・サブラクセーションとは
サブラクセーションは、カイロプラクティックでは神経の流れを悪くしている部分を指す言葉で
直訳すると骨の亜脱臼(完全に脱臼しているわけではなく、骨がわずかにズレている状態)
意味します
背骨の中を神経の束である脊髄が通っており、そこから枝分かれした神経が
全身に分布しています
したがってサブラクセーションがある部分は、そこから出ていく神経が支配する
器官に悪影響が出てくるのです
どこの背骨から出た神経が、どの器官を支配しているかは決まっており
脊椎と骨盤には115の可動関節があり、それらはズレるか、動きを失うかし
サブラクセーションを起こす可能性があります
これらの関節にはすべて固有受容器という敏感なセンサーが付いています
この受容器にある感覚神経は、関節が傷害を受ける度に痛みを発します
関節付近には脊髄神経や血管が通る椎間孔があります
椎間孔を囲む部分は生理学的に拡大、狭窄、神経根の出入り、脂肪組織の圧縮、膨張など
極めてダイナミックな部位です
サブラクセーションは、椎間孔付近の組織に次のような生理学的問題を
引き起こす可能性があります
1.神経根の圧迫、牽引、ねじれ
2.脊髄後根神経節への圧迫
3.椎間孔での神経根癒着で正常な神経根の出入りが制限される
4.脊髄神経血管の収縮
5.椎間孔または椎間孔の浮腫
6.関節付近にある靭帯の硬化、それらの受容器への侵害
7.椎間孔内の組織が長期間、収縮や変形を強いられる
ミシガン大学のアルビン・コア博士は50年間
脊椎手技の神経生理学的影響を研究した有名な神経生理学者ですが
彼の研究成果の中に、脊柱サブラクセーションが及ぼす影響を述べたものがあります
1.サブラクセーションのある部位の固有筋は常に過敏になる
2.痛みの閾値が下がる(痛みを感じやすくなる)
3.交感神経の機能が亢進する
このようなサブラクセーションではアジャストメントを使って
サブラクセーションを取り除くことができます