖食による特異動的作用のことがしっかり書かれています



その茶色く変色した著書を拝見させていただき、大感動し、すぐさまアマゾンの古書を検索して購入しました


今、巷で大流行の 


"ローカーボダイエット"


それを40年以上前から・・・


ビックリです!


ただし、単純な低糖食ダイエットを勧めているのではありません


進化させた菅原先生のダイエット理論は、


医者や管理栄養士が聞いたら驚く内容です


この部分は今でも世間一般に受け入れられない内容でしょう!


だからここでは書けませんが、


エルクレストでムリなく、ムダなく、スピーディに理想のウエイトマネジメントに成功し、


数多くの健康的なプロポーション美人を輩出してきた実績がすべてを証明しています


既にエルクレストの前身のサロンから取り組んできていますので


通算すると20年以上の実績があります



あれもこれもではなく、あれかこれか!


流行に惑わされない本物のダイエットプログラムを手中にし、括弧たる信念を持ってウエイトマネジメントに取り組めることは、この仕事に携わる者として最高の誇りです


菅原先生の研究、先生との出会いに心から感謝いたします。


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菅原明子先生との会食

2015.12.10.(木) 12:00~15:00


今年からレベルアップ研修をお願いいたしました菅原明子先生との会食


@高輪プリンスホテル 茶寮 惠庵



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長年、食育と栄養学を研究されてきた菅原先生


出会いから初めてゆっくりお話しすることができました


マイナスイオンブームの火付け役でいらっしゃったことは存じ上げていましたが、


驚いたことに建築の設計までされるそう!


当然、大森のご自宅も・・・


床下にも壁にもビッシリ炭が敷き詰められているのだとか!?


・冬暖かく夏涼しい


・蚊や蛾が寄り付きにくい


・血圧が下がる


・タバコなどの悪臭を取り除く


・花がながもちする


・すがすがしい気分になる


そして先生の趣味は、映画鑑賞と歌舞伎鑑賞、それに読書と旅行だそうです。


次回のレベルアップ研修のお願いもさせていただきました。


次回の研修のテーマをお伺いしたところ、なんと


「じゃ、次回は、運動にしましょう!」


ワァ~、やっぱり見識の広さが違うな~、栄養学関係かと思いきや


運動です。


先生の経歴からすると意外な気もしますが、健康的なウエイトマネジメントには、当然ながら王道です。


慶一トレーナーも感動しきりでした。


とても楽しく貴重なお時間をありがとうございました。



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菅原先生レベルアップ研修・アーカイブ▼




第3回 菅原明子先生 レベルアップ研修 

2015年11月13日(金) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


「毎日欠かすことができない9品目の食事



講師:菅原明子先生


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・ダイエットと高タンパク低糖食の重要性

アメリカでは低糖食(ローカーボ)が定着しており、たとえアイスクリームであっても高タンパクであれば、ローカーボのものを摂ることで、150kgある人はどんどん痩せていくといったダイエット法もあります。
日本でこの低糖食を行っていくには、ごはん、麵、パン、砂糖、アルコールといったものをどう減らしていくかということになります。したがって普段アルコールやカップラーメン、ケーキバイキングが好きな人にとっては非常に厳しいもので、食生活を180度変えなければなりません。
しかし現在はダイエットシュガーを使ったものが多くなり、ラカントシュガーなどは抗酸化力があり、良いものだと思います。またゼロカロリー寒天ゼリーなどの商品も増えてきているので、昔に比べるとダイエットはしやすくなってきていると言えます。

3大栄養素である炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質をバランスよく取った場合、一番はじめにエネルギーとして燃えるのは炭水化物ですが、あえてバランスを崩して炭水化物を極端に減らし、普段あまり摂れていないタンパク質を60g程度しっかり摂るようにすることで、はじめに燃えるはずの炭水化物が無い分、今まで体にたっぷり蓄えられている脂肪が素早く燃え始めます。
したがって痩せたければ、糖質を摂らなければいいだけです。逆に糖質を摂っている限りは痩せません。

しかし、病院では未だに糖尿病患者に対して、糖質であるご飯をお茶碗に入れて出していて、基礎代謝を下回るのは危険だという理由から1300kcal前後のカロリーを摂らせているのが現状です。
お米を食べてしまえば3食で800kcal前後を糖質から摂ることになってしまうので、なかなか痩せさせることはできません。またこのような中途半端な糖質制限は、食事後3時間ほどでアドレナリンの分泌によって再び糖質を体が要求するようになります。アドレナリンはストレス値を上昇させるため、ダイエット中でもつい間食をしてしまうようになり、ダイエットがうまくいかなくなる例が非常に多いのです。
それに対してタンパク質を多く摂ると、食事誘発熱産生または特異動的作用というものが起こり、約7時間程度体温が上昇します(糖質は摂取エネルギーの約6%、脂質は約4%、タンパク質は約30%が熱に変わる)。それによって消費カロリーも約30%高くなります。その7時間の間に次の高たんぱく食を入れることによって、1日中ずっと体温と消費カロリーの高い状態が続き、ダイエット効果を高めることができるのです。さらに体温が高い状態が続くので、冷え性の改善にも繋がります。
イメージして頂きたいのは、お料理をした後などに、ラードが冷えると白く固まりますが、体温が低い人は脂肪がそれに近いような状態になっていると言えます。セルライトはまさしく冷えて固まった脂肪の状態で、非常に燃えにくくなっているのです。セルライトを減らすには、エステサロンのトリートメントも有効ですが、同時にどうやって体温を上げていくかが重要になってきます。
ではこのような高タンパク低糖食を導入して、どの程度の期間で、脂肪燃焼モードになって燃えていくかと言うと大体4~5日かかります。それまでの期間は、今まで空腹になるとすぐに糖質を摂取していたものが、はじめから脂肪を燃焼しなければいけないというエネルギーの使い方の変化があるために、一時的にフラフラしたり、アドレナリンが出てイライラしたり、目の下にクマができたりすることがありますが、それだけ今まで糖質によるエネルギー供給に頼っていたということの表れなので、なんの問題もありません。
その期間を過ぎれば、脳内ホルモンによって体が脂肪燃焼モードに慣れていき、どんどん脂肪が燃えていきます。
そうなると脂肪細胞の中にあった水分も体外に排出されるようになり、尿の量が増えるといった変化が起こります。ですからダイエットははじめの1週間が特に重要で、その期間にしっかりと高タンパク低糖食で整えていく必要があります。

そして体脂肪はどの部分が最初に燃えていくかと言うと、内臓脂肪から燃えていきます。内臓脂肪はかくれ肥満と呼ばれていて、様々な悪玉ホルモンを分泌させ病気の原因になります。特に脂質の代謝を狂わせて、脂質異常症(高脂血症)を進めるPAI‐1、血圧のコントロールを乱して、高血圧の原因となるアンジオテンシノーゲン、インスリンの効き目を悪くして、インスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病を進行させるTNF-αやレジスチンが代表的です。

