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唯識学とミトコンドリア《後半》

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唯識学とミトコンドリア《後半》

2010.11.10.(水) 11:00~13:00

 

『社内レベルアップ研修』

 

@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム

 

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前半の唯識学に続いて後半は、ミトコンドリアについてです

 

 

なぜミトコンドリアの勉強をするのか?

 

 

それは、佐藤先生が免疫に関して個人的にずっと研究されてきた中で

 

 

そのルーツに辿りつかれたからだと思います 

 

 

もっとわかりやすく言うなら、先生がガンの予防法を研究する中で辿りつかれた結果です

 

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「免疫力」はどのようにしてつくられたのか?

 

 

そこに焦点を当てた研修内容でした

 

 

今まで聞いたことのない生命誕生の壮大なロマンを感じました

 

 

最近は、エンビロンやパワープレートの研修でもやたらにミトコンドリアの話しが出てくるので

 

 

美容の世界も人のルーツにまでさかのぼって研究が進んできているんだな~と実感します

 

 

◆《38億年前の地球》

 

それは、大気があっても酸素の存在しない世界。

 

この時代の生物は、酸素のない状況下でエネルギーを作り出していた。

 

 

◆《20億年前の地球》

 

大気中の酸素濃度はまだたったの2%。 (現在は21%)

 

酸素が増え始めたこの時代は、私たちの祖先細胞は酸素の酸化力が強いので分子を酸化させ生きづらい環境になってくる。

 

逆にこの時代、進化の過程で(有害な)酸素を使って効率よくエネルギーをつくるミトコンドリア生命体が生まれてくる。

 

 

◇私たちの祖先細胞は、酸素のきわめて少ない時代は、無酸素状態でエネルギーをつくりだしていた。

 

〈解糖系〉...無酸素下でブドウ糖を使ってエネルギーを生み出す仕組み。

 

(ブドウ糖)⇒(ピルビン酸)⇒(乳酸) 最終代謝産物

 

 

◇逆に20億年以降の有酸素下でエネルギーをつくる仕組み。...〈ミトコンドリア系〉

 

(ブドウ糖)⇒(ピルビン酸)⇒(水+二酸化炭素) 最終代謝産物

 

 

◇この二つのエネルギーを作り出す仕組みは、現在の我々の体内でも引き継がれています。

 

・無酸素運動と・有酸素運動

 

 例題)100m走を全力で行うと無酸素運動となり、乳酸が溜まり筋肉痛や疲労の原因に。

 

後からゆっくり十分な酸素が供給されると二酸化炭素と水になる。

 

 

◆《12億年前の地球》

 

無酸素下で生きてきた祖先細胞と20億年前に酸素ができ始めて誕生してきたミトコンドリアが合体し一つの細胞内で共存することになる。

 

 

 ・酸素が増え続ける環境下で生き残ろうとする時、無酸素下で生き続けてきた祖先細胞と

 

有酸素下で誕生してきたミトコンドリアではどちらが有利か?

 

A.増え続ける有酸素下で生き残りをかけた祖先細胞は、ミトコンドリアに対し、お願いをし、弱い立場です。

 

 

・祖先細胞とミトコンドリアが一つに合体し、共存をすることになった時に問題が起こる

 

それは、分裂のスピードが違うことでした。

 

細胞分裂の早い祖先細胞に対し、ミトコンドリアは負担が生じてきました。

 

同居に対し、お願いされ強い立場にあるミトコンドリアは、祖先細胞に提案します。

 

祖先細胞の分裂スピードに関しては、私、ミトコンドリアに決定権を持たせてもらいますと。

 

これが分裂抑制遺伝子

 

即ち、後の癌抑制遺伝子なのです。

 

 

◎私たちの祖先細胞は、ミトコンドリアにエネルギーをつくってもらうかわりに、

 

勝手に分裂できない上、更に寿命までミトコンドリアに決められてしまう立場になったのです。

 

 

 ◎この様にして、12億年前に祖先細胞とミトコンドリアの同居が始まり、

 

ミトコンドリアは、私たちの祖先細胞に核をつくり、

 

これが分裂をコントロールする局とし、その中に更に分裂抑制の遺伝子を配置したのです。

 

※実際に電子顕微鏡で調べると、ミトコンドリア内の80%の複合蛋白遺伝子が細胞核内のDNA中に存在している。

 

◎このことにより、核を持つ真核細胞、即ち私たちの本当の祖先である生命体が生まれたのです。

 

 

◎ここから進化として臓器の構築という多細胞化や役割分担という細胞の特殊化が始まるのです。

 

 

◎特殊化の過程で、異物から身を守るという防御機能を担う細胞が必要になってきた。

 

⇒これが免疫担当細胞

 

・異物を除去するという目的のために体中を巡りやすいよう多細胞化はさせず

 

遊走細胞となった

 

・さらに免疫担当細胞を広義の白血球と称し、その役割によって3種類に分けた

 

1.狭義の白血球...(細菌対応)...36~73%

 

2.リンパ球...(ウィルス、異形細胞対応)...18~59%

 

3.マクロファージ...(レーダー、貪食作用)...0~8%

 

 

《発ガンのメカニズムとミトコンドリア》

 

・ストレスの多い現代は、交感神経の緊張状態が多い。

 

・生活環境や食生活の変化で低体温化が進んでいる。

 

●血流障害や減少が起こる⇒細胞内のミトコンドリアの酸素欠乏

 

⇒ミトコンドリアの死滅、減少

 

⇒細胞核内の分裂抑制遺伝子、即ち、癌抑制遺伝子の減少

 

⇒細胞の分裂スピードの上昇

 

⇒細胞の異形化、癌化

 

※実際の癌細胞内のミトコンドリアの数は、正常細胞の4分の1まで減少している。

 

 

《結論》

 

・ストレスによる交感神経の緊張状態と低体温は、癌を育てる絶好の環境となる。

 

 

そして、ミトコンドリアにとっての至適温度は、37℃という体温である。

 

 

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《佐藤義之先生に感謝》

 定期的にお願いしています、佐藤先生のレベルアップ研修は、毎回先生の手作り、手書きのレジュメです。 

難しい内容にもかかわらず、素人の私たちにもわかりやすく資料をまとめてくださり本当にありがたいです。

毎朝、4時半に起床され、30分入浴されるのを日課とされている佐藤先生。

今日は、私たちの研修内容を頭の中でイメージしながら入られたら、なんと50分も入浴されてしまったそう。

毎回、毎回準備万端で研修してくださる先生に心からお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

そして、そんな素晴らしい先生をご紹介下さった森柾先生にも感謝。 

ありごとうございます。

 

 

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中込の職場です

 

 

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