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佐藤ドクター免疫講座
2014.1.11. 免疫講座 『動物から学ぶ』
2014.1.11.(土) 13:30~15:00
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
私は免疫の仕事をしているので、ガンが治ったという方も多くいらっしゃるのですが、その言った方の中に杉浦貴之さんという人がいまして、今年37歳になられます。
彼は、メッセンジャーという本を年に4回出しています。この本は、一般の書店では取り扱っていないのですが、医療機関では、どうしようもならない末期ガンの人たちが、自分たちがいかにしてガンを克服したかといったことについて書いています。
彼は宮崎県で毎年3月の第3日曜日に行われているマラソン大会の前日に、会場の近くにある西都原市という小さな市でイベントを開催しています。シンガーソングライターでもあるということで歌を歌ったり、末期ガンを克服した人の話をしてもらうといった企画なのですが、昨年私もそのイベントに招かれまして、お話をさせて頂いたり、皆で夕食を共にしたりしました。
翌日には、ガンを克服した人たちがマラソンを走ります。3~10キロの距離をゆっくりとしたペースではありますが、抗ガン剤などを使って小枝のようになった脚でもしっかりと走っている姿を見て本当に感動させられました。私は股関節が悪く、人工関節なのですが、今年は松葉づえを使って私も走ろうと思っています。
私は体の免疫だけでなく、心の免疫というものを重要視していますが、なかなか心の免疫を向上させていくのは難しいことです。しかしこういったイベントや本を通して、良いものを見て、良いものを聞くことで、情報交換や連帯感が生まれることで、非常に多くの方の心の免疫に良い影響を与えていると感じています。
私は縁があり、現薬師寺管主の山田法胤さんと20年来のお付き合いがありますが、彼は法話の中で、お釈迦様がおっしゃっていたように「煩悩を払え」と言われていましたが、実際にはなかなかできることではないとも話しています。
私たちは実は、強い感動と感謝の気持ちを持った時には、煩悩を払っているのです。そういった時には、お金が無くても、元気で皆で楽しく生きていられればそれでいいじゃないかという心の状態なのです。
煩悩を払えている頻度に個人差はありますが、なるべく法話を聞いたり、感謝、感動を得られるようにしていくことが人生を豊かにしてくれると思います。
・「学ぶ」はやはり「動物学」であった
お目にかかってはいませんが、私が偉大な人だなと思う一人に動物学者の本川達雄さんという方がいらっしゃいます。
「ゾウの時間、ネズミの時間」の著者として有名な方であります。何が偉大かというと、動物学者としての研究、知識はもちろんのこと、そこから得られたものを常に人間と対比してお考えになる姿勢です。
私も20年前に生き方を変えました。常に自然界の動物の生き方を見本に自らの実生活をなるべくそれに合わせてようと意識してきた経緯があります。
この本の中で本川さんが伝えたかったことは、自然界にはルールがあるということで、人間も所詮は動物で、今となっては衣服を纏い、人工照明と食の工業化の中で生きていますが、そうなる前は、裸で狩りをしたり、木の実を食べたりしていたわけです。
神職の方がよく「畏み、畏み申します」と言いますが、これは畏敬の念を表す言葉です。
私たちは、地震や洪水、火山の噴火といった自然現象には畏みですが、自分の体の中に起きている現象は決して畏みとは思っていません。しかし実際は同じ自然現象なのです。
このルールをきちんと理解して、私たちは自分たちの体は恐ろしいということを知っておく必要があります。
この本では、哺乳類には大きさ(グラム)に応じたルールがあるということを述べています。
「動物学においては、動物が変われば、時間も変わる」ことが既に証明されています。
我々人間は、時間は唯一、絶対不変のものと頭から信じてきました。
ところが、時間は唯一絶対不変のものではないのです。
動物には、動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、我々の時計では、他の動物の時間を単純にはかることができないことを動物学は証明しています。
動物には、基本的な設計図が進化の歴史の中で出来上がっており、その設計の原理の1つが「動物のサイズと時間」です。
ゾウはゾウの時間、犬には犬の時間、ネズミにはネズミの時間と、それぞれの体のサイズに応じて、違う時間の単位が存在しているのです。
確かにゾウに比べて、ネズミの寿命は人間が見本とする物理的な寿命は短くなります。
しかし一生を生き切った感覚は同じなのです。
まずは、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみると、哺乳類では、どの動物でも一生の間に約20億回打つことになります。
すなわち20億打てば、どの哺乳類でも死を迎えるというルールがあるということです。
ネズミは1秒間に7、8回脈を打ち、ゾウは1.5秒間に1回打ちます。人間は0.8秒に一回打ちます。
心臓が1拍打つのに要する時間と体重との関係を対数グラフにプロットすると、1拍の時間はほぼ直線上に並び、直線の傾きは4分の1になります。この直線のより上方に描いた直線は、肺が1回動くのに要する時間と体重との関係です。これも心臓のものとほぼ平行な直線となります。
ですから、心臓の時間も呼吸の時間も、体重の4分の1乗にほぼ比例することが分かります。ただし肺の線は心臓のものより上なので、1回動くのに要する時間は、より長くなっています。
寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回呼吸することになり、これもまた哺乳類では、どの動物でも同じ値となります。
ネズミの寿命は数年、ゾウは100年近くの寿命を持ちますが、もし心臓の鼓動を時間と考えるならゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになります。
ちなみに、人間の20億回の鼓動は、平均的な鼓動数(1分間に72回)として何年になるのであろう答えは53.6年です。
人間も所詮、動物です。人間の考え方や行動もヒトという生物のサイズ抜きにしては、本来、考えられないものなのです。
物事には光と影があり、女性の平均寿命は85歳以上になり、2人に1人は、90歳以上生きて、さらにその2人に1人は寝たきりと言われています。医療の発達によって寿命が延びることにも良いこともあれば悪いこともあるということです。
ヒトが己のサイズを知る、これは人間にとって最も基本的な教養だと思います。動物が変われば時間も変わります。時間が変わるということは、世界観が全く異なるということです。我々は相手の世界観を全く理解せずに動物と接してきました。
おおよそ、動物の脳味噌の中にそのような世界観はありませんが、動物の生活の仕方や体のつくり方の中にその世界観はしみついているように思えます。
違う動物の世界観を理解するなど、そのような易いものではありません。しかし、少しでも努力すると彼らから生き方を学ぶことが多いことに気づき、ひいては尊敬できるようになるのではないでしょうか。
20年前に生き方を変え、私は常に基礎医学と動物学を学ぶことを勧めてきました。
動物の感性は生き方を間違えないからです。我々の感性は、欲と知識の上に発するものです。動物学はかくも肥大した人間が、立ち止まって考えるのに大切なきっかけなのです。
動物学は、ヒトという生き物を相対化し、自然の中での位置を知るチャンスを与えてくれている。
今までの物理学中心の科学は結局人間が、自然を搾取し、勝手に納得してきたものではなかったのではなかろうか。
・サイズと時間は比例する
時間は体重の4分の1乗に比例し、体重が増えると時間が長くなります。
ただし、4分の1乗に比例なので、体重が16倍になれば、時間は2倍になり、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方は緩やかになります。
この4分の1乗の法則は、時間が関わるいろいろな現象に当てはまります。
1. 寿命
2. 性的に成熟するのに要する時間
3. 息をする時間の間隔
4. 血液が体内を一巡する時間
5. 大人のサイズに成長するまでの時間
6. 赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間
7. 心臓の脈を打つ間隔
8. タンパク質が合成されて壊されるまでの時間
・サイズとエネルギー消費量
我々動物にとって「食べる」ということは、基本的、且つ、最大の関心事です。
動物のサイズと食事量は、どんな関係にあるのでしょう。
食事量はエネルギーの消費量と関連します。
昭和61年のエネルギー白書によれば、日本の1次エネルギー使用料は一日当たり、5729億ワットで、それを1億2000万人で割ると、一人一日あたり4274ワットになります。
そこに昭和60年の食料需給表に記載されている一日一人当たり127ワットを加えると、4401ワットとなります。
これだけのエネルギーを使う生き物を逆計算すると、4.3トン、正にゾウのサイズになるのです。エネルギー消費量からみると、現代人はかくも巨大な生物になってしまったことになるのです。
・サイズと生育密度、サイズと行動圏
動物学で言う「生育密度」とは、人間で言えば、「人口密度」のことになります。
ここにも体重、すなわちサイズとの関係が存在し、体重が増せば密度は下がり、行動圏は広くなるのです。
以前、日本人の住居をウサギ小屋と評した外国人がおり、ムッときた人も多かったと思いますが、諸々の計算をすると、それでもまだ褒めすぎだったことが分かります。
今の日本人の生活環境は、ウサギ小屋ならぬ、ネズミ小屋であると言えます。
密度は体重に反比例し、行動圏は体重にほぼ比例します。
1985年の日本の人口密度は、320人/km2であるのに対し、世界全体の人口密度は36人/km2であり、日本では世界と比べて、ギュウギュウの中で生活をしていることが分かります。
日本の人口密度としておかしくない動物の体重はなんと140gになります。
行動圏については、その広さはほぼ体重に比例します。行動圏の広さは、何で決まるのでしょうか、それは食物のようです。
食べ物を探しに出かける距離と、この行動圏が一致し、哺乳類は食べるため以外はうろうろしないのが普段の生活態度であることが分かります。
物理的にきつく縛られた都会人の時間が、果たして人本来の時間なのでしょうか。
都会人のやっていることは、果たして人本来のサイズに見合ったものなのでしょうか。
体のサイズは昔とそう変わらないのに、思考のサイズばかり大きくなっています。
頭だけどんどん先に進んでしまったことが、現在の人類の不幸の最大の原因と考えています。そういった現実の中で、我々の免疫力も確実に低下してきているのではないでしょうか。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2013.11.30. 免疫講座 お釈迦様に学ぶ心の免疫
2013.11.30.(土)13:30~15;00
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
『お釈迦様に学ぶ心の免疫』
今日はまず最初に、猫がガンを治したとしか言いようがないという患者さんのお話をしたいと思います。乳がんになられて肝臓、骨に転移しており、現代医療では難しいということで、私のところに来ていました。
彼女は猫を飼っており、私自身も猫好きということもあって来院されるときにはいつも乳ガンの話はせずに猫の話で30分近く雑談してしまうこともありました。
その方は猫を飼いたくて仕方がなかったのですが、自分が今置かれている状況や自分が死んでしまった後の猫のことを考えると厳しいということをおっしゃっていたので、私は飼った方がいいですよと言って、もし何かあった時には私が引き取りますからと言って、その日はお別れしました。そして3か月ほど空いて10月にいらっしゃった時に、3か月分の腫瘍マーカーの検査結果をお持ちになられました。
以前通っていらっしゃった時には、徐々に上がり方は鈍っていたものの、腫瘍マーカーの値はもちろん高い状態でした。しかしいらっしゃらなかった3か月の間に値がぐんぐん下がり始め、とうとう9月には正常値まで下がってしまったのです。
これからCTを撮ってガンがどうなっているかを見てみなければ分かりませんが、腫瘍マーカーの値については事実です。これはやはり心の免疫が働いたとしか言いようがありません。
私は約20年間、心の免疫というものを追いかけてきましたが、その中でお釈迦様の考え方に大きなヒントがあるのではと考えています。
お釈迦様は、諸行無常、一切皆苦といった様々な言葉を残していますが、私はなぜお釈迦様がこのような一切皆苦という後ろ向きで悲観的な言葉を残したのかずっと疑問に思っていました。今日は、そういったことについて考えてみたいと思います。
私が心の免疫とは一体何なのかと追いかけ始めたころに出会ったのが、現在薬師寺の管主をされている山田法胤さんでした。当時は執事長で、色々なことを教わり、その先にある心の免疫に繋がるヒントをくれました。皆様も管主の話や私の話を聞いたときには、そのまま鵜呑みにするのではなく、自分の中で咀嚼をして、今後の生き方に繋げてほしいと思っています。
先日薬師寺を表敬訪問させて頂いた時に案内役の方が、薬師寺は学問寺であるとおっしゃっていました。薬師寺、法隆寺、東大寺、興福寺、唐招提寺といった奈良の有名なお寺はお葬式をやりません。何をやっているのかというと、表向きには仏教を学んでいるのです。
ですから薬師寺に行けば、僧侶がいます。薬師寺が学問寺であれば、僧侶は学僧なのです。
この学僧という捉え方を間違えてはいけません。私は今まで色々な寺に行きましたが、素晴らしい法話や説法をする僧侶もいれば、箸にも棒にも掛からない人もいます。ですから学び方によって、大きな差が出てくるのです。
お経をどのように勉強すれば良いのかというお話をよく聞きますが、仏教の中に「念誦」という言葉があります。これは、面と向かって授かるという意味があり、本を読んでいるだけでは学べず、色々な人の話を聞いて考えを深めていくべきだと私は考えています。
毎月12日には、五反田にある薬師寺の別院で色々な僧侶のお話が聞けますので、そういったものを聞いていくことで、自身の心の免疫が開けていくのではと思います。
その中で私は、20年前に学僧の中で山田法胤さんの話が一番素晴らしいと思いました。
仏教の中では、苦の真理というものを追究しており、それは毎日が苦しいという意味ではなく、人生は思い通りにはいかないものだということを言っています。
西洋では不条理と言われているもので、これを受け入れられずに何とか思い通りにしようとして、結果的にそれがうまくいかずに恨んだり、怒ったりすることを総称して「苦」と言っていますが、私はそれが本当の「苦」だということには、疑問を持っています。
その「苦」が煩悩であり、それを脱却するには煩悩を払うしかないと言われていますが、私はお釈迦様が煩悩を払えなかった人だということを知っています。
最近、問題になっていることに食品偽装がありますが、これをお釈迦様は紀元前500年に予言していました。その予言が、「世の中が豊かになるほど、五濁悪世が起こる」というもので、五濁というのは、5つの汚れを意味し、そのうちの2つをご紹介します。
1つは、水や空気、食物、社会(中身の無い本など)という時代の汚れ。
もう1つは見濁というもので、一か所で見つかると、次々と事態が発覚していく社会全体のモラルの低下があります。
なぜモラルが下がるとのかというと、「ここまでは大丈夫だろう」という感覚です。身近なところでは、つい最近までペットボトルをラッパ飲みする人はいませんでしたが、今では、和服でも人前でもラッパ飲みが当たり前になっています。
自分たちの中では、それがモラルを低下させているという認識が無いのですが、それが「苦」なのです。
このような状態になることをお釈迦様は、五濁悪世というお経の中で予言していました。ですから一切皆苦というものを考える上で、このお経はとても重要なのです。
そして一切皆苦の「苦」の起こる先を探さなくてはなりません。
それは欲望(煩悩)
1. 貪(むさぼり):お経の中で「貪」は「よろずのものを貪る」とあります。したがって何でも欲しがることなのですが、実際には本人にはその自覚がありません。例えば「前年同月比」があり、何としても前よりも欲しがろうとする気持ちは貪り中の一つなのです。
2. 痴:なぜ貪るのか?それは賢くないからで、知恵が病気になっていと書きます。(痴であるから貪る、貪るから痴になる)
3. しん:腹が立つのは痴であるからか?欲が深いから腹が立ってくるのか?
貪、痴、しんを三毒と言います。これは超えるに越えられない三途の川のことです。
苦の元であり、逃れることはできません。おしゃかさんでも逃れられなかったと言っています。
欲のために迷いが生じます。迷いが苦しみを作り出していきます。夜も眠れず、眠れえぬ者に夜は長しなのです。
愚以貪自縛
不求渡彼岸
為貪愛欲故
害人赤自害
怯句教より
人間は幸せになるために考えます。その幸せとは何でしょうか?楽をすることなのか、便利になることなのか、合理主義なのかというと、そういうことではないはずです。
昔も幸せであったのではないのでしょうか。
私たちが子供のころの遊びは、石けり、縄跳び、かくれんぼ、お金は全くかからず、皮で石投げもしました。
楽をするということは、人間の持っている能力を使わないことではないでしょうか?
合理はまず道理にかなっていなくてはならないのではないでしょうか。
人間のやっていることはことをうまく進めているように思いますが、手落ちがたくさんあることに気づかなくてはならないのではないでしょうか?
エネルギー開発も進めて、原発をつくりました。しかし一度事故が起きると、止めても止めることができないということも知りました。
世界一を誇るトヨタ自動車も利益は上げていますが、本当に幸せなのでしょうか?