一度、脂肪が燃える環境になると、まず内臓脂肪や血中のコレステロールが急速に燃えていきます。
ですからコレステロール値については、はじめの1か月でガクッと減らすことができます。
内臓脂肪が減ると、次に燃えるのが皮下脂肪です。
また高タンパク低糖食を実践すると、女性はバストを落とさずにダイエットをすることができます。
高たんぱく食が筋肉を維持し、特異動的作用によって体温を高い状態に保つことができるので、全身の血流が良くなり、お腹周りだけでなく、下半身の脂肪もしっかりと燃やすことができます。
その他のダイエットでは、下半身に冷えが残ってしまい、脂肪滴を多く含むリンパ管が目詰まりを起こしているので、上半身はぺったんこで下半身は太いままという体型になっている例をコンテストなどで多く見かけます。
とにかく食事制限をすれば良いという感覚で1000kcalを切るような食事をしていると、タンパク質が不足して筋肉量が減ると同時に、女性ホルモンが正常に分泌されなくなり、肌のコンディションが悪くなったり、バストが減ってしまうといった弊害が出てきます。

タンパク質についても、植物性のプロテインパウダーは大豆の搾りカスに味や香りをつけているので、人体には吸収されません。さらに胃、肝臓、腎臓に負担をかかり、大豆アレルギーを起こす可能性もあるため、大豆タンパクを摂る場合は、豆腐や味噌、納豆などの発酵食品で摂ることをお勧めします。
また冷たい豆乳を飲み続けることもアレルギーの原因になりますので、注意してください。



・ダイエットスープSを使わない場合のダイエット方法

食事の回数を1日2食を9品目(肉、魚、貝、豆腐、卵、乳製品、油脂、海藻、野菜)バランス良く摂り、残り1食を味噌汁などで補食的に食べるようにすることで、健康的なダイエットができます。
最近ではスーパーなどで、9品目が入ったおかずが多く売られているので、それほど苦労せずにできると思います。自宅で料理をする場合でも、鍋が進歩しているので、脂を使わずに作ることができるようになっているので油を摂りすぎることなく健康的です。海藻については、もずく酢は酢に体を温める作用があるので、一石二鳥です。
野菜もお腹いっぱい食べてもマヨネーズを使わずにハーブ塩などを使えばかなりカロリーを抑えることができます。卵は栄養価が高い割にカロリーが低く、1個で約70kcal程度なので油を使わずゆで卵にして食べたり、野菜オムレツなどもお勧めです。
お腹いっぱいの状態になりたい人は、おからを上手に使う方法やデザートを食べたい人は、ノンカロリーのゼリーを食べたり、豆類にダイエットシュガーのシロップをかけて食べたりするのは大丈夫です。

最高のダイエット食は、韓国の鍋料理(チゲ鍋、キムチ鍋)は寒い国の料理なので、アツアツで野菜や魚介類がたっぷり入っていると同時に唐辛子が入っているので、体温が上がり、汗もかけるので、必要な栄養(9品目)を摂りつつ、低カロリーで代謝も上げることができる理想的なものです。
ダイエット中は特に温かい食べ物を食べるのが基本で、夏であっても体温より高いものを食べるように心がけましょう。


・脂質の重要性

ダイエット中に摂るべき栄養として、脂質は敬遠されがちですが、脂質ほど誤解されている栄養素は無いといっても過言ではないほど、脂質は大切です。
脂質は細胞膜やホルモンの材料になったりと非常に重要な役割を持っているので、適切な油を摂ることが大切です。また美しさをつくる上でも脂質が必要です。

細胞は、コレステロールとDHA、EPAなどのオメガ3、ベニバナ油やコーン油の成分であるオメガ6といった不飽和脂肪酸、ココナッツオイル(中鎖脂肪酸)などの飽和脂肪酸4種類の脂でできています。

脂質の働きとしては
1. 細胞膜をつくる(血液、ホルモンの材料になる)
2. 肌、髪の健康を保つ
3. 体温を維持し、臓器を守る
4. 脳などの神経系の機能を保つ
5. エネルギー源になる(1gで9kcal のエネルギーになる)
6. 細胞を認識する標識になる
など多岐にわたります。

私たちが目指すダイエットは、細胞の代謝を促して古い細胞は壊して、新しい細胞を作りながら痩せていくことです。ですから高タンパク低糖食を続けると肌はターンオーバーが適切になって、色白になっていきますが、間違ったダイエットをしてしまうと逆に色黒になり、肌の弾力や保湿力が無くなってシワが増えます。(皮膚のターンオーバーを左右するのは、睡眠と食べ方です)
ラーメンやスナック菓子、スーパーやお弁当屋の揚げ物は、油が時間が経って酸化しているため、良いとは言えません。正しい食生活をしていると、古い細胞のアポトーシス(寿命を迎えた細胞が自ら壊れること)が正常に起こり、若々しい体をつくることができるのです。
そのためには一回の食事で9品目を摂ることが重要で、それによって体にスイッチが入り、正しい代謝が始まります。



・ビタミンB群の重要性

魚の皮や豆類、ゴマ、ナッツ、貝を食べるとビタミンB群をしっかり摂取できるようになります。ビタミンB群には、脂肪の燃焼を促進する働きがあるため、ダイエットにおいては非常に重要な栄養素になります。



・とにかく糖質を減らす

9品目の食事をしていたとしても、糖質を摂ってしまっては、脂肪が一切燃えなくなってしまいます。糖質を控えることで、エネルギーの供給が溜めてあった体脂肪に切り替わっていたものが、糖質(特にジュースやお菓子、お酒など)を摂った瞬間に血糖値が急激に上がり、せっかく開いていた脂肪燃焼のバルブが閉じてしまいます。少量の果物を食後に摂る程度であれば問題無いですが、前述のような飲み物や食品には十分注意が必要です。
一度バルブが閉じてしまうと、再び開くまでには5日間ほどかかるので、その間は体重が減りません。
1週間のご褒美として糖質を摂ってしまうようなダイエットをしているとこの繰り返しになってしまうので、最終的に成果が出ずに諦めてしまうといった結果になってしまいます。



