脂肪肝とは?[疾患予防]
(2015-02-11 09:05:21) by 中込慶一
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肝臓の主な働きとして
?代謝
?解毒
?胆汁の合成
がありますが、?の代謝の中で
脂肪や糖質が中性脂肪として、肝臓に過剰に蓄積されて起こるのが脂肪肝です
体内に吸収された脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され
脂肪酸は、一部が肝臓のエネルギー源として燃焼され
利用されなかった分は、肝臓で中性脂肪に再合成されます
中性脂肪は、たんぱく質と結びつき肝臓から運び出され
他の臓器のエネルギー源となる他、予備のエネルギーとして
肝臓に蓄えられます
しかし、低酸素症や、アルコール、高脂肪食の多量摂取は、肝細胞への
負担が大きくなり、脂肪を分解しきれなくなり、肝細胞の細胞質内に
脂肪小滴が出現します
こうしてエネルギーとして脂肪が燃焼する、または全身に運ばれるといった機能が
うまく働かなかったり、蓄積される中性脂肪が多くなりすぎると
肝臓の細胞に脂肪がたまって大きくなり、細胞核が細胞の隅に追いやられます
これによって、脂質異常症やインスリンの効き目が悪くなることによる糖尿病などの
生活習慣病のリスクが高まると共に
動脈硬化によって脳梗塞や心筋梗塞の発症に繋がることもあります
脂肪肝発見の目安は、体重が3〜5年で5〜10?増加
または中性脂肪の値が200?/dl以上が持続している場合や
?−GTPの値(基準値0〜75IU/l)がアルコール性脂肪肝では100〜1000IU/l
その他の脂肪肝では75〜200IU/l
コリンエステラーゼの値がアルコール性脂肪肝では基準値
その他の脂肪肝では420IU/l以上になります
したがってコリンエステラーゼは基準値であるにもかかわらず
?−GTPが高い値を示しているという場合には
アルコール性脂肪肝の可能性が疑われます
脂肪肝の予防や治療としては食事療法と運動療法があります