自動車をとにかく造り続けなくてはならないはずです。もう止められないのです。
しかもたった1つの部品が調達できなくても、車は完成しないのです。
家電メーカーも同じです。
ですから苦から逃れる道はなく、そういったことを自覚したとき、はじめてこの辺でちょうどいいのではという考えに到達するのです。
人はただ身の程を知れ
草の葉の露も重きは落つるものか
徳川家康
欲深き、人の心と降る雪は
積もるにつれて、道を忘れる
作者不明
宗教は、人間にとって必要なものなのでしょう。なぜなら人間の暮らしは、永遠に不公平が続くものだからです。不公平で理不尽だからこそ、もう一つの世界が無ければ救われないのです。思うに任せぬのが人生です。
悲惨な人間の一生を、少しも悲惨と感じることなく、希望と喜びをもって感謝しつつ、死を迎えられる道が宗教なのかもしれません。
道徳は目に見える世界ですが、宗教は目に見えない世界です。私たち日本人は、この見えない世界に豊かさを感じてきた民族です。見えない世界の実在性を感じてきた民族です。
そして、人間の力は凄いとか、偉いと思っているのかもしれませんが、自然の力の前には、無力であることを自覚するべきです。
人間は自動車をはじめ、様々な物品を作り出していますが、材料は皆、自然の大地の中から取ってきたもので、科学的にちょっとずつ変化させ、手を加えていますが人間が作った原料は何一つもありません。
いかに自然の恩恵にこうむっているかを考えた時、天と地に感謝しなければなりません。
現代人に気になるのは、おごりと高ぶりです。昔の人にあったものは祈りと感謝です。
・お釈迦様かのメッセージ
お前はお前でちょうど良い
顔も、体も、名前も、背丈も、お前にちょうど良い
貧しさも、富も、親も、息子の嫁も、そのまた孫も
それはお前にちょうど良い
幸も不幸も喜びも、悲しみさえも、ちょうど良い
歩いた人生、悪くもなければ良くもない
お前にちょうど良い
地獄に行こうが、極楽に行こうが、いったところがちょうど良い
自惚れようもなく、卑下することもなく
上もなければ下もない
死ぬ日、月さえもちょうど良い
仏様と二人連れの人生
ちょうど良くないはずがない
これで良かったといただけた時、憶念の心が生まれます。
2013.10.13 薬師寺 山田法胤管主 法話
奈良薬師寺 山田法胤管主 法話
〈死に方について〉
お釈迦様の教え
「生まれたものは必ず死ぬ」
松下幸之助さんは、死ぬということに強く拒んだ人の一人で、長生きする薬があれば金に糸目をつけないと言われていて、94歳まで生きられたそうです。
彼は、
・自分の家が貧しかったこと
・自分には学歴がなかった(小学校しか出ていない)
・体が生まれつき弱かった
という3つがあったために、松下電器がナショナルという世界的な会社になり、幸せになれたと話したと言います。
それはなぜかと聞くと、学歴が無かったから知らないことがあまりに多くあったため、学者を周りに置いてわからないことは貪欲に聞いて回ったこと。
貧乏だったから貧乏人の気持ちがよく分かり、どうにかそのような人たちに喜んでもらえるような商品をつくりたいということから2股ソケットなどができたこと。
体が弱かったから長生きするために、健康になるためにはどうしたらよいのかということを人一倍考えていて、良い方法があれば片っ端から試されたと言います。
みなさん、死ぬのは嫌かもしれませんが、お釈迦様の教えでは、生者必滅(生まれたものは必ず死ぬ)なのです。
みなさんは病気があるから早く死ぬと考えているかもしれませんが、それは全く関係ありません。
どんなに健康であっても不慮の事故で亡くなる人もいれば、病気を持っていても、しぶとく生きている人もたくさんいます。
長生きするためには、何かしらの目標を持っていなければいけません。
お釈迦様の教えでは、願い心を持っていない者には悪魔がやってくると言っています。
仏教では、目標という言葉は使わずに心の中で願っておくことが大事であり、目的があるから幸せになれるのです。
私は、先日2020年に東京オリンピックの開催が決まった時の映像を見ていて感じたことが、
1億2千万人に一つの目標ができたなと思いました。
私たちは最近目標というものを忘れてしまっているのではないかと思うのです。
多摩大学の学長である寺島実郎さんの話では、最近の大学生は働く意味が分からないとか、なぜ働くのかといった疑問が多く聞かれ、悩んでいると言います。
みなさんは働くということの意味など考える間もなく働かれてきたと思いますが、自分の好きな職業が決まるまではブラブラしているという学生が最近多いそうです。
私は、仕事に好きとか嫌いとかということは考えたこともなかったですけれども、唯一なりたくないと思っていた坊さんに現に今はなっていますから、わからないものです。
〈発見と発明〉
お釈迦様は仏様や神様はものづくりをしません。ものをつくり、発明するのは人間なのです。
その中で、お釈迦様はゾウに例えてゾウとブッダは非常に近いと言っています
ゾウはスリランカに多く、私は先日スリランカにお参りに行きました。
国の大きさは、九州を一回り大きくした程度で、北海道よりは小さいというものです。
そこに3千万くらいが住んでいて、仏教が最初にインドから入ったのはスリランカで、純粋な仏教が浸透しています。
そこから伸びるシルクロードを渡って記録に残したのが玄奘三蔵法師で、それを漫画にしたものが、西遊記です。西と遊ぶという言葉から、みなさん方は遊ぶというと、仕事をせずに怠けているというような悪いイメージがあるかもしれませんが、この言葉は非常に重要でゆとりをもって生きていくことの重要性が込められています。
玄奘三蔵法師は、砂漠の中を歩いて、7000m級の山を越え、氷を布団にして雪を枕にして7日間過ごすという過酷な旅をして峠を越えたと言われています。
ですからシルクロードは、逆から読むとドーロクルシ(道路苦しい)ということで、非常に過酷な環境であったということがうかがい知れます。
そして東西だけでなく、南北からも人の流れができ、文明の十字路としてガンダーラという街が栄え、仏教もより大きな捉え方がされるようになり、大乗仏教がつくられました。
大乗という文字は、大きな乗り物と書き、誰でも乗せてあげる(様々な考え方も包括しており、キリスト教、ゾロアスター教、ユダヤ教なども含まれている)のに対し、小乗仏教はブッダの教えに忠実な仏教と言えます。
比叡山の最澄が一つの乗り物で、幸せになるためにみんなで行こうという一条大乗というものをつくりました、これが最も大きく、どのような人でも乗れるようにしました。
今日の機械文明で、神様や仏様がつくったものは無い。
すべて人間が開発したものである。
ところがその張本人である人間が何者なのかという探究が十二分にされていない。
科学者もブッダから見ると、凡愚(愚か)であり、経済成長、原子力、合理主義、しかし、発明した人間がどのようなものなのか分かっていないために、何でも使ってしまうことで間違った使い方をしてしまう人が現れてしまうのです。
死に支度、いたせいたせと桜かな
小林一茶
一病息災(1つくらい病気があるほうが、健康に留意するからかえって長生きだということ)
ということがあるように、自分に病気があることで死について考えておくことができることはある意味で幸せなのです。
私たちの父、母にもそれぞれ父、母があり、またその父、母がいるように計算してみると、10世代さかのぼると2048人の血が自分たちには入っているといいます。
さらに10世代さかのぼると、億単位になるそうです。
ですから、そういった人たちの中には、とても世の中の役に立った人もいれば、罪を犯した人もいるかもしれません。
世の中には不思議なことが数多く起こります。今まで宝くじに当たるような良いことをしたわけでもないのに3億円当たる人もいれば、いじめに遭ったり、良いことをしていたのに不慮の事故で亡くなってしまうといったことです。
こういったことも長い繋がりで考えていけば、説明がつくのです。
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2013.10.13 玉川温泉 免疫講座
物事には必ず光と影があり、病気にも光と影
物は木で見てはいけません。物事は森で見なければ真理にはたどり着きません。
例えばガンについていえば、木で見る、すなわちより細かく分類して研究して遺伝子までいってしまうと、ガンは遺伝子の病気だから遺伝子をいじれば解決するといった話になってしまい、そこには生活習慣という大きな要素に左右される自然治癒力、自己治癒力といった概念が抜け落ちてしまいます。
病院は残念ながら、自然治癒力、自己治癒力といったものを考えてはいません。
薬や手術といった武器を使って、悪いものを叩くという考え方なので、どうしても患者の自己治癒力は低下してしまいます。
医学には、解剖学、生理学、病理学、免疫学、微生物学といった基礎医学がありますが、もう一つここに動物学といったものがあります。ここでは自然治癒力、自己治癒力を学ぶことができます。
動物学が扱うものは、動物園にいる動物ではなく、アフリカのサバンナなどでの蚊に刺され、ブヨに刺され、蛇に噛まれたりして生きている自然界の動物です。
そういった動物の便を採取して分析し、何を食べているのか、一日の摂取カロリーはどれほどかなどを調べていきます
私たちはヒトという名の動物で、これらを分けることはできないのです。
・「学ぶ」はやはり「動物学」であった
お目にかかってはいないが、私が偉大な人だなと思う一人に動物学者の本川達雄さんという方がいらっしゃいます。
「ゾウの時間、ネズミの時間」の著者として有名な方であります。何が偉大化というと、動物学者としての研究、知識はもちろんのこと、そこから得られたものを常に人間と対比してお考えになる姿勢です。
私も20年前に生き方を変えました。常に自然界の動物の生き方を見本に自らの実生活をなるべくそれに合わせてようと意識してきた経緯があります。
「動物学においては、動物が変われば、時間も変わる」ことが既に証明されている。
我々人間は、時間は唯一、絶対不変のものと頭から信じてきました。
ところが、時間は唯一絶対不変のものではないのです。
動物には、動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、我々の時計では、他の動物の時間を単純にはかることができないことを動物学は証明しています。
動物には、基本的な設計図が進化の歴史の中で出来上がっており、その設計の原理の1つの「動物のサイズと時間」です。
ゾウはゾウの時間、犬には犬の時間、ネズミにはネズミの時間と、それぞれの体のサイズに応じて、違う時間の単位が存在しているのです。
確かにゾウに比べて、ネズミの寿命は人間が見本とする物理的な寿命は短くなります。
しかし一生を生き切った感覚は同じなのです。
まずは、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみると、哺乳類では、どの動物でも一生の間に約20億回打つことになります。
寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回呼吸することになり、これもまた哺乳類では、どの動物でも同じ値となります。
ネズミの寿命は数年、ゾウは100年近くの寿命を持ちますが、もし心臓の鼓動を時間と考えるならゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになります。
ちなみに、人間の20億回の鼓動は、平均的な鼓動数(1分間に72回)として何年になるのであろう答えは53.6年です。
人間も所詮、動物です。人間の考え方や行動もヒトという生物のサイズ抜きにしては、本来、考えられないものなのです。
ヒトが己のサイズを知る、これは人間にとって最も基本的な教養だと思います。動物が変われば時間も変わります。時間が変わるということは、世界観が全く異なるということです。我々は相手の世界観を全く理解せずに動物と接してきました。
おおよそ、動物の脳味噌の中にそのような世界観はありませんが、動物の生活の仕方や体のつくり方の中にその世界観はしみついているように思えます。
違う動物の世界観を理解するなど、そのような易いものではありません。しかし、少しでも努力すると彼らから生き方を学ぶことが多いことに気づき、ひいては尊敬できるようになるのではないでしょうか。
20年前に生き方を変え、私は常に基礎医学と動物学を学ぶことを勧めてきました。
動物の感性は生き方を間違えないからです。我々の感性は、欲と知識の上に発するものです。動物学はかくも肥大した人間が、立ち止まって考えるのに大切なきっかけなのです。
動物学は、ヒトという生き物を相対化し、自然の中での位置を知るチャンスを与えてくれている。
今までの物理学中心の科学は結局人間が、自然を搾取し、勝手に納得してきたものではなかったのではなかろうか。
・サイズと時間は比例する
時間は体重の4分の1乗に比例し、体重が増えると時間が長くなります。
ただし、4分の1乗に比例なので、体重が16倍になれば、時間は2倍になり、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方は緩やかになります。
この4分の1乗の法則は、時間が関わるいろいろな現象に当てはまります。
1. 寿命
2. 性的に成熟するのに要する時間
3. 息をする時間の間隔
4. 血液が体内を一巡する時間
5. 大人のサイズに成長するまでの時間
6. 赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間
7. 心臓の脈を打つ間隔
8. タンパク質が合成されて壊されるまでの時間
・サイズとエネルギー消費量
我々動物にとって「食べる」ということは、基本的、且つ、最大の関心事です。
動物のサイズと食事量は、どんな関係にあるのでしょう。
食事量はエネルギーの消費量と関連します。
昭和61年のエネルギー白書によれば、日本の1次エネルギー使用料は一日当たり、5729億ワットで、それを1億2000万人で割ると、一人一日あたり4274ワットになります。
そこに昭和60年の食料需給表に記載されている一日一人当たり127ワットを加えると、4401ワットとなります。
これだけのエネルギーを使う生き物を逆計算すると、4.3トン、正にゾウのサイズになるのです。エネルギー消費量からみると、現代人はかくも巨大な生物になってしまったことになるのです。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
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菜食主義を検証する 佐藤義之ドクター 免疫講座
2013.9.21(土)13:30~15:00
第17回 『免疫講座』
テーマ:「菜食主義を検証する」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
※佐藤義之先生は、内科・婦人科の開業医です。
エルクレストの専任講師として定期的にスタッフ研修をしてくださったり
お客様向けにイブニングセミナーの講師もしていただいております。
広島県ご出身でご両親は原爆被爆の後遺症でガンを発症、
そのような生い立ちから独自に免疫を研究され、
先生独自のガンにならない生き方を「免疫講座」として日本全国で講演されていらっしゃいます。
知りませんでした
菜食主義を意味する"ベジタリアン"と
完全菜食主義を表す"ヴァーガン"という言葉があることを!
語源はVegetarianの最初の3文字と最後の2文字をとったもの
その思想をヴァーガニズムと言い、健康志向というより動物愛護精神から来ているらしい
佐藤先生がいろいろ調べてみると
このような菜食主義者の人たちが皆健康で長生きか?と言えば決してそうではないということのようです
人のカラダを構成するタンパク質はアミノ酸として約20種類あり、
その中でどうしても体内で合成できないアミノ酸が8種類
・リジン
・メチオニン
・スレオニン
・イソロイシン
・バリン
・ロイシン
・フェニールアラニン
・トリプトファン
これらを必須アミノ酸と言いますが、このアミノ酸は1種類でも欠けると重大な栄養障害をおこす可能性があるため、毎日の食事で絶対に取らなければいけない。
◎この必須アミノ酸を全て含んでいるのが良質のタンパク質と称される動物性タンパク質である。
何事もバランスが大切という結論です。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
2013.9.21. 免疫講座 「菜食主義を検証する」
2013.9.21(土)13:30~15:00
第17回 『免疫講座』
テーマ:「菜食主義を検証する」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
※佐藤義之先生は、内科・婦人科の開業医です。
エルクレストの専任講師として定期的にスタッフ研修をしてくださったり
お客様向けにイブニングセミナーの講師もしていただいております。
広島県ご出身でご両親は原爆被爆の後遺症でガンを発症、
そのような生い立ちから独自に免疫を研究され、
先生独自のガンにならない生き方を「免疫講座」として日本全国で講演されていらっしゃいます。
菜食人は、動物界の一員から生じる食べ物は摂取しません。
つまり肉、魚、ミルク、卵、チーズ、バター類は一切口にしません。
徹底した菜食主義者はハチミツも摂取せず、さらに服にもこだわり、彼らは革やウール、毛皮も着ないといいます。
・菜食主義者の歴史
完全菜食主義者をVegan(ヴィーガン)と呼ばれており、1944年、イギリス人のエルジーシェリグレーとドナルドワトソンが立ち上げました。
語源は、Vegetarianの最初の3文字と最後の2文字を取ったもので、彼らは、ヴィーガニズム(厳格な菜食主義)を一般的なベジタリアンと区別しました。
着るものや住まいを含めて、何においても動物製品を使うべきではないとしました。
今日、ヴィーガニズムの大部分は、健康志向というより、動物愛護精神から推奨している面が多くあります。
2006年、アメリカでハリスの世論調査が行われ、回答者の1.4%、つまりアメリカの人口に照らし合わせると200万人以上のヴィーガンがいることがわかっています。
・学会論文の歴史
野菜を中心とした食事が健康にどのような影響を与えるかについての調査結果は1980年代に入って、その発表が多くなりました。
総論としては、動物性脂肪、動物性たんぱくは、心臓病、糖尿病、高血圧、腎臓病、骨粗鬆症、大腸ガンをはじめとして、あらゆるガンの発症リスクとなり、さらに最近においてはアルツハイマーに関しても関与しているという報告も出始めています。
特にガンに関しては、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、子宮体ガンとの因果関係については、数多くのそれらを証明するデータは発表されています。
飽和脂肪酸(動物性脂肪は総じて飽和脂肪酸である)は免疫系を抑制し、過剰なカロリーを含んでいるため、ガン細胞だけでなくすべての細胞の成長を促進します。
戦前欧米人と比べて、体格で劣っていた日本人が動物性食品を多く摂るようになったことによって、欧米人に近づいたという事実もありますが、動物性脂肪と動物性たんぱくは、ガン細胞が好む酸性の環境を作り出す一因になります。
また成長はある一点を超えると、正常細胞にとっては老化であるということも忘れてはいけません。
ヴィーガニズムには、これほどの肯定的な情報があるにも関わらず、ヴィーガニズム=健康という構図にはなりません。
実は、ヴィーガニズムの食事だけでは、十分な栄養が補えないため、健康を損なう危険があるのです。
賢く食べられる人で、様々な果物や野菜、豆類を手に入れることができ、さらに適切なビタミンやミネラルを補充することができない限り、ヴィーガニズムの食事にも要注意ということです。
・必須アミノ酸について
私たちの体の中で絶対に摂らなければならないものの中にアミノ酸があり、約20種類あり、その中で、人間の体内では合成できないものが8種類あり、必須アミノ酸と呼ばれています。
1. リジン
2. メチオニン
3. スレオニン
4. イソロイシン
5. バリン
6. ロイシン
7. フェニルアラニン
8. トリプトファン
この必須アミノ酸は、1種類でも欠けると重大な栄養障害を起こす可能性があり、毎日の食事で絶対に摂らなければなりません。
動物性のタンパク質はこれらのアミノ酸をすべて含んでおり、非常に優れたものですが、アミノ酸だけを摂ることは難しく、どうしても一緒に飽和脂肪酸である動物性脂肪も摂ることになってしまうのです。
しかしすべてではありませんが、植物性タンパクにも多くの必須アミノ酸が含まれています。
海苔の37%はタンパク質であり、昆布はアミノ酸の宝庫です。大豆も昔から「畑の肉」と称されるほど、アミノ酸を多く含み、大豆の必須アミノ酸含有量は、スレオニンが基準値を少し下回っているくらいで、動物性タンパクと比べてもほとんど遜色ありません。
私たちは1つの食べ物だけを単体で食べているわけではなく、主食の穀物があって、主菜、副菜、そして汁物という構成の中で考えていけば、十分な必須アミノ酸を摂ることができるのです。
・必須脂肪酸について
必須アミノ酸と同じく、人間の体内で他の脂肪酸から合成できない脂肪酸で、食事からとる必要がありますが、すべて不飽和脂肪酸でオメガ3とオメガ6に分かれます
オメガ6の代表的な脂肪酸はリノール酸、オメガ3の代表的な脂肪酸がリノレン酸です
ただし、調理方法に留意しなければ、悪性のトランス脂肪に変化してしまいます
不飽和脂肪酸のほとんどは植物性であり、必須アミノ酸が摂りやすいのは動物性タンパクで、必須脂肪酸が摂りやすいのは植物性食品ということになります。
しかし、ほとんどが植物性である不飽和脂肪酸も、青背の魚の脂は不飽和脂肪酸であるという事実があります。ですから同じ動物でも肉は飽和脂肪酸であるのに対し、魚は不飽和脂肪酸という大きな違いがあるのです。
一昔前に厚生省が色々な論文をもとに、動物性の脂肪の摂取を控えるように促したものの、高コレステロール血症の人が減らず、増え続けるという結果になってしまいました。
実際に重要なのは、食べる量よりもその比率で、最低でもオメガ3:オメガ6の割合が、1:5以上になっている必要があります。
2000年になり、厚生省もようやくオメガ3と6の比率の重要性を発表しました。
比率と同じように調理方法も非常に重要であり、本来油は酸化すると過酸化脂質という活性酸素と同等の危険性を持つ物質に変化するため、本来油を入れる容器は、遮光のものにするべきですが、スーパーなどで売られている油は半透明の容器に入っているものが多く、その時点で一部がトランス脂肪になってしまっているのです。
さらに、150度以上の高温で油を調理してもまたトランス脂肪が発生することがわかっています。
オリーブオイルはオメガ9に分類され、オメガ6に比べてコレステロールの上昇率が上がりくくなりますが、中性脂肪は上がりやすくなります。
野菜中心の食事をしている人は、ビタミンB12とカルシウムが摂取不足になりやすく、ビタミンB12は、正式名称ではシアノコバラミンと呼ばれており、水溶性で体内に貯蔵できません。不足すると貧血や、末梢神経障害が起こりやすくなります。また点眼薬にも一部含まれています。
この物質は、穀物や果物などの植物性食品には一切含まれておらず、唯一ワカメや昆布には含まれています。
馬や牛のような草食動物は、プロピヨン酸産生菌という腸内細菌が、ビタミンB12をつくるシステムが備わっています。人間にはこの腸内細菌を持っていません。
人間が摂る全食品のうちの8分1は、動物性食品を摂るべきで、その理由は歯の種類に基づいており、32本のうち肉を食べるための歯である犬歯は4本なのです。
自然の法則に従うと、本来人間は菜食中心であるべきで、プロピヨン酸産生菌がいない分、8分の1は動物性食品を摂るべきであると言えるのです。
・人間の祖先はヴィーガンか?
