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自律神経を学ぶ、佐藤義之先生、免疫講座

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自律神経を学ぶ、佐藤義之先生、免疫講座

2012.5.19.(土) 13:30~15:00

 

第10回 『免疫講座』

 

テーマ 「自律神経を学ぶ」

 

エステティック モリマサ プロフェッショナル スクール

 

講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生

 

 

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◆病気になりやすい人、なりにくい人

 

病気の原因には、体が低体温や酸性化している、コレステロールが高いといった条件面だけでなく、その根本には自律神経のバランスが乱れたことによってこれらが起こっていることが非常に多い。

 

病気のメカニズムには免疫系のトラブル、血管系のトラブルに大別され、どちらも自律神経の働きと深く関わっている。

 

 

 

 

◆自律神経とは

 

自律神経は、自分の意志とは関係なく自律的に働いている神経のことで、運動をすると脈が速くなる、食事をすると胃酸が分泌されるといった様々な働きを司っており、意志で制御できないことから機能が低下しても気づきにくいという危険な面を持っている。

 

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、血管や内臓の機能をコントロールしている。これらは相反する作用を持っていることから両者がバランスよく働くことが重要である。

 

また、季節では夏は副交感神経優位、冬は交感神経優位、昼夜では昼間は交感神経優位、夜間は副交感神経優位、気温では温かい時は副交感神経優位、寒い時は交感神経優位、感情ではイライラしている時は交感神経優位、穏やかな時には副交感神経優位といったようにその時の様々な要因によっても自律神経バランスは変化する。

 

 

 

◆病気と自律神経

 

常にもしくは長期に渡って交感神経が大幅に優位になった状況が続くと、病気として発症する。交感神経、副交感神経は本来、その時の状況に応じてシーソーのように、やや優位な神経があることが正常だが、交感神経が長期に優位になると血管系に対しては血管が収縮し、血流低下によって鬱血、血圧上昇によって高血圧、血管壁の硬化による動脈硬化や、副腎からのアドレナリンの分泌による血糖レベルの上昇によって糖尿病や血管壁の破壊といった状態になり、栄養が行き渡らない臓器が出てくることから病気が発症する。

 

免疫系に対しては顆粒球の増加による常在菌の破壊とリンパ球の減少や活性酸素の増加による発ガン率の増加といった結果を招く。

 

 

 

◆自律神経の特徴

 

年齢的に最も自律神経の活性が高いのは10代であり、その後交感神経の活性には加齢による変化はほとんどなく男女差もないが、副交感神経の活性は平均値で10年ごとに15%ずつ低下し、男性は30代、女性は40代で急激に低下し、その後も徐々に低下する。

 

したがって、体を大切にするということは体を休めることではなく、体の持っている機能を十分に働く状態に整えることである。

 

 

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◆自律神経バランスを整えるには

 

副交感神経の活性レベルを下げるようなことを避け、活性レベルを上げることを積極的に行う。

 

 

  呼吸

 

自律神経を確実にコントロールできる方法は呼吸であり、一瞬で体の状態を変える。

呼吸を止めると末梢の血流低下が起こり、深呼吸では副交感神経が刺激され、血管拡張、末梢血管の血流増加、筋肉弛緩によるリラックス効果がある。

良い呼吸として三呼一吸という方法があり、息を吸う時間の3倍の時間で吐くというものがある。

 

 

 

  睡眠

 

夜間は副交感神経が最大限に優位になる時間帯であると共に、免疫に必要なホルモンは午前3時から4時に分泌が停止してしまうため、睡眠不足はリンパ球減少につながり、免疫力低下となる。

 

 

 

  食事

 

動物性脂肪、たんぱく質を取りすぎると善玉菌の減少と共に悪玉菌が増えることによってガスが発生し憩室ができ、毒素も産生されることで冷えや頭痛といった症状が発生する。

冷えは交感神経を緊張させ、腸の動きを低下させる。

 

 

 

  精神状態

 

交感神経優位の時の精神状態は緊張、興奮、不安であるのに対し、副交感神経は安心と余裕である。したがって、十分な睡眠をとって自然に目が覚めるような習慣をつければ自律神経のバランスは最も良くなっており、能力やモチベーションも高まることから、正しい早起きなどによって行動に30分の余裕を持たせることが、副交感神経の活性レベルが飛躍的に高める上で重要である。

 

 

ゆっくりを意識して動きや話などをしようとすると、最大の効果である呼吸が落ち着くという結果につながる。

また、笑顔は副交感神経の活性を上げ、バランスを整えるのに良い習慣であるが、怒りは交感神経の活性を高め、自律神経のバランスを乱す最悪の習慣である。

 

怒りの80%は自己満足に過ぎないと言われており、今日は絶対に怒らないという目標を設定すると良い。

 

国立社会保障人口問題研究所が1955年に発表した40歳における平均余命のデータでは、既婚者の男性は39.1年、女性は45.3年、未婚では、男性は30.4年、女性37.2年、死別した場合では男性は34.9年、女性は43.3年、離婚した場合では男性は28.7年、女性は405年という結果が出ており、自律神経バランスの整った人が身近にいることが長生きの秘訣である。

 

 

第1回 『ガンにならない生き方』
第2回 『ガンにならない生き方』
佐藤先生を囲んでの座談会

 

中込の職場です

 

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