加齢に伴う自律神経の変化[冷えと自律神経]
(2013-07-12 09:24:59) by エルクレストアカデミー
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神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と
それらと身体各部を連絡する末梢神経があります
末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と
各種の自律機能を司る自律神経に分類されます
体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で、自分の意思でコントロールができます
それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で
生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており
循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています
自律神経はさらに交感神経と副交感神経に分かれており
交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で
心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し
副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進
内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり
これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています
自律神経のバランスを乱す要因として、ストレスや乱れた生活リズム
不規則な食生活、運動不足、喫煙、睡眠不足が挙げられますが
忘れてはいけないのが加齢です
実は、交感神経の働きは年を重ねてもあまり変わらないのですが
副交感神経の働きは年齢と共に低下していくため
交感神経だけが強く働くアンバランスな状態になりやすくなるのです
誰もが20代のころと比べれば、体力の衰えや
心身の不調を感じ始めますが、それと同時に副交感神経の働きも低下していくのです