ヴィーガンという言葉が生まれたのは1944年のことですが、約80万年前に人類が意図的に火を使うようになるまで、動物由来の食物を口にすることはあまりなかったと考えられています。
考古学上の証拠から推測すると、それ以前の人間は生肉を噛むのに必要な咀嚼期間を持っていなかったと考えられます。
80万年前はかなり長い年月のように思われますが、世界最古の人類の確認は700万年前なので、それからすると肉が人間の食生生活に入り込んだのは進化の過程の比較的遅い時期なのです。
人間は元々農耕民族で、気候が厳しく農耕に適さない地域で徐々に狩猟が始まったと言われています。さらに人間の祖先である霊長類も大部分がヴィーガンであり、その食べ物のうち野菜以外の5%を占めているのは肉ではなく、シロアリ、昆虫をはじめとする虫でした。こうした虫は、霊長類が植物を摂取する際、間違って食べられた可能性が極めて高いとされています。
ヴィーガニズムは人間の本来の姿なのかという問いに対し、動物の行動を誰よりも良く知っているチャールズ・ダーウィンはこう言っています。
「人間の普通の食べ物は野菜である。」
*「ベジタリアン」という言葉は、今から160万年前、1847年英国ベジタリアン協会といったものが発足して使われるようになりました。
ベジタリアンは本来、ヴィーガンのように肉や魚は食べませんでしたが、乳製品や卵は摂取していました。
ベジタリアンという言葉がつくられる以前は、ピタゴリアンと呼ばれており、これはギリシャの哲学者であるピタゴラスに由来しています。
彼は「人間が、下等な生き物を非常にも捕獲し続ける限り、健康や平和を理解することはなく、人間が動物を虐殺する限り、お互いに殺しあうだろう」と言うほどの菜食主義であったと言われています。
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ニコチンの光と影 佐藤義之ドクター 免疫講座
2013.7.20(土)13:30~15:00
第16回 『免疫講座』
テーマ:「ニコチンの光と影」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
・「妙」
世の中が「妙」になっている。
それは最近の医者の出す本が「妙」である。
例えば近藤誠先生の「医者に殺されない47の心得」という本が菊池寛賞を取った。
本の内容は、多岐に渡るが、検診は百害あって一利なし、ガンは原則として放置、ガンと診断される病変の9割は、ガンではなく、ガンもどきであり、残り1割の本物は現代の医療では治すことができない。したがって、ガンにしろ、ガンもどきにしろ、治療は患者を無駄に苦しめるだけであるといったことが書かれている。
健康診断において、被ばく量の問題からCT検査は受けるべきではないとしており、45歳の1万人のうち8人がCT検査によって発ガンして死亡するというデータを出している。
しかし、3人に1人が発がんすると言われている現代では、1万人いれば約3000人が発がんしている中で、どうやってCT検査で8人が発がんして死亡するという結果を導いたのかという公開質問には答えていないという。
ここには情報発信する側の問題、情報を受け取る側の問題があり、詳細に情報を発信、または受け取るということは森で物事を見ず、木で物事を見るという傾向に繋がる。
情報を発信するもののルールとして、自分が主張するものの光と影を書き、反論する人が書くものの光と影を書かなくてはいけないが、この本では自分の主張するものの光と反論するものの影だけしか書いておらず、ルールを守っていないのである。
お釈迦様は、自分(人間)を繰り返し分析して、法句経という仏典の中で人間の性格についてこう述べている。
人間は心の生き物である。
人間は恨みぶかき生き物である。
人間のその心はムラのある生き物である。
(例として、大災害があったところの人たちを気の毒に思う一方で、自分にそれが起こらなくて良かったと思う気持ちがあること)
人間は評価を欲しがる生き物である。
人間は後悔する生き物である。
佐藤先生は30年以上医師をされている中で、病気になった患者、またはその家族がなぜあの時検診を受けなかったのかという底知れぬ後悔に直面することが幾度となくあったことから、健康診断を百害あって一利なしという考え方は、患者を丸ごと人間として見ていないのではないかと近藤先生に直接話したことがあるという。
最近はインターネットで様々な情報が手に入るようになり、受け取る側は選択が難しくなっている。時代の流れは非常に速く、時代を追いすぎると人を見なくなり、虚無感、時代を恨むようになる。
情報を受け取る側の人間の責任として、情報を発信する人がそのルールをきちんと守って出している情報なのかを見極める必要がある。
必要は発明の母であるという言葉があり、通常、必要があって初めて発明が起こるが、最近は発明が先になり、後から必要をつくりだしているような流れがある。そして発明と経済が結びつくと、誰もが疑わない正義になる。物で栄えて、心で滅ぶという現実も考えていかなければならない。
〈ニコチンの光と影〉
この話は、ニコチンに限った話ではなく、ものの考え方として、全てのものに光と影があるという例である。
ニコチンは、アセチルコリン受容体と結合する作用があり、アセチルコリン受容体は脳神経細胞に多く存在する。
そうすると、ドーパミンやセロトニンという神経伝達物質を分泌させる。
ドーパミンは意欲亢進や快感をもたらす神経伝達物質である。
・原因不明の難病に指定されている潰瘍性大腸炎におけるニコチンの作用
潰瘍性大腸炎を罹患する人、罹患しない人を調べると、タバコをする人は、吸わない人の半分以下である。
タバコを吸わない潰瘍性大腸炎の患者さんにニコチンパッチを貼って経過をみると、約6週間で腹痛や下痢症状が改善する例が多い。
日本だけでなく、アメリカにおいても同様のデータがある。
帝京大学とJRが行った自殺者の喫煙調査では、2000人の自殺者の喫煙調査でそのほとんどの人が喫煙していない人であり、正確には愛煙家に自殺者がほとんどゼロなのである。
タバコは喫煙習慣のある人にとっては、ストレス解消の大きな手段であり、ニコチンが脳内物質に影響を与えているという裏付けでもある。
・呼吸法との関連
タバコを吸うときの呼吸は、本来ゆっくりとなる。深呼吸をすると脈拍数が低下、気持ちを落ち着かせる。
ストレス解消につながる環境となる。
期せずして、タバコの煙を吸い込むことがそのような呼吸法と同じ効果を与えている。
事実、喫煙時の脈拍数低下を示すデータは多い。
・ニコチンの2つの作用
1. ニコチンは本来、自律神経の副交感神経を刺激し、その結果、リンパ球増やす。
2. そしてさらに、脳神経細胞に直接作用し、ドーパミン、セロトニンの分泌を促す。
このことは、自律神経の副交感神経をさらに優位とし、その結果、脈拍数を減少させる役目を持つ。
さらに厳密に言えば、ニコチンの単独作用ではないが、タバコを一服する際の呼吸法から脈拍数の減少もある。
健康を維持していく上での方法論を一元的に考えてはならない。
あらゆる事柄に光と影があり、また木だけで物事を見てはいけない。
同時に森で見ることが重要。
・なぜ体を動かすことが必要なのか
基本的に人間は身体を動かさないと、体だけではなく、頭も働かなくなるものである。
身体を動かさず、頭だけ使っていると、どうしても発想がゆがむ。
昔の人はそれを知っていて、文武両道と言った。
医者も体を動かさずに勉強一筋で大学を出て、診察室で患者さんを診るだけの生活を続けていれば自然の感覚が分からなくなってくる。
医学的知識を全部本だけで勉強しているとすぐに薬や手術にばかり頼る傾向になってしまう。
本、すなわち活字の上をさらにそれを超えたとしても、試験管の中で、また遺伝子操作でやることしか分からなくなってくる。それが、現代医療に与えているひずみなのである。
身体を動かさないで、自然の法則を知ろうというのは、無理な話である。
昔の人は、体を動かすことが、健全な精神のためにも絶対必要であることを知っていた。
読み書き、算盤をしたら、それだけでなく剣道や弓道もということで文武両道と言ったのである。
動物は、筋肉を使わないと健康を保てないようにできており、運動は免疫力を高める。
筋肉を使うと確実に発熱が起こり、体温が上昇し、血流が良くなる。
血流によって、酸素や栄養素を運び、老廃物を捨てることができる。
ところが現代の仕事はデスクワークが中心で当然、筋肉を使うことが少ない。
昔は、田畑で農作業を始め、日常的に体を動かす労働が当たり前であった。
家事でも、まき割りから炊事、洗濯まで体を動かして働かなければならなかったことから運動不足はまず考えられなかった。
運動不足が問題になったのは、戦後のある時期からのことで仕事だけでなく、家事も楽になり、日常的に体を動かさなくなったことで発熱が起こらず、血流障害の日常化。
仕事に追われ、長時間労働、睡眠不足、週一回のゴルフは身体を動かしていることにはならない。
疲れが残る、手足が冷たく感じた時にはすでに血流障害である。
化学的エビデンスで物事を判断するより、格言と基礎医学に学ぶほうが良い。
・その他の格言
早起きは3文の得
太陽の入らない家には医者が来る
あなたの食事の4分の1は自分のために4分の3は医者のために食べている
断食はメスを使わない手術である
病気は断食と祈りで治しなさい
食事が間違っている時、薬を使う意味がない
食事が正しい時、薬は必要ない
欲深き人の心を降る雪は、強るにつれて道を忘れる
患者は苦によって、心を悩し、楽によって心を汚す
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
酵素を学ぶ 佐藤義之ドクター免疫講座 フォトギャラリー
2013.5.18(土)13:30~15:00
第15回 『免疫講座』
テーマ:「酵素を学ぶ」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
エルクレストの専任講師をお願いしている内科医の佐藤先生
毎月のようにボランティアでカラダの仕組みや免疫のことを講演されています
ご自分の患者さんはもちろん、秋田の玉川温泉や宮崎県のびわ温灸の治療院でもお話されています。
2ヶ月に一度の東京講演は毎回、森柾先生のスクールをお借りして開講されます
秋田や宮崎にも先生のカバン持ちと記録係で同行し、お手伝いさせていただいております
拝聴するたびに目からウロコのお話がゴロゴロ
先生曰く、「病気のほとんどは自分がつくりだしている」
先生の講演内容は学校教育の中で教えるべきだと思います
日本の医療費の総額は、医療が進歩しているはずなのに毎年うなぎのぼり
もうそろそろ予防医学に国が本気にならないと病人大国になりそうです
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
世界遺産 奈良 薬師寺 山田法胤管主 第2回法話
2013年3月10日(日)10:00~12:00
@サンホテルシーガイア
『がんサバイバル説法』
講師:山田法胤奈良薬師寺管主
「偏らない心、こだわらない心、とらわれない心、広く、広くもっと広く、これが般若心経空の心なり。
仏法は明るい心の教えなり、仏法はおかげさまなる心の教えなり、仏法は一切皆苦の教えなり。」
「人生って99%が妄想または瞑想で生きているんですね。
室町時代に有名な一休と言うお坊さんがいて、実在する人なんですが、良い家柄で天皇の血筋をひいている人なんですね。
その一休さんと同じ時期を生きた人で、真宗という親鸞聖人の教えを全国に広めた人で蓮如というお坊さんがいて、一休さんがその蓮如さんに手紙を書いたんです。
その内容が『食うて寝て、寝て食うて、寝て食うて、食うて寝て...』という手紙だったんですね。
それをもらって蓮如さんは一休さんらしいなぁということで返事を書きました。
『ああしてこうして、こうしてああして、ああしてこうして、こうしてああして...』
人間っていうのは長い人生でも結局は振り返ってみると、食うて寝て80年または90年過ぎているということだと思います。
皆さんは朝起きて夜寝るまでこうしてああして、ああしてこうしてと色々考えて、大体は実行することはほとんどなく、妄想を持って生きている。
その妄想の中でもしガンになったらこんな風に苦しむんじゃないかと、落ち込む人もいれば、それも病気の一つだから大事にしていこうかとガンと共に生きようという人と、すべて妄想の世界なんですね。
プラスに妄想するのか、それともマイナスに妄想するのか、みんなで助け合ってもうそうしていくのかという結局妄想の世界なんです。」
「薬師寺は東北大震災の後、被災地に義援金を一切払いませんでした。それはケチだからではなく、人間が怠け者だからです。
人は援助してくれる、国が何とかしてくれる、行政が何とかしてくれるという風になると、何もしなくなって、じーっとするようになるんですよ。
そうして時間ができるようになると、頭の中に出てくるのは、パチンコに行こうかとか、飲みに行こうとか、映画に行こうとか、遊びに出かけるようになって、仕事をしなくなるんです。
結果的に心はどんどん怠の方にいって、アヘンや麻薬にかかっているように落ち込んでくるんですよ。
その当時、女の人が顔洗うとか、化粧とかお風呂に入れないとかで、ものすごく皮膚が荒れてくるって言うんです。
それで化粧水がほしいということで化粧水を大量に送って、その時は女性がものすごく喜んでくれた。でも一か月くらいすると他の要求が出てくるんです。
その化粧水にはUVカットの成分が入っていないとか様々な要求が出るようになって、結果的に送られてきたものが倉庫に山積みになって誰も使わないという現状になっているんです。
私はその時に、これはやはり違うんじゃないかと思いまして、やはり大事なのは心だということで2万人分のお写経をすることにしたんです。
薬師寺のお写経は2千円かかるので、被災をしていない大阪とか東京とか九州の人に送ってあげてくださいというお話をして、お金が集まったんです。
それで被災地にお写経を書いてくださいということで回ったんですが、皆さんがどれだけ丁寧に書いていることか、普通なら1時間くらいで書き終わるのを5時間くらいかけて書いていました。
書きながら今後の人生を考えているわけですが、お写経を書きながら人生を考えるのと、パチンコをしながら人生を考えるのと、映画を見ながら人生を考えるのとはやはり違いがあるんじゃないかと僕は思って、書いてもらったんです。」
「二宮金次郎さんはこんな言葉を残しています『人生の心理は自然から学べ、人間は放っておくと鬼畜のようになる』
人間の心というのは放っておくと、もうええわ、もうええわといってどんどん怠ける方向へいってしまって、最終的に自分で何もしようとしなくなるんです。
人間以外の動物はつくるっていうことが無いんです。人間だけですつくるのは。
神様も仏様もつくらないんです。人間のつくったもので、人間が困っているんですよ。
ではなぜつくるのか、怠け心をカバーするためなんですよ。」
「高見順さんの詩『帰れるから旅は楽しいのである。旅の寂しさを楽しくするのは、いつか我が家に戻れるからである。だから駅前の塩辛いラーメンがおいしかったり、どこにでもあるこけし屋をのぞいて土産物を探すのである。』
私たちは大体旅行をすると、何か土産物に行かないと、旅にならないでしょう。」
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免疫講座in宮崎
2013年3月9日(土)
免疫講座
テーマ:「心の免疫」
講師:日本橋清洲クリニック院長 佐藤義之ドクター
@ふぁみりーランドK川崎
宮崎県宮崎市太田4-4-16
0985-58-3363
唯識を学ぶ
身体の免疫だけでは、病気が収まらない
心の免疫が必要である
人間にはいくつかの転機があり、自分は山田法胤管主の
個々の免疫には、学会や研究会もない
・心はどこにあるのか
一つの事柄についても、人それぞれ感じ方や考え方や違う、心を学ぶ学問として唯識学がある。
唯識学は、お釈迦様が玄奘三蔵法師に伝え、その後、遣唐使の道昭が653年に日本にもちこんだものである。
唯識学は唯一識(こころ)が大事であると説いている。
その中で識(こころ)は長い年月をかけて、自分たちの中に溜まっていったものでつくられているとしており、30年生きた人は30年分、50年生きた人には50年分のものが積み重なっている。
通常、ものを見たり、聴いたりすることでこころが動くとされているが、唯識学では、識(こころ)が立ち上がっていないと何も見えないと説いている。
そして心を立てて、色々なものが見えた時にも、それをどう認識するかはその人の識(こころ)次第である。
眼や耳などで感じる前に識(こころ)がある。
「定年の目に新たなり草紅葉」
毎日通勤で駅まで歩いている時は、何も目につかなかったものが、定年を迎えてもう一度その道を通った時には、今まで見えなかったものが見えるという、こころが立ち上がった状態を表した詩である。
「大名を馬から降ろす桜かな」
「死に支度、致せ致せと桜かな」
小林一茶の詩で、大名を馬から降ろすほど美しい桜がある一方で、自分の晩年に詠んだ詩では、早く散ってしまう桜が死を急かしているように感じたという識(こころ)のあり様で同じものを見ても感じ方が違ってくるということを表している。
良く受け取るも、悪く受け取るも受け取る人の気持ち次第、心次第であり、その人の経験、気分、教養で大きく変わる。
・無尽蔵
無尽蔵という言葉は、ものがたくさんあるという意味合いで使われるが、本来はこころの中にある蔵のことを無尽蔵と言う。
これは掃除機のように見たもの、聞いたもの、触れたものが何でも入ってくる蔵であり、
自分が入れよう、入れないという意志とは関係なく、全てが入ってくる。
そのため、物事を判断、解釈、行動したりするときにその根拠となるものが無尽蔵に入っているもので決まってくる。
ある人は、無尽蔵を心の辞書と呼んでおり、良いものを見て、良いものを聞いていると、人生の中での様々な選択の際に良い手助けのなるのである。
お釈迦様は紀元前500年に、五感を大事にしなさいということ言っており、五感が研ぎ澄まされるのは2歳までにかかっていると説いた。
・五受
心が立ち上がって五感が働いていると、5つの感情が働き、これを五受と言う。
憂、喜、苦、楽、捨
この中で最も重要なのが、「捨」であり、先の4つの感情を捨てることを示している。
感情を抑え、捨てて静かに物事を見る。受け止める心がつくられるとしている。
憂う(心配する、不安になる)ということは決して悪いことではなく、憂いを知っている人は「優しく」なれる。
今の憂いを上手に受け止め、無尽蔵の中のものでそれを乗り越えるということが心の免疫となる。
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動脈硬化についてⅡ 佐藤義之ドクター免疫講座
2013.1.19(土)13:00~15:00
佐藤義之先生 免疫講座
@エステティックモリマサ プロフェッショナルスクール
※森柾先生のスクールで行われる佐藤ドクターの免疫講座、会場は、私も含め立ち見が4名という状況です。大病されてる方が多く、皆さん真剣そのものです。
〈脂質〉
脂質にはコレステロールと中性脂肪という2種類があり、これらは全く別物である。
① コレステロール
コレステロールの値は食事から吸収したものが3分1で、残りは体内で合成されたものであるため、コレステロール値が高いからと言って全て食事が悪いという認識を持つのは誤りである。
その他、遺伝的による家族性高コレステロール血症や、女性ホルモン(エストロゲン)はコレステロール代謝に関与するため、閉経後の女性はコレステロール値が高くなる傾向がある。
② 中性脂肪
中性脂肪はほぼ全て摂取したものでその値が決まる。そのため、必ず空腹時に採血する必要がある。
中性脂肪はエネルギーとして消費されるもので、余ると脂肪細胞内に脂肪滴として蓄積され、皮下脂肪、内臓脂肪として付着する。特に内臓脂肪は肝硬変の大きな原因となる脂肪肝などの内臓疾患や血栓の原因となる。血栓は脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす。
・リポタンパク
コレステロール、ホルモン、中性脂肪は血液中を単独で移動することはできず、リポタンパクと結合することで全身に運ばれ以下の3種類がある。
① LDL(Low Density Lipoprotein、低比重リポタンパク)
コレステロールを全身の細胞に届ける。
② HDL(High Density Lipoprotein、高比重リポタンパク)
各細胞で余ったコレステロールを肝臓に戻す。
③ カイロミクロン
HDLは一般に善玉コレステロール、LDLは悪玉コレステロールと言われるが、結合しているコレステロールは、全く同じ性質のもので実際に悪玉のコレステロールというものは存在しない。
HDLに対してLDLは2.5倍のコレステロール積載量があるため、この2つの比率(動脈硬化指数)が2.5を超えると血液中にコレステロールが余り、沈着することで石灰化し、動脈硬化の原因となる。
カイロミクロンは中性脂肪を運ぶが、その粒子は大きく、中性脂肪を運んでいる時には血小板を自らに引き寄せ付着させる作用を持つため、血栓をつくりやすい。
中性脂肪値がかなり高値になると、肝臓でレムナントリポタンパクという運び屋が新たにつくられ、コレステロールと結合するが、このリポタンパクはカイロミクロンよりも血小板との親和性が高いことから、より血栓をつくりやすく、超悪玉コレステロールと呼ばれている。
HDLが増える要因:運動(脂肪が燃焼されアディポネクチンの作用による)、ビタミンE、オメガ3系の脂肪酸
HDLが減る要因:中性脂肪の増加(中性脂肪とHDLは負の相関関係)