・正しい食生活で病気が消える

最近、正しい食事を紹介する番組がめっきり少なくなってしまいましたが、本来私たちの体は食べたものからできているという考えに立ち返ると、最も良い薬は普段の食事ということが分かると思います。
化学物質からつくられた医薬品には副作用がありますが、天然の食事を正しい知識を持って摂れば、これに勝る薬はありません。
例えば、高血圧の人は、血管壁の細胞が古かったり、脆かったりすることで、破けやすくなりますが、正しい食事をすることで新しい丈夫な細胞に置き換わりますし、肝臓も脂肪肝になっていたとしても脂肪が燃えて機能が高まります。
このような細胞の置き換わり方の順番には、人によって個人差があります。アトピーなどで皮膚の細胞が壊れている場合は、まず体は皮膚の細胞を合成しようとするので、多くの脂質やタンパク質が必要になります。その変化の最中は、今までよりも一時的にかゆみが増したりすることがありますが、一度良いサイクルができるととても綺麗な肌になります。肝臓が悪い人では、肝臓の細胞をつくりかえるのにエネルギーが使われるので、体重の減り方が通常よりも遅くなります。
特に内臓の機能が下がっておらずに皮下脂肪だけがたまっている場合は、比較的早く体重を落とすことができます。


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・ボディデザイニングシステムのルール

1. 高タンパク低糖食

2. 積極的に水分補給をする

3. 9品目の食事をバランスよく摂る




菅原明子先生研修 フォトギャラリー

2015年11月13日(金) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


「毎日欠かすことができない9品目の食事



講師:菅原明子先生



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第3回 菅原明子先生 レベルアップ研修

2015年11月13日(金) 10:30~12:00


社内レベルアップ研修


「毎日欠かすことができない9品目の食事



講師:菅原明子先生



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今年最後の合同レベルアップ研修は、菅原明子先生の研修となりました。



流行に惑わされない本物のダイエットシステム



『Dr.菅原明子メソッド』



これ以上のメソッドは他にないでしょう!



そう確信しています。



ウエイトマネジメントは、理想のプロポーションメイキングに欠かすことができません。



減量法には、食事制限と運動しかありませんが、誰にでもできて最も効果的な方法はダイエットです



※運動での減量はほとんど成功しないのはなぜか?ちゃんと理由があります。体重60kgの20代男性でもフルマラソンで消費するカロリーは、約2,000キロカロリー。脂肪換算300g。凡人には毎日などできるはずもありませんし、その前に膝を痛めます。



しかし、このダイエット、世の中には間違ったものが蔓延しています



正しいダイエットか間違ったダイエットかを見分ける方法は意外と簡単です



それは、その方法を続けると冷え性(低体温)になるかどうかです



冷え性(低体温)になるものは、すべて間違ったダイエット方法です。



たとえば、単品ダイエット、カロリー偏重ダイエット、食べないダイエットなど。



※たんぱく質不足のダイエット法は飢餓状態に対応するべく糖新生をおこし、筋肉量を激減させ、リバウンドを起します。



ドクターが勧める正しいダイエットは、一ヶ月の減量幅を現在体重の4%に設定したカロリー計算から
5大栄養素をバランスよく摂るバランス食ダイエットです



バランス食ダイエットの場合、食事誘発性の体熱産生は、平常時の110%になり体温は上がります



※もちろん冷え性にはなりませんから正しいダイエットの分類に入ります。



ところが、9品目をバランスよく取り込んだ、高たんぱく質・低糖食の特異動的作用を利用した場合の体熱産生は、130%にもなります



運動もしていないのにとても体温が上がります。



しかも1食につきその特異動的作用は、7時間も継続してくれます



※3食をしっかり6時間以上空けて摂ることでほぼ丸一日、特異動的作用のメリットを享受できる。



実施可能者の条件として肥満であること



※女性の場合、20歳台で25%以上、30歳以上で30%以上の方しか実行できません。



たんぱく質と必須脂肪酸をしっかり摂ること



※女性の場合、一日のたんぱく質摂取量は最低60g以上。



一日の摂取カロリーを1,100~1,200キロカロリーに



※但し、女性の場合、体脂肪率が40%未満の場合。
40%以上の場合は、1,300~1,400キロカロリーに。



ビタミンB群を多めに摂り、完全燃焼経路に



野菜以外の炭水化物・糖質、アルコールを一切摂らないことで飢餓代謝にスイッチオン



余剰脂肪バルブを全開に



ダイエットスタート後、4~5日後に余剰脂肪バルブが開き始めたら、一日一万歩を目標にウォーキングを実施


ダイエット終了後は、この9品目中心の食事に主食・炭水化物食品を加えた食事をするだけで通常食に戻れるというシンプルさ。



いつの時代も



「本物はシンプル、偽物・まやかしものはややこしい。」



正しい知識は一生の財産に。







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第2回 菅原明子博士 レベルアップ研修・講義内容

2015年5月15日(金) 10:30~12:00



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■現代の栄養学の問題点

 

今年は戦後70年になる年で、戦争が終わってから糖尿病は飽食の時代と共に増えていきました。糖尿病については女子栄養大学と京都大学が有名で、特に京都大学は日本一と言われています。

女子栄養大学では戦後すぐに4群食事法がつくられ、京都大学では6群食事法が考え出され、採用されています。京都の方では、乾物や海藻などが含まれていますが、4群の方では戦後、タンパク質が不足しているという考えから、これらの食物繊維を多く含む食材が無視されているという現実があります。

これは現代の食事に照らし合わせると明らかに時代遅れで、このままでは栄養士や管理栄養士の資格を取った人であっても、糖尿病や腎臓病、ましてやガンは治せません。

 

最近では、定食屋さんでも十穀米や五穀米を出しているところがあるにも関わらず、未だに病院食で白米が出ているという現状は、明らかに疑問です。

しかしその現状がずっと変わらないということは、日本の医療制度や栄養学会に根本的な問題があるとしか言えません。

 



■1400kcal食の弊害


ダイエットをするということは、リバウンドという問題が常に付きまとっています。どのようなダイエットをしてもほとんどの場合はリバウンドが起こってしまいます。しかし実験では、スープCを使ってカロリーを1100kcalに抑えた時(スープC、50)にはリバウンドが起こりませんでした。

今回の実験で使用したネズミは若かったので、脂肪の合成も盛んでスープC、100(人間でいうと1800kcalまたは普通食に相当)の食事を与えた場合では、どんどん体重が増えていきました。

ではスープC、751400kcal相当)はどのような結果だったのでしょう?

