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膝の構造と機能

膝の構造と機能

膝関節は人体で最大の関節で、大腿骨、脛骨、膝蓋骨からなる2関節の複合体です

大腿骨の関節面が2つの半球状であるのに対して

脛骨の関節面は浅い凹状の平坦な構造であることから

膝関節の骨としての適合はとても不安定です

これを補うために膝関節には


・外側、内側の半月板

・前後の十字靭帯

・内、外側側副靭帯


といった組織が覆っています


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半月板は断面が三角形の線維軟骨でその機能は

①関節の適合性を良くする

②緩衝作用

③可動性を適正にする

④関節内圧の均等化

⑤圧迫応力の減少(骨の衝突を防ぐ)

といったものが挙げられます


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半月板は膝の曲げ伸ばしの際にそれをスムーズにするために

前後に動くという作用があります

外側半月は、膝窩筋という筋肉が付着しているため

収縮することで、後方に引かれ約12㎜動きます

内側半月は半膜様筋という筋肉に付着しているため、収縮に伴って5~6㎜動くとされています

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内、外側側副靭帯は側方への動揺を防ぎ

関節の伸展時に緊張し、屈曲時に弛緩するという特徴があります

従って膝関節に何かしらの問題があり、膝が伸びきらずに生活していると

靭帯がうまく働かず、不安定になり損傷しやすくなります

前後の十字靭帯は、前後の膝の動揺を防いでいますが

コンタクトスポーツなどでは損傷しやすい靭帯です


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これらの安定機構に加えて重要なものが筋肉です

しかし体の使い方に癖があったり、筋のアンバランスがあると

骨の変形や痛みの原因になってしまいます

また膝関節の運動の特徴として、ロールバック機構とスクリューホームムーブメントがあります

・ロールバック機構

大腿骨と脛骨の関節の接触点は、屈曲に伴って後方へと移動していきます

これは関節がすべりの動きを持っていることで生じるもので

関節内の十字靭帯によって調整されています

この動きをロールバック機構と言います


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・スクリューホームムーブメント

膝関節は、脛骨の顆部の内側と外側の形状が異なっています

内側は中央が窪んだ凹面をしていることで、関節を構成する大腿骨は主に滑るように動く一方で

外側は平坦で、後方に向かうにつれ下方に傾斜しているため

大腿骨は転がるような動きがメインになります

このような骨の形状によって生じる膝関節の独特の動きを

スクリューホームムーブメントと言います

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正常な運動では、膝が曲がっていくときには、大腿骨に対して脛骨が内側に回旋し

伸ばす時には逆に外側に回旋していきます

これは膝関節の複雑な関節構造によってつくられるものなので

筋肉の緊張や関節包の柔軟性の低下などがあると、うまく働かずに

安定性の低下や側方への動揺が大きくなりやすくなります


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パワープレートはプラットフォーム上でトレーナーが正しいアライメントに整え

スクワット等の簡単なトレーニングを行うだけで、1秒間に30~50回という速い振動刺激が

筋や腱、関節に存在するセンサーを刺激し

正しいアライメントを体に覚え込ませることができます



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運動不足や年齢を重ねていくと、筋力の低下によって先ほど述べた安定機構への負担が増え

様々な膝関節障害の原因になりますが

パワープレートはもしすでに膝に痛みを抱えていらっしゃる方でも

振動刺激によって痛みを抑えつつトレーニングするできるため、リハビリとしても有効です

多くの医療機関でも導入されているこのマシンをぜひお試しください




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プロフィール

中込慶一
(ナカゴメケイイチ)
・出身地:東京都
・血液型:O型
・昭和61年4月7日
・日体柔整専門学校卒
・柔道整復師
・全国冷え症研究所に5年勤務ののち現在は、パワープレート東京にてインストラクターを務める
・特技:スポーツ全般 陸上
・趣味:音楽・バイクツーリング
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