LDLが増える要因:食事内容、調理方法、トランス脂肪(肝臓で悪玉が多くつくられる)など
LDLが減る要因:女性ホルモンなど
中性脂肪を上昇させる要因:アルコール、糖質の多いもの、調理の油、食材の油
中性脂肪値が低すぎて問題となることはほとんどないが、コレステロール値が低すぎることは非常に危険である。
1997年に大阪府守口市市民センターの調査では、50歳以上の16461人を対象にした結果、男性はコレステロール値が低くなるほど、5年後の死亡率が高く、女性はコレステロール値が最も高いグループと最も低いグループで死亡率が高くなっていた。
日本脂質学会が50,000人を6年間調査したものでは、総死亡率が最も少なかったのは総コレステロールが200~270で、総コレステロールが高くても、低くても死亡率は高くなるが、低い方がより死亡率が高くなる。
総コレステロール値が低くなるほど、ガン死亡者数は増え、総コレステロール値が160未満は270の5倍になるというデータが出ている。
血液検査の保険で測るには総コレステロール、善玉コレステロール、悪玉コレステロールのうち2項目でなければいけない。
・HDLと中性脂肪の値が分かっている時の簡易的なLDL値の求め方
中性脂肪の値からHDLの値を引き、そこから中性脂肪5分の1をかけた値を引くことで求められる。
〈免疫と脂質〉
免疫学的には脂質が多いと、血中及び組織が酸性に傾くことである
コレステロールではLDLが多い場合、または中性脂肪の値が高い時、肥満では必ず組織は酸性になっており、それによってリンパ球の異形細胞及びガン細胞を除去する能力が確実に低下する。
〈コレステロールについて〉
コレステロールの役割は、各細胞壁の構築、ホルモンの原材料、NK細胞の活性を上げるなど多岐にわたる非常に重要な物質である一方、値が高いと病気の原因になるということで悪者にされがちである。
しかし、これには製薬会社の思惑がありコレステロールを下げる薬は一錠300円するものもある一方、中性脂肪を下げる薬は一錠10円以上するものは無いという現状があり、コレステロール降下剤の市場は5000億円規模にのぼるという。
・講習会後の質問
Q1.現在コレステロール降下剤を服用しているが、一度薬を止めてみて薬の影響がない状態で今の自分の血液の状態を確かめるためにはどれほどの期間を空ければいいか。
A.約一か月空ければ、薬の影響は完全に消えているので、素の状態を知ることができる。
Q2.ビタミンEや目のために肝油を飲むとすれば、これは油であって飲まない方がいいのか。
A. 人の体はバランスで成り立っているため、成分でものを見てしまうとその成分だけを摂れば良いと勘違いしてしまい、摂取量が過剰になるため、不足を補うという考え方を持たなければならない。
Q3.コレステロール値が低くなると統計学的に気力低下になるというが、目安はあるのか。
A. コレステロールの値は160以下にしてしまうと、一般的には言われているが、160が気力低下を起こす値ではない。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
動脈硬化 佐藤義之ドクター免疫講座
2012.11.17 免疫講座 動脈硬化
・動脈硬化とは
体温低下による血管収縮がもたらす血流低下は、体温とともに回復するが、回復が難しい、ほとんど不可逆的な血流低下を動脈硬化と言う
医者でさえ95%が動脈硬化を誤解している
動脈硬化といえばコレステロールや中性脂肪という言葉が思い浮かぶが、この二つは化学構造が全く異なる別物であるという認識を持つ必要があり、悪玉コレステロールは血管壁に沈着し、壁が肥厚することで血流に渦ができ、血栓をつくる原因となるが、中性脂肪は直接的に血栓をつくるため、突然死の原因にはなるが、動脈硬化とは無関係である
動脈硬化と言うと、心筋梗塞、脳梗塞をはじめとする病気がクローズアップされやすいが、マクロ的に見ると、血流低下はリンパ球の遊走が阻害されるため、立派な発癌体質である
人間の血管は内膜、中膜、外膜の3層構造になっており、弾性線維と平滑筋の作用によって伸縮性をもつが
・動脈硬化の原因
1.年齢 (誰しもに起こる変化)
2.高血糖 (血管の内壁が砂糖漬けになり、朽ちる)
3.高血圧 (高い血管内圧に耐えるために血管壁が肥厚し、柔軟性が低下)
4.高コレステロール血症 (相対的に悪玉コレステロールが多い場合)
5.高カルシウム血症
5の高カルシウム血症による動脈硬化が、現代の動脈硬化を早めている最も大きな原因であると言われている
血圧を下げるための降圧剤の多くはカルシウム拮抗剤と呼ばれるもので、血管壁にカルシウムが付着しないようにして血管に柔軟性を持たせる作用がある
多くの降圧剤に使われているにも関わらず、なぜカルシウムが動脈硬化を引き起こすのかというメカニズムが知られていないことが問題である
カルシウムが原因であると説明すると、過剰摂取を考える場合が多いが、実際は元々体内の骨にあったものが溶け出して血中に移動し、やがて血管の内壁に付着、沈着したものものである
・体の酸性化と免疫力の低下
体が酸性に傾くと、酸性の組織、血液の中では、たとえリンパ球の数は多くても能力、すなわちがん細胞を除去する能力は低下してしまうからである
私たちの体内は弱アルカリに保たれているのが自然であり、またベストであるが
1.血糖レベルが高い(糖尿病)
2.中性脂肪、コレステロール値が高い(高脂血症)
3.肥満
4.疲労(乳酸の蓄積)
等の原因で慢性的酸性状態になっていると言っても過言ではない
ことように酸性に傾いた血液を弱アルカリに戻す役割を担っているのがカルシウムであり、血液が酸性に傾くと骨からカルシウムが血液中に流出し中和させる
そして役目を終えたカルシウムは再び骨に戻り、これが骨の正常なスクラップ&ビルドシステムであるが、動物性たんぱく及び脂質、さらに糖質が多い食生活を続けると、常に大きく血液が酸性に傾き、常に血液中にカルシウムが大量に必要な状況となり、骨に戻る暇がなくなり、やがて血管内壁に付着、沈着することになる
・異所性の石灰化
体内の酵素をうまく働かせるために、血液中には微量のカルシウムが必要であるが、血管内壁に付着したカルシウムは異物であり、本来存在すべきところでないところにいることから「異所性の石灰化」と言う
血液中のカルシウム濃度がきゅげきに上昇すると、体は恒常性維持のため、急速に血液中のカルシウムを排泄することになる
一方では、また血液が酸性に傾くことになるので、再度骨からカルシウムを血液中に移動させることになり、結局骨量が減少し、骨粗しょう症になるという悪循環が成立する
「甘いものを食べすぎると骨が溶ける」という言葉は、甘いものを食べると血液が酸性に傾き、中和するために骨からカルシウムが血液中に溶け出すということを表している
・カルシウムとマグネシウムの関係
カルシウムの血液中の濃度、量をコントロールしているのがマグネシウムであり、元々、骨から溶け出して、血液中に多くなったカルシウムを骨に戻す役割を持っている
血液中のカルシウムが骨に戻れないのは、食生活の問題から血液が酸性に常に傾いているため、中和目的でカルシウムが長期に又は大量に血液中に留まらざるを得ないことも原因であるが、もう一つは私たちの血液中にマグネシウムが不足しているため、強制的にカルシウムを血液中から骨へ戻せないということも原因である
酵素の作動メカニズムとしてカルシウムは必要であり、細胞内にカルシウムが入り、微量に存在することは重要であるが、大量のカルシウムの存在は細胞の機能上、問題が生じるため、細胞内のカルシウムを骨に戻す必要がある
カルシウムが血管壁の細胞に多く存在すると動脈硬化、乳房に溜まれば乳がん、脳に溜まれば認知症、膵臓の細胞に溜まればインスリンが出なくなり、糖尿病となる
また、筋肉のこむら返りは、筋を弛緩させるマグネシウムの不足によって筋収縮のために放出されていたカルシウムが元の場所に戻れないことから連続した収縮が起こるものである
・現代の食生活とマグネシウム不足
現代の食生活(欧米化、精製加工など)はマグネシウムを十分に摂取しにくい
マグネシウム不足になる原因
1.農薬、化学肥料による野菜のマグネシウム、含有量の減少
2.白米、精白小麦、白砂糖など食品の精製によるマグネシウム含有量の減少
3.食品を煮る、茹でるなどの加熱料理による食品からのマグネシウムの流出
4.清涼飲料水、加工食品によるマグネシウムの吸収阻害(これらに含まれるリンが問題)
5.高脂肪食もマグネシウムの吸収を阻害
6.カフェイン、アルコールなどによるマグネシウムの排泄促進
7.薬の服用
一般には骨を強くするのに必要なイメージであるカルシウムが、このような別の作用を持つことを知っておく必要であり、カルシウムは足りていないのではなく、正しい場所に存在しないことが問題である
市販の牛乳に含まれるカルシウムとマグネシウムの比率は10:1で、圧倒的にマグネシウム不足である
したがって加工乳を飲むと血液中のカルシウム濃度は急上昇するも、マグネシウムが不足していることから血液中に余り、それでは血管壁に沈着するため、体は急速にカルシウムを排泄し、それを補うために骨から血液中にカルシウムが溶けだし、骨を強くする目的で飲んだ市販の加工牛乳で骨粗しょう症になるという皮肉な結果となる
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
佐藤義之先生が書かれた免疫シリーズ4冊目の本について
エルクレスト専任講師をお願いしている
日本橋清洲クリニック 院長であられます佐藤義之先生が書かれた4冊目の本をいただきました
今回は免疫シリーズNo.4
今からでも遅くないガン対策
『忘れ去られた基礎医学と動物学』
3冊で完結されていたはずの免疫シリーズですが、訳あって4冊目も上梓されることになった経緯も紹介されています
佐藤先生の人間愛がそうさせるのでしょう
森柾先生のスクールに通うようになって
私の喘息の相談から、森柾先生に佐藤ドクターをご紹介いただいたことがご縁で
今では専任講師までお願いするようになりました
私が初めて森柾先生のスクールで佐藤先生の『ミニ医学部講座』を受講させていただいたのが
平成16年ですからもう既に8年が経過しています
今では3ヶ月に一度エルクレストでレベルアップ研修をしていただき
人の体のしくみや免疫のこと、仏教のことや心の免疫についてまでご講義いただいていますし、
秋田の玉川温泉での免疫講座にも3回
東京では森柾先生のスクールで定期開催される免疫講座にも毎回参加させていただいております
佐藤先生に出会って何回も免疫のお話をお伺いしているうち
わかってきたことがあります
それは紛れもなく「病気は自分自身がつくっている」ということです
因果応報
結果には必ず原因があります
その原因のほとんどが自分自身にあるということです
ガン家系にお生まれになり
先天的に患われていた脚の治療のため
小学校も半分近く行けなかった先生の境遇が命の大切さを幼い時から人一倍感じさせたのだと思います。
ご両親もご兄弟もガンを罹患され
絶えず自分も・・・という恐怖があるそうです
その真剣さが免疫力の探求に意欲をわかさせたのでしょう
何度も講義を拝聴する中で気づかされる
ガンを発症させない生き方
その内容は驚きの連続です
早寝早起き(9時就寝4時起床)
毎朝1時間の入浴
毎朝筋トレを励行
毎朝呼吸法で自律神経を整える
一日2食
エアコンは使わない
真夏でもネクタイと長袖シャツは外さない
梅雨が明けるまでは股引も脱がない
牛乳やヨーグルト、調整豆乳は一切口にしない
調理で油は一切使わない
糖質や脂肪の多い菓子類は食べない
食事には必ず調理しない生のものを意識して摂る
腹8分を心がける
毎日しょうがをすり下ろし白湯といっしょに飲み体を温める
これらもろもろを毎日、徹底的に徹底する
心の平成を保ち、ストレスからのリセットするため定期的にお寺で写経をする
毎月採血し、リンパ球の割合と腫瘍マーカーを調べる
半年ごとに全身MRIと胃カメラ・大腸内視鏡検査
これが先生の生き方です
ガンが寄り付かない生き方があるんだと教えていただきました
心の底から多くの人に佐藤先生の本やお話を聴いていただきたいと考えています
今後も微力ながらご協力させていただきます
断食と免疫 佐藤義之ドクター免疫講座
2012.9.15.(土) 13:30~15:00
第12回 『免疫講座』
テーマ 「断食と免疫」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
●断食にまつわることわざ
ドイツ 「断食で治らない病気は他のどの治療でも治らない」
フランス 「断食はメスを使わない手術である」
アメリカ 「すべての薬で一番良いものは休息と断食である」
キリストやお釈迦様は弟子たちに「病気は断食と祈りで治しなさい」と説いていたという。
断食は哲学の門であると言われ、ソクラテス、アリストテレス、プラトン共に断食の経験者である。
彼らは「体の毒素が取り除かれると、思考能力が高まり心は高く舞い上がり、浄化され、体と心が生まれ変わり新しい世界が広がる」と述べている。
私たちの体には生きている中で多くの有害物質を取り込んでおり、CDC(アメリカ疾病対策予防センター)は人体に入ってはいけない有毒物質として212種類を定めているが、ニューヨーク市民ではそのうちの91種類を平均的に持っているという。
このような有害物質が蓄積する場所は脂肪細胞であり、脂肪が燃焼されることによって有害物質が血中を通して体外に排出される。
断食をしている間は、エネルギーである糖が体に入ってこないため、脂肪をエネルギー源として使用するようになり、代謝の過程でケトン体が生じ、それが増えることによって、アルファ波が出て精神が安定するため、体だけでなく精神のデトックスになる。
過食は有害物質を貯めるだけでなく、体を酸性に傾け、免疫力を低下させる
1960年PCB、カドミウムが体内に蓄積することによって公害病が発生したが、なかなか治療法が無い中、この有害物質を排出させるために最も有効だったのが断食であり、断食を行った患者は神経症状の95.6%、皮膚症状の83%が改善したという。
沖縄にある自然養鶏場では、鶏は1年経つと産卵率が悪くなり、鶏卵の質も落ちてくることから一定期間を経過した鶏に対して3日間の断食を行うと、再び産卵が活発になるという。
●断食はマクロファージを増加させる
血液には血球成分である赤血球、白血球、リンパ球、血小板の他に、ホルモンなどの伝達物質、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、その他の食物分解産物など様々な成分が含まれており、貪食能を持つ白血球のうち、好中球、好酸球、好塩基球は細菌、ウィルスではない花粉などの異物を食べる役割を持ち、マクロファージは何でも食べるという特徴があるが、満腹時、すなわち血糖レベルが高いとき、またはアミノ酸、脂肪酸レベルなどが高い時にはこれらの細胞が遊走する能力が低下する。
したがって、血球も生物として捉える必要があり、免疫力を最大限発揮するためには細胞の一つ一つを空腹状態にしておく必要がある。
動物は病気になると動かずに、空腹によって自然治癒力を作り出そうとしている。
人間は栄養状態の維持のために時間が来ると食事をするという習慣になっているが、動物本来の姿としては空腹を感じるまでは食事をする必要はない。
日本で1日3回の食事が定着したのは明治の中頃で、江戸時代後期に上級武士が1日3回食事をするようになり、後に軍隊などがその習慣を取り入れたが当時は今よりも運動量が多かったという。
人類の歴史である300万年の中で1日3食が定着したのはこの数十年に過ぎず、それまでは常に飢餓との戦いであったため、ヒトの体も本来は飢餓に強く出来ているのである。
その理由として、血糖を維持する(高める)ホルモンは成長ホルモン、アドレナリン、甲状腺ホルモン、糖質コルチコイドなど多岐に渡るが、血糖を低下させるホルモンはインスリンのみである。
このことからも人類はまだ飽食に対して耐性を持っておらず、糖尿病などの疾患が起こってしまうということが言える。
●吸収は排泄を阻害する
通常、夜は代謝が主で、明け方から排泄の準備に入り、老廃物の処理過程は、夜から始まっており血液を浄化する。
そのため朝起きた時に目やにが溜まっていたり、口の中に分泌物の排泄、排便といったことが起こるのである。
そして消化吸収の際は胃、十二指腸、小腸など上部消化管に血液が集中し、排泄臓器の腎臓、大腸への血流が低下するため、夜遅くに食事をとることは体の代謝、排泄メカニズムを邪魔してしまう。
「出船入船」、「出入り口」、「出納帳」、「ギブアンドテイク」、「呼吸」など、出し入れを表現する言葉はすべて出すが先になっており、人間の体も同じであり、まず出して中身をからにしてから入れるのが本来の姿である。
●1950年と2004年の食生活のデータ比較
肉は9倍、卵は8倍、牛乳及び乳製品は21倍も増加し、コメは50%減少、じゃがいもは60%減少、さつまいもは97%減少しており、大量のタンパク質、動物性脂肪を摂る一方で、炭水化物を減らした結果、日本人の疾病構造も欧米化したのである。
ヒトの中でも、人種によってその進化が異なり、農耕民族と狩猟民族とでは消化管の長さに違いがある。狩猟民族は動物性タンパク質と動物性脂肪の摂取量が多く、腸内での滞在時間が長くなると、腸内細菌の悪玉系が増加し、腐敗が進みやすいことから腸の長さが短くなっている。
●動物の食性と歯
人間の歯の総数は32本、そのうち20本が臼歯、すなわち穀物を食べる歯である。
8本が果実、野菜をかじる歯であり、肉を食べる犬歯は4本しかないため、人類の生理的な食べ物は半分以上が穀類、野菜、果実が4分の1、肉類は8分の1以下にするべきである。
●「いただきます」は「命」をいただくこと
白米は玄米から胚芽を取り除いたものであり、玄米をまくと芽が出るが、白米をまいても芽は出ないため、玄米には命が宿っている。
生命は価格も人智も及ばない最高のバランスであり、栄養素もきちんと備わっている。
自然界に真っ白のものはなく、真っ白い食品は人間が手を加え、その過程で多くの鋭意お嘘が減少している。
ニンジン、オレンジのフラボノイド、ぶどうのポリフェノール、トマトのリコピン、イチゴのアントシアニンなど植物の色、香りの成分のほとんどがファイトケミカルと称される免疫賦活物質である。
したがって命の宿っていない精白穀物、塩、砂糖、化学調味料などの食べ方、使い方を考えるべきである。
●基礎代謝の変化
基礎代謝は生命維持に必要な活動であり、その活動のために消費するカロリーを示している。
男性16歳、女性13歳がピークでその後は減り続けるが、その中で40代から50代になる時が最も減少率が大きく、体内で生産される代謝酵素の生産量も年々減少することから、若い頃と同じ摂取カロリーでいると、確実に体重増加につながる。
体で生産されるエネルギーの6~7割が基礎代謝として消費され残りの3~4割が活動エネルギーとして消費されると言われているが、本来、自らの基礎代謝に必要なカロリーに自分の動き方によって変動する活動エネルギーを加えたものを、自分の一日の必要摂取カロリーとした方が良い。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
第12回免疫講座 フォトギャラリー
2012.9.15.(土) 13:30~15:00
第12回 『免疫講座』
テーマ 「断食と免疫」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
●第1回 『ガンにならない生き方』
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●佐藤先生を囲んでの座談会
第12回免疫講座 佐藤義之先生
2012.9.15.(土) 13:30~15:00
第12回 『免疫講座』
テーマ 「断食と免疫」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今日の佐藤先生による免疫講座は、
断食と免疫というテーマでした!
私が以前から関心をもっていた断食の話題でしたので感激です
近いうちにエルクレストでも同じ話をしてくださるようにお願いしました。
先生、いきなりことわざから
「断食で治らない病気は、他のどのような治療でも治らない」 ドイツ
「断食はメスを使わない手術である」 フランス
「すべての薬で一番良いのは、休息と断食である」 アメリカ
「病気は祈りと断食で治しなさい」 キリスト
「病気は断食で治す」 釈尊
「断食は哲学の門」
※アリストテレス、ソクラテス、プラトンは断食の経験者であり、
「体の毒素が取り除かれる」
「思考能力が高まる」
「心は高く舞い上がる」
「心と身体は浄化され、生まれ変わり、新しい世界が広がる」と言っている。
「断食は、身体のみならず精神のデトックスにもなる」
「人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べている」 ギリシャ
「低栄養が動物の寿命を延ばし、腫瘍の発生を抑える」 1953年アメリカ・マッケイ
「食事制限をしないネズミと2日に一度食事を与えたネズミに放射線を当てると、制限しないネズミの発がん率は、制限したネズミの5.3倍であった」ドイツのガン学者・イケルス
「満腹ネズミに放射線を照射すると100%発がんする。断食ネズミに放射線を当てても0.7%しか発がんしない。」1985年アメリカ・グロス教授
今話題の、長寿遺伝子 サーチュイン遺伝子の話とつながります
ただ今日の佐藤先生のお話は、免疫をつかさどる白血球にポイントを置かれたお話でした。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
奈良 薬師寺 山田法胤管主 法話
2012.7.23.
