サルコぺニアと肥満[健康]
(2014-12-18 08:31:02) by 中込慶一
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日本人の体型において2009年の国民健康・栄養調査ではこのような結果が出ています
2000年以降、男性では肥満者の増加傾向が鈍化
女性では肥満者の割合が減少し一方、若い女性のやせ型の割合は横ばいになっています
肥満者の割合も男性の20〜60歳代では
肥満者の増加傾向がそれ以前の5年間に比べ鈍化しているそうです
また、女性の40〜60歳代では、肥満者の割合が減少しています
このデータから男性はまだ肥満者が増加しているものの
女性では肥満者は幅広い年齢層で減少していると言えます
しかし、最近新たに注目されている肥満としてサルコぺニア肥満があります
サルコぺニアは、ギリシャ語のサルコ(筋肉)、ぺニア(低下)を合わせた言葉で
体重は変わっていないにも関わらず、筋肉がやせ細り、代わりに脂肪が蓄積してしまうタイプの
肥満です
サルコぺニア肥満は生活習慣病になるリスクが、普通の肥満の2倍で
その対処法も、単に脂肪を落とすだけでは解消されません
根本的な解決の為には体重に占める筋肉の割合である筋肉率を高める必要があります
通常、筋肉率は性ホルモンや生活環境の変化により、20代をピークに減少していくため
若いうちから適度な筋肉量を維持する努力をしていく必要があるのです
筋肉率の標準値は、男性が31〜34.9%、女性が26〜27.9%で
この値を下回ると、サルコぺニア肥満のリスクが高まります