あぶらの重要性[食事について]
(2015-03-05 09:09:38) by 中込慶一


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〈油、脂の違い〉

これらの構造は基本的には同じで、アルコールの一種であるグリセロールと

3つの脂肪酸が結合したものですが

この脂肪酸に違いがあります

油は常温で液体のもので、脂は常温で固体のものを指します

脂肪酸は、構成している炭素の数によって長鎖脂肪酸(炭素数13以上) 

中鎖脂肪酸(炭素数5~12)、短鎖脂肪酸(炭素数2~4)に分かれます


長鎖脂肪酸は小腸粘膜上皮細胞から吸収されて

アポたんぱくと結合してリンパ管を通り、左の鎖骨下静脈から心臓を通して

大循環系に入り、脂肪滴として脂肪細胞の中に蓄えられ、体脂肪や筋肉のエネルギーとして

使われます


<画像:portal vein.jpg>


中鎖、短鎖脂肪酸は同じく小腸粘膜上皮細胞から吸収されますが

リンパ管ではなく上下の腸間膜静脈に入り、門脈から肝臓に運ばれます

ですから中鎖、短鎖脂肪酸の油を使うと

身体に脂肪(体脂肪)が付きにくいと言われるのです


また、脂肪酸は、炭素がすべて一重の結合でつながっているも飽和脂肪酸と

炭素の結合の中に1か所以上の二重または三重結合がある不飽和脂肪酸に分かれます

<画像:oil896.jpg>




・必須脂肪酸

私たちの体内で合成できずに食物から摂取しなければいけないものを

必須脂肪酸と言います

ヒトの必須脂肪酸はすべて植物や魚の油の材料となる不飽和脂肪酸です

主なものは、リノール酸、アラキドン酸、α‐リノレン酸、エイコタペンタエン酸

ドコサヘキサエン酸があります


・脂、油の役割

?細胞膜の材料になる

グリセロールと3つの脂肪酸のみでできている脂質を単純脂質

それ以外の物質も含まれているものを複合脂質と言い

複合脂質の中のリン脂質は私たちの細胞膜の材料になっています


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