@ぶなの森 玉川温泉 湯治館 そよ風
「安心、安楽について」
・常識も世代が変われば非常識
20年前はガンの告知に対しては告知をするとしないで大きく意見が分かれるが、現在ではほとんどが告知をしてほしいという流れに変わってきている。
文学者の高見順さんは余命3カ月のガン告知を受けて書いた詩がある。
帰れるから旅は楽しいのである
旅の寂しさを楽しむものはいつか
また家に戻れるからである
駅前の塩辛いラーメンがうまかったり
どこにでもあるこけしの店を探して
土産物を探すのである
この旅は自然に還る旅である
もうじき土に帰るのだ
土産物を探さなくていいのか
・薬師経(薬師如来のお経)
日が上る東の浄瑠璃世界にいる薬師如来と太陽が沈む西の極楽阿弥陀如来がいる。
仏陀は人間を掘り下げ、複雑怪奇な心を研究したのに対し、西洋文明は人間を研究するということはせずに文明を発展させ進化させるという違いがあり、機械を発明し、効率よく楽に生活できるようにしていったが、約150年前から日本人も欧米に留学するようになり、その大きな違いを埋めようと欧米化が進めた。
ある人はこう言っている。
「今日の機械文明は神や仏がつくったものではない
全て人間が開発したものである
しかし、その張本人である人間とは何かということに対する探求が十分ではない
科学者も仏陀から見れば愚者(道理、真実が見えない人)である」
お釈迦様はこう言っている。
「財は愚者を損なう
賢者は幸いを導く」
・心を耕す
仏教では、肉体には五体それぞれに心があり、心は識を蓄えるところであると考えられており、今まで経験したこと、教養が良いことも悪いことも全て入っており、それは田んぼのようなものであり、放っておくと雑草が生えてくると言っている。
仏教では、人生は一切皆苦(元気な人、病気の人、老若男女皆苦しい)と言っており、これは人間が欲望、その中でも貪欲(よろずのことを貪ること)を持っているからである。
欲深き、人の心と降る雪は、積もるほどに道を忘れる
他人の邪を見るなかれ、彼が何を成し、何を成さざるかを言うなかれ、我が何を成し、何を成さざるかを思うべし
・唯識
お寺の鐘を鳴らすには、鐘と撞木と坊さんが同時に働くことによって初めて音が鳴り、またその音を騒音と思うか、言い音だと思うかはその人の心の状態によるもので、それを仏教では唯識と呼んでおり、今の物質に恵まれ、言いたいことを言える世の中を幸せと思える心を持てるかどうかが大事である。
薬師如来には12の大願があり、その7つ目の願には「諸々の有情が、諸々の病が、迫ってきた時、救いが無く、医者が無く、帰るところが無く、薬が無く、親が無く、諸々の病ことごとく除き、体と心に安らぎを与え、家、資産などことごとく与えてあげたい」
という言葉があり、心の持ち様が病の薬になるのである。
・健康でいるために
小怒多笑(怒らず、笑いなさい)
小言多行(言葉を減らして、行いを多くする)
小欲多施(欲を少なくして、お布施をしなさい)
小車多歩(車を少なくして、よく歩きなさい)
小糖多果(砂糖を減らして、果物を摂る)
小煩多眠(くよくよ悩むことを止めて、よく寝る)
小塩多酢(塩分を減らして、酢のものを摂る)
小肉多菜(肉食を減らして、野菜を摂る)
小食多粗(粗食を心がける)
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第11回免疫講座 「キレイ社会の光と影」
2012.7.14.(土) 13:30~15:00
第11回 『免疫講座』
テーマ 「キレイ社会の光と影」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
人間は動物であり、自分自身を動物だと認識している人はほとんどいない。
西洋医学の問題点は、一人一人が先天的に持っている免疫力、自然治癒力などの基礎医学を落としたことである。
1万年前、
約25年前から抗菌、除菌の考え方が浸透し、現在ではこれが免疫担当細胞の役割を失わせ、免疫力が低下すると共に異物と自己の区別ができなくなりアレルギー体質をつくり、3人に1人がアレルギー体質、9歳以下の子供に限ると4割を超えると言われている。
人間は無条件に文明を発展させることが良いと考えている
・洗いすぎると手が荒れる
本来、手に付いたウィルスなどは、水道水を流しながら10秒ほど洗えば落ちる。
手にも表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などの皮膚の常在菌(人間と共生している菌)が約10種類おり、これらの最近は皮膚の脂肪分を食べ、脂肪酸の膜をつくり弱酸性に保つことによって病原菌の強い菌をシャットアウトしている。
手の洗いすぎは皮脂膜を剥がし、その直下の角質層に隙間が生じ、菌やウィルスが侵入しやすくなると共にアレルゲン(抗原)も侵入しやすくなりアトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎を起こす引き金となる。
洗いすぎたとしても体に10%菌が残っていれば、若年で12時間時間を置くと菌は元通りになるが高齢になると20~24時間かかる。
汗をかかないでいると菌が全身に戻る時間が増える。
・O-157
大腸菌はこれらの抗菌剤、除菌剤から生き延びるために遺伝子の変異を繰り返し、約200種類の変種を生み出したが、O-157はその中の157番目に生まれたものであり、O-157は抗菌、除菌が行きとどいた先進国にしかいない。
また、エネルギーの70%を、毒素を産生するのに消費し、残りの30%で生命活動を行っている非常に弱い菌でもあるため、屋台や台所など雑菌の多いところでは、すぐにそれらの雑菌にやられてしまうが、世界一除菌の行きとどいた日本の学校給食では猛威をふるったのである。
O-157 の運び屋とされているカイワレ大根は無菌状態で育てられたもので、通常のように土から生えた大根であれば、様々な菌がいるため増殖することはないが、無菌で育てられたことによって本来いないはずのO-157が増えてしまったのである 。
赤ん坊は通常、産道を通る時に様々な細菌を取り込んで常在菌となり、約100日でTリンパ球,Bリンパ球が揃うが、アレルギー体質の赤ん坊の便からはほとんど大腸菌が見られなかった。また20代の女性の便を調べると通常10~15%いるはずのビフィズス菌が0.01%しか検出されない人が多かったことから、これらの人から生まれる子供はアレルギー体質になりやすいと言われている。
・寄生虫に親しむ
1950年代60%を超えていた日本人の寄生虫感染率は30年間でほぼゼロになったが、それに伴ってアレルギーを持つ人が大幅に増加した。
日本における花粉症の第一号患者は、1963年栃木県日光市に住む成年男性で、東京医科歯科大学の斎藤洋三先生によって発見され、原因はスギ花粉であった。
しかし日光のスギ並木自体は17世紀に、全長37km、約24000本植えられたもので、花粉は昔から飛んでいたことから、寄生虫の減少がアレルギー発症に関わっていることが示唆された。
寄生虫が体内に入ると、体は寄生虫を排除する抗体をつくろうとするが、虫はその抗体に反応してDiAgという物質をつくる。この物質は、寄生虫を排除しようとする抗体だけでなく、スギ花粉、ハウスダストに対する抗体の能力を低下させて、アレルギー原因物質に対する抗体の産生量を減らし、アレルギー症状が出ないように働いている。
従って虫や大腸菌などの異物は、人の体の中でしか生きられないからこそ人の免疫をかいくぐりながら人にとっても、自分にとってもいい環境にするために働いているのである。
西洋医学では虫を病原因子として捉え、排除すべき敵としたのに対し、東洋医学では体に棲みつく虫も自分自身の一部と捉えていた。
・DiAgという物質はアレルギーの特効薬になるか
DiAgの遺伝子を解読し、遺伝子組み換え技術によって大腸菌にこの遺伝子を入れ、大腸菌にDiAgと同じものを大量につくらせることは可能でアトピーマウスにこの薬を注射するとアトピー完治するものの、人工的につくったDiAgでは免疫担当細胞であるTh1が産生するインターフェロンが減少し発ガン性が高まることが判明し商品化されなかった。
現在ガンで亡くなる方は年間33万人いるが、25年前は14 万人であった。
野生の動物に虫はいるもののガンやアレルギーは無いことから、免疫は色々なものが体内に入ってくることで正常に働くもので、キレイを求めすぎる生活は免疫の機能を低下させて様々な病の原因となるのである。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
2012.7.22 免疫講座 in 玉川温泉
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2012.7.22.(日) 16:00~17:30
テーマ「動脈硬化と免疫」
@玉川温泉 湯治館 そよ風
■健康寿命
一生のうち介護を必要とする時間と日常生活に支障が出るほどの時間を除いた年月のことで、男性70.42歳 女性73.62歳と言われており、平均寿命が男性79歳、86歳であることを考えると、多くの人が必ずしも健康で過ごせていないということが分かる。
最も介護が必要な病気は血流に関する病気であり、免疫の観点から言うとガンも血流の病気に含まれ、カナダの有名な医師は、人間は血管と共に老いると述べている。
私たちは寒いところに行くと、表皮の血管は収縮し、熱を逃がさないようにして温かいところに来れば拡張するが、動脈硬化はこの収縮、弛緩が正常に行われなくなる。
■動脈硬化の原因
1.老化
誰にでも起こる変化。
2. 血糖
血管の内壁が砂糖漬けになり古びた輪ゴムのように朽ちる。
3.高血圧
血管内の圧に耐えるために血管壁が肥厚し、柔軟性が減少する。
4. 高コレステロール
悪玉コレステロールが血管壁に付着し、血管を傷ませる。
5.タバコ
タバコの成分の強力な血管収縮によって、あらゆる部分の血流が悪くなり、子宮の動脈さえも収縮させてしまい、胎児にも影響を与える。
6. カルシウム
カルシウムの沈着により血管内が石灰化し柔軟性が失われる
■カルシウムと動脈硬化の関係
過剰摂取が原因なのではなく、糖尿病や疲労などで体が酸性に傾くことによって、それを補正し弱アルカリに戻すために骨からカルシウムが融解し、血中濃度が高まる。
正常では、再び骨に吸収されるが、持続的に酸性化するような状態が続いていると再吸収される時間が無くなり、血管壁に沈着すると石灰化によって硬い血管になる。
この現象は本来定着すべきではない部分にカルシウムが存在していることから異所性の石灰化と呼ばれる。
乳ガン検診で行われるマンモグラフィーでは、最も有用な所見は乳房に溜まったカルシウムの石灰化であり、脳で石灰化が認められれば認知症、膵臓では糖尿病と診断される。
また私たちの体は、急激な変化を好まないため体内を一定に保とうとする恒常性維持機構(ホメオスタシス)を持ち、血中にカルシウムが大量にある場合はそれを排出しようと腎臓に送る。しかし、一方ではカルシウムを排出したことによって再び体が酸性に傾くことから骨からカルシウムの融解が起こり、骨量が低下する。
20代の女性の骨量は、約3分の1が平均以下しか無く、その原因は甘い物の食べすぎによる体の酸化であり、昔から甘いものを食べると骨が溶けると言われていたが、これは真理であったと言える。
そして4大酪農国が最も大腿骨の頚部骨折、骨頭骨折が多いというデータも出ていることから、カルシウム摂取のために牛乳を飲むことが重要なのかという疑問もある。
■マグネシウム
長期にカルシウムが血中に存在する原因として食生活や体内の酸性化が挙げられるが、もうひとつ重要なファクターとしてマグネシウムの不足がある。
血中のカルシウムの量をコントロールする役割があり、過剰にある場合に骨に戻し、骨が形成されるための材料となる。
マグネシウム不足の原因として
① 欧米化した食事
② 農薬による土壌菌の減少
③ カフェイン
④ 白砂糖、白米など精製による減少
⑤ 高脂肪食
⑥ 薬
⑦ 清涼飲料水、加工食品による吸収阻害
従って、良いものだからと言ってとにかく摂取すれば良いという食を成分だけで捉えることは、体の機構を無視したものとなり、逆効果になってしまうこともある。
市販の牛乳のカルシウムとマグネシウムの比率は10:1であり、1:1であれば正常にカルシウムが骨に運ばれるもののマグネシウムの量が足りないために骨量が増えにくい。
身近な例としてはマグネシウムの減少によって筋収縮に必要なカルシウムが常に筋細胞内に留まることによってこむら返りが起こる。
■動脈硬化と免疫の関係
動脈硬化があると当然、流れる血液の量が減り60兆すべてに酸素などの栄養が行き渡らないと共に、組織へ向かうリンパ球も減ることによって生じた異型細胞をうまく除去できなくなり、発ガン体質になる。
また、温熱を加えて血管を拡張しようとしても動脈硬化の環境下ではその硬さからうまく血管が拡張できていないという論文も多く発表されている。
正常な血管は内膜、中膜、外膜の3層からなるが、動脈硬化の原因である悪玉コレステロールは1層目と2層目の間に入り込み、量が増えると膨らむことで血流によどみが生じ、血栓をつくりやすくする。
■心の免疫
昔から良い人になるために、良いものを見なさい、良いものを聞きなさいという言葉がよく聞かれたが、実はこの言葉には非常に意味があり、それは私たちの心の中には無尽蔵という蔵があり、見た物、聞いたものあらゆる経験したもの全てが入っているためである。
それぞれの場面で私たちは、その無尽蔵に入ったものの中から常識をつくり、判断を下して行動を起こしており、ひいては性格にまで影響を与えているのである。
従って経験したことによって同じ場面に遭遇しても捉え方は人それぞれで、それに対する対応や考え方も変わってくることから普段から良いものを無尽蔵に溜めていく努力をしていくことが重要であり、これを心の免疫と先生は呼んでいる。
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ぶなの森 玉川温泉 湯治館 そよ風 フォトギャラリー
2012.7.22(日)~23(月)
心と身体の癒しの湯
湯治館 そよ風の温泉に浸かりながら、心も身体もあたたまるイベントです。
2012年7月22日(日) 16:00~17:30
『自らが持つ免疫力を信じ学ぶ』
日本橋清洲クリニック
院長 佐藤義之先生
2012年7月23日(月) 10:00~11:30
「ユーモアたっぷりの楽しい法話会」
奈良 薬師寺
山田法胤管主
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佐藤義之先生の生き様に山田法胤管主まで・・・
品川区 五反田にある
奈良 薬師寺東京別院
佐藤先生は、毎月第3土曜日に開催される定例法話に奥様とご一緒に毎月出席されています
一番のお楽しみは、奈良 薬師寺管主である山田法胤禅師のお話を直接お聴きになることです
私と矢沢チーフも以前、先生にお誘いいただき参加させていただいたことがあります
難しく堅くるしい話は、一切ありません
日常をテーマにとてもわかりやすく
免疫講座の中で度々先生がお話してくださる唯識学は、山田法胤禅師のお話がベースになっているようです・・・
そんなご縁からなのでしょうか?
なんと来週は定期開催されている
秋田 ぶなの森 玉川温泉 湯治館 そよ風の免疫講座は
佐藤先生のお話はもちろん
山田法胤禅師の法話まで直接拝聴できます
昨日、何気なく新聞を見ていましたら大発見!
佐藤先生ご自身も新聞の件は聞かされていなかったそう
「エッ~、いついつ、いつの新聞?今日持ってる?」と訊かれてしましました!
難病を患い、毎月佐藤先生のお話を玉川温泉で待たれている方がたくさんいらっしゃいます
すべて先生のボランティアです
その献身的な取り組みが山田法胤禅師の心まで動かしたのでしょう
わざわざ奈良県から
湯治館 そよ風がつくった80枚のポスターが
秋田市長の目にもとまり
佐藤先生、山田法胤禅師、市長との対談依頼も・・・
私は、個人的に勲章を差し上げたいです
ドクターとして人としてこれほど崇高な方はなかなかいません
私も矢沢チーフもカバン持ちとして当日お手伝いできることを光栄に思います
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第11回免疫講座 佐藤義之先生
2012.7.14.(土) 13:30~15:00
第11回 『免疫講座』
テーマ 「キレイ社会の光と影」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
アレルギー科のドクターであり
現在、エンビロン本社 株式会社プロティア・ジャパン
代表取締役 戸澤明子社長が仰られていたお話しと同じ内容でしたのでより感銘を受けました
それはアトピー患者さん対象のセミナーでのお話しでした
「鉛筆からプラスチックのコップまで至るところで抗菌グッズが大流行り、それがアレルギーを増やしている、
子供に抗菌グッズを買い与えることはおやめなさい!」
確かそんな内容でした
今から10年以上前のことですが、初めて聴いた私はたいそう驚きました!?
エッ~、なぜ?と
今日の佐藤先生のお話しもまったく同様の内容でした!
佐藤先生曰く
「私はよく手を洗いますが、診察以外では石鹸を使いませんし、身体は3日に一度くらいしか石鹸で洗いません!その代わり水やお湯でしっかりと洗い流します。」
人間以外の自然界の動物の中で石鹸で身体を洗っている動物はいません
皮膚の常在菌にせよ
腸内の常在菌にせよ
善玉菌であれ悪玉菌であれ必要があって共存しているのであって
人間だけが徹底的に細菌を除去し、体内のぎょう虫も駆除してきました
そのことが免疫力を退化させ、アレルギーを増やす結果になったと・・・
驚くべきグラフを見せてくださいました
抗生物質の登場により結核菌を叩き、体内の寄生虫も徹底的に国をあげて除去してきた結果、
ちょうど時期を同じくして1960年代後半からいきなり
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息が増えているのです
●人間社会が作り出した大腸菌O‐157
台所や飲食店の厨房、海水浴場やプールの汚染の指標として大腸菌の有無をよく調べます
その除去のために人間は、抗生物質や殺菌剤を開発してきました
菌も生き延びるため遺伝子を変えながら変異を繰り返します
今ではなんと200種類以上の変種が確認されているそうです
その中で157番目に発見されたのが、O‐157です
本来はこのO-157、生命力の弱い菌だそうで不潔でその他の雑菌が多い場所では、すぐに殺され生きていけない存在です
だからこのO-157、先進国で清潔な国でしか存在しなんだとか!
しかも掃除が行き届き清潔な場所
だから学校の給食をつくる厨房とか
キレイな水で雑菌のいないところで作られるカイワレ大根のハウス内とか・・・
なるほど、うなずけます
皮肉なものです
過度な清潔を目指し、作られてきた抗生物質や殺菌剤のおかげで
より耐性を身につけた菌やウイルスが猛威をふるう
巡り巡ってまた人間に襲いかかってきます
考えてみるとこれは人災ではないでしょうか!?
『キレイ社会の光と影』
地球レベルで識者がしっかりこのことを考えないと
いつの日にか映画の世界であるような人類滅亡の時がやってくるのかもしれません
とても人間の免疫力の進化はそれに追いついていけそうにはありませんから・・・
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
自律神経を学ぶ、佐藤義之先生、免疫講座
2012.5.19.(土) 13:30~15:00
第10回 『免疫講座』
テーマ 「自律神経を学ぶ」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
◆病気になりやすい人、なりにくい人
病気の原因には、体が低体温や酸性化している、コレステロールが高いといった条件面だけでなく、その根本には自律神経のバランスが乱れたことによってこれらが起こっていることが非常に多い。
病気のメカニズムには免疫系のトラブル、血管系のトラブルに大別され、どちらも自律神経の働きと深く関わっている。
◆自律神経とは
自律神経は、自分の意志とは関係なく自律的に働いている神経のことで、運動をすると脈が速くなる、食事をすると胃酸が分泌されるといった様々な働きを司っており、意志で制御できないことから機能が低下しても気づきにくいという危険な面を持っている。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、血管や内臓の機能をコントロールしている。これらは相反する作用を持っていることから両者がバランスよく働くことが重要である。
また、季節では夏は副交感神経優位、冬は交感神経優位、昼夜では昼間は交感神経優位、夜間は副交感神経優位、気温では温かい時は副交感神経優位、寒い時は交感神経優位、感情ではイライラしている時は交感神経優位、穏やかな時には副交感神経優位といったようにその時の様々な要因によっても自律神経バランスは変化する。
◆病気と自律神経
常にもしくは長期に渡って交感神経が大幅に優位になった状況が続くと、病気として発症する。交感神経、副交感神経は本来、その時の状況に応じてシーソーのように、やや優位な神経があることが正常だが、交感神経が長期に優位になると血管系に対しては血管が収縮し、血流低下によって鬱血、血圧上昇によって高血圧、血管壁の硬化による動脈硬化や、副腎からのアドレナリンの分泌による血糖レベルの上昇によって糖尿病や血管壁の破壊といった状態になり、栄養が行き渡らない臓器が出てくることから病気が発症する。
免疫系に対しては顆粒球の増加による常在菌の破壊とリンパ球の減少や活性酸素の増加による発ガン率の増加といった結果を招く。
◆自律神経の特徴
年齢的に最も自律神経の活性が高いのは10代であり、その後交感神経の活性には加齢による変化はほとんどなく男女差もないが、副交感神経の活性は平均値で10年ごとに15%ずつ低下し、男性は30代、女性は40代で急激に低下し、その後も徐々に低下する。
したがって、体を大切にするということは体を休めることではなく、体の持っている機能を十分に働く状態に整えることである。
◆自律神経バランスを整えるには
副交感神経の活性レベルを下げるようなことを避け、活性レベルを上げることを積極的に行う。
① 呼吸
自律神経を確実にコントロールできる方法は呼吸であり、一瞬で体の状態を変える。
呼吸を止めると末梢の血流低下が起こり、深呼吸では副交感神経が刺激され、血管拡張、末梢血管の血流増加、筋肉弛緩によるリラックス効果がある。
良い呼吸として三呼一吸という方法があり、息を吸う時間の3倍の時間で吐くというものがある。
② 睡眠
夜間は副交感神経が最大限に優位になる時間帯であると共に、免疫に必要なホルモンは午前3時から4時に分泌が停止してしまうため、睡眠不足はリンパ球減少につながり、免疫力低下となる。
③ 食事
動物性脂肪、たんぱく質を取りすぎると善玉菌の減少と共に悪玉菌が増えることによってガスが発生し憩室ができ、毒素も産生されることで冷えや頭痛といった症状が発生する。
冷えは交感神経を緊張させ、腸の動きを低下させる。
④ 精神状態
交感神経優位の時の精神状態は緊張、興奮、不安であるのに対し、副交感神経は安心と余裕である。したがって、十分な睡眠をとって自然に目が覚めるような習慣をつければ自律神経のバランスは最も良くなっており、能力やモチベーションも高まることから、正しい早起きなどによって行動に30分の余裕を持たせることが、副交感神経の活性レベルが飛躍的に高める上で重要である。
ゆっくりを意識して動きや話などをしようとすると、最大の効果である呼吸が落ち着くという結果につながる。
また、笑顔は副交感神経の活性を上げ、バランスを整えるのに良い習慣であるが、怒りは交感神経の活性を高め、自律神経のバランスを乱す最悪の習慣である。
怒りの80%は自己満足に過ぎないと言われており、今日は絶対に怒らないという目標を設定すると良い。
国立社会保障人口問題研究所が1955年に発表した40歳における平均余命のデータでは、既婚者の男性は39.1年、女性は45.3年、未婚では、男性は30.4年、女性37.2年、死別した場合では男性は34.9年、女性は43.3年、離婚した場合では男性は28.7年、女性は40.5年という結果が出ており、自律神経バランスの整った人が身近にいることが長生きの秘訣である。
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
油を学ぶ 佐藤義之先生、免役講座
2012.3.17.(土) 13:30~15:00
第9回 『免疫講座』
テーマ 「油を学ぶ」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
●第1回 『ガンにならない生き方』
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●佐藤先生を囲んでの座談会
免疫講座in玉川温泉
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2012.2.25.(土) 15:30~17:00
@玉川温泉 湯治館 そよ風
冬季は、アクセスが良くないため飛行機ではなく、新幹線で田沢湖まで
田沢湖駅からは、路線バスで玉川温泉まで・・・
一般車両は通行止めのため、入っていけません。
4月19日までは、通行止めだそう
さすが雪国
吹雪いているわけではありません
道路だけは除雪してありますが
この迫力です
東京生まれ東京育ちの私には北国の雪景色は異国情緒たっぷりですが、地元の人はウンザリでしょう!
-3℃、今日は暖かいそうです
田舎に来るとよく見かける運賃表示
田沢湖駅から玉川温泉まで1400円、約1時間の道のりです。
約半年ぶりの再会です!
佐藤先生人形は、患者さんからのプレゼントで2体あります
もう一体は、もちろん日本橋清州クリニックに!
宿に到着するやいなや相談会が・・・
患者さんからのご紹介で次の患者さんへ電話相談に応じる佐藤先生・・・
現代の赤ひげ先生
佐藤先生の姿を見つけると次々に相談の方が・・・
左の方は佐藤先生と大の仲良しのAさん、昨日まで入院されていたそうですが
佐藤先生が来られるということで急遽同じ新幹線で!
湯治場にドンペリ持参で皆にそれを振る舞う豪快さ
ご馳走様でした!
今回の会場は、いつもの3階ではなく、2階のラウンジで・・・
少し暗くて残念ですが皆さんお待ちかねです
今回のテーマは、
「牛乳論争を検証すると瞑眩(めんげん)を考える」です
90分の講演があっと言う間です
いつもと変わらぬ佐藤先生節・・・
衝撃の講演内容でしたから終了後も質問攻めの先生です
夕食も自然と先生のまわりに人が集まってこられて相談会が・・・
朝食と夕食はバイキングですが、献立は一般の旅館とそれほど違いがありません
朝も話題は、もちろん健康に関することです
普段飲んでいるサプリメントのことであれこれ・・・
2階のレストランから宿の玄関を望む・・・夜中に結構降りました
2階の312号室から窓の外を望むと・・・木に雪の綿あめが!
沿道に除雪で積もった雪の壁が・・・バスの屋根とほぼ同じ高さです
童心に帰って、停車中のバスの窓を開け、沿道に積もった雪をパクつく先生!
次々に先生から皆のもとに雪が回ってきます
ほのぼのします
人の魅力はギャップです(笑)
◎今月は、埼玉の桶川で200人近くを集めて免疫講座をされた佐藤先生。
来月からは、なんと九州、宮崎県で年4回免疫講座が開催されます。
平成24年
第1回 |
3月10日(土) |
第2回 |
6月9日(土) |
第3回 |
9月8日(土) |
第4回 |
12月8日(土) |
ふぁみりーランドK川崎
宮崎県宮崎市太田4-4-16
0985-58-3363
・休日返上、すべて無報酬のボランティア
仏様のような佐藤先生です。
.
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なぜ病人が減らないのか?・・・佐藤義之先生、免役講座
2012.1.21.(土) 13:30~15:00
第8回 『免疫講座』
テーマ 「近代西洋医学(医療)の光と影」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
●30年前、癌で亡くなる人の数は、年間13万人であった、そして当時の医者の数も13万人
現在は、医者の数が30万人であるにもかかわらず、毎年癌で亡くなる人の数も30万人である
近代西洋医学は、飛躍的進歩を遂げたにもかかわらずなぜ病気になる人の数は減らず増えているのか?