答えは1400kcal相当の食事では、たとえスープC、であっても体重は増えていきます。

1400kcalというと、危なくないダイエットをしているといったような状態なので、今回の実験でもはじめの1か月は順調に体重が減りましたが、そこから先は上がっていきます。

これが今、一般的にやられているダイエットで、全てをバランスよく食べることがベースにあるため、ご飯も食べ、おかずも食べますが、全体として400500kcal程度は減らして蒸し物を多くして油を使わないようにするといったような内容です。

 

このようなダイエット法では、長く続ければ続けるほど、体重が増えていってしまうことをこの実験のデータは物語っています。多くの人が信用している「カロリーを制限すればその分だけ痩せていく」というのはあくまで定量的なダイエットな理論です。

どのような科学者も医学者も一日400kcalカロリーの制限を1か月行った時には「400kcal×30日=12000kcal」という計算式を立てます。脂肪は1gあたり約9kcalのエネルギーを持っていますが、細胞には水と脂肪が半々程度含まれているので、4.5で割って何gの脂肪が12000kcalで燃えるのかということで、計算をしていきます。

この計算では、大体一か月で2kgは痩せていくだろうという結論になります。初月に2kg、そして翌月に2kg、さらにその翌月も2kgと、長く続ければ半年で12kg程度痩せるのではないかという理論上の数値が出てきます。ところが理論と実践は違います。

 

実際に、これに基づいたバランスのとれた栄養と安全なカロリー制限のダイエットを行っても、最終的にリバウンドが起こって体重が増えてしまっているというこの矛盾を、今の栄養学は解けていないのです。 栄養大学でもダイエット講座を開いていますが、1か月で終わってしまうので、その時には2kg程度体重が減りますので、それ以降も同じように減っていくと仮定しているために2か月目からのデータは無いのです。

 

今の栄養学の問題点は、ヒトを使った実験をしないこと、動物実験であっても2週間以上の実験をしないことです。なぜそれをしないのか?

今回のスープCの実験では、ネズミはヒトとの寿命の割合から72日間の実験でヒトの1年に相当する期間の実験をしましたが、費用は1000万円ほどかかりますので、まずコストの問題があります。もう一つは72日間も動物の栄養や状態の管理などをきっちり行える根性のある科学者がいないということがあります。

ですから1400kcal食では、続けるほどリバウンドが起こるというデータについてはほとんどの研究者が知りませんし、分かろうともしないのです。

それに対してスープC、501100kcal)食では、1年を通して体重が減少しています。

しかしこれがスープCではなく一般食の1100kcalでは、初期に体重減少が見られても、一定の期間を過ぎると頭打ちになって継続して体重が減ることはありません。

一般食とは、炭水化物、脂質、タンパク質がバランスよく含まれている食事を指していて、同じ1100kcalでも停滞期に入るとそれがずっと続いてしまいます。

その理由は、ダイエットでも一見バランス栄養食の方がよく見えますが、炭水化物を摂ってタンパク質の割合が減っているので、基礎代謝(体温)が下がり、結果的に脂肪の燃えにくい体になっていってしまうからです。これでは単に冷え性になった状態に体が馴染んだだけで、いくら1100kcalまでカロリー制限をしても、体重は減りません。

このことからも分かるように現代栄養学は1400kcal食の弊害を分かっていないのです。大学病院などで1400kcal食は最も好まれる方法ですが、これが実は一番危険なダイエットだという認識を持たなければいけません。

なぜ1400kcal食が危険なのか、それはアドレナリンが出続けることにあります。すなわちお腹が空いた状態がずっと続くということです。自分が食事に不満足だとダイエットは辛いものになってしまいますが、その原因はアドレナリンの量が大きく関係しています。その中でスープC、501100kcal)に抑えた食事では、アドレナリンの分泌が少ないため、辛くなくダイエットができます。

したがって中途半端なダイエット(1400kcal)が最もアドレナリンの分泌を増やして、ストレスを高めてしまうということがこの動物実験で明らかになっているのです。

この事実を世界中の栄養学者が気づいていないのです。より安全でより長期間続けられるダイエットとして未だに1400kcalダイエットを推奨しているのです。

 


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■脂肪を燃焼するための体のスイッチが切り替わるかどうかが重要

 

今までの人間の歴史は、99.9%が飢餓の時代です。それをずっと生き延びてきて今があるわけです。飽食の時代になったのは1970年ごろになってからです。それ以降に生まれた人や戦争を体験した人たちがたくさん食べるようになってからアルコール中毒症、糖尿病、高血圧、心筋梗塞がものすごく増えるようになりました。

私は社長の方たちと対談することが多いのですが、「私たちの世代がこれだけ三大成人病になるのはやはり戦争中にきちんと食べなかったからですか?」という質問を受けた時に、私は「それは違います」とはっきり言いました。私たちの細胞は長い物でも1年以内に全てつくりかえられていますので、食べなかったことが問題ではありません。逆に食べ過ぎが問題なのです。

ずっと飢餓の時代を生きてきた私たちは、高効率のエネルギーである脂肪をいざという時のために蓄えておきなさいという情報がDNAに刻まれています。ですから美容のために脂肪を燃やしたいと頭で思っていても、体はそれをしたがらないのです。

したがって脂肪が本格的に燃えるのは、飢餓状態になってからでなければなりません。1400kcal食では、カロリーが中途半端なので、脂肪が燃えるスイッチが入らないのです。これは飢餓ではないという体の判断から代わりにアドレナリンが分泌されて、脂肪ではなく、肝臓に蓄えてあるグリコーゲンを使ってエネルギーを供給します。また備蓄してあるコレステロールも血液中に出るようになり、肝臓が傷めつけられます。このコレステロールは短期間には燃焼しないので、血管に溜まってしまうものです。

アドレナリンが分泌されている状態は、イライラして目つきは悪くなるし、脂肪は燃えないし、動脈硬化は進むし、良いことはありません。

このことから分かるようにダイエットを行う上で最も重要なのは、体が飢餓の状態にスイッチが切り替わるかどうかなのです。

私たちの科学は、未完成品であり、冒頭にお話しした糖尿病食や1400kcal食の弊害について認知されるまでにはまだ多くの時間がかかるかもしれません。やっとアルコールと普通の食事のカロリー交換表が見直された程度です。

では、どうすればこのような問題をクリアして、健康的で効果的に脂肪を燃焼することができるのか?答えは簡単です。

スープC、50を与えたネズミは、非常にアドレナリン分泌が少ないのです。これはとても不思議なことで、普通食を食べた時よりも少なくなっています。これは脂肪燃焼のスイッチが完全にONになったことを示しており、蛇口を捻って水がジャージャーと流れるように、塊だった脂肪が液体になって血液中に流れ込んでくることでエネルギーとしてどんどん燃焼されるのです。

この状態(体が飢餓を認識する状態)をつくるには1100kcal食を45日以上やらなければいけません。脂肪燃焼のスイッチが入らない1400kcal食では、グリコーゲンをブドウ糖に変換して賄うのですが、2時間程度で枯渇してしまうので、低血糖になり、めまいがしたり耳鳴りがしたり、目がかすむといった状態に陥ります。これを補うためにアドレナリンが分泌されてさらに肝臓からグリコーゲンを供給しようとするのです。

