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第2回 東洋医学とメディカルハーブ

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第2回 東洋医学とメディカルハーブ

2010.4.24.(土) 13:30~15:00

 

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エルクレスト代々木公園店 研修ルームで

 

第8回 メディカルハーブ試飲会が開催されました

 

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講師は、エルクレストの専任講師をお願いしている

 

薬剤師で日本メディカルハーブ協会 理事の渡邊肇子先生です

 

今回のテーマは2月に開催された『東洋医学とメディカルハーブ』の第2回目です

 

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前回のこのテーマがたいへん人気で参加メンバーの皆さんのリクエストにお応えしての内容です

 

 

《陰陽五行説》

 

陰陽論

◇森羅万象は、陰と陽の二つに分けられると解釈した理論

◇陰陽論では、陰陽が互いに対立し、依存(互根)し、消長し、転化する

◇人体の生理、病気の説明、薬物の分類などに広く利用されていて、これを健康に当てはめると、陰と陽がうまくバランスをとっているときは健康で、それが崩れると病になると考える

 

五行説

◇中国医学を支える自然観のひとつで、万物は、木火土金水の5つの元素から成り立っていると考える思想

◇5つの元素は互いに助け合う関係と、抑制しあう関係があり、その盛衰によって万物が変化し、循環すると考える

 

 

《漢方における治則》

 

天人合一(てんじんごういつ)

◇人間は大自然の中の一存在であると同時に、人間は大自然そのものであるという考え方。

症候や局所症状を一面的に捉えず、なぜ病気になったかを考え、どうすれば健康を取り戻せるか、本質を探り出す

 

扶正去邪(ふせいきょじゃ)

◇病気を正気と邪気の争いの過程であると考えると、邪気を取り除くだけでなく、正気を扶けることが重要である

 

心身一如

◇心と身体は別々のものではなく、相互関係が存在するものである

◇治療方法や薬は、治療にとって重要な要素だが、それだけで病気が治るかどうかは決定できない。病気を治すのは、人そのものである

 

 

《六淫(りくいん)》

 

六気と六淫(ろっきとりくいん)

◇漢方では一般に病気の原因を、体外の原因である「外感」と体内の原因である「内傷」に分ける。

六淫は、外感の中でも重要なもの

◇気象現象である六気は、これ自体には害はないが、過多になったり不足したり、人体が六気に対して著しく抵抗力をなくしたりしたとき、「六淫」という邪気となり、それぞれ風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(熱邪)となり、それが原因で病気を引き起こす

◇六気が六淫に転化する原因には、過剰・不足・季節との不相応がある

 

 

 

《気・血・水による体質診断》

 

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気虚タイプ

◇気は朝つくられると考えられます。睡眠不足は厳禁。過労は気虚を悪化させますから、適度に休息をとり仕事は分散して行いましょう。

気を高めて基礎代謝を活発にするために朝食はしっかりと食べましょう。

「気」を高める主食の芋類、雑穀類をよく噛んで食べましょう

◇おすすめ...麦茶、紅茶、杜仲茶、西洋人参、四君子湯(シクンシトウ)、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)など

 

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気滞タイプ

◇趣味や好きなことに集中することはストレス解消に効果的。ミカンやレモンなどの皮を寝室やお風呂で楽しみましょう。精神のコントロールにはミネラル類も大切です。少量ずつ多くの食材を食べましょう

◇おすすめ...ジャスミンティーやミントティー、ゆず茶、加味逍遥散(カミショウヨウサン)、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)など

 

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血虚タイプ

◇目や脳を使うと血を消耗させるので、特に生理中から後にかけてはパソコンなどのモニターを見過ぎないようにしましょう。

食事が淡白すぎると血をつくる栄養がとれないので肉料理を食べるように。

ドライフルーツやナッツ類など種や実のものをとりいれましょう

◇おすすめ...くこ茶、なつめ茶、四物湯(シモツトウ)、当帰芍薬散、帰脾湯など

 

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瘀血(おけつ)タイプ

◇ストレス、冷え、過労は 瘀血(おけつ)をまねく3大原因。

生理前や生理中に重なると血行が悪くなって瘀血(おけつ)がひどくなります。

冷えやうっけつになりやすいので冷房は控えめにし腰を中心に体を冷やさないように。

冷たいものなど体を冷やす食事を避けて、しょうが、にんにく、らっきょう、梅干、ニンニクの茎などの血のめぐりをよ

くする食べ物を積極的にとりましょう

◇おすすめ...うこん茶、昆布茶、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、当帰芍薬散、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)など

 

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水滞タイプ

◇水分代謝の妨げになるからだの冷えに注意。

とくに冷えやすい腰や足などは注意しましょう。

湿気に弱い体質なので部屋の環境の配慮しましょう。

新陳代謝を活発にする入浴はなるべく長めに。

水分代謝が悪く水太りしやすいので、水分(果物や飲酒も)のとりすぎには要注意。

冷たいもの(アイス、氷など)や生ものはできるだけ避け、刺激物もなるべく控えましょう。

汗が出るくらいの運動を心がけて

◇おすすめのお茶...ハトムギ茶、杜仲茶、スギナ、胃苓湯(イレイトウ)、五苓散(ごれいさん)、当帰芍薬散など

 

 

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日本女性に一番多いのが3番目の血虚タイプだそうです

 

 

 

◎今日のメディカルハーブ試飲は、オレンジピールシナモンそしてクラシックジンジャーのコーディアルです

 

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◆オレンジピールは、胃酸分泌促進作用に優れたハーブです

 

苦味と甘味が混じり合った味です

 

消化不良からくる食欲不振、吐き気、過敏性腸症候群、便秘に効果的

 

漢方薬として知られる陳皮と同様に去痰作用もあります

 

 

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◆シナモンは、消化促進やお腹の張りなどの消化器系の不調、特に冷えからくる消化不良にぜひブレンドしたいハーブです

 

血液の循環を促し、手足の冷えやレイノー病にも利用されています

 

さらに咳や気管支炎、鼻づまりといった呼吸器症状に

 

また優れた鎮痙作用から生理痛、特に冷えが伴なうときにも有効です

 

体を芯から温めてくれます

 

 

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◆ジンジャーは、胃腸の働きを促す作用に非常に優れ、つわりや吐き気、消化不良、鼓腸(こちょう)に有効です

 

ドライハーブには血管を拡張し血行を良くする働きのあるショウガオールが豊富に含まれています

 

血管を広げて血液循環の促進をする作用と抗炎症作用があることから、冷え性のほか関節炎などに効果があります

 

フレッシュハーブは末梢血管への循環促進作用に優れ、痙攣性の生理痛や月経不順、生殖器官の活性化に利用されます

 

発汗と去痰作用にも優れています

 

 

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◎今回は、ご参加いただいた皆様にオレンジピールとシナモンをプレゼントいたしました!

 

次回は、5月30日(日) 13:00~14:30

 

テーマは、「胃腸のトラブル」です

 

楽しみながら、試飲しながらハーブを学んでみませんか?

 

 

中込の職場です

 

 

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