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血液検査データの見方

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血液検査データの見方

2011.1.14.(金) 11:00~13:00

 

 

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渡邉肇子先生によるレベルアップ研修、

 

前半の確認問題

 

Q1.一般に肝臓の機能を調べるために血液で検査する項目を挙げよ

 

◆総ビリルビン

胆汁色素のビリルビンには、腎臓を通過可能な直接ビリルビンと通過不可能で尿に排泄されない間接ビリルビンとがある。

この両方を合わせたのが総ビリルビンで、溶血性貧血、胆石、肝がん、膵がん、胆のうがん、肝炎などにより、血清中に1デシリットル中3.0mg以上増加すると黄疸を起こす。

 

◆GOT(AST)

[グルタメート・オキザロアセテート・トランスアミナーゼ]

肝細胞中に含まれている酵素。

肝細胞が壊されたり、肝細胞膜の透過性が高まると、血液中に流出して増加する。

GOTが増加していると慢性肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変など慢性化した肝障害が疑われる。

またGOTは、心筋にも含まれ、心筋梗塞を診断する指標ともなる。

 

 

◆GPT(ALT)

[グルタメート・ピルベート・トランスアミラーゼ]

主に肝細胞中に含まれている酵素。

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などを調べる。

 

 

◆LDH [乳酸脱水素酵素]

主に心臓、腎臓、肝臓、肺、血液細胞、骨格筋などに含まれている。

肝疾患であれば、GOT、GPT、ALPなどの検査と並行して診断に用いる。

また、心筋梗塞、肺疾患、白血病、悪性貧血、肝炎、悪性腫瘍のときにも増加する。

 

 

◆ALP [アルカリフォスファターゼ]

肝臓内でつくられ、胆汁中に出される酵素。

胆石、胆管の疾患、悪性腫瘍の肝転移や肝がんのときに数値が上昇する。

また骨疾患のときでも上昇する。

 

 

◆γ-GTP [ガンマグルタミール・トランスペプチターゼ]

肝硬変や薬の副作用で発症する薬剤性肝障害を発見するのに役立つ。

この酵素は、常習飲酒者とそうでない人とでは明らかに差がつく。

 

 

◆ZTT [クンケル試験]

ZTTは、主に血清中のγ-グロブリン量を反映する。

慢性肝炎、肝硬変、リウマチ、膠原病などの慢性炎症疾患や骨髄腫などの診断に役立つ。

 

 

◆コリンエステラーゼ

血清コリンエステラーゼは、肝臓で生成され、血液中に分泌される酵素。

肝細胞が障害されるとその値が低下します。

GOTやGPTなどの検査結果が良好であっても、コリンエステラーゼが減少している場合、詳しい検査が必要になる。

 

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中込の職場です

 

 

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