それに対してスープCの高タンパク低糖食は、このような体へのストレスが限りなくゼロに近い最も合理的で科学的なダイエット方法なのです。

また血清中の中性脂肪量に着目してみると、普通食ではもちろん高い状態ですが、一般食で1100kcalにしたとしてもあまり減ることはありません。しかしスープC、50食だけは大幅に減少が見られました。この差は、食事の質がどれほど大事であるかということを示しています。一般食で1100kcalを摂るということは、どうしても糖質を食べるということになります。糖質を食べるということは、飢餓の代謝のスイッチは入らないので、摂取した分の糖質を燃やしてから脂肪が燃えるので、血清中の中性脂肪はほとんど変化しません。

ですからカロリーを減らせば、必ず中性脂肪が減るということはないのです。

中性脂肪が高い状態が続けば、それが血管にこびりついて動脈硬化の原因になります。このようにコレステロール、中性脂肪などが血管にこびりついてしまうと多くの場合取り除くことはできません。

しかしスープC、50の食事をすれば、脂肪燃焼にスイッチが入っているので、体脂肪よりもまず先に血清中の中性脂肪、コレステロールが使われ、気づかないうちに血管にこびりついたものが燃えて血管を健康に保つことができるのです。

もしスープCが手に入らない場合でも、高タンパク低糖食をすれば大丈夫です。どうしても甘いものを食べたい場合は、ダイエットシュガーを使ったり、0calのお菓子など食べることでコントロールすることができます。

 



■1100kcalダイエットは全く危険ではない

 

従来の考え方では、基礎代謝よりも低い1100kcalまで摂取カロリーを下げることは、健康面から考えて危険であると多くの栄養士の方が言いますけれども、もし本当に危険であれば、細胞を構成しているタンパク質量が不足しているはずです。しかしこの動物実験で、1100kcal食を続けても、血清中のタンパク質、アルブミン量は一般食を摂っている時となんら変化は見られませんでした。その理由は一日60g、男性であれば70gぐらいのタンパク質をきちんと摂っているためです。

またカルシウム、カリウム量にも変化は見られませんでした。与えているエサの量は半分になっているにも関わらず100%の一般食と変わらない数値が出ています。これは1100kcalで充分必要量が足りるように体ができているからなのです。したがって1100kcal食をしてもカルシウムが不足して骨密度が低下する心配はありません。

血糖値に対するデータでも1100kcal食は低血糖になることになく、安全な数値を保っていました。さらにインスリンの分泌の値はスープC、50食が最も少なく、膵臓への負担を軽減して余分な脂肪の蓄積を抑えることもできました。

糖尿病の治療に最も有効な食事はこのスープC、50食であるということがよく分かります。

脂質代謝が行われた時には、代謝産物としてケトン体が生じますが、これが体を酸性化して良くないと言われています。スープC、50食では、血清中のケトン体の量が一般食10045分の1以下になります。ケトン体が多くなると骨の末端が溶け出すので、痛風になりやすくなります。痛風の方はスープC、50食を続けることが効果的です。

 



■正しい食事は薬よりもはるかにパワフルな治療法である

 

このように見ていくと、様々な病気はこの食事法で良くなるということがお分かりいただけると思います。肝臓病、高血圧、高脂血症、痛風、心筋梗塞、アトピーが同じ食事法で改善していくのです。微量な栄養素をきちんと摂れていれば、食事はとてもパワフルな治療法になるということです。しかし、それが全く世の中に浸透していないのが現状です。

 

現代の医療は、検査をして薬を出すというコンピューターのような作業になっています。これは救急の外科手術のようなものを除いた慢性の疾患については、コンピューターでも医師と同等またはそれ以上のことができしまうということです。

その中で食事はまだ多くの可能性があるのですが、マスコミに対する力が弱いために、正しく広まっていないのです。

 



■運動機能にも食事が関わっている

 

高齢者に多く見られる尿失禁は、下腹部の筋肉が衰えてしまっているために起こるものですが、このような筋肉の衰えを抑えて、最大限に筋肉の発達を促すための食事がやはり高たんぱく食なのです。このような食事をした上で、縄の無い縄跳び運動をするだけでどんどん筋肉量が増えていきます。

なぜ縄跳び運動が良いかと言うと、高齢になると自然と重心が後ろになりがちですが、縄跳び運動を行うと自然と重心が前になり下腹部に力が入るようになります。

後ろ重心では転倒しやすくなるので、前重心にしていくことでバランス感覚も良くなります。

最近では子供も重心が悪くて転倒することが多く、その際に手のつき方が悪く腕を骨折する場合もあります。このようなケースでも縄跳び運動は有効です。

 



スープCと骨密度

 

最近では、無理なダイエットをした結果、若くして骨密度が低下している人が多く見受けられます。ではスープCダイエットはどうでしょうか?

驚くことにスープC、50食を与えた群は、一般食を含めた他のどの食事よりも大腿骨の骨量が多かったのです。これは従来の栄養学では考えられないことです。カルシウムの摂取量が半分になっているにも関わらず、骨密度が高くなっているのですから。

この摩訶不思議なデータについては、なぜこのような結果になるか分かっていませんが、現段階で考えられることとしては、スープC、50食を与えた群は高タンパクで筋肉の発達が良く、体も軽いので、最も活動的だったということが挙げられます。

食事量が多い群は、寝ていることが多かったのですが、スープC、50食は良く動いていました。結果的に良い骨密度に繋がったと考えられるのです。

高齢者で最も注意しなければならないのが骨折ですが、多くの方が食事の重要性に気づいていないので、つまみ食いような食事の仕方になったり、甘いものを食べ過ぎてしまうことがあります。

甘いものを食べると、ブドウ糖に変わるためにTCAサイクルという完全燃焼経路に入る際に、ビタミンB群が非常に多く消費されます。もしこの時にビタミンB群が不足していると、不完全燃焼になるので乳酸が生じます。乳酸が増えると体は酸性に傾きますので、体は骨に含まれるカルシウム、重炭酸ナトリウム(重炭酸塩)を血液中に溶かし出すことで中和しようとします。それによって酸性化を抑えながら乳酸を腎臓まで運んで、尿として排泄します。

その結果、炭水化物を多く摂る人(カロリーを多く摂る人)は骨が溶け出すので、骨が弱くなります。また重炭酸ナトリウムは尿で排出されますが、カルシウムは排出されないので、血液中に残り、血管壁に付着するので、動脈硬化を進行させます。

ビタミンB群を多く含む食材としては、切り干し大根や干しシイタケなど乾物類、豚肉、玄米などに多く含まれています。

乳酸が溜まるとむくみや肩こりが起こります。このような症状のある方は、ビタミンB群を多く摂るべきです。エビオスは安くて歴史のあるビタミンB群サプリメントでお勧めです。また食物繊維を多く含む食品を摂ると、腸内の善玉菌のエサになるので、腸内環境が良くなります。腸内環境が良くなると、善玉菌がビタミンB群をつくるようになるだけでなく、便秘なども解消されます。スープCにはビフィズス因子が入っており、腸内細菌叢を良くしていきます。

