脂質異常症[疾患予防]
(2013-05-01 14:33:38) by 中込慶一
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脂質異常症(高脂血症)とは、血液中の脂質、特にコレステロールと
中性脂肪(トリグリセライド)が増えた状態を言います
脂質異常症は、痛くもかゆくもなく、全く自覚症状が無いのが特徴で
総理府の調査によると、脂質異常症についての感じ方は
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に比べ、怖い病気という感じ方を持つ人が少なく
分からないという人も多いという結果が出ています
しかし、もし自覚症状が出た時には、すでに心臓や脳、または下肢の動脈硬化が
進んでおり、突然、脳梗塞のような脳動脈疾患や狭心症
心筋梗塞などの
冠動脈疾患を引き起こすため、高血圧と同様に
サイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれている病気です
厚生労働省発表の「平成18年国民健康・栄養調査」によると
脂質異常症が疑われる人は約1410万人でしたが
この数字はHDLコレステロール値と服薬状況の実を用いたデータで
動脈硬化疾患予防ガイドラインの基準に基づいており
中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールを用いた判定では
約4220万人となりました
・脂質異常症の原因
1.食生活や運動不足、喫煙などの生活習慣によるもの
2.遺伝的な異常によるもの
3.ほかの病気などによるもの
4.加齢によるもの
脂質異常症の原因のうちで最も多いのが
食生活や運動習慣などのライフスタイルの乱れが引き金となって
引き起こされるケースです
高カロリー食事、コレステロール、飽和脂肪酸、糖質などを多く含む食品
アルコールの摂りすぎは、コレステロールや中性脂肪を増加させます
また運動不足は脂質の代謝能力を低下させて中性脂肪の蓄積
すなわち肥満の原因になります
また煙草は善玉コレステロールを減らして
悪玉コレステロールをより悪玉にすると言われています
これに元々持っている遺伝的に脂質異常症になりやすい体質が重なれば
高い頻度で脂質異常症が発症します
遺伝性の強い高脂血症に家族性高コレステロール血症があります
500人に1人とうい高い割合でみられるので
この病気を持つ親族のいる人は注意が必要です
家族性高コレステロール血症は、リポタンパクの一つであるLDLコレステロールを
細胞内に取り込むLDL受容体に先天的な異常があるため
血液中にLDLが蓄積してしまうものです
子供の頃からコレステロール値が高く、動脈硬化も進みやすくなります