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2013.10.13 玉川温泉 免疫講座

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2013.10.13 玉川温泉 免疫講座

2013.10.13.(日)


@玉川温泉

佐藤義之ドクターによる『免疫講座』

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物事には必ず光と影があり、病気にも光と影

物は木で見てはいけません。物事は森で見なければ真理にはたどり着きません。

例えばガンについていえば、木で見る、すなわちより細かく分類して研究して遺伝子までいってしまうと、ガンは遺伝子の病気だから遺伝子をいじれば解決するといった話になってしまい、そこには生活習慣という大きな要素に左右される自然治癒力、自己治癒力といった概念が抜け落ちてしまいます。

病院は残念ながら、自然治癒力、自己治癒力といったものを考えてはいません。

薬や手術といった武器を使って、悪いものを叩くという考え方なので、どうしても患者の自己治癒力は低下してしまいます。

医学には、解剖学、生理学、病理学、免疫学、微生物学といった基礎医学がありますが、もう一つここに動物学といったものがあります。ここでは自然治癒力、自己治癒力を学ぶことができます。

動物学が扱うものは、動物園にいる動物ではなく、アフリカのサバンナなどでの蚊に刺され、ブヨに刺され、蛇に噛まれたりして生きている自然界の動物です。

そういった動物の便を採取して分析し、何を食べているのか、一日の摂取カロリーはどれほどかなどを調べていきます

私たちはヒトという名の動物で、これらを分けることはできないのです。

 

・「学ぶ」はやはり「動物学」であった

 

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お目にかかってはいないが、私が偉大な人だなと思う一人に動物学者の本川達雄さんという方がいらっしゃいます。

「ゾウの時間、ネズミの時間」の著者として有名な方であります。何が偉大化というと、動物学者としての研究、知識はもちろんのこと、そこから得られたものを常に人間と対比してお考えになる姿勢です。

私も20年前に生き方を変えました。常に自然界の動物の生き方を見本に自らの実生活をなるべくそれに合わせてようと意識してきた経緯があります。

 

「動物学においては、動物が変われば、時間も変わる」ことが既に証明されている。

我々人間は、時間は唯一、絶対不変のものと頭から信じてきました。

ところが、時間は唯一絶対不変のものではないのです。

動物には、動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、我々の時計では、他の動物の時間を単純にはかることができないことを動物学は証明しています。

動物には、基本的な設計図が進化の歴史の中で出来上がっており、その設計の原理の1つの「動物のサイズと時間」です。

ゾウはゾウの時間、犬には犬の時間、ネズミにはネズミの時間と、それぞれの体のサイズに応じて、違う時間の単位が存在しているのです。

確かにゾウに比べて、ネズミの寿命は人間が見本とする物理的な寿命は短くなります。

しかし一生を生き切った感覚は同じなのです。

まずは、寿命を心臓の鼓動時間で割ってみると、哺乳類では、どの動物でも一生の間に約20億回打つことになります。

寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回呼吸することになり、これもまた哺乳類では、どの動物でも同じ値となります。

ネズミの寿命は数年、ゾウは100年近くの寿命を持ちますが、もし心臓の鼓動を時間と考えるならゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになります。

ちなみに、人間の20億回の鼓動は、平均的な鼓動数(1分間に72回)として何年になるのであろう答えは53.6年です。

人間も所詮、動物です。人間の考え方や行動もヒトという生物のサイズ抜きにしては、本来、考えられないものなのです。

ヒトが己のサイズを知る、これは人間にとって最も基本的な教養だと思います。動物が変われば時間も変わります。時間が変わるということは、世界観が全く異なるということです。我々は相手の世界観を全く理解せずに動物と接してきました。

おおよそ、動物の脳味噌の中にそのような世界観はありませんが、動物の生活の仕方や体のつくり方の中にその世界観はしみついているように思えます。

違う動物の世界観を理解するなど、そのような易いものではありません。しかし、少しでも努力すると彼らから生き方を学ぶことが多いことに気づき、ひいては尊敬できるようになるのではないでしょうか。

20年前に生き方を変え、私は常に基礎医学と動物学を学ぶことを勧めてきました。

動物の感性は生き方を間違えないからです。我々の感性は、欲と知識の上に発するものです。動物学はかくも肥大した人間が、立ち止まって考えるのに大切なきっかけなのです。

動物学は、ヒトという生き物を相対化し、自然の中での位置を知るチャンスを与えてくれている。

今までの物理学中心の科学は結局人間が、自然を搾取し、勝手に納得してきたものではなかったのではなかろうか。

 

・サイズと時間は比例する

 

時間は体重の4分の1乗に比例し、体重が増えると時間が長くなります。

ただし、4分の1乗に比例なので、体重が16倍になれば、時間は2倍になり、体重の増え方に比べれば、時間の長くなり方は緩やかになります。

この4分の1乗の法則は、時間が関わるいろいろな現象に当てはまります。

 

1. 寿命

2. 性的に成熟するのに要する時間

3. 息をする時間の間隔

4. 血液が体内を一巡する時間

5. 大人のサイズに成長するまでの時間

6. 赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間

7. 心臓の脈を打つ間隔

8. タンパク質が合成されて壊されるまでの時間

 

・サイズとエネルギー消費量

 

我々動物にとって「食べる」ということは、基本的、且つ、最大の関心事です。

動物のサイズと食事量は、どんな関係にあるのでしょう。

食事量はエネルギーの消費量と関連します。

 

昭和61年のエネルギー白書によれば、日本の1次エネルギー使用料は一日当たり、5729億ワットで、それを12000万人で割ると、一人一日あたり4274ワットになります。

そこに昭和60年の食料需給表に記載されている一日一人当たり127ワットを加えると、4401ワットとなります。

これだけのエネルギーを使う生き物を逆計算すると、4.3トン、正にゾウのサイズになるのです。エネルギー消費量からみると、現代人はかくも巨大な生物になってしまったことになるのです。


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第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

中込の職場です



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