 



■糖質を摂りすぎると脳もむくむ

 

非行を繰り返す子供たちは、清涼飲料水を大量に飲んだり、甘いもの、カップラーメン、スナック菓子を習慣的に食べているので、カロリーが炭水化物系に偏っている上にビタミンB群を含む食品が不足しているので、全身がむくんでいます。そして最終的には脳がむくみます。大脳に乳酸が溜まるとそれを中和するためにむくみが起こるのです。

このように脳にむくみが生じると記憶障害やうつ病、被害妄想、うそをつく、キレやすくなるなど様々な精神疾患が起こってきます。これは今まで言われてきたアルコール中毒症の症状と同じです。

 

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Q&A

 

Q:今までの間違ったダイエットや運動不足で基礎代謝が下がり、スープCダイエットの1100kcalと釣り合ってしまって体重に変化が見られない場合はどうすればよいですか?

 

A:代謝を上げるためには、まず汗をかける状態をつくることが重要です。そのためにお風呂の入り方を工夫して、朝晩で汗をかくようにしてもらうようにする、またはウォーキングで1万歩程度歩いていれば、スープCの高たんぱく食で自ずと筋肉が付いて代謝が上がっていくので、脂肪が燃焼していく体になっていきます。


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第2回 菅原明子先生 レベルアップ研修

2015年5月15日(金)


科学者であり世界中を回られて食育を研究されている菅原先生


たいへん聡明な先生です


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医科学データに基づいたダイエット理論は我々に絶対的な安心感を与えてくださいます


世間一般にまったく知られていないバランス食ダイエットの矛盾


安全をうたい文句にしながら結果が伴なわないのはなぜか?


なぜ菅原先生のダイエットプログラムが一切健康を害さず、ムリなく、ムダなく、スピーディにウエイトダウンできるのか?


ラットを使った動物実験で解説くださいました


ラットによる72日間の実験は、人間の一年に相当するそうです


普通は費用がかさむため、2週間程度しかしないそうです


72日間の実験で費やした費用は約1,000万円


そこまでやるには実験者も相当の忍耐と根性が必要なのだとか!


巷に出回る陳腐なダイエット法に惑わされず


我々にとって、たった一つでも本物のプログラムを手中にしていることは何ものにも代え難い勇気と自信を与えてくれます


ウエイトマネジメントに信念と使命感を持って取り組むことができます


食育のプロ中のプロに応援していただけることは最高の幸せです。




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菅原明子博士 レベルアップ研修1

2015年2月20日(金)


[第1回]


Dr.Akiko Sugawara   


『オリジナルスープSについて』


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〈科学的なダイエット

科学を通して理解した上で、ダイエットをしてもらうことが重要だと考えています。科学は10年経っても20年経っても正しいものは正しいので、1+1=3になるということはなく、ダイエットスープSの高タンパク、低糖食という考え方は王道であり、人の体が変わらない限り、変わることはないのです。

ダイエットフリークの方たちは、色々なダイエットに手を出してしまい、結果が出ないということが起こっているようですが、これは正しい方法とはいえません。

 

私は家族でダイエットスープを飲んでおり、年齢は68歳になりますが、特にエステサロンに通わなくても、実年齢より若く見られることが多いです。それはダイエットスープSの開発者としての責任と人前に立つ仕事であるという自覚からきていると思います。

 

・私が健康のために気をつけていること

 

1. 規則正しく暮らす:早寝早起き

 

2. 背筋を伸ばしてよく歩く(背骨を伸ばすことから椎間板が潰れにくくなる:意識をどこに持つかを自由に考えることが出来るのが人の特徴)

年を取ると、脚がO脚になっていく傾向があります。A社でコンテストを開くときにもダイエットには成功して体重は減っているのですが、骨格的にO脚では美しく見えませんので、脚をクロスさせて立たせますが、それでもうまく膝同士がくっつかない人もいます。

これはやはり、加齢に伴う運動量の低下からくる筋肉量の減少が大きな原因であり、バレリーナのようにつま先を60度くらいに広げて立ったり、紙を挟んで屈伸運動をするといった簡単な運動をするだけでも、筋肉量を維持することは可能です。

 

エルクレストのスタッフの方は、常にお客様のお手本なのです。そのお手本になる人の背筋が曲がっていたり、肌荒れや髪の毛に艶が無かったりすればそれは嘘のビジネスになってしまいます。ですから科学をきちんと理解して、常に努力、研鑽をして、自分自身が感動していなければいけません。感動している人は強いので、迷うことがありません。迷いが生じる人は自分の経験が少ないということなのです。

自分や家族の経験をしっかりと持っていることが重要です。コンテスト直前になって、ダイエットスープSだけ飲んで痩せようとする人は本質を理解しているとは言えません。

 

〈動物を使った研究〉

1. 骨密度に対する研究

あるカルシウム量を摂取させたマウスとその半分の量を与えたマウスでは、70日間の研究で、半分の摂取量の方が、骨密度が上がっていたのです。これは従来の医学の考え方では非常識なことで、摂取した分だけ骨密度が高くなるというのが定説でした。

私は1年のうち3か月はアメリカにいて高タンパク、低糖食の研究をしていますが、高タンパク低糖ならなんでも良いという拡大解釈がされてしまっていることも多くあります。例えば、アイスクリーム1リットルサイズでダイエットシュガーを入れて食べるといった愚行にでる人もいます。しかしアイスクリームには栄養バランスがありませんから、体重は減っても健康害してしまいますよね。

このようなことが起こってしまう背景には、長期的な動物実験が行われていないということが考えられます。実験用のマウスたちは、食事や運動などがきちんと管理されているため、非常に健康で短期の研究では、あまり体に変化が見られないのです。

また、生まれて1年以上経っているマウスは人間で言うと7080歳相当ですが、彼らにダイエットスープSを与えると非常により明確に良い結果が出ます。寿命が延びる、学習能力が上がる、余分なコレステロールが下がり、筋肉量や骨密度が増えるといった良いことづく目の結果が出たのです。

70日以上にわたる長期の動物実験は1000万単位の研究費がかかることから避けられてきましたので、このダイエットスープSの実験データは非常に価値の高い研究だと思います。

 

一般的な病院の糖尿病の人のための食事では、未だに白米を食べさせています。なぜ五分づきのものなどにしないのか不思議なのですが、今時大戸屋に行っても白米は食べませんよね?十穀米を食べますよね?これは大戸屋の方が病院よりも栄養に対する考え方が進んでいるということではありませんか?

