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佐藤義之先生レベルアップ研修[血流を考える]

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佐藤義之先生レベルアップ研修[血流を考える]

2012.5.23.(水) 10:30~12:00

 

佐藤義之ドクター・レベルアップ研修

 

テーマ『血流を考える』

 

@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム

 

講師は、日本橋清州クリニック院長

 

佐藤義之先生です

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◆動脈硬化

 

体温の低下は血管が収縮し、それによる血流低下は体温上昇と共に回復する場合と回復が難しい不可逆的な血流低下を動脈硬化と言うが、95%の医者が動脈硬化を誤解しており、心筋梗塞、脳梗塞をはじめとする病気だけでなく、発ガン体質でもあるということを理解する必要がある。

 

 

 

◆動脈硬化の原因

 

1. 年齢 誰にでも起こる退行性の変化。

 

2. 高血糖 血管の内壁に砂糖が沈着し、古いゴムのように朽ちる。

 

3. 高血圧 高い血圧に打ち勝つために血管壁が肥厚し、伸縮力が低下する。

 

4. 高コレステロール血症 相対的に悪玉コレステロールが多い場合は、内膜と中膜の間に侵入し、剥離させる。さらにこのような血管では太い部分と狭くなった部分のくびれの部分に渦ができ、血栓ができ、これが脳にできれば脳梗塞、心臓にできれば心筋梗塞となる。

現在は総コレステロールでみることはなく、善玉と悪玉の量を相対的に判断し悪玉を善玉で割った動脈硬化指数が26以下であれば合併症が無い場合コレステロールによる動脈硬化は無いという判断になる。糖尿病、高血圧がある場合は1.5になる。

 

 

 

◆カルシウムと動脈硬化

 

もうひとつの重要な原因としてカルシウムがあり、過剰摂取によるものではなく、動脈硬化の原因になるカルシウムは、骨に貯蔵してあるものが血液中に溶けだし血管内壁に沈着することで起こる。体が酸性に傾くとリンパ球の能力が低下し、カルシウムにはその血液を弱酸性に戻す中和作用があるが、血糖レベルが高い、中性脂肪コレステロールが高い、肥満、疲労などの酸性体質では過剰にカルシウムが骨から溶解し、血中濃度が高まってしまう。

通常、役目を終えたカルシウムは再び骨に戻るが、動物性たんぱく、脂質、糖質が多い食生活では常に血液が酸性に傾き、カルシウムが大量に必要となることから骨に戻ることができなくなり、血管壁に沈着する異所性の石灰化という現象が起こる。

 

生命活動の基本は全て酵素の働きにあり、体内の数千の酵素の作用メカニズムの誘発に微量のカルシウムが必要だが、血中カルシウム濃度が上昇しすぎると、逆に酵素作用のメカニズムに支障をきたす。

そのため、血液中のカルシウム濃度が急激に上昇すると、体は恒常性を維持するために急速にカルシウムを排泄しようとし、体は酸性になると共に骨量が減少するという悪循環が生じる。

 

このような状態の血管の中を流れる血液量は当然少なくなり、細胞に供給される酸素、栄養分などの低下、さらに組織に運ばれるリンパ球の数も減少する。リンパ球が血流によって運ばれ、からだの隅々まで行くことができ、組織にできた異型細胞やガン細胞が除去できる

体温を上げて免疫力を上げようとしても動脈硬化がある場合、血管は拡張しづらくなっているため、免疫力を高めるためには自分の血管の柔軟性が保たれているのかを常に意識して生活していくべきである。

 

 

 

 

◆カルシウムとマグネシウムの関係

 

血液中のカルシウムの濃度、量をコントロールしているのはマグネシウムであり、骨から溶け出して、血液中に多くなったカルシウムを骨に戻すという役目がある。

したがって血液中のカルシウムが骨に戻れないのは、血液が常に酸性に傾いているだけでなく、カルシウムの司令塔であるマグネシウムが不足しているという原因もある。

 

乳がんの検査であるマンモグラフィーでは、唯一の表在器官である乳房に石灰化がみられた場合ガンの可能性があり、脳に溜まれば認知症、膵臓に溜まればインスリンの分泌能力が低下し糖尿病の原因となる。

筋肉ではマグネシウムはカルシウムを細胞外へ汲み出すことによって収縮した筋を弛緩させる作用を持つことから、マグネシウム不足によって筋肉細胞内のカルシウムが骨に戻れなくなり痙攣が起こる。

現代の欧米化、精製加工された食生活ではマグネシウムが十分に摂取できない状況になっている。

 

 

 

◆マグネシウム不足になる原因

 

1.    農薬、化学肥料による野菜のマグネシウム含有量の減少。

農薬は土壌菌を殺してしまい、作物の発育が阻害させるため化学肥料が使われるようになり、化学肥料はリン酸系のため、すぐにリン酸マグネシウムとして結合してしまい、マグネシウムが減少する。

 

2.白米、精白小麦、白砂糖など食品の精製によるマグネシウム含有量の減少。

 

3. 食品を煮る、茹でるなどによる食品からのマグネシウムの流出。

 

4.清涼飲料水、加工食品によるマグネシウムの吸収阻害。

 

5.高脂肪食もマグネシウムの吸収を阻害。

 

6.カフェイン、アルコールなどによるマグネシウムの排泄促進

 

7.薬の服用

 

日本の栄養学では、マグネシウムには触れずにカルシウムを摂取だけを指導している。市販の牛乳に含まれるカルシウム、マグネシウムの比率は101で圧倒的にマグネシウム不足になっていることから血液中のカルシウム濃度は急上昇するものの、骨へ戻す機構が働かず血管壁に沈着し、さらに体は排出を促進しようとするため骨粗鬆症が進むという結果になっている。

 

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中込の職場です

 

 

 

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