その4つの理由
ⅰ)近代西洋医学は、病気を治すことからスタートしている
病気から始まる医学、医療ではなく、健康な状態から体を捉え、どうしたら健康が維持できるか?
どうしたら病気を出さずに済むかということを考えてこなかったところに大きな原因の一つがある
ⅱ)西洋医学は、病気を「悪」と捉え、この悪をいかに排除するか?という発想に立っている
実は病気の大半は、その体の条件、環境下での適応現象である
冬に収穫される白菜は、なぜ甘いか?
自らが凍らないように細胞レベルで考え、糖分を蓄えることで凍らないようにしている
人間も同じようにストレスや疲労を溜め込み絶えず体が酸性に傾くような生活をしていたり、
体を冷やすような生活を続けていると細胞レベルで考え、その環境に適応しようと異形細胞が生まれ
やがてガン化してくる
ガン細胞は、低体温、酸性体質に適応して生まれてきたものである
病気の原因は人間の外にあって、人間に悪さを仕掛けてくるという考え方である
人にカゼをうつされると
「あいつ、俺にカゼをうつしやがって!」と怒るが
本来は外から入ってくる細菌やウイルスに対する免疫力を落としてしまっている自分自身に原因があるとは誰も考えない
自らの免疫力を下げてしまっている低体温や酸性体質のことを自覚していないところに本来の原因がある
ⅲ)近代西洋医学は細分化により、「臓器別医療」になっている
胃ガン患者から胃を摘出した医師が患者に言った言葉
「胃ガンの胃を全適しましたからもう胃ガンの心配はありません」と・・・
確かにそうかもしれないが、胃ガンを患う人は異型細胞を取り除くリンパ球の働きが低下している訳であるから同様に他のガンが発生する確率も高く
きめ細かいヒアリングを通して生活習慣についてのアドバイスが必要であるが
殆んどそのことがなされていない
ⅳ)最後の要因は「文明、科学への委任」である
現在、99%の細菌は抗生物質で除去できます
我々は文明が発達して、いろいろなことが解決されると、不可能なことはないような錯覚に陥ることがある
今、解決されないことも、いずれ文明が発達すると解決されるであろうと思うのである
そうすると病気になってから科学に頼っても十分間に合うのではないかと思ってしまうのである
そこには何とか病気にならないように自ら気をつけようという意識はない
しかし、長年の生活習慣の影響を科学の力で短期間に解決しようと思ってもそれは無理な話である
我々もそろそろ現在の医療の延長線上に本当の健康はないということに気づいてもよい頃である。
(佐藤先生手作りのレジュメから抜粋)
佐藤先生自身の生い立ちが、病気の本質を捉えようとする洞察力の源泉になっているのだと
いつも身近でお話しを聴かせていただいて感じます
ご両親も兄弟もガンに罹患され、先生ご自身も先天的に大腿骨骨頭に障害をもってお生まれになりました
小学校時代は車イス生活、何回かの手術を受けられ、塩原温泉で療養されたりと健康のありがたみを子供の頃から身をもって経験されてきたドクターです
西洋医学を学ばれたドクターでありながら、
「木を見て森を見ず」という医療に疑問を感じ、
体と心を全体的に捉え、大自然と調和しながらどう生きるべきか?
ということを教えてくださいます
国ももっと予防医学に力を入れるべきですし、
私たち一個人も病気は「自己責任」という自覚を持たなければ
今後も到底病気は減っていかないでしょう!
今日の先生の講義からそのことを改めて気づかせていただきました
●第1回 『ガンにならない生き方』
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●佐藤先生を囲んでの座談会
「牛乳を考える」・・・佐藤義之先生、免役講座
2011.12.17.(土) 13:30~15:00
第7回 『免疫講座』
テーマ 「牛乳を考える」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今回のテーマは
牛乳に関する論争を検証するというものです
学生時代、柔道をしていた私は毎日1リットル入りの牛乳を1パック飲んでいました
数年前、ある新聞記事を見てからピタッと飲むのを止めました
男性は前立腺ガン、女性は乳ガン、卵巣ガンのリスクが上がることが証明されたからです
ですから今回のテーマは興味津々
◎まず牛乳は加工する前と加工後は成分が変わってしまうことを知っておかなければなりません
●加工前の生乳(せいにゅう)は・・・
・乳糖を分解するラクターゼという酵素
・脂肪を分解するリパーゼという酵素
・タンパク質を分解するプロテアーゼという酵素
・ラクトフェリンという抗酸化、抗炎症、抗ウイルス作用、または免疫調整作用などを有する物質が含まれている
●加工内容・・・
・まず撹拌される (ホモゲナイズという)
その理由は、生乳には4%の脂肪が含まれていて、その大部分が脂肪球と呼ばれる小さい粒として
存在するためドロドロして飲みにくい
それをサラサラにするために撹拌するのだが、その過程で多量の空気が混じり、
乳脂肪は酸素と結びつき、過酸化脂質に変化してしまう
※これは極端な言い方をすれば「錆びた脂」ということになる
・加熱処理の義務化・・・
撹拌された牛乳は雑菌の繁殖を防ぐため加熱処理が義務付けられている
1.低温保持殺菌法 62~65℃で30分
2.高温保持殺菌法 75℃以上で15分
3.高温短時間殺菌法 72℃以上で15秒以上 (世界標準)
4.超高温短時間殺菌法 120~130℃で2秒加熱 (日本の主流)
このことにより生乳に含まれていた酵素がほとんど失活、破壊されてしまう
※43~48℃で失活
※56℃で破壊
■カゼインについて
牛乳に含まれるタンパク質の8割を占めるカゼインは、本来胃に入ると固まり、消化しがたいものである
■ラクトフェリンについて
加工処理されていない牛乳を飲んだとしても、大人が飲めば胃酸で分解されて効果は失活する
生後間もない赤ん坊だけがラクトフェリンを吸収できるのは胃が未発達で胃酸の分泌が少ないからである
つまり成長した人間が飲むようにはつくられていないということである
■ラクターゼについて
乳糖を分解するラクターゼという酵素は腸の粘膜に存在し、
赤ん坊は十分な量を保持しているが、年齢と共に減少する
大人で牛乳を飲むとお腹がごろごろしたり、下痢をしたりするのは
ラクターゼが加齢とともに殆んど失われたことを意味する
※本来「乳」というものは、生まれた赤ん坊だけが無理なく消化・吸収できるようになっている
成長したら飲む必要がないのでは・・・?という自然の摂理を訴える人もいる
※どんな動物でも乳を飲むのは生まれて間もない赤ん坊だけ
自然界で大人になっても乳を飲む動物はいない
※牛乳が好きな人であれば、ホモゲナイズされていない低温殺菌のものを飲むと良い
■カルシウムの吸収について
牛乳を飲むと血中のカルシウム濃度が急激に上昇する
すると恒常性が働き、余剰カルシウムを排泄し体内のカルシウムを減らしてしまう
従って、牛乳を飲みすぎると骨粗鬆症になってしまう
※世界4大酪農国、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドでは
骨粗鬆症と股関節骨折が多いという事実 (2000年ハーバード大学)
※牛乳にはマグネシウムが入っていないためカルシウムが入っていても骨にはなりにくい組成である
■発ガンについて
2008年厚生労働省発表、
乳製品の摂取が多いと前立腺ガン、乳ガン、卵巣ガンの発症リスクが高くなる
※イギリスの医学雑誌、ランセットでは、
乳ガンリスクで7倍、前立腺ガンで4倍としている
牛乳に含まれる成長ホルモン様物質、IGF-1が原因としている
《関連記事》
エルクレストメンバーで今回の免疫講座にご参加いただいたポペさんのブログから
⇒ポペの毎日感謝日記はコチラから
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
佐藤義之ドクターから学んだこと
2011.12.17.(土) 13:30~15:00
第7回 『免疫講座』
テーマ 「牛乳を考える」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
望んだわけではなく、やらざるを得なくて始めたエステティックの仕事・・・
当時、右も左もわからずフェイシャルベットや業務用タオルがどこで買えるのか?
それすら知りませんでした
美容結果にどうしても必要な知識として
自律神経とホルモンの勉強がしたくて
森柾先生と出会いました
何度も森柾先生のスクールに通うなかで
持病の喘息の相談をしているうち佐藤先生をご紹介いただきました
当時、森柾先生と佐藤先生は同じビル内で開業されていました
独自に免疫を研究されてきた佐藤先生
親しくさせていただいてお話をお伺いするうちにビックリするような生い立ちをお持ちの先生でした
ご両親は、広島ご出身で原爆投下の1キロ圏内で被爆され
その後ご両親とも発ガンされ、妹さんも発ガンされました
佐藤先生ご自身も被爆者手帳をお持ちです
生まれながら大腿骨骨頭に障害があり、
小学校時代はずっと車イス生活だったそう
何回かの手術のため入退院を繰り返され
那須塩原の温泉療養もお受けになり学校も半分近く行けなったとか!
運動会やプールに入った経験がないという体験談をお伺いしたときは涙が出ました
最近では大腿骨骨頭を人工関節にする大手術もお受けになられています
この先生の生い立ちが、必然的に健康のありがたみを人一倍感じさせるようになったに違いありません
小さなご縁から佐藤先生のお話しを毎回お伺いするうち
日本の学校教育の中でどうしてこのような教育に力をいれないのか?
不思議でなりません
微分積分もいいですがその前にもっと大切なことがあるはず・・・
2010年日本の医療費の総額は36兆6000億円
人口は減っているのに医療費はうなぎ上り
病気をどう治療するかより
どう予防するか?
その方がはるかに重要です
佐藤先生の講義から学んだこと・・・
病気はそのほとんどが自分自身がつくりだしているということ・・・
もともと人間は病気にならないための免疫という機能が備わっています
恐ろしいガンでさえ、薬や放射線、外科的手術に頼らなくてもきちんと処理できる最大の自己防衛機構
しかし、現代の社会環境やライフスタイル、間違った食生活により
この働きが100%の力を発揮できていないということを佐藤先生の講義から気づかせていただきました
今回の「牛乳を考える」も驚かされる内容です
牛乳、ヨーグルト、豆乳
どれも体に優しい健康的な食品と誰もが思っています
「油を考える」に続く衝撃
耳を疑いました
どうして・・・?
ウソでしょう?
なぜ?
経済を優先するあまり真実を教えない国・・・
何の疑問も感じないまま生きてきた50年間
もっと早く知りたかったという思いと、
今、気づけて良かったと心から佐藤先生に感謝しています
小さなご縁が重なってたどり着けた出会い
すれ違っても気づかない人も多いと思います
一人でも多くの人に佐藤先生のお話しを聴いていただきたいと思いっています
来年から九州宮崎、大阪でも定期開催されるようになった
「免疫講座」
多くの患者さんの要請に応じて・・・
すべてボランティアです
日本の財産。
マスコミの方にぜひ取り上げていただきたい!!!
この生き方の実践こそが医療費の減少につながると確信しています
「フレー、フレー佐藤先生!」
微力ながらエルクレストも佐藤義之先生を応援しています。
《関連記事》
エルクレストメンバーで今回の免疫講座にご参加いただいたポペさんのブログから
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心の免疫
2011.11.18.(土) 13:30~15:00
第6回 『免疫講座』
テーマ 「心の免疫」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
平成23年も早11月後半を迎えます
50年以上生きてきて、今年ほど一年が早く感じた年はありません
皆さんもきっと同じでしょう・・・
まさにあの
東北の大震災の影響です
経済大国日本
一応、平和な国、日本
1000年に一度と言われる大地震
余震、原発、ガソリンが無い、水がない、食べ物がない、
節電、輪番停電。
今までの日常がどれほどありがたく
今までの日本がいかに素晴らしかったかを実感させられました。
先のことなどじっくり考えている余裕がありません
今をどう乗り切りか?
集中していると時間が経つのがものすごく速く感じます
これは一日とういうスパンではなく、今回のような大事件を通して
半年、一年という長いスパンでも当てはまるのだと気づかされます
今日の免疫講座は過去最高の参加人数で
森柾先生のスクールのイスだけでは足りず、
佐藤先生のクリニックからも、あるイスを総動員でした
毎年、年の瀬に佐藤先生が玉川温泉の免疫講座でお話しされる内容を東京で初披露してくださいました
佐藤先生が30年間実践している年の瀬のお参り
今年は12月23日に行かれるそうです
昔の人は、皆そうしたそうですがいつのまにか正月の初詣でしかしなくなった
お願いばかりで一年の終わりの感謝を忘れてしまっている
神様もさぞお怒りだと仰っていました
無事今年も年の瀬を迎えることができたお礼と報告をするために・・・
3つの約束
1.一日の事始めに詣でること
すなわち朝、起きたら何か他のことをする前に詣でること
午後や夕方はNG
2.必ず正装で詣でること
普段着ではなく、先生は必ずスーツにネクタイ着用
3.必ず一人で行く
心静かに向き合うことが大切
・そしてできれば参道が長い神社仏閣が良い
歩きながら心を清め禊ができる
ということで先生は、毎回、明治神宮に朝一で・・・
◎肝心の講義の内容は、心の免疫ということで
お釈迦様が説かれた「唯識教学」について
人は誰でも心の中に無尽蔵という蔵があり
そこに何を入れてきたかで人格形成される
だから、
「よいものを見なさい、よいものを聞きなさい」と説かれています
NHKのコンクールで入賞した
「定年の目に新たなり、草紅葉」という句を引き合いに出され
40年間通いなれた道端にこんなきれいに色づいた草が生えていることに気づく心のゆとりが無かったということでしょう
「心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず」
先生は、心が立ち上がっていないと見れども見えずの人が多い・・・と
ある糖尿病の患者さんの例を引き合いに出され
なかなか改善しないことを訴える患者さんに昨日は何食べたの?と訊けば
「昼にスパゲティ、夜にはとんかつ」みたいな人が多いと・・・
心が立ち上がっていないと嘆いていらっしゃいました。
自分の無尽蔵に何をいれるか?
以前問題になった、過激なゲームソフトの影響で子供の凶悪犯罪が増加したというニュースはその一例です
悲しいかな子供は自分で親も情報も選べません
お釈迦様は、2歳までの子育ての真理として
「懐を寝床とし
膝を遊び場とし
乳を食とし
情けを命とす」と説かれました
懐は、聴覚、すなわち母親の心音
膝は、触覚を養い
乳は、嗅覚、味覚を
そして情けは、視覚を養う、すなわち母親の眼差しを意味するそうです
人は、やはり母親の愛情にいだかれて五感を養うようになっています
人は人によりて人となる
昔、インドでオオカミ育てられた人間の子供が夜行性で唸り声をあげ、
人に戻りきらなっかという話を思い出しました
心を研くには一流に触れること
私にとって佐藤先生は、人としての生き方を教えてくださるお坊さんの様なドクターです
大好きです。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
太陽と免疫
2011.10.15.(土) 13:30~15:00
第5回 『免疫講座』
テーマ 「太陽と免疫」
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
「エジソンの呪い」から今日の講義は始まりました
文明の中で一番人の健康を蝕んだもの・・・
それは、人工照明です
えっ?
それがエジソンの呪いというわけです
二番目は、エアコンだそう
もちろん全否定はできません
薬と同じです
ありがたいものですが副作用が・・・
どちらも人の恒常性維持機能を大きく狂わせる元凶です
結論から
「健康でいるためには、朝になったらしっかり朝日を浴び、日が暮れたらできるだけ早く寝ること」
誰でも知ってる「早寝、早起き」
やはり病気にならないためにはとても重要です
その理由を体内時計の調節を行っているメラトニンのホルモン分泌に焦点をあててお話しくださいました
●まずメラトニンの働きについて・・・
◎朝、太陽光線が目に入ると、その刺激が脳の視床下部、視交叉上核を経て、松果体という部分に伝わり、メラトニンの分泌が抑制される。
これによって体内の覚醒スイッチがONになり、血圧、心拍、尿など、自律神経や精神状態の生命現象のリズムが昼間の活動に適したものになる。
日が暮れて暗くなると、メラトニンの分泌が増え、生体リズムは睡眠や休息に適したものになる。
(副交感神経優位)
この生体リズムの仕組みは全盲の方にも存在する。
皮膚に太陽光線を感知するサンサーがあることも確認されている。
そしてその働きは・・・
1)眠りを促す
・時差ボケの解消薬としても使われる
「寝る子は育つ」の言葉どおり、幼児期のメラトニンの分泌量は、大人よりも多く、10才でピークを迎え、その後加齢とともに下がる。高齢者は、微量しか生成しないのでなかなか寝れなくなる。
2)サーカディアンリズムの調整
・人間の体内時計は、元々約25時間周期を示すことが知られている。それを地球の自転による24時間周期に同調させるのはメラトニンによってコントロールされている。
3)免疫賦活作用
・メラトニンの分泌量が一日の中でピークを迎えるのが、午前2~3時である。
これは丁度、時を同じくして、血中の免疫細胞の数もピークを迎える。
(これは副交感神経の働きによるものである)
・免疫系細胞のTリンパ球には、メラトニンのレセプターが存在する。
メラトニンは、Tリンパ球が分泌するインターロイキンを増加させる。
4)抗酸化作用
・活性酸素の除去
体内でつくられる抗酸化物質の中で最大の能力を有する
※ビタミンEの2倍、グルタチオンの5倍
5)感情・情動の調整(ストレスの緩和)
・神経伝達物質セロトニンのシナップスにおける濃度を高める
※抗うつ剤ルボックス(フルボクサミン)はメラトニンの生成を促す薬
・精神障害患者は、松果体に異常が多い
・松果体の抽出物を分裂患者に注射をすると症状の改善がみられる
・抑うつ状態の患者は、メラトニンが低値である
《警鐘》
エジソンの呪いと言われるように、太陽が沈んでも光々と明るい照明下にいると、それが習慣となり、体内時計がONにならない。
夜になってもメラトニンが出ない、眠くならない夜型人間の誕生である。
メラトニンの分泌が下がれば、上記の5つの項目すべてに影響する。
眠れなくて睡眠薬を処方してもらうより、日光浴が大切。
日々太陽に当たり、体内時計にメリハリをつけると、少なくなったメラトニンも再度増えてくる。
《番外編》
佐藤先生から突然最後に質問が!?
皆さん、あのユニクロさんの社訓をご存知ですか?
「徹底的に徹底する。」
ただこれだけです!と先生・・・
せっかくいろいろ教えてくださっても
それを実行しない我々に対する苛立ちがおありのでしょう・・・
体を冷やすなと言っても、服装一つ変えられない私たち
佐藤先生の生き方は予防医療のユニクロです
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
代謝とミトコンドリア
2011.9.17.(土) 13:30~15:00
第5回 『免疫講座』
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
●代謝とは食事で摂った栄養素を身体の中で様々な形に変えて利用し、不要なものを排泄するシステムのこと
●我々が生きていくうえで最も重要な生命活動
● [消化] [吸収] [エネルギー生産] [排泄]の一連のプロセス
1.組織の入れ替え・再生
2.エネルギーの生産
3.解毒と排泄
4.免疫力と修復
● [合成] と [破壊]
身体の材料をつくり、合成するという行為。古くなったものを分解し、捨てるという行為
※免疫は、代謝という体全体を覆うシステムをうまく機能させるための部分システムである。
代謝は、免役の働きに依存していると言える。
また免疫というシステムも代謝に支えられている。
免疫を担うのは免疫細胞で代謝が活発でないと細胞の機能は低下する。(両社は、相互に依存)
※代謝の中のエネルギー生産と排泄を受け持つのがミトコンドリア。
●各細胞が栄養素を取り込んでエネルギーをつくる。
このエネルギーをつくるのがミトコンドリアの役目。
●そして、この細胞の寿命を決定するのもミトコンドリア。
寿命の来た細胞は、排泄させられる。
◎ミトコンドリアは、1ミクロン以下の小器官というが実は生き物である。
《各臓器の新陳代謝》
◎胃は1週間、心臓は3週間で全部入れ替わる。
・胃全体 5~7日
・口粘膜 7~10日
・腸 2週間
・腸の内腔 2日
・心臓 3週間
・皮膚細胞 4週間
・骨髄細胞 4週間
・肝臓 2ヶ月
・筋肉 2ヶ月
・骨 3ヶ月
・赤血球 4ヶ月
※身体の細胞の数は60兆個ありますが、毎日1兆個の細胞が入れ替わり、1ヶ月で30兆個、2ヶ月で60兆個が新しい細胞になっていきます。
約2ヶ月で身体を構成するすべての細胞が全く新しいものになるのです。
そのため
新陳代謝がうまくいくようになれば数ヶ月で病気が完治しても何の不思議もありません。
逆に新陳代謝が悪ければ病気が治る訳がないのです。
《骨休め》
●骨は日中重力に逆らって負荷がかかっている時は、骨髄で造血できない
体を横にし、就寝中に造血している、だから骨休め
●寝不足で骨休め不足になると骨髄細胞のミトコンドリアが減少し、骨髄細胞の造血機能が低下する。
従って免疫力が下がる
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「免疫とは、ミトコンドリアの作用である」
2011.9.17.(土) 13:30~15:00
第5回 『免疫講座』
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
8月は休講であったため9月が第5回目ということになります
最近、行く先々の研修で耳にするミトコンドリア
どうやら人の免疫にもミトコンドリアが大きく関係しているようです!