糖尿病の人に白米を食べさせて糖尿病が治ると思いますか?食物繊維が有効であるというデータは30年以上も前から学会で証明されており、糖の吸収が穏やかになり、血糖値を上げにくいと言われているにも関わらず白米を与え続けているのはなぜなのでしょう。

私が外食をする時には、よく大戸屋を使いますが、あそこの食事がまさしく9品目の食事です。大根おろしや豆腐、納豆などの小皿を付ければ、簡単に9品目摂ることができるのです。そしてガンや糖尿病を持っている方であれば、十穀米の量を5分の1程度にすれば十分優秀な病院食として通用すると思います。

 

アメリカでは、お弁当コーナーに行くと寿司は玄米を使ったものが売られていますし、日本にあるような精製された白いパンはスーパーにも置いていません。一般的な認識では、アメリカというとジャンクフードばかりのようなイメージがありますが、食の健康に対する意識は日本よりも高いと思います。それだけ健康に対する意識が世界的に高まっている中で、病院食だけが遅れているのが現状なのです。

 

〈長期の動物実験で明らかになったこと〉

 

ラットでの70日間は人間で言う1年間に当たり、今回の実験では、ラットを6種類の群に分けて実験を行いました。一般食とダイエットスープS食は同じ量ならカロリーも同じとしています。

1. 一般食100群:一般食を24g与えたグループ(ダイエット開始前と同じカロリーのグループ)

 

2. 一般食75群:一般食を18g与えたグループ(一般食100に比べて25%カロリーが少ないグループ)

 

3. 一般食50群:一般食を12g与えたグループ(一般食100 に比べて50%カロリーが少ないグループ)

 

 

4. ダイエットスープS100群:ダイエットスープS食を24g与えたグループ(ダイエット開始前と同じカロリーのグループ)

 

5. ダイエットスープS75群:ダイエットスープS食を18g与えたグループ(ダイエットスープS100に比べて25%カロリーが少ないグループ)

 

6.ダイエットスープS50群:ダイエットスープS食を12g与えたグループ(ダイエットスープS100に比べて50%カロリーが少ないグループ=普段サロンで行っているダイエットスープSダイエットプログラムに相当)

人間の一日の摂取カロリーの約半分(1100kcal)にあたる食事をダイエットスープSで与えた群

 

 

ダイエットスープS5070日間与えたマウスは、リバウンドすることなく継続的に減量が成功しました。

それに対して一般食で同じカロリーのものを与えた群では、約10日後を境に減量が止まり、その後も変化しませんでした。(一種のリバウンド)

これはすなわち人間においても、ダイエットスープSのダイエットプログラムを使えば、1年間という長期にわたるダイエットでも効果が期待できるということを示しています。通常長期に渡ってもリバウンドしないダイエットというものはほとんど存在しません。その理由はカロリーを抑えることによって必要な栄養素を十分に摂ることができず、筋肉や臓器のタンパク質が分解されて代謝が上がると同時に、体が危険信号を出して食欲が増進するためです。リバウンドしないということは常に脂肪だけが燃えている状態である必要があり、ダイエットスープSには必要な栄養素を摂りつつ、得意動的作用を利用したカロリー消費によってそれを可能にしているのです。

それに対して、ダイエットスープS75の群では、10日を境に減量が止まり、それ以降は逆に体重が増加していきました。この結果から言えることは、「中途半端なダイエットはやっても無駄である」ということです。ダイエットスープS 75では、ヒトで言うと、本来ダイエットスープSを一日4袋使うプログラムですが、それを2袋にして他を一般食で補うようなダイエットでは、摂取カロリーが13001400kcalになってしまうので、太っていくのです。努力した甲斐がないということになりかねないので、あくまでも正しいプログラムに則って行って欲しいのです。

 

〈正しいダイエットのための食の知識を身に付ける〉

 

科学は非常にシビアで、女子栄養大学が推奨しているような一日1400~1600kcalでお米を食べないと危ないという考え方は、ダイエットの視点から考えると非常にナンセンスです。元々脂肪というエネルギーがあってそれを糖にして使うシステムが体にあるわけですから、食事で糖を摂ってしまったら脂肪が燃やされる機会が無くなってしまうのは当たり前です。化学的に言えば、脂肪も糖も同じ炭素の鎖で、脂肪は炭素の数が20~25個の鎖、デンプン(糖)は6個なんです。それを酵素の力で鎖を切ってエネルギーと二酸化炭素にしているだけですから、糖を摂れば脂肪は燃えない、それだけのことなのですが、それすらも勉強しないで、糖質を控えることは危ないと世間では言われてしまっているのです。

 

また糖を摂らないと頭が働かないとかエネルギーが足りなくなるといった謳い文句のCMを多く見かけますが、これも先ほどの事実を考えればありえないことです。脂肪を分解してブドウ糖と同じようなものをきちんと作って、脳に届けていますので、糖を摂らないと頭が悪くなるといったことは全くありません。

 

さらにダイエットスープSは特動的作用によって、体が温まります。温まれば血流が良くなりますので、それがエネルギーを燃やすために必要な酸素やビタミンB群を効率よく供給するので、身体のあらゆるところの機能が高まります。ビタミンB群はターボライターのような役割で脂肪をどんどん燃やしてくれますが、白米やパンには全く含まれていません。胚芽がついたお米やパン、海外で売っているようなフルーツの少ない固いグラノーラであれば、ビタミンB群がたっぷり含まれていますので、どんどん脂肪が燃えます。砂糖や白米はビタミンB群がゼロですので、乳酸が溜まり、脳がむくみます。脳がむくむということは、頭が悪くなるのとほぼ同義語です。脳がむくむとネガティブになったり、鬱になることが多くなります。ダイエットが終わった後もビタミンBを積極的に摂り、体温を高い状態に保っておくことで朝から最高のコンディションで仕事に向かうことができ、取り違えや物忘れが減って、お客様やスタッフにもストレスを与えることなく、取り組むことができます。そうすれば、仕事の効率が良くなり、短い時間を上手に使ってやればすぐ仕事が終わるのです。それができない人ほど、物事をこなす処理能力が低いために長い時間働かされているという錯覚に陥って、愚痴ばかり言ってしまうような人が増えてしますのです。

 

最近では、貧しい人を特集した番組が多く組まれていますが、実際は働き口はあるのに単に続かない場合がほとんどです。またこれだけ100円ショップで素晴らしい商品がたくさんある国で、10万円で暮らせないはずがないと私は思うのです。それはダイレクトに言うと頭が悪いということなのです。「Do it yourself」という言葉が日本にはまだ浸透していませんが、自分でペンキを塗ったり、カーテンを作ったり、海外では当たり前のように行われています。そういった生き抜くためのたくましさをもっと身につけて欲しいと思います。

 

〈食事に対する意識を見直す〉

 

最近の私たちの食事は、時間に追われてただ体に栄養を入れるといった意味合いになっている傾向があり、つくってくれた人への感謝や献立について、味付けや食材をイメージして、色合い、食感、香りなどを楽しむという本来の意味合いが失われているように感じます。同じものを食べても、「美味しいな」と思って食べるのとそうでないのでは、全然吸収率が違います。私は科学者であると同時に、科学は未完成で、人の心との調和が重要だと考えています。美味しい食事を皆で話しながら食べれば、唾液もたくさん出るのでしっかり吸収されますが、最近では、携帯を見ながら一人で食べている人が多く、そのような食べ方は良いとは言えません。味はわからないですし、なにより人間らしくないですよね?

