側弯症とパワープレート[ゆがみ、姿勢]
(2012-09-09 13:11:10) by 中込慶一


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カイロプラクティックでは脊柱構造を非常に重視していますが

脊柱側弯症は脊椎において発生する構造及び機能変化の主要なものです

通常脊柱は前後方向に対して生理的な弯曲を持っていますが

側弯症では左右の方向に脊柱が弯曲しています

脊柱彎曲の異常は患者の外観に影響を与えるだけでなく

内臓機能や神経、運動機能にも大きな影響を与えます




<画像:autonomic24.jpg>


〈脊柱側弯症の分類〉

?構造性側彎(structural scoliosis)

進行性が高く、骨の変形や椎間関節の可動性の減少が多く見られます


<画像:scoliosis8765.jpg>



・突発性側弯症(idiopathic scoliosis)

発症の原因が不明で、成長過程に発症し、成長終了まで進行を示す傾向が強く

初発年齢が3歳未満の場合を

幼児性、4~10歳の場合を若年性、10歳以上の場合を思春期性と言い

幼児性はその後、自然に側彎が消失することもあります

構造性側彎の90%が女性と言われています


・先天性側弯症(congenital scoliosis)

出生時においてすでにみられる側彎で奇形性の変化として現れることも多く

肋骨癒合、肋骨欠損、楔状椎骨(Wedged Vertebrae)などを伴います

肋骨癒合のある場合には、進行が急速になる傾向が強くなります


・麻痺性側弯症(paralitic scoliosis)

小児麻痺、脳性麻痺、筋ジストロフィーなどに起因する側彎で通常は進行性です



?機能性側彎症(functional scoliosis)

構造性側彎よりも進行性が極めて低く、骨の変形も非常に少ないもので

脊柱の椎間関節の可動性も十分にある場合が多くあります


<画像:scoliosis56437.jpg>


・代償性側弯症(compensatory scoliosis)

下肢の長さ、骨盤変異や下部腰椎の変異による腰椎の非水平化

解剖学的構造の非対称化などが原因で起こる側彎


・姿勢性側彎(postual scoliosis)

普段の姿勢、筋の不均衡などが原因で起こる側彎


・一過性(transient)

痛みから逃れるための鎮痛姿勢(antalgic position)

椎間板ヘルニアなどに伴う坐骨神経痛性側彎(sciatic scoliosis)などでみられるもので

あくまで一過性で症状に軽快とともに消失します


・頸性(cervical cause)

特に上部頸椎の変位が姿勢調節機構などに影響を及ぼして起こす側彎です


<画像:pp134.jpg>




これらの側弯症のうち、構造性の側弯症のように骨の変形を伴っていると

元の状態に戻すことは難しいですが、機能性側彎に分類されているものは

パワープレートを使って深層の筋肉の緊張や姿勢を調節しているシステムを

正常化していくことで、改善できる可能性が高く

私が担当しているお客様の中でも、良い結果が出ている例があります


<画像:pp97860.jpg>


機能性の側彎であっても長期的に脊椎にストレスがかかっていると

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