《ミトコンドリアの歴史》
1880年に発見
1889年にミトコンドリアと命名される
1952年に電子顕微鏡で捉えられる
2000年にスウェーデンのステン、アレニウス博士が発表
●細胞のアポトーシスにミトコンドリアが必要
●ガン細胞のミトコンドリアの数は正常細胞の4分の1
◎ミトコンドリアは、細胞質の中にある小器官で、温度依存性があり、37℃で最も機能する。
《低体温下でのミトコンドリアへの影響》
1.エネルギー産生の低下
●白血球、リンパ球、マクロファージ等の機能(能力)の低下
⇒菌、ウイルス、異型細胞、ガン細胞の除去能力の低下
●エネルギー産生過程の不良により乳酸が増加
⇒細胞が酸性に傾く。そうなると酸性組織にはリンパ球は近づけない
上記の理由から免疫にとって2重のマイナスとなる
2.細胞の新陳代謝の低下・アポトーシス機能の低下
●古い細胞や有害細胞のプログラム死のスイッチが入らない
⇒ガン細胞は無制限に増殖することとなる
⇒ガン化は発ガン因子によって核内のDNA構造の変化とミトコンドリアの減少が重なったもの
※ノーベル賞受賞者、オットー・ワールブルグの研究
⇒ガン患者や発ガンしやすい人では「末梢血管での酸素不足」が明らかにされている
《口呼吸による咽頭の体温低下とそれに伴う免疫低下》
●生きることは「息をする」という言葉がつまってできたものである
呼吸に気配りする人は、殆どいない
諸悪の根源は口呼吸である
鼻からのどにかけては無数の空洞(副鼻腔)があって、そこを通過する間に外気に関係なく、37℃にまた湿度100%に保たれている
●しかし口呼吸によって乾燥した冷たい空気が直接のどにあたり、のどの温度が最大で0.5℃低下する
のどには扁桃というリンパ節の集合体がある
そこにはリンパ球や白血球がたくさん集まっている
そのリンパ球や白血球の温度が下がるとそれらの中のミトコンドリアの機能が低下
すなわちリンパ球、白血球の細胞エネルギーが減少して活性が低下する
●本来なら副鼻腔に吸着される菌、ウイルス、異物が直接のどに到達
●さらに口呼吸による粘膜の乾燥
本来、粘液によるぬめりは、そのぬめりの中に菌をとどめて直接細胞内に菌が入らないようにするための防御壁である
◎口呼吸によって実に3重の免疫力低下がおこる。
《発ガンメカニズムとミトコンドリア》
●交換神経緊張状態&低体温
↓
●血流障害、減少
↓
●ミトコンドリアの酸素欠乏
↓
●無および低酸素下のエネルギーづくり
↓
●乳酸の増加
↓
●組織および血液の酸性化
↓
●白血球、リンパ球の機能低下
↓
●異型、ガン化した細胞を除去できない
----------------------------
●交換神経緊張状態&低体温
↓
●血流障害、減少
↓
●ミトコンドリアの酸素欠乏
↓
●ミトコンドリアの死滅、減少
↓
●細胞核内の分裂抑制遺伝子、すなわちガン抑制遺伝子の減少
↓
●細胞分裂のスピードの上昇、異型化、ガン化
※ガン細胞のミトコンドリアの数は正常細胞の4分の1に減少
----------------------------―――
結論:「免疫」という言葉には、なにか漠然としたイメージがありますが、分析してみますと細胞レベルでは「ミトコンドリアの作用」 ということになります。
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玉川温泉 『免疫講座』
佐藤義之ドクターによる『免疫講座』
「血流を考える」
2011.8.20.(土) 16:00~17:00
@玉川温泉 湯治館 そよ風
ガンから身を守る大元は免疫細胞の働きにある。
その免疫細胞は、骨髄の幹細胞でつくられ血液にのって全身の隅々に運ばれるという仕組みになっている。
従って、ガンにならないためには、全身の血流が良いことが絶対条件となる。
ところが現代人は、加齢や冷え、姿勢、食事の内容、血管や筋肉の衰えなどが複合要因となって血流が滞っている人がほとんどである。
※文明が発達し、便利になると人は、どんどん動かなくなる。そして血流を悪くしている。
ガンにならないためには、全身の血流を促すことがポイントである。
《血管について》
●全身の血管の長さ 90,000km (地球2周り半)
●大動脈、大静脈の太さ 2,5cm
●毛細血管の太さ 0,006mm~0,008mm (6ミクロン)
●赤血球の直径 0,007mm~0,008mm (7ミクロン)
●立っている時は、血流は重力のため、約70%が下半身に集まる。
●ふくらはぎは、第2の心臓と言われ、どんどん降りてくる血液を受け止め、重力に逆らって心臓に戻すポンプの役目をしている。
《座ると下半身の血流はどうなるか?》
◆立っている時、細静脈の血流は、1秒間に8~10cm
◆座った瞬間、5cmに
◆座って30分経過すると、2,5cmに
◎長時間座っていると確実に血流は低下する。
※何気なくやっている脚を組むこともかなり血流を低下させる。
⇒エコノミー症候群 (成田空港で年間150件)
●下半身の血流低下が引き起こすもの
1.末梢の冷え
2.体温の低下
3.老廃物の排泄効率の低下
4.酸素および栄養分の供給低下
5.免疫力の低下
6.高血圧
◎ふくらはぎは、第2の心臓であり、「発電所」である。
●腓腹筋、ヒラメ筋の収縮で血液を心臓に戻すポンプの働きをする。
●階段の上り下りは、ポンプとしての役目が大きい。
●ふくらはぎの筋肉を運動によって使うと、体温上昇が速い。
《首に気配り》
●常に外気にさらされている首は、体温維持の上で最も重要な部分である。
●熱が最も逃げやすい場所で、低体温の原因の一つになる。
●体温は、自分でつくって、自分で維持するもの。
※体温をいかに逃がさないか。
※体温をいかに上昇させるか。
●首を冷やすとカゼを引きやすい。(床屋に行くとカゼを引く)
●寝る時もネックウォーマーを。
◎人間の頭の重さは、6~7kg (ボーリングのボール,Lサイズのスイカ)
●首はそれだけの重さを支えるだけでなく、脳と身体を結ぶ全ての神経、血管が集約、通過するスクランブル交差点である。またその周りを幾重にも筋肉が取り囲んでいる。
●昼はパソコン、夜はゲーム、前かがみの姿勢は、15分で首の筋肉を緊張させ、神経、血管を圧迫し、脳への血流量を低下させる。
●うつむいた姿勢では、まっすぐの姿勢に比べて約3倍の負担が首にかかる。
◎体温が35℃の時に、ガン細胞は最も活発に増殖することが知られている。そして、体温が高くなると増殖しづらくなり、39.3℃になると死滅する。
◎平熱とは、午前10時前後に測定した体温をいう。午前3~5時が最低体温、午後3時~5時が最高体温で、午前10時が一日の平均体温になる。
◎腹には、全身の70%の免疫細胞が集まっている。その中心が腸である。
◎腸内には、バイエル板と呼ばれる免疫器官をはじめとして、リンパ組織が集中している。ここが身体の免疫力の元になっている。この部分も冷えると機能低下する。
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●佐藤先生を囲んでの座談会
玉川温泉 ビタミンC 9,000ミリグラム?
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2011.8.20.(土)~21.(日)
@玉川温泉 湯治館 そよ風
8月21日(月)帰りの秋田空港で佐藤先生と昼食をご一緒させていただきました
食後、なにやら小さなタッパーに2種類の薬が・・・
「おやっ! 先生体調でも悪いのかな~?」と思いきや
質問すると、なんとビタミン剤でした
一日3回、毎食後に! 18年間続けているそう
ヒメマツタケだけかと思っていました(ヒメマツタケも18年間)
ビタミンCとビタミンEの2種類
ビタミンCは、一日なんと9,000ミリグラム(9グラム)
戸澤ドクターの2,000ミリでも驚きましたが、佐藤先生は9,000ミリ
玉川温泉並みに驚きました!
国の基準では、一日あたり100ミリグラム
90倍です
もちろん水溶性ですからそれほど害がないとはいえ・・・なぜ?
お伺いすると・・・
ガン患者に治療の一貫で行われるビタミンCの大量投与・・・聞いたことはあります
その原理は、ガン患者は、体内のビタミンC濃度が下がる傾向があるそうです
それはガン細胞がブドウ糖を取り込む時、分子構造がブドウ糖とにているビタミンCを同時に取り込みやすいという傾向があるそうです
すると細胞内で過酸化水素が大量に発生し、エネルギー産生に解糖系を選択し、ミトコンドリア系の燃焼系を選択しなかったガン細胞は、ミトコンドリアの数が正常細胞と比べ少ないため
過酸化水素を処理しきれず自爆(アポトーシス)する・・・という理屈だそうです
「先生、それではビタミンEは?」
それは、単純・・・末梢の血流を促してくれるから
要は、今回の免疫講座の内容そのままです
免疫細胞は、末梢血管からしか血管外に出れない
臓器はすべて末梢血管によって栄養されている
だから血流を良くするビタミンE!
徹底されています
私などはいい加減ですからわかっていてもできないことばかり
佐藤先生は違います
どんなにきちんとやっても
「どこかでそれをすり抜けてくるガン細胞がいるかもわからないから!できるだけのことはしておきたい」
「それでもダメな時は、きっぱり自分に諦めがつく」
「できるだけのことはやったと!」
そうおっしゃいました
有言実行。
そして一日たりと怠らない精神力
今回の旅でますます佐藤先生の大ファンになってしまいました
次回は、2月25日の真冬にご一緒させていただくお約束をいただけました
パトカーに先導されながら・・・
真夏と真冬
その違いを肌で感じたいと思います
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玉川温泉 湯治客・体験談 [末期ガンからの生還]
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2011.8.20.(土)~21.(日)
@玉川温泉 湯治館 そよ風
世の中には、常識では考えられない不思議な話があります
頭のよいドクターだからこそその神秘性に興味を持たれるのでしょう!?
佐藤先生曰く、玉川の強酸性が身体をアルカリに戻す・・・と
人間の体は、最外層の角質層とそれを覆う皮脂膜は、pH4.5~6.5の弱酸性を示します
そして健常者の体液は、pHで7.4の弱アルカリを示します
外側はプラスの電位、体内はマイナスの電位を多く持っていることになります
ところが体内に疲労物質である乳酸や尿酸などの酸性物質が増えてくると7.4のpHが7に近づきアルカリから酸性に傾き始めます
そうすると今度は逆に体表面が、酸性からアルカリ寄りに傾きだすのです
わかりやすく言うと皮膚がアルカリ寄りの人は体内が酸性に傾き
皮膚がしっかり酸性なら体内がアルカリだということになります
玉川の強酸に浸かっていると体内をアルカリにしてバランスを取ろうとするのが
恒常性維持の一つの働きなのか!?
実際に湯治をされている方に毎日、唾液からそのpHを調べると日に日にアルカリ傾向を示すそうです
ガン細胞は分裂スピードが速く、ブドウ糖のみをエネルギー源としますから多量の酸性物質をつくりだします
これが免疫細胞を寄せ付けさせずに悠々と増殖をするためのすべになっています
ガンは糖尿病や甘いものが好きな人、寝不足や疲労している人に多い酸性体質を好みます
逆にアルカリが苦手です
玉川は、このことがガンに有効なのではないかと佐藤先生がおっしゃっていました
※ガンは酸性の環境を好み、自らも酸性である。
※玉川温泉が日本で唯一pH1.2という強酸性鉱泉、ここに秘密があると佐藤先生は推測されているようです。身体を本来の弱アルカリに保つことでガン細胞の活性と抑え、免疫細胞の活性を図るのでは?
今回、お会いした東京の練馬に在住の74才の女性Tさん
4年前に卵巣に原発のガンが見つかりました
ステージ4の末期ガンでした
ある日自宅で異様な疲労感を感じ入浴したらお腹に腹水が・・・
翌日、検査でわかったそう
東大病院で手術を受けました
転移した大腸の一部と子宮と卵巣を全適されました
肝臓にも転移があり、他にも無数に転移した小さなガンがあったそうですが
それが手術の限界でした
その後、抗がん剤治療を7回ほど受けましたが
血液検査のデータが悪く、8回目は中止
もう打つ手がないと医者に見放されました
それから玉川に来るようになり
最初は、一ヶ月近くいたそうですが、毎月平均2週間ほど湯治をされています
佐藤先生とは今年の1月に初めてお会いになり
検査データを見せながら相談に乗っていただいたそうで
今回、先生とお会いするのは7か月ぶりの2回目です
東大の検査データを見せてくださいましたが
すべての腫瘍が消失と書いてあります
もちろん薬も飲んでいません
本当にビックリしました!
余命半年と言われた人がガン消失!
本当にあるんだな~
翌日の午前中は雨の中元気にお散歩です
※写真左の女性がご本人です。
私でもついていけないくらいさっさと歩かれます
こんな話がいくつもころがっているのが玉川温泉です!
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玉川温泉・・・私の体験記
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2011.8.20.(土)~21.(日)
@玉川温泉 湯治館 そよ風
うわさに聞きし玉川温泉
以前テレビで見た時は、あまりに有名なので巨大な温泉街でその一角に湯治場があるのだと思っていました
確かにたいへん有名ですから観光を兼ねて日帰り入浴券を買って話のネタにする方も多いのでしょうが
実際に行ってみるとそんなムードではありません
源泉近くにある北投石の岩盤浴は、限られた面積しかなく重病を患っていらっしゃる方が朝の4時から並んで場所取りをされています
今回は、途中から雨が降り始めましたが、宿に帰ろうともせず、皆カッパをきてそのままラジウム岩盤浴を続けています
※佐藤先生からお伺いしました。ある湯治客が温泉に浸かりながらウォークマンを聞いていたそう、尋ねると「お父さん頑張って!」家族中の応援メッセージが吹き込まれているそう。その声を励みに激痛と闘いながら湯治されています。
なにしろ国立公園内なのでコンビニ一つなく、今の季節はまだしも11月から4月までは、豪雪のため玉川温泉に通じる唯一の国道341号線がゲートで閉められ通行止めになってしまいます
湯治客のため警察車両に先導されたキャタピラ付の指定車両が一日に一回だけ通行を許可されるという限界の地です
※警察車両が2台でサンドイッチにして追走する理由は、雪崩が多いためだそうです。命がけです。
しかも国から許可を受けて営業している湯治館がたった3つあるだけです
観光客を寄せ付けない厳しさがあります
私が強く感じたこと
これほど不便なところにありながら極寒の真冬でさえこの地を訪れる湯治客が多いと言いうことは
本当に湯治効果があるに違いない
口コミのパワーですが
まやかしでは続くはずもありません!
今回、昼には旅館に到着し、ランチを済ませた後
佐藤先生の案内でさっそく入浴させてもらいましたが
まず驚いたのは、浴場棟の印象です
旅館そよ風は、まだ建って5年ほどです、温泉のある大きな浴場棟も同時に建ったのですが
浴場棟の中は明治か大正時代に建った建物のように古く感じました
パンフレットの浴場棟はできたての頃の写真ですから木も新品できれいですが
私が見た浴場棟は木がこげ茶でパンフレットとは程遠い古さです
※今回さすがに風呂場までカメラを持っていけなかったので現状写真はありません
理由は、強酸性のお湯に原因があります
pH1.2ですから活性酸素同様、もの凄い酸化力があるのでしょう
浴室を石やタイル、金属でつくればあっと言う間にボロボロになり使い物にならなくなります
ですから長持ちさせようとすれば木材しか適さないそうです
その木でさえ築5年とは思えません
宿泊棟と浴場棟の見た目の古さのギャップにまず驚かされた次第です
浴槽は、ぬるめの源泉100%
源泉50%のあつ湯とぬる湯
露天風呂に岩盤浴、スチームサウナ、寝湯、打たせ湯と豊富です
まずは源泉50%の露店風呂に20分ほど
最初はそれほど感じませんでしたがしばらくすると
知らないところの小さな傷や汗をかきやすい首がヒリヒリしてきます
赤くなるかと思いきやそれはありません
ただ10分もするとアレルギー体質の私は、体のあちこちが痒くなってきました
右腕の一部は蚊に刺されたような痒さだったため爪で押すように掻いていたところ火傷の水泡がつぶれた様になってしまいました
同じように右太ももの内側も・・・
せっかく来たのですから
身体を軽く洗った後、源泉100%に浸かるとこちらはかなりぬるいため刺激が思ったほどありません
ところがそう思っていたのもつかの間、首に強烈なヒリヒリ感が・・・
またまた全身があちこちチリチリ、ヒリヒリ、かゆかゆしてきます
恐らく温度が高ければものの5分も入っていられないと思います
とにかく温泉では初めての体験!
心地よくありません・・・
リラックスできる代物ではありません
湯治館のあちこちに貼ってあるガン闘病患者の体験談に書いてあった
歯を食いしばって入浴、湯治を続けたという意味がやっとわかりました
どうやら酸性に体液が傾いている人、すなわち疲労していたりガンに罹患したりするとこの温泉は痛みが強く出るらしいのです
でもせっかく来たのだから源泉100%にも30分近く浸かり、合計1時間は入っていたと思います
露天には、小部屋になった岩盤浴もあったのですが、下を98℃の源泉が流れているらしく
Myござ、などの準備がないと足の裏が熱くて入ることもできません
岩盤浴の大好きな私ですが、ここは世間一般の岩盤浴とはかなり趣が違い、今回は入るのを諦めました
とにかく今まで入ったことのある温泉とは全くの別物です
pH2.3の箱根の大涌谷温泉でさえ、このような体感はありませんでした
佐藤先生は、左腕の内側に小さい水泡が二つ、三つできたのを私に見せてくださいました
潰した浸出液をリトマス試験紙で調べてみたいとおっしゃいました
恐らく体内の酸性物質が外に出ようとしているのではないかと推察されていました
本来は、温泉からあがる時は、温泉成分を身体に残すためかかり湯はしないのですが、
今回は、あがった後までヒリヒリ感が続いて肌が傷みそうな気がしたので珍しくただのお湯でかかり湯をして出ました
浴場内で源泉を10倍くらいに薄めて飲んでみましたが、そこまで薄めても強烈な味です
濃縮レモン水という感じでしょうか!?
軽度の糖尿病や消化器疾患に効果があるそうですが、腎臓を患っている場合は、注意が必要です
当日、あがった後は皮膚が痒いとか痛いとかはありませんでしたが
湯あたりしたのか頭が痛くなり、夜に再度入ろうと思っていましたがやめて、翌朝に30分ほどまた入らせてもらいました
体験2日後のヒリヒリした首と強烈に痒くなって掻いててしまった腕の状態です
湯治されている方で背中に小さいカサブタがいくつもある方を何人か見かけましたが意味がわかりました
不思議なパワーを感じる湯治場です
現代医療に見放された人が集う聖地のよう
日本の財産だな~と感じています!
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●佐藤先生を囲んでの座談会
玉川温泉とは?
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2011.8.20.(土)~21.(日)
@玉川温泉 湯治館 そよ風
●玉川温泉の所在
秋田県仙北市。
秋田新幹線 田沢湖駅から車で約1時間。
秋田空港から車で約1時間半。
●玉川温泉の泉質
「大噴」(おおぶけ)と呼ばれる噴出口から毎分9,000リットル噴出する。
※単一の噴出口からの噴出量としては日本一。
pH1.2の強酸性鉱泉。
※塩酸が主成分であり、日本一pH値が低い。
●玉川温泉の効能
高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息、消化器疾患、リュウマチ、交通事故の後遺症など
※「ガンに効く」として有名であるが、基本的には一般温泉と同様に悪性腫瘍は禁忌となっている。
※引用もできるが、5~10倍に薄めて引用する。引用後うがいをしないと強酸で歯がボロボロになる。
●玉川温泉の歴史
1680年に地元の人によって発見される。
発見時に鹿が傷を癒していたことから「鹿の湯」と呼ばれた。
温泉地として開かれることとなったのは、1932年、関直右衛門が権利を取得し宿泊施設を建設したことから始まる。
1934年鹿の湯から玉川温泉と改められる。
1950年それまでの馬が主要な交通手段から国道およびバス路線が開通。
●玉川毒水
pH1.2という強酸性のお湯は、田畑を枯らし、魚が生息できない。
1940年に玉川を中和するため田沢湖に希釈して放流したが、生息していた多くの魚が死滅した。
現在は、中和施設ができ、川のpHが6.8まで回復している。
●玉川温泉の北投石
台湾の北投温泉にだけ存在する北投石が日本には玉川温泉だけに存在する。
したがって放射能を有するラジウム温泉であり、その被ばく量は、岩盤浴の場合、
年間15~20ミリシーベルトといわれている。
これが悪性腫瘍にも効果がある理由とされる。
※昭和27年、国の特別天然記念物に指定される。
●玉川温泉とガンの関係
玉川温泉がガンとの関係を特に注目されるようになったのは、
鹿角市にて鹿角タイムズ社を経営していた阿部真平が1974年に出版した
「世界の奇跡玉川温泉」以降である。
但し読む際には医学的な根拠がある本ではない事に注意が必要であり、
前述の効能記述にもあるようにあくまでもガンは当温泉地の禁忌症である。
そのためガンでの当温泉における湯治はあくまで自己責任で行われる。
それでも一部の人に効果があったとのメディアでの紹介が多く、湯治希望者は絶えない。
なお、ガンとの関係については微量の放射能などによるホルミシス効果と関係があるとの説がある。
※ウィキペディアより
●3つの湯治館
本玉といわれる一番歴史が古く、源泉に近い湯治館。
マイナスイオンが豊富な天然岩盤浴ゾーンに最も近い湯治の宿。
自炊部のほか診療所も併設している。
新玉といわれ、玉川温泉と同じ経営母体。
誰もがご利用しやすいバリアフリーに徹した新しい温泉宿。
湯治館として「湯治・治療・保養」を高めるためのサービスメニューをご用意している。
3館では一番新しい施設。源泉まで歩いて15分ほどの距離。
毎月1回第4土曜日、日本橋清州クリニック院長 佐藤義之先生による免疫講座を無料で開催。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
玉川温泉 佐藤ドクターが慰問をお始めになったきっかけ
佐藤義之ドクターによる「免疫講座」
2011.8.20.(土)~21.(日)
@玉川温泉 湯治館 そよ風
今回の慰問で2年2ヶ月が経過したそうです
毎月1回ということですから
26回目?ということでしょうか!