「この料理はどうやってつくっているんだろう?」ということをイメージしながら食べることで、どんどん心が豊かになっていきます。

食事は食べる喜びなので、体がどれだけ満足したかが重要です。イメージをして食べれば少量でも体が満足します。私たちが喜んでいるときは、身体のすべての細胞が喜んでいます。私たちが起こっているときは全身の細胞が怒っているのです。このような身体の感覚を大事にして、五感、六感まで使って食事をしていただきたいと思います。

 

〈中途半端なダイエットはストレスを増加させる〉

 

先ほどの6つのグループで、ダイエット中のストレスの度合いを知るためにアドレナリン(怒った時に出るホルモン)、ノルアドレナリン(恐怖を感じた時に出るホルモン)を測定したところ、ダイエットスープS 50の群が、ストレスが最も少なく、意外なことに中途半端なダイエットをしているダイエットスープS 75の群で最も高くなりました。これは中途半端にやっていることで食べることへの執着が強くなり、ストレスが高まったと考えられます。ダイエットスープS 50ではスムーズに脂質が燃える状態に入れるので、ストレスがかかりませんが、75では糖質が制限できていないため、体は飢餓に備えて脂肪を維持して糖質だけを燃やそうとするので、痩せないばかりかうまく燃焼経路に入らないために低血糖を起こすこともあります。

ですからダイエットに取り組むのであれば、徹底的に毎日きちんと4袋飲んで10001100kcalに抑えなければ結果は出ません。最良の結果のためにもアレンジはしないでください。

また、指導をきちんとしても値段が高いからといって節約しようとして1ヶ月分を2ヶ月で飲もうとしたりする人がいますが、それが痩せない、リバウンドする、イライラするという全くハッピーでない状態をつくってしまうのです。

現代人は常にアドレナリンが高くなってしまっているので、電車の中で喧嘩したり、海外では兄弟親子がピストルで殺人事件が起こったりしています。昔の日本人はなぜそうではなかったかというと、その頃は白米なんか食べれませんから、麦ご飯を食べたり、お粥に大根入れたり、具だくさんの味噌汁を飲んだりしていたんですね。そういう生活では、アドレナリンは出ません。

また震災の時には、被災地の人が非常に我慢強いということで世界中から賞賛されていましたけれども、東北地方は昔ながらの文化が色濃く残っていたからだとも言われているんです。

 

 

ダイエットスープSのダイエットプログラムがなぜ1100kcalなのかというと、バランスが良いためです。ビタミンB群を中心として9品目を摂ると微量栄養素が全部摂れる、歯ごたえもある、お米を食べることをしなければおかずたくさん食べてもいいんです。それによってダイエット中も食べる楽しみを失って欲しくないんですね。ダイエットスープSはスープもジュースも美味しくできていて、高品質な乳清タンパクを使っています。ほとんどのメーカーは材料費を節約するために脱脂大豆を使った大豆タンパクを使っています。脱脂大豆というのは、エチレンなどの化学物質で油を溶かして搾り取った後の搾りカスで、そこに色々な味をつけて売っているのが現状です。ダイエットスープSは、乳製品の延長でつくられたものなので、香りもいいので、さらにパセリやクルトンを入れたり、七味やカレーパウダーを入れたりして味のバリエーションを増やすことで一層楽しみながらダイエットに取り組むことができます。またノーカロリーであれば大根を煮たものや野菜を入れたりすることで、野菜スープ風にすることもできます。こういった調理性があるのはダイエットスープSが元々料理だからです。健康食品というよりも味噌汁と同じようなものなんです。最近の傾向として、栄養学が後ろに追いやられて、健康のためにはまず病院に行って、きちんとした検査、診断を受けて薬を飲みなさいということを訴えているテレビ番組が多くなっています。そのために病院が無いと生きていけないかのような錯覚に陥りますが、これはあくまで製薬会社の思惑です。

私が申し上げたいのは、人間にとって薬と食べ物とどっちが上かとうことです。それは間違いなく食べ物です。薬でもなければ酵素でもなく、ビタミン剤でもミネラル剤でもありません。食事が健康を作る上で究極に大切なものであるということは、自然界の動物を見れば分かります。当たり前ですが、彼らは一生の間で薬なんて使いません。私の家の前にはよくスズメが飛んでくるんですが、冬の間はリンゴなんかを串に刺して置いておくと、食べに来るんですが、新芽、若葉が出来る頃になるとある日突然来なくなります。それは新芽、若葉の方が美味しいからで、それだけ味や季節が分かるんです。

 





涙が出るくらい嬉しい日、菅原明子先生

2015年2月20日(金)


人生を振り返った中で


胸躍るほど感動的で嬉しい出来事


誰でも何回かは、そういう日があると思います


私にとって、またエルクレストのスタッフにとりましても今日がまたその日になりました!


なんと


菅原明子先生が研修に来てくださいました♪


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まさかまさか今までは想像もしませんでした


それくらい偉大で遠い存在です


『念ずれば花開く』


まさにその言葉通り


この1ヶ月間は、今日のことで頭が一杯でずっ~と緊張しっぱなしでした


天気も快晴


久ぶりの小春日和


最高の一日でした


肝心の研修内容も他では絶対に聴くことのできない業界裏話から


本物の栄養学と心の持ち方まで。


今後、エルクレストの専任講師として定期的にご講義くださることに心の底から感謝するしだいです


神様、本当にありがとうございます。



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90分の講義が10分に感じました


もっともっと聴きたかったのですが、それは次回のお楽しみ


私が初めて菅原先生にお会いしたのは今から16年以上前のことですが、昨日のことのようです


私に初めて高たんぱく質・低糖食による特異動的作用について教えてくださった方です


現在、先生は68歳だそうです!?


驚き!


とてもとても・・・


かるく10歳は若く見えます


科学者であり、世界各国の食育研究家でもあります


これでエルクレストのウエイトマネジメントは、磐石です


今後のエルクレストが本当に楽しみです。



菅原明子先生の研究所はコチラから▼




ooo






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