改めて先生にこの慰問をお始めになった経緯(いきさつ)をお伺いしました
今から7年ほど前、胃の末期ガンで見放されたある女性がこの玉川温泉ですっかりガンが完治されました
驚いたのは、ご主人です
精神科のドクターだそうで、定期的な奥さんのケアに同行するようになりました
頻繁に玉川に通うようになり、まわりの湯治客にもドクターと知れることとなり
いつしか個別相談会が始まるようになりました
それを楽しみにする湯治客も増えてきました
ところがそのドクターが事情で来れなくなると
湯治館の方に湯治客から頻繁に問い合わせが入る様になりました
とても残念がる人がたくさんいたということです
元々この湯治館 そよ風は、埼玉県の医療法人が経営しているそうで
その話を聞きつけた経営母体の方でも近場の秋田のドクターで誰か代わりをしてくれないかといろいろ打診をしたそうです
あるドクターは、引き受けてもいいが、1回15万円の講演料が欲しいと言われたそうです
ボランティアで探していたわけですからそう簡単に見つかるはずもありません
人から人へとこの話が伝わり、なんと約5年かかって佐藤義之ドクターの耳に入ったわけです!
もちろん当然、無給、無報酬・・・ということで
東京から秋田までの交通費、宿泊代、食事代、すべて佐藤先生のご負担です
よほどの物好きか、ボランティア精神がなければ一般のドクターには、素通りしてしまうお話しです
断ち切れになって5年間、この話を聞いたドクターは数知れずいたはずです
でも実現はしませんでした
佐藤先生は、発想が違うのです
ご両親は、広島の原爆を1キロ圏内で被爆されてお二人とも発ガン
今回、初めてお伺いしましたが
本当は、先生にはお兄さんがいたそうですが生まれて3日目で亡くなられたそうです
妹さんも発ガン
祖父、祖母も発ガン
ガン家系です
※先生も被爆者2世ということで被爆者手帳をお持ちです。
先生自身も未熟児でお生まれになり、先天的に片方の大腿骨が未発達のままお生まれになり
車イス生活が続き、小学校も半分しか行けず、過去4回も足の手術をお受けになっています
つい最近は、昭和医大で人工関節を入れる大手術もされています
先生には、生い立ちから自分もガンになるのでは?という不安が絶えずあります
かつて末期の卵巣ガンの患者さんを担当された時、あるサプリメントですっかり完治されたのを目の当たりにされ
人間の持つ生命力、免疫力のすごさに感動され、独自に免疫の研究をされてきた先生です
この先生の経歴が、慰問のきっかけになったことは想像に難しくありません
わたしは、これは必然だったんだな~と感じています
医者に見放され、かすかな望みを託して集う湯治客を前にして、
この大役を二つ返事で受けれる人が、日本広しといえど、いったいどのくらいいるでしょうか?
今回の慰問にご一緒させていただき、先生が何度も口にされた言葉・・・それは、
「いや~、私の方が皆さんから励みをもらっているのよ~。
だって本当に末期ガンが治った人に何人も直接会って話しが聞けるわけじゃない!?
温泉にもつかれて、毎月ここで充電させてもらってまた東京戻って元気に働けるんだから、
ありがたいもんだよ!」
仏のような先生です
湯治館から帰宅する人たちに再会の約束をし、玄関で見送る先生、
この湯治館のしきたりとは言え、それを楽しみしている佐藤先生
バスが見えなくなるまで残ったみんなと一緒に手を振っている先生
人に対する優しさが溢れかえっている先生です
こんなドクターがもっともっと増えれば、日本の医療も変わるのにな~
先に病気ありき、から、予防医療に!
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
玉川温泉へwith佐藤義之ドクター
2011.8.20.(土)~21.(日)
エルクレスト専任講師をお願いしている佐藤義之ドクターのお誘いを得て初めての玉川温泉に・・・
朝8時55分羽田発 ANA 秋田空港行きの飛行機で
なんと10時には秋田空港に
そこから乗合タクシーで角館、田沢湖を貫けて玉川温泉まで約90分
以前、桜の名所巡りで角館、田沢湖までは来たことがありますが、
そこから更に国道341号線を20キロほど山の中に北上します
ここは国立公園内ですので何もありません
延々と続く杉林・・・
目指すは、玉川温泉 湯治館 「そよ風」
※私の想像していた湯治場とは大違い、あまりに近代的できれいなのでビックリ!・・・
湯治館というより、ホテルです!
以前テレビで玉川温泉が紹介されていました
その中で強烈に印象に残っているのが
pH1.2という日本で唯一の強酸鉱泉
98℃の源泉が溢れ出る川に、ひもでくくりつけた出刃包丁を沈めておくと、一晩で刃がボロボロになり、木の柄だけになってしまうのです
※ですから魚も全く住み着かず、昔は「玉川毒水」と言ったそう
ペーハー1.2と言えばドクターが使うケミカルピーリング剤と全く同じペーハー値です
グリコール酸を使ったとすると、中和しないで放置すれば翌日は間違いなく、塗布した部分がすべて火傷しカサブタになります
※ですから私の首もご覧のとおり↓
※強酸のあまり、岩でさえこの通り
ボロボロです!
現代医療に見放されたガン患者が多く集う湯治場としてあまりに有名な玉川温泉
佐藤ドクターは、毎月一度、第4土曜日にそよ風の大広間をお借りして
湯治されている方を対象に免疫講座を開かれています
※交通費、宿泊費、食事代すべて先生持ち、まったくのボランティアです!
講演料も1円もいただいていません。そよ風さんからの講演依頼は、巡り巡って5年かかって佐藤先生に伝わりました。私はこれを必然だと思っています。
今回は、私も勉強を兼ねて同行させていただきました
1泊2日の駆け足の旅ででしたが、多くのものを学ばせていただきました
シリーズでご紹介したいと思います
[第1話] 佐藤ドクターが慰問をお始めになったきっかけ
[第2話] 玉川温泉とは
[第3話] 私の体験談
[第4話] 湯治体験談
[第5話] ビタミンC 9.000ミリグラム!
[第6話] 免疫講座・「血流を考える」
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
地球免疫論
2011.7.16.(土) 13:30~15:00
第4回 『免疫講座』
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今回から、佐藤先生のクリニックの真ん前にあります
森柾秀美先生のスクールで開催されることになった「免疫講座」
森柾先生のご協力で今後、会場探しに奔走されなくて済みますので、佐藤先生もホッとされていらっしゃると思います
多くの方のご協力ですばらしい勉強をさせていただくことができています
ありがとうございます!
佐藤先生曰く、
「死んだらあの世には、何も持っていけない。自分の話が少しでも人様のお役に立つならば、今のうちに少しでも徳を積んでおきたい。最近は、そんな心境です。」と
そうおっしゃっていました
今日のお話しは、順天堂大学 医学部 免疫学の教授であった
「多田富雄先生の免疫論に学ぶ」です
この先生、体内に侵入してきた異物の中でも有害か無害かを見分ける
サプレッサーT細胞を発見された方だそうです
『地球免疫論』 佐藤先生レジュメから抜粋
地球には熱がある。潮の満ち引きで呼吸をしている。
そして、自転している。しかも有限の命を持っている。
これは、正に生命体である。
そして、その生命体の上で、他の動物や植物と共に寄生生物として暮らしてきたのが人間である。
少なくとも、最初は人間も地球から敵意を持たれる存在ではなかった。
しかし、科学の進歩というものを信じはじめ、大運河を掘って海を汚し、核実験で大気を汚染。
熱帯雨林の伐採で緑を地球から追いやり、
ありとあらゆる方法で地球の生命体を危機に陥れることを繰り返した。
我々はそれを文明の進歩と素直に信じた。
やがて地球という生命体は、人間を異物と考えはじめた。
天候の異変、ゲリラ豪雨、地震等、こういったものの頻発は何を意味するのか?
人間は、この地球上の主人公であるかのようにふるまった。
その帰結が、今度は地球という宿主から拒絶されるという結果をもたらしているのではないか。
人間の病と同じように地球は、地震、火山爆発、台風など様々な天災を内包している。
その被害をできるだけ少なくするように地球が発する予兆に耳を澄ませ、地球と自然と調和して生きていかなくてはならない。
以上
●戦争
フロンガスの使い過ぎによるオゾン層の破壊
紫外線量の増加による生態系の変化
石油という化石燃料の膨大な消費による地球温暖化
新薬に対抗して次々と変異を繰り返し、耐性を身につけている新型インフルエンザウイルス
人間が作り出した原子力発電や原爆で膨大な数の人間を死に至らしめている事実
乱獲により激減している海洋資源
産業の発達とともに工場から排出される有毒物質による酸性雨の問題
地球免疫論が教えるように
すべては人間がしでかす地球に対する悪さです
地球から見たら抗原である人間を上記の様々な方法(免疫)で死滅させ
地球本来の健康を取り戻そうとしていることは否定しえない事実です。
人類はあと何年、地球上で生きることを許してもらえるのでしょう!
世界中の人に聴かせたいテーマでした!
感動しました!
心の底からありがたいと感じました。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
第3回 『わかりやすい免疫講座』 ②
2011.6.18.(土) 13:30~15:00
@江東区総合区民センター 6F 大会議室
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
世の中にこんな素晴らしい講義内容を無償で聴かせていただける機会が他にあるのでしょうか?
ご両親が広島の原爆爆心地から1km以内で被爆され、発ガンされました
妹さんが43歳で乳ガンに...
そんなガン家系の環境から
先生曰く、
「自分もガンになるかもという恐怖から真剣にガンのメカニズムを勉強し、対処法を見つけ、実践してきた」と
正に実践的で核心をついたガン予防対策です
こんな素晴らしいお話をいったいどこで聴けるのか?
自分はなぜ聴けるのか?
考えれば、森柾先生のおかげです!
※エルクレストのレベルアップ研修翌日にもかかわらず勉強に参加されている森柾先生。何事にも好奇心旺盛、勉強熱心。成功者の共通点。
森柾先生が佐藤先生をご紹介してくださいました!
ありがたい人とのご縁
佐藤先生曰く、
「多くの人は、ガンになってから真剣になる」
「ガンはなってからではなく、ならないように予防に真剣になる。それが私の生き方。」と
「人生はすべて修行、継続と我慢が大切!」
おおっ~、耳が痛い・・・。
でもお話しを聴かせていただくとすべてそのとおり。真理です。
ガン家系に生まれてもガンにならない人もいます
ヘビースモーカーでもガンにならない人がいます
大酒のみだから皆、肝臓がんになるとも限りません
要は、本人の免疫力しだい
身体には元々体内にできた異形細胞やガン細胞に対して排除する免疫という機構があります
◎ガン細胞は、低体温を好みます
そして、ガン細胞を発見、除去してくれる免疫細胞は低体温が苦手です
低体温の原因は、エアコン、日常的な薄着、交感神経を優位にするストレス、運動不足
◎ガン細胞は、低酸素を好みます(嫌気性解糖系です)
ストレス、運動不足や冷え症からくる血流障害は、全身の細胞に慢性的な酸素供給不足を招きます
解糖系エネルギーで増殖するガン細胞にとって、低体温、低酸素状態は、絶好の環境なのです
ブドウ糖(グルコース)をエネルギー源とするガン細胞は、代謝産物として乳酸をばらまき、
自らのまわりを酸性にすることでリンパ球からも身を守ります
糖尿病患者同様、酸性体質は免疫細胞にとってその働きをする上でとても不利な環境なのです
[対処法]
1.体を温めること。
2.体を冷やさないようにすること。
◎参加された方の質問で
「体を温めるのに、座布団状の電気マットを使っているのだけれどもそれではダメですか?」という質問に対し、先生の回答は、
「もちろん、何でもいいと思うが、深部体温まで温められ、継続性のあるものであれば何でもいい。でも身体の芯まで温めて、継続性のあるのは入浴が一番。」でした
足浴、半身浴、全身浴、いずれにせよ最低20分以上。
一度深部温度を39℃まで上げるとその後6時間は深部温度を37℃で維持できるというデータがあるそうです
体温が上がり、血液循環がよくなることで酸素供給も増し、乳酸が分解される
血液の中に酸素があります、
血液の中に免疫細胞がいます
冷えたり、交感神経優位で血管が収縮していては、体の隅々まで酸素も免疫細胞も届けられないのは当然です
「冷えは万病の元」
あまりに内容が濃く、ほんの一部しかお伝えできないことが残念です
佐藤先生、森柾先生、ありがとうございました。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
第3回 『わかりやすい免疫講座』
2011.6.18.(土) 13:30~15:00
@江東区総合区民センター 6F 大会議室
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今日のテーマは、
『発病のメカニズム』です
発病の原因は、
「低体温」と「低酸素」
ガン治療と言えば
外科手術、抗がん剤による化学療法、放射線療法が3本柱が主流です
ところがこれだけ現代医学が進歩しても、不思議なことにガンそのものは、少しも減っていません!
減るどころか年々確実に増え続けています
現実、皆さんの友人知人やご家族、親せきでガンに罹られた方がかなりいらっしゃるはずです
いかに現代医学が対処療法であり、根本療法になっていないか!?ということの現れです
真の医学の進歩は、日本全体で世界全体でガンの罹患率が下がって初めて目的が達せられるはずなのに・・・
開業医である佐藤ドクターがおしゃる通り
現代医学がガンの本質、発病のメカニズムに目を向けていないかということがよくわかります
エステティックの現場でもよくある話が、
ニキビやアトピーで悩まれて来店されるお客様が多数いらっしゃいます
殆どの方が、皮膚科での治療歴がおありです
かかりつけ医がいらっしゃるのになぜ?エルクレストに来店されるのか?
お話しを聞くとドクターにかかり、薬を飲んだり塗ったりしている間は良くても
止めるとまたすぐ再発してしまう、とおっしゃる方がほとんどです
原因は、すべて対処療法です
ニキビは菌が介在するからと抗生物質を飲んだり、塗ったり
アトピー性皮膚炎には、抗炎症作用のあるステロイドホルモンを使うことで即効性を期待します
要は、一時的に症状を抑え込んでいるだけで
肌質改善やニキビやアトピーが発症しないような丈夫で健康な身体に体質改善が全くできていないのです
腸内には、100種類100兆以上の常在菌が存在し、健康のバランスをとっているのに
ニキビごときに簡単に抗生物質を使って腸内細菌のバランスを破壊しているのです
ニキビは治るかもしれませんが、その先には大腸ガンや肝機能低下という空恐ろしいツケが待ち受けています
ニキビやアトピー性皮膚炎は何の原因もなしにある日突然発症するなどということはありません
100%原因があります
その原因を改めずに根本的な改善などできるはずもありません
太ったことにも100%必ず原因があります
その原因を改めずして、やれLPGだ、アクセントだ、EMSだといっても
すべて対処療法です
昨日は、佐藤ドクターのお話を拝聴し、
美容も健康も全く同じだなと改めて実感いたしました
佐藤先生の力説
「ガンはなるべくしてなった!」
「100%ガンになるには、その生活習慣、原因がある!」
「ガンの本質を理解し、その原因を排除すれば健康を維持できる!」
心強いお言葉ですね!
"無知の知"
もっと早くしっていれば
最愛の母親をガンで亡くさずにすんだのに・・・
・母親はいつも低体温でした
・低体温のくせに足がいつも火照ると言って真冬でも布団から足を出して寝ていました
・身体を酸性にする甘いものが大好きでした
※特に身体を冷やすアイスクリームが大好物です。
・免疫細胞のもとになるタンパク質が不足していました
※1人暮らしの時期が数年あったため、料理が面倒だと炭水化物ばかりの食事で驚いたことがありました。
・夜更かしで毎晩睡眠は午前2時過ぎでした
・肥満傾向で体重が重いためヒザ痛があり、慢性的な運動不足から全身の血流が悪く、細胞の酸欠が考えられます
知識は力、一生モノの財産です
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
第2回 『わかりやすい免疫講座』
2011.5.21.(土)13:30~15:00
@中央区日本橋 浜町区民館
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今回のテーマは、
「体温が低下すると、免疫力が低下するって、本当?」
今日のお話は、以前個人的に佐藤先生に教えていただいた大変興味深いお話しでした
医学事典には、日本人の平均体温は、36.8±0.34℃ と書いてあります
体温が1℃下がると免疫力は、30~40%低下すると言われている理由はなぜか?
体内にできたガンなどの異形細胞や体外から侵入する細菌、ウイルスなどの異物を認識したり攻撃を挑んで健康を維持してくれる機構が免疫であり
その主役は、骨髄でできた白血球やリンパ球という遊走細胞です
これらの免疫細胞が、骨髄で生まれてから動脈に入り、血液にのって全身に運ばれますが
血管内にとどまったままでは、仕事ができません
全身の各臓器や皮膚を栄養しているのは、全身にくまなく張り巡らされた毛細血管で一本につなげるとなんと90,000キロメートルもあります
その毛細血管には、多くの穴が開いています
この無数の穴から先程のリンパ球が外に出ることで初めて免疫の仕事ができるわけです
ところがこの毛細血管は、自律神経の支配を受けていて
交感神経が優位になっていたり、体温が低いと収縮して穴が小さくなり
せっかくのリンパ球が血管の外に出れないため
検査をすると体温が1℃下がった時は、遊走細胞の遊走性が30~40%減るそうです
これが、テーマにある体温と免疫の深いかかわりの答えになります
冷えとストレスは体にいい影響はありません。
最終的に血管外に出て免疫の仕事をしたリンパ球は、リンパ管に回収され
鎖骨下静脈と改めて合流し、血液中に戻るといシステムになっています
例えば、転移してきたガン細胞が同じようにリンパ管に回収されたとき
リンパ節内のリンパ球という兵隊が少なければ、アッという間にガン細胞が増殖し
リンパ節転移に発展してしまうのです
最近は、低体温の人が間違いなく増えています
これだけ医学が進歩してもガンが減るどころか増え続けているのは、
佐藤先生がおっしゃる通り、現代医学がガンという病気の本質をついていないのだと思います
◎今日のお話しで一番印象に残ったこと
佐藤先生曰く
「僕は、体温に関しては、
1.体温を上げる努力と
2.体温を逃さない努力の二つを絶えず意識して実行しています」
・毎朝、1時間の入浴
※お湯の温度は、心拍数が80を超えない程度が良いそう! 80を超えると交感神経が優位になるためというお話しでした なるほど!!
・入浴前に毎日筋トレ
・一日に何回にわけて必ずしょうが湯を飲む
・AVA血管のスイッチである首を冷やさないよう毎日ネクタイを欠かさない
・真夏でも長袖シャツ
・梅雨明けまでは、股引きを着用
・湿度0%のエアコンは、オールシーズン使わない
ご両親、ご兄弟がガンであるという環境が、先生の意識として
「ガンは、なってからではなく、予防に全力投球」
という徹底したライフスタイルにつながっていらっしゃるのでしょう!
※先生手作りのレジュメ
手書きのA4は、3時間かかったそう
さすがお医者様、手・足の毛細血管、本当に緻密です
先生のお人柄がにじみ出ています
感謝、感謝、本当に素晴らいご講義、ありがとうございました。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会
『わかりやすい免疫講座』のご案内
内科・婦人科の開業医をされていらっしゃいます
日本橋清州クリニック 院長の佐藤義之先生が
毎月第3土曜日に
ガンにならないための『免疫講座』をシリーズで開いてくださいます
5月は21日(土) PM1:30~3:00
会場:中央区日本橋浜町区民会館
シリーズ『わかりやすい免疫講座』の詳細はコチラから
本来は、患者さん向けのセミナーですが
先生のご好意によりエルクレストのメンバーの皆様に30席ご用意してくださいました
先生云く、広島の原爆で被災されたご両親と妹さんもガンにかかられたガン家系です
またたくさんのガン患者さんを診てこられた中で、先生ご自身で研究されてきた自己免疫について
わかりやすくお話しくださいます
これは、先生のボランティア活動の一環で会場費も資料代も先生のご負担で無料でしてくださいます
日本人の2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで亡くなる時代
日本での死亡原因の第1位、トップがガンです
「ガンになってからどう治療しようではなく、ガンにならないように予防することが一番」
というのが佐藤先生の信念です
今日からすぐ実践できる免疫のイロハを知って
『達者で長生き』『PPK』の人生にお役立てください
※長野県が提唱する「ピンピンコロリ」運動
以前、長野県男性の平均寿命が下位だったのが、この運動後、ずっと日本一をキープしています。
30名という限られたお席ですので
メルマガ会員様限定のご案内になります
詳しくは、サロンに用意してます、ご案内チラシをご覧いただき